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庭師見習いは見た!女の子って怖い!

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ドキドキしながら午前中の仕事を終えて、お昼ご飯を食べた。

ボーッとしてもそもそ食べている僕を心配したフレッドが何か話しかけているけれど、うまく応えられない。

「マイク?大丈夫?具合悪いなら午後は休ませてもらう?」

「あ、いや、そんなんじゃないから大丈夫。ちょっと…その…昼休みに抜けるから…」

「あ…!な、なるほど、了解!って、え?彼女?いつの間に?」

「そんなとこまでいってない、っていうか…呼び出されただけで…」

「なるほどなるほど、了解了解。そっか。マイクって大人っぽいし優しいもんね。いいなあ、僕も頑張ろっと」

なんとか食べ終わってフレッドと別れた僕は、渡り廊下の裏へ向かった。

“2人だけで話したいの”

そう言っていたはずの女の子は3人で居て、怒った顔で僕を睨み付けていた。

「あのさあ、フレッドを虐めるの、止めてくれない?」
「フレッドは一生懸命頑張っているのにバカにするなんて最低よ」
「フレッドに重たい物ばっかり持たせて自分は楽してるんですってね!」

う~ん、そう来たか。
もしかしなくても、僕、スッゴい誤解されてるよな。誰情報なんだか…。

「僕はそんなことしていないって言ったら信じてくれる?」

「はあ?!信じる訳ないでしょ!」
「そうよ!認めて謝りなさいよ!」
「フレッドがかわいいからって嫉妬してるような人の言うことなんて嘘!」

1つ言えば3倍になって返ってくるな。

「じゃあフレッドがそんなことされてないって言ったら?そもそも誰に聞いたの?フレッド?」

「フレッドは告げ口なんてしないわ!」
「そんな話を聞いたのよ!」
「みんなそう言ってたわ!」

みんなって誰だよ。

「僕を信じないならそれでいいけど、やってないことは謝らない。フレッドに重たい物を持たせたとか言ってたけど物理的に無理だから」

「何それ?!」
「ぶ、ぶつりてきって何よ!難しい言葉使ってんじゃないわよ!」
「その態度が人をバカにしてるって言ってんのよ!」

「あ、難しかったんだ。はごめん。話がそれだけなら、少し昼寝もしたいしもう戻るよ。フレッドも待ってるから」

「は?!待ってる訳ないでしょ!」
「フレッドと2人になんてもうさせないんだから!」
「そうよ!もうフレッドに近付かないで!」

そんな権利無いだろ?
それに、僕はそれでも構わないけど、そうなって困るのはフレッドだからな?
何にも分かっていないくせに。

…普通にちょっと考えたら分かるよな?
もしかして?

そう思った僕は渡り廊下を戻った振りをして回り込んで身を潜めた。
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