1 / 62
⌘1章 雲母の水底 《きららのみなぞこ》
1.人魚姫
しおりを挟む
女皇帝であり、主であり恋人でもある蛍石が「私、欲しいものがある」と、言い出した。
欲深く飽きっぽく気まぐれな彼女がまた何か欲しがっている。
毎回降ってわく面倒な事ではあるが、しかし、その願いを叶えねばなるまい。
五位鷺はベッドから先に出ると、女皇帝を見つめて先を促した。
恋人は美酒に酔ったように瞳を潤ませ輝かせ、とでも言えば良いのかもしれないが、五位鷺からしたら、目を爛々とさせ鼻息荒く興奮している、の方が相応しいと思う。
猫が動く獲物に一瞬夢中になるあの状況だ。
主のこういう有様は何度も経験があるから、よく分かる。
蛍石が半身を起こして微笑んだ。
叶えられるのが当然という顔。
五位鷺は女皇帝の白く華奢な肩にガウンを羽織らせた。
「ねぇ、お前、人魚姫って知ってる?」
「トドとかセイウチとかではなく?本当にいるんですか?」
まさかそれを捕獲して来いとでも言うのだろうか。
「無知ね。いるわけないじゃない」
「はあ」
主人によると、その人魚の姫君がある日嵐の夜に船が難破して海に投げ出された王子を助けたという物語があるらしい。
「私にも同じ事が起こったの。お前、これは大変なことよ。物語の王子はそれは恩知らずで愚かで甲斐性無しだったけれど、私はそうではないのだから」
つまり、夏の静養で離宮を訪れた際、嵐の日に近くの海で命を助けられたらしいのだ。
「ああ」
思い当たった。
静養中、蛍石が家令の尾白鷲を連れて離宮から居なくなったのだ。
あの日、五位鷺と蛍石は瑣末なことで言い合いになり、彼女は離宮を飛び出してしまったのだ。
あの時は台風が通過中の大荒れの日で、大いに慌てた。
なるほど、その時に誰かに助けられたと言う事か。
くだらない喧嘩をしたばかりに面倒な仕事と恋敵が増えた、と五位鷺は少しだけ腹が立った。
「大体、嵐の日になんで海になんぞ行ったんですか」
「高潮波浪注意報が出てたの。どんなものなのか見に行ったのよ」
そういうのが困るんだ。
「波打ち際で波に足を取られそうになったら、颯爽と現れて助けてくれたの。爽やかな方だったわ。私達、見つめ合ってお互いを確信したの」
うっとりと言う。
「で?その人物が気に入った訳ですか?」
「話は命の恩人よ?運命的な出会いよ?ひとを多情みたいに言わないでちょうだい!」
蛍石は五位鷺にクッションを投げつけた。
五位鷺は腹にぶつかって床に転がったクッションを拾い上げた。
継室候補群の人間なら速やかに継室に、そうでないなら公式寵姫にすればいいだけ。
どうせこの女皇帝の事だ。
手に入れてしまえばすぐ飽きて放り出す。
「どこの誰ですか?」
蛍石はにっこりと微笑んだ。
「尾白鷲に調べさせたら、棕櫚家の人間だとわかったの」
姉弟子から自分に何も報告が無かったが、ここ最近なんだか楽し気だったのを思い出した。
女皇帝の企みの片棒を担いでいたからか。
「ああ、でしたら話が早い。棕櫚家ですね。確かにあの辺りに別荘がある」
継室候補群十一家のひとつだ。
五位鷺は、弟弟子の海燕を呼びつけると総家令執務室から名簿を持って来させた。
分厚い冊子をめくる。
継室候補群の全ての家系図や動向が記載されている、言わば内申書。
「棕櫚家の今の当主は、棕櫚黒北風と春北風。
あまり宮廷に上がりませんし、貢献度ははっきり言って低いですし、多産系でもないけど、まあ、いいです」
女皇帝にはすでに正室との間に公主が一人、継室との間に太子が一人いる。
今更、男継室が一人増えたからと言って、特に問題も無い。
しかし、五位鷺は違和感を得て、棕櫚家の家系図や身上書を再び確認した。
「あの、蛍石様。登録籍には適当な男性は当主の夫しかおりませんが、当主の夫を略奪は勘弁してくださいよ?夫は棕櫚黒北風の婿だからお門違いですからね?」
「嫌ね、分かってるわよ。違うわよ」
「では、まさか、前当主、このジジイですか?!」
「はあ?!会ったこともないわよ!」
「・・・いや、式典で会ったことはあるはずです」
「そう?ちょっとそれ見せて」
名簿をよこせと手招く。
「重いわね!ええとね、残雪と言うのよ。本当はもっと長い名前なのですって。佐保姫残雪。これよこれ!」
名簿に目当ての名前を見つけてウキウキと言う。
五位鷺はため息をついた。
「・・・これ、女子ですよ?」
「おばあさまの総家令は女だったし、何人か恋人もいたわ」
「そうですね。水晶女皇帝陛下の総家令は鶺鴒姉上でしたからね。確かに女官の恋人もいらした。でも、こちらは継室候補群です。それ以下でも以上でもない」
「じゃ、いいじゃない。継室にして」
