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⌘1章 雲母の水底 《きららのみなぞこ》
22.千里を走る
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どこまでも続く雪の平原に、叩きつけるような吹雪。
ほんの手前すら見えない。
別にそれでいい。
どうせ、この暗闇だもの。何も見えないのと一緒。
残雪は一人、夜の雪原を騎乗で進んでいた。
全身の血液ごと体を燃やすようにして走る馬の肌すら凍る程の寒さ。
どうか、走りきる事ができるようにと願った。
そうでなければ、自分は斃れたこの子を撃ち抜かなければならない。
長距離を走る、頑丈で寒さに耐える強い馬を。
多少の暴れ馬でも構わない。
その条件で用意された馬は格別に馬体の大きな黒毛の牝馬だった。
友人が繋げてくれた馬主は、これは競走馬にはならなかったのだと言った。
「何せ気性が悪い。一度子供を産んで落ち着くかと思ったけど、ますます荒れる。奥さん、信じられるかい?発情期が来たってのに、気にいらないってんで牡馬を二頭蹴り殺したんだ。悪魔のような牝馬だ。牡馬なら去勢して騸馬に出来るもんだけど、なんせ悪魔の女だからね」
馬主の言葉を思い出し、レディにひどい言い様よね、と残雪は笑った。
夜になり、天候もますます荒れる中、出発したのだ。
獣が唸るような風雪の音に馬は何度も怯えた。
その都度、残雪は夜の闇にすら溶ける漆黒の身体を撫でて励ました。
「怖いよね。私も。・・・でも、怖いだけ。大丈夫、大丈夫」
怖いのは、理由にならない。
残雪は美しい馬体を撫でた。
誰にも見つかるわけにはいかない。
止まるわけにいかない。
見咎められないように空白地帯の前線を抜けて、国境を越えなければならない。
早朝、前線基地の門扉に馬影が近づいた。
兵士が止まれと駆け寄ったが、巨体は難なく人の頭も門扉も飛び越えてしまった。
しばらく旋回するかのように同じ場所で走った後、騎乗の人影が時間をかけて馬を止めさせた。
兵士が緊張し慌てて銃を構えた。
「朝早くにごめんなさいね!」
場にそぐわない呑気な言葉、そしてそれが女だと分かり、兵士は更に驚いた。
「十一に、残雪が来たと伝えて!」
彼女は決然とそう言った。
残雪は十一の私室に通された。
暖炉の暖かな火にほっとした。
再会は二年ぶりだろうか。
お互いに受けた傷はまだ浅からぬ状況だけれど、それでも時間はある程度の落ち着きを与えていた。
十一は所持品を全てテーブルに出すようにと言った。
数ヶ国分のかなりの額の現金の札束、旅券、角砂糖、チョコレート、フルーツパウンドケーキ、林檎の蒸留酒。
驚いたのはライフルが一丁。
しかもいわゆる、ホローポイント、ダムダム弾だ。
「・・・銀行強盗でもするのか?」
「まさか。違う。・・・もし、怪我をしたりしたら、間違いなく馬を死なせてあげられるように」
残雪はそう言うと、美しい七宝飾りの装飾のケースに入った林檎の蒸留酒を煽った。
体が温まり、呼吸が楽になる。
外ではあまりの寒さに飲むそばから冷めてしまった。
物足りないと言う顔に気付いた十一がブランデーをグラスに注いで残雪に手渡し、自分も気付けに飲み干した。
頭がおかしくなりそうだ。
「今現在、貴女は我が国の領内に入れないはずだ。I国にいるはずでは?どうやって来たんだ?銀星様や春北斗は?」
「大丈夫。春北風がいるから。・・・I国からC国までは普通に飛行機。国外での移動の自由はあるから。C国からここまでは馬で来たの」
お尋ね者が、国境破りか。
