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1 魔法学園へようこそ
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ある国のある森の奥。そこには一つの学園があった。
その学園の名は「アムザリオン魔法学園」王立の魔法使い養成学校だ。敷地は広大で、お城の様な風貌のこの学園には全国から魔法使いを目指す子供達が集ってくる。今日は新一年生の入学の日。学園はお迎えモード一色になっていた。
「ベル~まってよ!!」
「遅い遅い!おいてっちゃうよラルク!」
その頃学園の入口付近では新入生2人が焦った様子で入学式の受付へと急いでいた。
「ベルルカ・ツォーレン!」
「・・・とラルク・カガルです。二人受付お願いします。」
「ようこそ二人ともえーと、うん二人とも名前オッケー受付完了しました。あと10分で入学式がはじまってしまうので急いでくださいね。」
受付さんは時計と入口をちょいちょいと指さした。受付さんは見るからに怪しい雰囲気だ。片目が隠れる黒髪と魔法使いらしいとんがり帽子が拍車をかけて怪しげな風貌を作り出している。ベルルカは一瞬怖さを感じ、たじろいだが時間がないので受付さんを横目に入口へと急いだ。これが魔法学園・・・あれが魔法学園の職員さん。早くも学園の洗礼を受けたような気分だ。
会場に入るともうほとんどの人が座っていた。自由席なようなので2人は空いている後ろの席へ座る。するとすぐに学園長が出てきて挨拶を始めた。ショートの黒髪に占い師のようなベールを頭からかけてふわっとしたドレスを着た美しい出で立ちの女性だ。
「皆さんご入学おめでとうございます。本日は晴天で大変素晴らしいご入学日和と・・・」
ベルルカはいつも通りこのような挨拶は聞き流そうと思っていた。しかしー
「ん、あ・・・あ!!おばさんだ!」
ベルルカは思わず叫んでしまった。会場がざわつく。壇上では学園長がワナワナと震えていた。
「お・・ばさん?誰・・誰が言ったの誰よ。私のこと?そうよねそうだけど!」
会場が一気に冷え込む。比喩ではなく本当にだ。学園長であるユキノ・カガルの魔法は氷系。遂には雪まで降り始め、壇上前の生徒は凍りついた。これも物理的に。
「違う違う!そういう意味じゃないのにいい。」
「母さん・・・充分おばさんじゃないか。」
というのも、ユキノ・カガルはラルクの母親。ベルは小さい時から懇意にしてもらっていた。友達のお母さんを呼ぶときの名称としてベルはラルクの母親をおばさんと呼んでいたのだ。悪気など微塵もない。しかもラルクはサプライズとばかりに母が学園長に就任していた事をベルルカに伝えていなかった。
「おおっとそこまで!」
全体がてんやわんやの大騒ぎになっている中その一声で会場の冷気がピタリとおさまった。
「ユキノちゃん落ち着いて?彼女はそんな意味で言ったわけではないようだよ、それにほらめでたい日なのに凍てついてしまって台無しじゃないか。」
急に壇上へ現れたその青年はニコニコしながらユキノ学園長をなだめる。
「こんにちは皆さんぼくはこの学園の理事長のリオ・アムザリオンです。といっても今年からの新米なんですがね。よろしくお願いします。」
銀髪で隻眼の細身の青年はそれだけ言うと手をふって壇上裏へ引っ込んでしまった。会場では、理事長の挨拶にまたざわついた今回はそれプラス黄色い歓声のおまけつきだったけれど。式が終わると寮生は自分の部屋の確認に向かう。ベルは女子寮生なのでラルクとは一旦お別れだ。
「こちらは女子寮です。寮生の方はこちらで受付を!」
「ベルルカですベルルカ・ツォーレン」
「はい、ベルルカさんですね少々お待ちください・・・あれ?・・・んーと、やっぱり・・・ない。」
「なにか、問題が?」
「名前はあるのです、でも部屋の割り当てがないんです。そんなはずないのに、ちゃんと確認して・・・」
「どういうことですか?」
「えっと、つまり手違いでしょうかストレートに申しまして、あなたの部屋が用意されていません。」
「そ、そんな困ります。私どうしたら。」
ベルの家は学園からは大分離れたところにある。自宅からの通学なんてとても無理だ。
「なんとか、なりませんか。」