「同性では無理です」
「じゃあ、公式寵姫」
「無理」
「じゃ、どうすりゃいいのよ!!」
蛍石が声を荒げた。
「好きに人も物も置けないなんて。私は王様よ!?お前なんかともう喋らないわ、この無能!」
すっかりご機嫌を損ねてしまった。
彼女はベッドから出ると寝室を出て、海燕に私室のドアを開けさせて、五位鷺に早く出て行けと怒鳴った。
五位鷺はため息をついた。
「・・・どうしてもお側に置きたいと仰るなら2つ方法があります」
「さすが!なあに?」
蛍石はぱっと顔を輝かせ「出て行けと言ってごめんなさい」と言いながら五位鷺の腕に手を伸ばした。
「ひとつは、家令になって頂く」
蛍石の顔が曇った。
「家令がいくら人手不足でもそりゃないわよ。私のじゃなく家令としての人員確保になっちゃうじゃない。家令にしたら一生家令。私のことなんてどうでも良くなっちゃうかもしれないわ。それは嫌」
今にも泣き出しそうだ。
やっぱり出て行けと海燕にまたドアを開けろと命令する。
気の毒に海燕はすっかり困惑していた。
目を潤ませる蛍石に五位鷺はそんなにか、と頭を抱える気持ちなのが半分、愛しさが込み上げるのも半分。
「・・・では、陛下。陛下にも体を張って頂きます」
五位鷺が蛍石に囁いた。
「まあ、なあに?」
囁かれたその内容の意外さに女皇帝は呆れた。
「・・・お前、今更、野心?」
「まさか。愛ゆえに」
答えに蛍石が笑った。
「そうね。いいでしょう。じゃ、まずは」
蛍石は宮城所蔵の宝物品の目録を開いて、目も眩まんばかりの宝飾品のページを指差した。
「うん、コレにしよう。真珠のネックレス。お前はこのオパール持って行きなさいね」
どちらも美術館レベルだ。
「うまくやってちょうだい」
「・・・うまく行かなかったら?」
「うまく行くまで、戻ってこないで!」
蛍石が念を押した。
欲深く飽きっぽく気まぐれな彼女がまた何か欲しがっている。
毎回降ってわく面倒な事ではあるが、しかし、その願いを叶えねばなるまい。
五位鷺はベッドから先に出ると、女皇帝を見つめて先を促した。
恋人は美酒に酔ったように瞳を潤ませ輝かせ、とでも言えば良いのかもしれないが、五位鷺からしたら、目を爛々とさせ鼻息荒く興奮している、の方が相応しいと思う。
猫が動く獲物に一瞬夢中になるあの状況だ。
主のこういう有様は何度も経験があるから、よく分かる。
蛍石が半身を起こして微笑んだ。
叶えられるのが当然という顔。
五位鷺は女皇帝の白く華奢な肩にガウンを羽織らせた。
「ねぇ、お前、人魚姫って知ってる?」
「トドとかセイウチとかではなく?本当にいるんですか?」
まさかそれを捕獲して来いとでも言うのだろうか。
「無知ね。いるわけないじゃない」
「はあ」
主人によると、その人魚の姫君がある日嵐の夜に船が難破して海に投げ出された王子を助けたという物語があるらしい。
「私にも同じ事が起こったの。お前、これは大変なことよ。物語の王子はそれは恩知らずで愚かで甲斐性無しだったけれど、私はそうではないのだから」
つまり、夏の静養で離宮を訪れた際、嵐の日に近くの海で命を助けられたらしいのだ。
「ああ」
思い当たった。
静養中、蛍石が家令の尾白鷲を連れて離宮から居なくなったのだ。
あの日、五位鷺と蛍石は瑣末なことで言い合いになり、彼女は離宮を飛び出してしまったのだ。
あの時は台風が通過中の大荒れの日で、大いに慌てた。
なるほど、その時に誰かに助けられたと言う事か。
くだらない喧嘩をしたばかりに面倒な仕事と恋敵が増えた、と五位鷺は少しだけ腹が立った。
「大体、嵐の日になんで海になんぞ行ったんですか」
「高潮波浪注意報が出てたの。どんなものなのか見に行ったのよ」
そういうのが困るんだ。
「波打ち際で波に足を取られそうになったら、颯爽と現れて助けてくれたの。爽やかな方だったわ。私達、見つめ合ってお互いを確信したの」
うっとりと言う。
「で?その人物が気に入った訳ですか?」
「話は命の恩人よ?運命的な出会いよ?ひとを多情みたいに言わないでちょうだい!」
蛍石は五位鷺にクッションを投げつけた。
五位鷺は腹にぶつかって床に転がったクッションを拾い上げた。
継室候補群の人間なら速やかに継室に、そうでないなら公式寵姫にすればいいだけ。
どうせこの女皇帝の事だ。
手に入れてしまえばすぐ飽きて放り出す。
「どこの誰ですか?」
蛍石はにっこりと微笑んだ。
「尾白鷲に調べさせたら、棕櫚家の人間だとわかったの」
姉弟子から自分に何も報告が無かったが、ここ最近なんだか楽し気だったのを思い出した。
女皇帝の企みの片棒を担いでいたからか。
「ああ、でしたら話が早い。棕櫚家ですね。確かにあの辺りに別荘がある」
