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37.回路
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「おい!ガラス!」
サイケンがガラスを揺する。
幸い息はあるようだ。
広がったシロカミは徐々に黒色を取り戻し始めていた。
サイケンとキリカ、カワセミはダメージを負いながらも立ちあがることが出来た。もう一度の戦闘は勘弁してほしいだろう。
「気絶してる……大事ではないようだな、二人とも、俺はガラスを担いで一旦制圧した地点まで後退する。いわゆるセーフゾーンだ……そんな大層なものじゃないけどな。キリカとカワセミは引き続きオトメを追え」
「何言っていんだよサイケン、お前一人じゃ敵に会ったら……」
「ここでオトメの捜索を中断できない。ゴールドグリップの言動も気になるしな。俺は大丈夫だ、ステルスは得意だからな。じゃあ俺と変わるか?返答前に断るぜ、総HP的に考えてお前らの方が上だ勘弁してくれ」
「……サイケン、頼むよ。カワセミ君、行こう」
「───ったく、わかったぜサイケン、死ぬんじゃないぜ?じゃあキリカちゃん行こうか。ん?俺も骨折れてるんだが?」
キリカ隊は二名でオトメ捜索を続行、サイケンはガラスと一緒に敵のいない位置に移動他の隊と合流できれば上々。ツルギさんたちは北西に向かっているはずだ。地図はないがどうにかする。
人数と安心、恐怖は変動する。
むしろ無法なら一人のほうが安心するのかもしれない。
そして、キリカとカワセミが到着したのは、広場だった場所。
「何これ……」
「大穴じゃな」
おおよそ足場というものが無い。
そこは底の見えない穴のようで、何かスキルを使わないのなら、落ちたら死ぬ。
僅かな風が吹いているのを感じた。
「オトメ君は?」
「これじゃあどう捜索しろってんだ?ここまで見かけてねぇし。下降りるかキリカちゃん?オススメしないけど」
「ゴールドグリップは下って言っていた。なら、ここにいるに違いないよ」
底を見ながら足を少し動かしてみる。大丈夫、体は行けるって言っている。
「私は……行くよ!」
飛び降りようとするキリカをカワセミは強く掴む。
「おおい!飛び降りるのだけは止めとけ!ループアウトを自動で発動できない俺らは失敗したらHPゼロだぜ!」
「じゃあどうしたら……?」
キリカの耳に聞き慣れた声が聞こえた。
「こうしたら……いいのさ」
大穴を覗く、すると、キリカの手前にフックショットのアンカーが突き刺さる。
「スギ博士のフックショット?」
ワイヤーが揺れる。
キリカは瞬きせずに暗闇から来る隊員を見ている。
その人は全てのワイーを巻き取ると、跳躍、キリカとカワセミの背後に立った。
一人ではない。
背中に青い髪の女性を抱えている。
「よう、カワセミ、キリカ」
藍と深翡翠色の制服の男、これより深淵から帰還。
「オトメ君!」
「オトメじゃい!」
「悪いな、追いかけてもらって。スギ博士の研究が役に立ったよ」
「それで?背中の人は?」
まるで子供のように、オトメの背中でおんぶされている青い女性。
背中には美しい剣を持っている。
カワセミは一目惚れしたのか、少しテンションが上がっていた。
「なぁオトメ、そろそろ下ろしてもらってもいいか?私は恥ずかしいぞ」
「悪い悪い」
僕はヒエンを降ろして、今の状況を説明した。
「つーわけで、今から敵なの、コイツ」
「そうだ、私たちは敵だ」
「ヒエンちゃん、PE持ちかぁ。でも、敵の割に落ち着いているね」
カワセミの発言を無視して、ヒエンはキリカに接近する。
「お前が青の剣閃の所有者だな?」
「え、そうですけど」
瞳を見てる。青い目が黒い目をじっと見てる。観察するように価値を見るように。期待外れなら斬るぞと言ってるように見えた。
「──────じゃあなオトメ、今からは敵だ」
ため息を一度して、そうコトバを言い残して、ヒエンは一瞬で視界から消えた。
「何だったの?」
「さぁ」
去り際の彼女は笑っていた。
一度は戦った、どちらかが死ぬはずだった所を救った。
ヒエンもここで無益な殺生はしないつもりだったのだろう。
ライヴに帰ったら怒られるのかな?