「本当に満室で、どうしようも。本当に申し訳ありません。少しお待ちください。」
寮の人は困った様子でどこかに連絡をとっていた。
「あれ、どうしたんです?」
そこに通りかかったのは門前で受付をしていたあの少し怪しい人だった。
「あ、さっきの怖い受付さん。」
「あ、ギリギリ組の子だ。」
そんな印象で残ってたか。ベルルカはなんだか複雑な気持ちになった。
受付さんは寮の人に何か話しかけているようだ。五分くらい話したあと。受付さんはこっちに向かってきた。
「えーとツォーレンさん。こっち。ついてきて。」
「ど、どこにですか。えっと。」
「いいからおいで」
ベルルカは言われるままに受付さんについていった。髪が黒く、片目が隠れるくらい長い。そしてとんがり帽子がいかにも魔導師らしい。ケープは職員用の物を身につけているようだ。年齢はよくわからなくて。不思議な人だ。警戒を怠らずにベルルカは少し距離をとって歩く。
「ついた、ここだよ。」
連れてこられたのは学園敷地内の森の少し奥にあるログハウスだ。雰囲気があって素敵な木の家。
「君はここに住むんだよ。ベルルカ・ツォーレンさん。」
「ここって?」
「ここは僕の家。」
「え、い、一緒に住むって、こと?」
「まあ、そうなるよね。寮が開くまでここにいてくれる?他に場所がなくてね。」
「用意してくれるのは嬉しいけど。私悪いけどあなたのことよく知らないし。不安です。」
「まあ、そうだよねえ。その警戒はもっともなことだね。・・・ふむ、自己紹介をしたほうがよさそうだ。でも、先に中に入ってくれないかな。君の信用を得るために僕は君に色々極秘事項を話さねばならないから。」
ベルは少し警戒心を保ちながらもログハウスの中へ入った。
「わあ、きれい!すごい!」
ログハウスの中はアンティークや美術品が飾られていて、とてもベルルカ好みだった。
「これ、どこで集めたんですか!?」
「ん?馴染みの店があってね。良ければ今度教えるよ。」
「ありがとうございます!・・・って突然すみません。」
「いいよ。褒められて嬉しいしね。さて、本題なんだけど、君にはここの2階の部屋の一つを使ってもらおうと思う。備え付けの家具は自由に使っていいよ。注意事項としてはまあ平等性を保つため君は自宅から通っていることにしてくれ。」
確かに職員の人の家に住んでいるとなると色々まずいだろう。
「あなたはここの先生なんですか?」
「僕は学園の色々な雑用をこなす用務員っていったところだね。普段は。」
「なるほどそれで受付を。ん?普段は?」
「そうだよ。ここからが僕の秘密。隠すほどでもないかもね・・・でもそのほうが何かと便利で。」
そこまでいうと受付さん、いや用務員さんは被っていた帽子を2回ほどトントンと叩いた。すると目にかかっていた髪が整い髪色が変化する。ついでに被っていた帽子をとると。
「あ、さっきの・・・確か、理事長!」
「正解!僕はねたまに理事長、普段は用務員、そんなところなんだな。」
「まどろっこしいことを・・・」
ベルルカはぼそりとつぶやいた。用務員兼理事長は少し戸惑いながらえーと、とつぶやき言葉に詰まる。
しばしの沈黙があって理事長が口を開いた。
「もっと驚くかとおもったんだけどなあ。」
「困惑と疲れとでも言いましょうか、なんせギリギリで入って入学式では冷え込んで寮では部屋がないと言われ、ここに来て・・・こんな感じですから。」
「そっか、そうだよね。えっと明日は休みだしゆっくり部屋で休んでね。」
「部屋・・・」
ベルルカはジトっとした目で用務員さんを見つめる。
「うっ、そんな目で見ないでよ。僕は曲がりなりにも理事長なんだから信じてくれていいと思うんだけど。」
理事長と分かったとはいえやはり用務員さんの時の怪しい雰囲気が未だベルルカを躊躇させる。
「大丈夫です・・・信じます。寮が見つかるまでの間、お世話になりますね。」
「あはは、まだ警戒してる目だね。まあ、その内慣れてくれたらいいよ。それと僕のことはリオでいい、家にいる間はね。」
信用してない訳じゃない、でもお世話になることにはなんとなく素直になれないのだ。
しかし、今日はゆっくり休もう、明日考えればいいよね。とベルは警戒心より疲れを癒すことを優先した。
「じゃあ部屋に案内しよう。」
「はい。お願いします。」