十一が舌打ちした。
「どちらの警備隊にでも見つかったら、銃殺だ」
いかに危険かを十一は力説したが、残雪は首を振った。
「自然保護地区条約があるでしょ」
「あんな場所・・・。あそこを来たのか?」
険しく、天候が厳しく、湿地や岩地が続く荒野。
だからこそ豊かな動植物が生息していると学者達が立ち上げた団体が国際条約を結び、非戦闘地区となっている。
彼女は、C国境からここまで単騎で夜間に120kmの距離をやって来た事になる。
「国境破りだもの。自家用飛行機も無理、自動車では目立つしどうせあちこちで止められる。越境するなら、徒歩か自転車か馬がいいと思って。徒歩は無理だし、私、自転車乗れないの」
「バカな事を。なんのつもりだ。どのみち棕櫚家は今、本宅も全ての別宅も封鎖中で帰れない。・・・C国まで送って行きます。表沙汰になる前に帰りなさい」
橄欖女皇帝の命令で、棕櫚家には厳しい制限が課されていた。
母親はギルド長から、父はギルド議員長を降ろされ、五位鷺の元妻である娘、孫との接触禁止。
更に、その海外にいる母子は帰国が許されていない。
「実家に戻りたくて来たわけではないの。十一、貴方なら、A国に入れるわね?」
準王族の身分である彼には特別許可があり旅券すら必要がない。
「・・・残雪!」
「随行員で滞在許可ビザが取れる。連れて行って」
「何の為に。・・・もう蛍石も五位鷺も死んだんだ。遺体は、蛍石は王家の墓に納められたし、五位鷺は炉で焼かれて遺体は骨の欠片かけらもない」
彼等の遺体を引き取って来たのは十一だ。
あまりにも酷い状態の亡骸に、長い軍隊経験の彼も言葉を失った。
通例通り女皇帝は霊廟に納められ、総家令は炉に焚べられた。
残雪は、墓前で悼む事すら出来ない。
残雪が十一を睨みつけた。
泣き出しそうなのを堪えている目をして。
「・・・知ってます。別にお墓に行きたいわけじゃない。ならば私の愛しい人達が死んだ場所に行きたいの。・・・でないと」
一度だけ苦しそうに呼吸をしてから顔を上げた。
「・・・でないと。私も、愛しい人のところに行けると言う夢に食われそうになる」
私も後を追うでもなく、死にたいではなく。
この女は、夫と恋人が殺されたと聞いた時も取り乱す事なく、彼等の子供達を連れて国を出たそうだ。
知らせを受けて3時間もかからずに。
数日、いや一日でもたっていれば、恐らく新皇帝一派から命が脅かされていただろう。
橄欖女皇帝とその父である一族は、五位鷺と棕櫚佐保姫残雪が半年前に離婚していたという事実と、母王である蛍石と五位鷺の間の太子は皇籍を離脱し今後、国には関わらず二度と帰らないという申し出に納得した。
蛍石が残雪に五位鷺との結婚祝いに下賜した見事な真珠の首飾りを返還させて。
皇帝の命令とは言え、地球の裏側まで行き、残雪に会い、廃太子と亡命の了承をさせ、更に残雪にとったら恋人と夫との思い出の品でもある首飾りを返せと伝えた尾白鷲は、無念であった事だろう。
月の雫、確かそういう名前だった。
今や皇太后となった竜胆は、陛下に相応しいと思っていた品物が戻って来たととても喜んだ。
残雪と言えば、求められた事、科された事、それら全てを粛々とこなしたそうだ。
周りに居た家令達ですら、気丈な方、頼もしいと言うより、少々薄ら寒いものを感じた程に。
しかし、別に特別気丈な訳でもなく、冷静な訳でもなく、ただ残雪は、自分を律して我慢していただけなのだと、その厳しさに十一は気押された。
それでも堪えられない叫びを聞いてしまえば、もはや自分もまた動かされるものがあった。
しかし、同意は出来なかった。