継室候補群十一家のひとつだ。
五位鷺は、弟弟子の海燕を呼びつけると総家令執務室から名簿を持って来させた。
分厚い冊子をめくる。
継室候補群の全ての家系図や動向が記載されている、言わば内申書。
「棕櫚家の今の当主は、棕櫚黒北風と春北風。
あまり宮廷に上がりませんし、貢献度ははっきり言って低いですし、多産系でもないけど、まあ、いいです」
女皇帝にはすでに正室との間に公主が一人、継室との間に太子が一人いる。
今更、男継室が一人増えたからと言って、特に問題も無い。
しかし、五位鷺は違和感を得て、棕櫚家の家系図や身上書を再び確認した。
「あの、蛍石様。登録籍には適当な男性は当主の夫しかおりませんが、当主の夫を略奪は勘弁してくださいよ?夫は棕櫚黒北風の婿だからお門違いですからね?」
「嫌ね、分かってるわよ。違うわよ」
「では、まさか、前当主、このジジイですか?!」
「はあ?!会ったこともないわよ!」
「・・・いや、式典で会ったことはあるはずです」
「そう?ちょっとそれ見せて」
名簿をよこせと手招く。
「重いわね!ええとね、残雪と言うのよ。本当はもっと長い名前なのですって。佐保姫残雪。これよこれ!」
名簿に目当ての名前を見つけてウキウキと言う。
五位鷺はため息をついた。
「・・・これ、女子ですよ?」
「おばあさまの総家令は女だったし、何人か恋人もいたわ」
「そうですね。水晶女皇帝陛下の総家令は鶺鴒姉上でしたからね。確かに女官の恋人もいらした。でも、こちらは継室候補群です。それ以下でも以上でもない」
「じゃ、いいじゃない。継室にして」
「同性では無理です」
「じゃあ、公式寵姫」
「無理」
「じゃ、どうすりゃいいのよ!!」
蛍石が声を荒げた。
「好きに人も物も置けないなんて。私は王様よ!?お前なんかともう喋らないわ、この無能!」
すっかりご機嫌を損ねてしまった。
彼女はベッドから出ると寝室を出て、海燕に私室のドアを開けさせて、五位鷺に早く出て行けと怒鳴った。
五位鷺はため息をついた。
「・・・どうしてもお側に置きたいと仰るなら2つ方法があります」
「さすが!なあに?」
蛍石はぱっと顔を輝かせ「出て行けと言ってごめんなさい」と言いながら五位鷺の腕に手を伸ばした。
「ひとつは、家令になって頂く」
蛍石の顔が曇った。
「家令がいくら人手不足でもそりゃないわよ。私のじゃなく家令としての人員確保になっちゃうじゃない。家令にしたら一生家令。私のことなんてどうでも良くなっちゃうかもしれないわ。それは嫌」
今にも泣き出しそうだ。
やっぱり出て行けと海燕にまたドアを開けろと命令する。
気の毒に海燕はすっかり困惑していた。
目を潤ませる蛍石に五位鷺はそんなにか、と頭を抱える気持ちなのが半分、愛しさが込み上げるのも半分。
「・・・では、陛下。陛下にも体を張って頂きます」
五位鷺が蛍石に囁いた。
「まあ、なあに?」
囁かれたその内容の意外さに女皇帝は呆れた。
「・・・お前、今更、野心?」
「まさか。愛ゆえに」
答えに蛍石が笑った。
「そうね。いいでしょう。じゃ、まずは」
蛍石は宮城所蔵の宝物品の目録を開いて、目も眩まんばかりの宝飾品のページを指差した。
「うん、コレにしよう。真珠のネックレス。お前はこのオパール持って行きなさいね」
どちらも美術館レベルだ。
「うまくやってちょうだい」
「・・・うまく行かなかったら?」
「うまく行くまで、戻ってこないで!」
蛍石が念を押した。
1
あなたにおすすめの小説
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
裏切りの代償
中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。
尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。
取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。
自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。
婚約破棄から50年後
あんど もあ
ファンタジー
王立学園の卒業パーティーで、王子が婚約者に婚約破棄を宣言した。王子は真に愛する女性と結ばれ、めでたしめでたし。
そして50年後、王子の孫の王子は、婚約破棄された女性の孫と婚約する事に。そこで明かされた婚約破棄の真実とは。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる