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⌘2章 高貴なる人質 《こうきなるひとじち》
44.千人屠る
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残雪が何をしようとしているか気付いたのは最近。
高貴なる人質などと言う生贄の役割に粛々と従う彼女を哀れと思った。
何より、そんな役割を押し付けた女皇帝にも、止められない総家令の海燕うみつばめにも、今や宮廷で存在感を増しに増す十一にも怒りを感じるばかりだったけれど。
しかし、もしや、と。
ふと、風が吹きこむように胸に違和感に似た考えが閃いてからはその一陣の風だったものは、今、つむじ風のような旋風となって自分を突き動かしていた。
山雀は、もう何年も何度も繰り返して来たように記憶を辿った。
あの日は大雪の後の快晴だった。
これが終われば、夕方には帰途につけると、誰もほっとした思いでいた。
蛍石は、残雪がきっと喜ぶだろう土産の色とりどりの砂糖菓子の話とか、五位鷺に恐竜の化石を何とかして運ばせろというような話をし、いつもように双子の姉妹家令が兄弟子と話す内容を大袈裟に茶化したり笑ったりしていた。
「疲れたわ、もう帰ろうよ。残雪が待ってる」
彼女が前日の夜にぽつりと呟いたのも覚えている。
瓦解しそうな国体を抱えたA国の人間達の要求の多さと、そのどうしようも無い、溺れ死ぬ予感のような不安や動揺はやはり伝わって来て、精神的にタフな女皇帝も多少疲弊していたのもあるだろう。
自分達も早く離宮に帰ってしまいたかった。
あの、皇帝の継室にも公式寵姫にも王夫人にもなり損なって、皇帝の恋人かつ総家令夫人になった残雪が子供達と待っていると思うと心強かった。
なんだか救われるような気がして。
あと、もうちょっと。
沿道には、女皇帝に別れをと多数の人が詰めかけており、蛍石もにこやかに手を振り返していた。
四頭立ての馬車が少し速度を落とし三叉路に入った時、馬の嘶きが聞こえ、馬車が揺れて、五位鷺が咄嗟に蛍石を庇ったのが分かった。
日雀が女皇帝を守らせる為に自分を奥に追いやり、窓際を覗き込んだ時、爆音が轟いた。
その後は、気づけば全てが終わっていた。
全身が重く、痛みに喘いでいた。
医師が現れて、片方の肺が潰れており摘出した事を知らされた。
自分もまた半身に火傷を負った八角鷲に見せられた書類には、女皇帝死亡、家令二名損壊と書いてあった。
蛍石と五位鷺と日雀が死んだ。
誰がやった。許さない。絶対に殺してやる。
一瞬で判断したのは、おそらく日雀もそうせよと言うと分かっていたから。
今後を思い、神殿に閉じ込められて大神官になる為の祭礼に臨めと指示されている自分より、あの貴族家令の兄弟子と結婚して、特権で自由に動き回れる日雀の方が何かと有利だ。
死んだのは、山雀と言う事にした。
気付けば、世の中は事もなく流れていた。
母王が暗殺されたと言うのに、橄欖帝は、混乱を収めた十一の功績ばかりに心頼、はっきり言えば依存し、宮廷の上っ面をつらつらと優雅にただ泳いでいる日々。
橄欖が嫌うので、蛍石と五位鷺の話をする者は驚く程すぐに居なくなった。
二人に近かったとされて自分もまた療養を兼ねて神殿に出向を命じられていたが、あれは十一による、自分を面倒ごとに巻き込まない為、そして自分が面倒事を起こさない為の措置。
それはあの兄弟子の処世術であり優しさであろうけれど、遠ざけられてしまう者の辛さ、惨めさはわかるまい。
それは、総家令を拝命したものの以前として女皇帝に見向きもされない海燕も同じであるのに。
「お前、あれじゃどっちが総家令かわかりゃしないじゃないの。橄欖様は十一お兄様から自立、いいえ、独立しなきゃ。女皇帝なんだよ、公主姫じゃないんだから、依存先が一つじゃダメじゃない。全部使わなきゃ」そう詰った自分に、海燕は、「どうか橄欖を責めてくださらないように。幼い頃から辛いことが多かったのだから、彼女の支えとなるものがあるのならそれでいい」と静かに言った。
そうじゃないよ、と思ったが。
もうそれ以上は言えなかった。
菜の花色の家と呼ばれているという領事館を訪れ、その玄関先の足下の花輪のデザインのタイルがをどこかで見たと思い、それが十一のデスクにあったあの赤い雛芥子のペーパーウェイトの一部だと気付いてからは、震えるほどの歓びに変わった。
ほら、やっぱり。
佐保姫残雪も十一も、誰も何も、許してなどいない。
残雪は、淡々と話し始めた。
「・・・国を出て二年経ってみて、銀ちゃんと春と毎日を過ごしていたけれど。帰国の許可は一向に見通しが立たないし。私、叔母が帰って来た振りして入国して来たのが母だって分かったら、何だか居ても経っても居れなくなっちゃってね。私だけ、時間が止まったまま腐り落ちて行ってるみたいな、そんな気分で」
山雀が頷いた。
自分もまた遠ざけられた神殿でまさにそんな日々であったから。
しかし、前皇帝と総家令の太子と、総家令と自分の子の二人を抱えた彼女は身動きが取れず更に辛かった事だろう。
「どうしても、確認したかったの。・・・あの三叉路ね」
恋人と夫の亡骸には、もはや声も手も届かないけれど、ならば他にと思って、命を落とした場所しか思いつかなかった。
「私、国には帰れないけれど、他の国を移動するのに制限はなかったから。だから、前線基地の十一の所に行って、随伴者と言う事にして貰って、ここに来たのよ」
蜂鳥と駒鳥が女主人の話を黙って聞いていた。
「・・・雪様、でも、前線基地にどうやって行ったんですか」
駒鳥が当然の疑問を口にしたのに、残雪は決まり悪そうに笑った。
「・・・一応、不法入国になるのよね」
残雪は単騎で国境を越えたのだと言った。
「移動手段が、飛行機も車もダメとなったら、徒歩じゃ時間かかりすぎだし。自転車はね、私、今は練習して乗れるようになったけど、あの頃乗れなかったのよ。だから、現実的に馬が一番いいかなあ、と思いましてね・・・」
家令達が多少引いた様子で見ているのが分かって、残雪は苦笑した。
「じゃ、十一お兄様が引き取ったあの化物みたいな馬でですか・・・?!」
「いい馬なのよ?ちょっとたまに凶暴かもしれなけれど、頑丈だし寒さにも強いレディなのよ・・・」
残雪は自分と馬をフォローしてみたが、どうもあまりうまくいかない。
山雀がため息をついた。
「国境破りだなんて・・・・」
そんな事をしていたとは。
発見されたら収監どころか、下手したらその場で射殺だ。
「まあ、そうなるのよね・・・・。だからあなた達の兄弟子にはとても迷惑をかけてしまった自覚はあるのよ・・・怒られたし・・・」
そりゃ怒るだろ、と蜂鳥と駒鳥が呆れて残雪を見た。
「それから、十一の随行員にしてもらったら、鉄道で、びっくりするくらいすんなり入国出来たの。貴族っていいわよねえ。うちなんて国境を越える時は人も品物も長く拘留されちゃうのよ?」
その貴族特権を利用して、自分もこの山雀も目的を果たしたわけではあるけれど。
当時の、三叉路を臨む窓辺を叩きつける吹雪を思い出す。
街は白銀に沈み、音という音を消していた静かな夜だった。
凄惨な事件の痕跡を掘り返したがり、復讐に千人殺しても足りないと思う自分こそがまるで無法で不埒な存在だと言うように。
「・・・そしたら、あの三叉路には、何もなかったの」
穏やかに話していた残雪がちょっとだけ指を震わせた。
もうだいぶ昔になるのに、それでもあの時の自分に戻ってしまうかのように、心許なく、揺れ動く。
悲しいのだと、涙が出そうになる。
山雀が残雪をぎゅっと抱きしめた。
・・・雪様、私がやる。
山雀はそう耳元で囁いた。
高貴なる人質などと言う生贄の役割に粛々と従う彼女を哀れと思った。
何より、そんな役割を押し付けた女皇帝にも、止められない総家令の海燕うみつばめにも、今や宮廷で存在感を増しに増す十一にも怒りを感じるばかりだったけれど。
しかし、もしや、と。
ふと、風が吹きこむように胸に違和感に似た考えが閃いてからはその一陣の風だったものは、今、つむじ風のような旋風となって自分を突き動かしていた。
山雀は、もう何年も何度も繰り返して来たように記憶を辿った。
あの日は大雪の後の快晴だった。
これが終われば、夕方には帰途につけると、誰もほっとした思いでいた。
蛍石は、残雪がきっと喜ぶだろう土産の色とりどりの砂糖菓子の話とか、五位鷺に恐竜の化石を何とかして運ばせろというような話をし、いつもように双子の姉妹家令が兄弟子と話す内容を大袈裟に茶化したり笑ったりしていた。
「疲れたわ、もう帰ろうよ。残雪が待ってる」
彼女が前日の夜にぽつりと呟いたのも覚えている。
瓦解しそうな国体を抱えたA国の人間達の要求の多さと、そのどうしようも無い、溺れ死ぬ予感のような不安や動揺はやはり伝わって来て、精神的にタフな女皇帝も多少疲弊していたのもあるだろう。
自分達も早く離宮に帰ってしまいたかった。
あの、皇帝の継室にも公式寵姫にも王夫人にもなり損なって、皇帝の恋人かつ総家令夫人になった残雪が子供達と待っていると思うと心強かった。
なんだか救われるような気がして。
あと、もうちょっと。
沿道には、女皇帝に別れをと多数の人が詰めかけており、蛍石もにこやかに手を振り返していた。
四頭立ての馬車が少し速度を落とし三叉路に入った時、馬の嘶きが聞こえ、馬車が揺れて、五位鷺が咄嗟に蛍石を庇ったのが分かった。
日雀が女皇帝を守らせる為に自分を奥に追いやり、窓際を覗き込んだ時、爆音が轟いた。
その後は、気づけば全てが終わっていた。
全身が重く、痛みに喘いでいた。
医師が現れて、片方の肺が潰れており摘出した事を知らされた。
自分もまた半身に火傷を負った八角鷲に見せられた書類には、女皇帝死亡、家令二名損壊と書いてあった。
蛍石と五位鷺と日雀が死んだ。
誰がやった。許さない。絶対に殺してやる。
一瞬で判断したのは、おそらく日雀もそうせよと言うと分かっていたから。
今後を思い、神殿に閉じ込められて大神官になる為の祭礼に臨めと指示されている自分より、あの貴族家令の兄弟子と結婚して、特権で自由に動き回れる日雀の方が何かと有利だ。
死んだのは、山雀と言う事にした。
気付けば、世の中は事もなく流れていた。
母王が暗殺されたと言うのに、橄欖帝は、混乱を収めた十一の功績ばかりに心頼、はっきり言えば依存し、宮廷の上っ面をつらつらと優雅にただ泳いでいる日々。
橄欖が嫌うので、蛍石と五位鷺の話をする者は驚く程すぐに居なくなった。
二人に近かったとされて自分もまた療養を兼ねて神殿に出向を命じられていたが、あれは十一による、自分を面倒ごとに巻き込まない為、そして自分が面倒事を起こさない為の措置。
それはあの兄弟子の処世術であり優しさであろうけれど、遠ざけられてしまう者の辛さ、惨めさはわかるまい。
それは、総家令を拝命したものの以前として女皇帝に見向きもされない海燕も同じであるのに。
「お前、あれじゃどっちが総家令かわかりゃしないじゃないの。橄欖様は十一お兄様から自立、いいえ、独立しなきゃ。女皇帝なんだよ、公主姫じゃないんだから、依存先が一つじゃダメじゃない。全部使わなきゃ」そう詰った自分に、海燕は、「どうか橄欖を責めてくださらないように。幼い頃から辛いことが多かったのだから、彼女の支えとなるものがあるのならそれでいい」と静かに言った。