あまりにも危険な賭けだ。
今更もう、傷付かなくともいい。
「・・・・部屋を用意させるので出ないように。ここは前線の基地。君の居場所ではない」
残雪は、目を合わせることもなく、ただ黙って顔を背けた。
ほんの手前すら見えない。
別にそれでいい。
どうせ、この暗闇だもの。何も見えないのと一緒。
残雪は一人、夜の雪原を騎乗で進んでいた。
全身の血液ごと体を燃やすようにして走る馬の肌すら凍る程の寒さ。
どうか、走りきる事ができるようにと願った。
そうでなければ、自分は斃れたこの子を撃ち抜かなければならない。
長距離を走る、頑丈で寒さに耐える強い馬を。
多少の暴れ馬でも構わない。
その条件で用意された馬は格別に馬体の大きな黒毛の牝馬だった。
友人が繋げてくれた馬主は、これは競走馬にはならなかったのだと言った。
「何せ気性が悪い。一度子供を産んで落ち着くかと思ったけど、ますます荒れる。奥さん、信じられるかい?発情期が来たってのに、気にいらないってんで牡馬を二頭蹴り殺したんだ。悪魔のような牝馬だ。牡馬なら去勢して騸馬に出来るもんだけど、なんせ悪魔の女だからね」
馬主の言葉を思い出し、レディにひどい言い様よね、と残雪は笑った。
夜になり、天候もますます荒れる中、出発したのだ。
獣が唸るような風雪の音に馬は何度も怯えた。
その都度、残雪は夜の闇にすら溶ける漆黒の身体を撫でて励ました。
「怖いよね。私も。・・・でも、怖いだけ。大丈夫、大丈夫」
怖いのは、理由にならない。
残雪は美しい馬体を撫でた。
誰にも見つかるわけにはいかない。
止まるわけにいかない。
見咎められないように空白地帯の前線を抜けて、国境を越えなければならない。
早朝、前線基地の門扉に馬影が近づいた。
兵士が止まれと駆け寄ったが、巨体は難なく人の頭も門扉も飛び越えてしまった。
しばらく旋回するかのように同じ場所で走った後、騎乗の人影が時間をかけて馬を止めさせた。
兵士が緊張し慌てて銃を構えた。
「朝早くにごめんなさいね!」
場にそぐわない呑気な言葉、そしてそれが女だと分かり、兵士は更に驚いた。
「十一に、残雪が来たと伝えて!」
彼女は決然とそう言った。
残雪は十一の私室に通された。
暖炉の暖かな火にほっとした。
再会は二年ぶりだろうか。
お互いに受けた傷はまだ浅からぬ状況だけれど、それでも時間はある程度の落ち着きを与えていた。
十一は所持品を全てテーブルに出すようにと言った。
数ヶ国分のかなりの額の現金の札束、旅券、角砂糖、チョコレート、フルーツパウンドケーキ、林檎の蒸留酒。
驚いたのはライフルが一丁。
しかもいわゆる、ホローポイント、ダムダム弾だ。
「・・・銀行強盗でもするのか?」
「まさか。違う。・・・もし、怪我をしたりしたら、間違いなく馬を死なせてあげられるように」
残雪はそう言うと、美しい七宝飾りの装飾のケースに入った林檎の蒸留酒を煽った。
体が温まり、呼吸が楽になる。
外ではあまりの寒さに飲むそばから冷めてしまった。
物足りないと言う顔に気付いた十一がブランデーをグラスに注いで残雪に手渡し、自分も気付けに飲み干した。
頭がおかしくなりそうだ。
「今現在、貴女は我が国の領内に入れないはずだ。I国にいるはずでは?どうやって来たんだ?銀星様や春北斗は?」
「大丈夫。春北風がいるから。・・・I国からC国までは普通に飛行機。国外での移動の自由はあるから。C国からここまでは馬で来たの」
お尋ね者が、国境破りか。
十一が舌打ちした。
「どちらの警備隊にでも見つかったら、銃殺だ」
いかに危険かを十一は力説したが、残雪は首を振った。