ベルルカはしばらくお世話になる自分の部屋へ案内され、荷物を少し解くなり眠気に負けてベットで深々と寝てしまった。
こうしてベルルカの入学1日目は過ぎ去ったのだった。
その学園の名は「アムザリオン魔法学園」王立の魔法使い養成学校だ。敷地は広大で、お城の様な風貌のこの学園には全国から魔法使いを目指す子供達が集ってくる。今日は新一年生の入学の日。学園はお迎えモード一色になっていた。
「ベル~まってよ!!」
「遅い遅い!おいてっちゃうよラルク!」
その頃学園の入口付近では新入生2人が焦った様子で入学式の受付へと急いでいた。
「ベルルカ・ツォーレン!」
「・・・とラルク・カガルです。二人受付お願いします。」
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受付さんは時計と入口をちょいちょいと指さした。受付さんは見るからに怪しい雰囲気だ。片目が隠れる黒髪と魔法使いらしいとんがり帽子が拍車をかけて怪しげな風貌を作り出している。ベルルカは一瞬怖さを感じ、たじろいだが時間がないので受付さんを横目に入口へと急いだ。これが魔法学園・・・あれが魔法学園の職員さん。早くも学園の洗礼を受けたような気分だ。
会場に入るともうほとんどの人が座っていた。自由席なようなので2人は空いている後ろの席へ座る。するとすぐに学園長が出てきて挨拶を始めた。ショートの黒髪に占い師のようなベールを頭からかけてふわっとしたドレスを着た美しい出で立ちの女性だ。
「皆さんご入学おめでとうございます。本日は晴天で大変素晴らしいご入学日和と・・・」
ベルルカはいつも通りこのような挨拶は聞き流そうと思っていた。しかしー
「ん、あ・・・あ!!おばさんだ!」
ベルルカは思わず叫んでしまった。会場がざわつく。壇上では学園長がワナワナと震えていた。
「お・・ばさん?誰・・誰が言ったの誰よ。私のこと?そうよねそうだけど!」
会場が一気に冷え込む。比喩ではなく本当にだ。学園長であるユキノ・カガルの魔法は氷系。遂には雪まで降り始め、壇上前の生徒は凍りついた。これも物理的に。
「違う違う!そういう意味じゃないのにいい。」
「母さん・・・充分おばさんじゃないか。」
というのも、ユキノ・カガルはラルクの母親。ベルは小さい時から懇意にしてもらっていた。友達のお母さんを呼ぶときの名称としてベルはラルクの母親をおばさんと呼んでいたのだ。悪気など微塵もない。しかもラルクはサプライズとばかりに母が学園長に就任していた事をベルルカに伝えていなかった。
「おおっとそこまで!」
全体がてんやわんやの大騒ぎになっている中その一声で会場の冷気がピタリとおさまった。
「ユキノちゃん落ち着いて?彼女はそんな意味で言ったわけではないようだよ、それにほらめでたい日なのに凍てついてしまって台無しじゃないか。」
急に壇上へ現れたその青年はニコニコしながらユキノ学園長をなだめる。
「こんにちは皆さんぼくはこの学園の理事長のリオ・アムザリオンです。といっても今年からの新米なんですがね。よろしくお願いします。」
銀髪で隻眼の細身の青年はそれだけ言うと手をふって壇上裏へ引っ込んでしまった。会場では、理事長の挨拶にまたざわついた今回はそれプラス黄色い歓声のおまけつきだったけれど。式が終わると寮生は自分の部屋の確認に向かう。ベルは女子寮生なのでラルクとは一旦お別れだ。
「こちらは女子寮です。寮生の方はこちらで受付を!」
「ベルルカですベルルカ・ツォーレン」
「はい、ベルルカさんですね少々お待ちください・・・あれ?・・・んーと、やっぱり・・・ない。」
「なにか、問題が?」
「名前はあるのです、でも部屋の割り当てがないんです。そんなはずないのに、ちゃんと確認して・・・」
「どういうことですか?」
「えっと、つまり手違いでしょうかストレートに申しまして、あなたの部屋が用意されていません。」
「そ、そんな困ります。私どうしたら。」
ベルの家は学園からは大分離れたところにある。自宅からの通学なんてとても無理だ。
「なんとか、なりませんか。」
「本当に満室で、どうしようも。本当に申し訳ありません。少しお待ちください。」
寮の人は困った様子でどこかに連絡をとっていた。
「あれ、どうしたんです?」
そこに通りかかったのは門前で受付をしていたあの少し怪しい人だった。