もうそんなことどうでもいいくらいに晴ればれしていた。
「オトメも戻ってきたことだし、サイケンの所に行こうぜ。やっぱり心配じゃい」
「サイケンがどうかしたのか?というかツルギさんはどこだ?」
「オトメ君がいない間、ゴールドグリップって拳の野郎が現れて大惨事だったんだよ?まぁオトメ君も見たみたいだけど」
「大変だったな……ははは……はぁ!?」
僕らキリカ隊は三人になり、サイケンを追う。
「そういえばオトメ君のPEはジャミングを受けないの?」
「上のアレか?うん、何ともない」
「これがPEの最強の一つの理由じゃな!」
声が聞こえた。
「……ホントだよ」
元来た道を戻る僕らの前方に立つのは若い少年だ。
一体どこから現れたのか、僕らは彼の存在に気づけなかった。
『クレイ』Enemy
相対レベル:5(回避補正:-2)
・武器:スチールグリップ(ナックル、魔力濃縮爆発)
・防具:弟子の服(黒)
・移動速度上昇LV.20(残り10秒)
他スキャンを実行していません。
「どうやってヒエンと師匠を倒したの?」
「ししょう?」
「まぁいいか……戦えば、わ、か、るー!」
彼は視界から消えた。
カワセミの声が後ろこら聞こえる。
「ゴォー!」
「豆腐みたいだぜ!」
カワセミの腹部にクリティカルした。折れた場所からさらに音が聞こえる。自前のポーションを使ったみたいだが、治り切らなかったようだ。
「師匠!」
クレイの声が響く。
僕らは抜刀、クレイが排除対象になる。
「クレイ、ちゃんとやってっか?」
またまた上から降下してきたのはゴールドグリップ。
キリカの顔が引き攣る。
刀を握る手はより強く、殺意と信念が込められる。
「まだ生きてるの?」
「あれはビビったぜ、俺のエーテル場にはよろしくない」
『ゴールドグリップ』Enemy!
相対レベル61
・武器:金星(ナックル、魔力濃縮オーラ)
・防具:金の機動鎧(自動修復)
・金の意思(攻撃力上昇LV.5,防御力上昇LV.4)
他スキャンを実行していません。
「よぉオトメ、またかな?ヒエンがしくった尻拭い、今度こそしっかりやらせてもらうぜ」
「今回の目的は僕の抹殺か?」
広範囲ジャミング、通信網を一網打尽したのちに各個撃破、向こうの最大脅威PEの排除。ここまでは読めた。ったくなんで単騎で動いたのだろう自分!バカだろ!
「大正解、D9が一番邪魔だ」
「……じゃあ、僕らにとって、今回のヤマはお前ってことだ」
僕は剣先を向けて、突攻撃から始める。
「やっぱ最高だぜ!PEってのはよぉ!」
やっぱりゴールドグリップは歓喜した。
全身で戦闘の興奮を味わい、遠慮なく拳でそれを示す。
僕は──────逃げ道を作りながら剣でそれを示す。
サイケンがガラスを揺する。
幸い息はあるようだ。
広がったシロカミは徐々に黒色を取り戻し始めていた。
サイケンとキリカ、カワセミはダメージを負いながらも立ちあがることが出来た。もう一度の戦闘は勘弁してほしいだろう。
「気絶してる……大事ではないようだな、二人とも、俺はガラスを担いで一旦制圧した地点まで後退する。いわゆるセーフゾーンだ……そんな大層なものじゃないけどな。キリカとカワセミは引き続きオトメを追え」
「何言っていんだよサイケン、お前一人じゃ敵に会ったら……」
「ここでオトメの捜索を中断できない。ゴールドグリップの言動も気になるしな。俺は大丈夫だ、ステルスは得意だからな。じゃあ俺と変わるか?返答前に断るぜ、総HP的に考えてお前らの方が上だ勘弁してくれ」
「……サイケン、頼むよ。カワセミ君、行こう」
「───ったく、わかったぜサイケン、死ぬんじゃないぜ?じゃあキリカちゃん行こうか。ん?俺も骨折れてるんだが?」
キリカ隊は二名でオトメ捜索を続行、サイケンはガラスと一緒に敵のいない位置に移動他の隊と合流できれば上々。ツルギさんたちは北西に向かっているはずだ。地図はないがどうにかする。
人数と安心、恐怖は変動する。
むしろ無法なら一人のほうが安心するのかもしれない。
そして、キリカとカワセミが到着したのは、広場だった場所。
「何これ……」
「大穴じゃな」
おおよそ足場というものが無い。
そこは底の見えない穴のようで、何かスキルを使わないのなら、落ちたら死ぬ。
僅かな風が吹いているのを感じた。
「オトメ君は?」