そうじゃないよ、と思ったが。
もうそれ以上は言えなかった。
菜の花色の家と呼ばれているという領事館を訪れ、その玄関先の足下の花輪のデザインのタイルがをどこかで見たと思い、それが十一のデスクにあったあの赤い雛芥子のペーパーウェイトの一部だと気付いてからは、震えるほどの歓びに変わった。
ほら、やっぱり。
佐保姫残雪も十一も、誰も何も、許してなどいない。
残雪は、淡々と話し始めた。
「・・・国を出て二年経ってみて、銀ちゃんと春と毎日を過ごしていたけれど。帰国の許可は一向に見通しが立たないし。私、叔母が帰って来た振りして入国して来たのが母だって分かったら、何だか居ても経っても居れなくなっちゃってね。私だけ、時間が止まったまま腐り落ちて行ってるみたいな、そんな気分で」
山雀が頷いた。
自分もまた遠ざけられた神殿でまさにそんな日々であったから。
しかし、前皇帝と総家令の太子と、総家令と自分の子の二人を抱えた彼女は身動きが取れず更に辛かった事だろう。
「どうしても、確認したかったの。・・・あの三叉路ね」
恋人と夫の亡骸には、もはや声も手も届かないけれど、ならば他にと思って、命を落とした場所しか思いつかなかった。
「私、国には帰れないけれど、他の国を移動するのに制限はなかったから。だから、前線基地の十一の所に行って、随伴者と言う事にして貰って、ここに来たのよ」
蜂鳥と駒鳥が女主人の話を黙って聞いていた。
「・・・雪様、でも、前線基地にどうやって行ったんですか」
駒鳥が当然の疑問を口にしたのに、残雪は決まり悪そうに笑った。
「・・・一応、不法入国になるのよね」
残雪は単騎で国境を越えたのだと言った。
「移動手段が、飛行機も車もダメとなったら、徒歩じゃ時間かかりすぎだし。自転車はね、私、今は練習して乗れるようになったけど、あの頃乗れなかったのよ。だから、現実的に馬が一番いいかなあ、と思いましてね・・・」
家令達が多少引いた様子で見ているのが分かって、残雪は苦笑した。
「じゃ、十一お兄様が引き取ったあの化物みたいな馬でですか・・・?!」
「いい馬なのよ?ちょっとたまに凶暴かもしれなけれど、頑丈だし寒さにも強いレディなのよ・・・」
残雪は自分と馬をフォローしてみたが、どうもあまりうまくいかない。
山雀がため息をついた。
「国境破りだなんて・・・・」
そんな事をしていたとは。
発見されたら収監どころか、下手したらその場で射殺だ。
「まあ、そうなるのよね・・・・。だからあなた達の兄弟子にはとても迷惑をかけてしまった自覚はあるのよ・・・怒られたし・・・」
そりゃ怒るだろ、と蜂鳥と駒鳥が呆れて残雪を見た。
「それから、十一の随行員にしてもらったら、鉄道で、びっくりするくらいすんなり入国出来たの。貴族っていいわよねえ。うちなんて国境を越える時は人も品物も長く拘留されちゃうのよ?」
その貴族特権を利用して、自分もこの山雀も目的を果たしたわけではあるけれど。
当時の、三叉路を臨む窓辺を叩きつける吹雪を思い出す。
街は白銀に沈み、音という音を消していた静かな夜だった。
凄惨な事件の痕跡を掘り返したがり、復讐に千人殺しても足りないと思う自分こそがまるで無法で不埒な存在だと言うように。
「・・・そしたら、あの三叉路には、何もなかったの」
穏やかに話していた残雪がちょっとだけ指を震わせた。
もうだいぶ昔になるのに、それでもあの時の自分に戻ってしまうかのように、心許なく、揺れ動く。
悲しいのだと、涙が出そうになる。
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・・・雪様、私がやる。
山雀はそう耳元で囁いた。
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