「自然保護地区条約があるでしょ」
「あんな場所・・・。あそこを来たのか?」
険しく、天候が厳しく、湿地や岩地が続く荒野。
だからこそ豊かな動植物が生息していると学者達が立ち上げた団体が国際条約を結び、非戦闘地区となっている。
彼女は、C国境からここまで単騎で夜間に120kmの距離をやって来た事になる。
「国境破りだもの。自家用飛行機も無理、自動車では目立つしどうせあちこちで止められる。越境するなら、徒歩か自転車か馬がいいと思って。徒歩は無理だし、私、自転車乗れないの」
「バカな事を。なんのつもりだ。どのみち棕櫚家は今、本宅も全ての別宅も封鎖中で帰れない。・・・C国まで送って行きます。表沙汰になる前に帰りなさい」
橄欖女皇帝の命令で、棕櫚家には厳しい制限が課されていた。
母親はギルド長から、父はギルド議員長を降ろされ、五位鷺の元妻である娘、孫との接触禁止。
更に、その海外にいる母子は帰国が許されていない。
「実家に戻りたくて来たわけではないの。十一、貴方なら、A国に入れるわね?」
準王族の身分である彼には特別許可があり旅券すら必要がない。
「・・・残雪!」
「随行員で滞在許可ビザが取れる。連れて行って」
「何の為に。・・・もう蛍石も五位鷺も死んだんだ。遺体は、蛍石は王家の墓に納められたし、五位鷺は炉で焼かれて遺体は骨の欠片かけらもない」
彼等の遺体を引き取って来たのは十一だ。
あまりにも酷い状態の亡骸に、長い軍隊経験の彼も言葉を失った。
通例通り女皇帝は霊廟に納められ、総家令は炉に焚べられた。
残雪は、墓前で悼む事すら出来ない。
残雪が十一を睨みつけた。
泣き出しそうなのを堪えている目をして。
「・・・知ってます。別にお墓に行きたいわけじゃない。ならば私の愛しい人達が死んだ場所に行きたいの。・・・でないと」
一度だけ苦しそうに呼吸をしてから顔を上げた。
「・・・でないと。私も、愛しい人のところに行けると言う夢に食われそうになる」
私も後を追うでもなく、死にたいではなく。
この女は、夫と恋人が殺されたと聞いた時も取り乱す事なく、彼等の子供達を連れて国を出たそうだ。
知らせを受けて3時間もかからずに。
数日、いや一日でもたっていれば、恐らく新皇帝一派から命が脅かされていただろう。
橄欖女皇帝とその父である一族は、五位鷺と棕櫚佐保姫残雪が半年前に離婚していたという事実と、母王である蛍石と五位鷺の間の太子は皇籍を離脱し今後、国には関わらず二度と帰らないという申し出に納得した。
蛍石が残雪に五位鷺との結婚祝いに下賜した見事な真珠の首飾りを返還させて。
皇帝の命令とは言え、地球の裏側まで行き、残雪に会い、廃太子と亡命の了承をさせ、更に残雪にとったら恋人と夫との思い出の品でもある首飾りを返せと伝えた尾白鷲は、無念であった事だろう。
月の雫、確かそういう名前だった。
今や皇太后となった竜胆は、陛下に相応しいと思っていた品物が戻って来たととても喜んだ。
残雪と言えば、求められた事、科された事、それら全てを粛々とこなしたそうだ。
周りに居た家令達ですら、気丈な方、頼もしいと言うより、少々薄ら寒いものを感じた程に。
しかし、別に特別気丈な訳でもなく、冷静な訳でもなく、ただ残雪は、自分を律して我慢していただけなのだと、その厳しさに十一は気押された。
それでも堪えられない叫びを聞いてしまえば、もはや自分もまた動かされるものがあった。
しかし、同意は出来なかった。
あまりにも危険な賭けだ。
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