「あ、さっきの怖い受付さん。」
「あ、ギリギリ組の子だ。」
そんな印象で残ってたか。ベルルカはなんだか複雑な気持ちになった。
受付さんは寮の人に何か話しかけているようだ。五分くらい話したあと。受付さんはこっちに向かってきた。
「えーとツォーレンさん。こっち。ついてきて。」
「ど、どこにですか。えっと。」
「いいからおいで」
ベルルカは言われるままに受付さんについていった。髪が黒く、片目が隠れるくらい長い。そしてとんがり帽子がいかにも魔導師らしい。ケープは職員用の物を身につけているようだ。年齢はよくわからなくて。不思議な人だ。警戒を怠らずにベルルカは少し距離をとって歩く。
「ついた、ここだよ。」
連れてこられたのは学園敷地内の森の少し奥にあるログハウスだ。雰囲気があって素敵な木の家。
「君はここに住むんだよ。ベルルカ・ツォーレンさん。」
「ここって?」
「ここは僕の家。」
「え、い、一緒に住むって、こと?」
「まあ、そうなるよね。寮が開くまでここにいてくれる?他に場所がなくてね。」
「用意してくれるのは嬉しいけど。私悪いけどあなたのことよく知らないし。不安です。」
「まあ、そうだよねえ。その警戒はもっともなことだね。・・・ふむ、自己紹介をしたほうがよさそうだ。でも、先に中に入ってくれないかな。君の信用を得るために僕は君に色々極秘事項を話さねばならないから。」
ベルは少し警戒心を保ちながらもログハウスの中へ入った。
「わあ、きれい!すごい!」
ログハウスの中はアンティークや美術品が飾られていて、とてもベルルカ好みだった。
「これ、どこで集めたんですか!?」
「ん?馴染みの店があってね。良ければ今度教えるよ。」
「ありがとうございます!・・・って突然すみません。」
「いいよ。褒められて嬉しいしね。さて、本題なんだけど、君にはここの2階の部屋の一つを使ってもらおうと思う。備え付けの家具は自由に使っていいよ。注意事項としてはまあ平等性を保つため君は自宅から通っていることにしてくれ。」
確かに職員の人の家に住んでいるとなると色々まずいだろう。
「あなたはここの先生なんですか?」
「僕は学園の色々な雑用をこなす用務員っていったところだね。普段は。」
「なるほどそれで受付を。ん?普段は?」
「そうだよ。ここからが僕の秘密。隠すほどでもないかもね・・・でもそのほうが何かと便利で。」
そこまでいうと受付さん、いや用務員さんは被っていた帽子を2回ほどトントンと叩いた。すると目にかかっていた髪が整い髪色が変化する。ついでに被っていた帽子をとると。
「あ、さっきの・・・確か、理事長!」
「正解!僕はねたまに理事長、普段は用務員、そんなところなんだな。」
「まどろっこしいことを・・・」
ベルルカはぼそりとつぶやいた。用務員兼理事長は少し戸惑いながらえーと、とつぶやき言葉に詰まる。
しばしの沈黙があって理事長が口を開いた。
「もっと驚くかとおもったんだけどなあ。」
「困惑と疲れとでも言いましょうか、なんせギリギリで入って入学式では冷え込んで寮では部屋がないと言われ、ここに来て・・・こんな感じですから。」
「そっか、そうだよね。えっと明日は休みだしゆっくり部屋で休んでね。」
「部屋・・・」
ベルルカはジトっとした目で用務員さんを見つめる。
「うっ、そんな目で見ないでよ。僕は曲がりなりにも理事長なんだから信じてくれていいと思うんだけど。」
理事長と分かったとはいえやはり用務員さんの時の怪しい雰囲気が未だベルルカを躊躇させる。
「大丈夫です・・・信じます。寮が見つかるまでの間、お世話になりますね。」
「あはは、まだ警戒してる目だね。まあ、その内慣れてくれたらいいよ。それと僕のことはリオでいい、家にいる間はね。」
信用してない訳じゃない、でもお世話になることにはなんとなく素直になれないのだ。
しかし、今日はゆっくり休もう、明日考えればいいよね。とベルは警戒心より疲れを癒すことを優先した。
「じゃあ部屋に案内しよう。」
「はい。お願いします。」
ベルルカはしばらくお世話になる自分の部屋へ案内され、荷物を少し解くなり眠気に負けてベットで深々と寝てしまった。
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