「これじゃあどう捜索しろってんだ?ここまで見かけてねぇし。下降りるかキリカちゃん?オススメしないけど」
「ゴールドグリップは下って言っていた。なら、ここにいるに違いないよ」
底を見ながら足を少し動かしてみる。大丈夫、体は行けるって言っている。
「私は……行くよ!」
飛び降りようとするキリカをカワセミは強く掴む。
「おおい!飛び降りるのだけは止めとけ!ループアウトを自動で発動できない俺らは失敗したらHPゼロだぜ!」
「じゃあどうしたら……?」
キリカの耳に聞き慣れた声が聞こえた。
「こうしたら……いいのさ」
大穴を覗く、すると、キリカの手前にフックショットのアンカーが突き刺さる。
「スギ博士のフックショット?」
ワイヤーが揺れる。
キリカは瞬きせずに暗闇から来る隊員を見ている。
その人は全てのワイーを巻き取ると、跳躍、キリカとカワセミの背後に立った。
一人ではない。
背中に青い髪の女性を抱えている。
「よう、カワセミ、キリカ」
藍と深翡翠色の制服の男、これより深淵から帰還。
「オトメ君!」
「オトメじゃい!」
「悪いな、追いかけてもらって。スギ博士の研究が役に立ったよ」
「それで?背中の人は?」
まるで子供のように、オトメの背中でおんぶされている青い女性。
背中には美しい剣を持っている。
カワセミは一目惚れしたのか、少しテンションが上がっていた。
「なぁオトメ、そろそろ下ろしてもらってもいいか?私は恥ずかしいぞ」
「悪い悪い」
僕はヒエンを降ろして、今の状況を説明した。
「つーわけで、今から敵なの、コイツ」
「そうだ、私たちは敵だ」
「ヒエンちゃん、PE持ちかぁ。でも、敵の割に落ち着いているね」
カワセミの発言を無視して、ヒエンはキリカに接近する。
「お前が青の剣閃の所有者だな?」
「え、そうですけど」
瞳を見てる。青い目が黒い目をじっと見てる。観察するように価値を見るように。期待外れなら斬るぞと言ってるように見えた。
「──────じゃあなオトメ、今からは敵だ」
ため息を一度して、そうコトバを言い残して、ヒエンは一瞬で視界から消えた。
「何だったの?」
「さぁ」
去り際の彼女は笑っていた。
一度は戦った、どちらかが死ぬはずだった所を救った。
ヒエンもここで無益な殺生はしないつもりだったのだろう。
ライヴに帰ったら怒られるのかな?
もうそんなことどうでもいいくらいに晴ればれしていた。
「オトメも戻ってきたことだし、サイケンの所に行こうぜ。やっぱり心配じゃい」
「サイケンがどうかしたのか?というかツルギさんはどこだ?」
「オトメ君がいない間、ゴールドグリップって拳の野郎が現れて大惨事だったんだよ?まぁオトメ君も見たみたいだけど」
「大変だったな……ははは……はぁ!?」
僕らキリカ隊は三人になり、サイケンを追う。
「そういえばオトメ君のPEはジャミングを受けないの?」
「上のアレか?うん、何ともない」
「これがPEの最強の一つの理由じゃな!」
声が聞こえた。
「……ホントだよ」
元来た道を戻る僕らの前方に立つのは若い少年だ。
一体どこから現れたのか、僕らは彼の存在に気づけなかった。
『クレイ』Enemy
相対レベル:5(回避補正:-2)
・武器:スチールグリップ(ナックル、魔力濃縮爆発)
・防具:弟子の服(黒)
・移動速度上昇LV.20(残り10秒)
他スキャンを実行していません。
「どうやってヒエンと師匠を倒したの?」
「ししょう?」
「まぁいいか……戦えば、わ、か、るー!」
彼は視界から消えた。
カワセミの声が後ろこら聞こえる。
「ゴォー!」
「豆腐みたいだぜ!」
カワセミの腹部にクリティカルした。折れた場所からさらに音が聞こえる。自前のポーションを使ったみたいだが、治り切らなかったようだ。
「師匠!」
クレイの声が響く。
僕らは抜刀、クレイが排除対象になる。
「クレイ、ちゃんとやってっか?」
またまた上から降下してきたのはゴールドグリップ。
キリカの顔が引き攣る。
刀を握る手はより強く、殺意と信念が込められる。
「まだ生きてるの?」
「あれはビビったぜ、俺のエーテル場にはよろしくない」
『ゴールドグリップ』Enemy!
相対レベル61
・武器:金星(ナックル、魔力濃縮オーラ)
・防具:金の機動鎧(自動修復)
・金の意思(攻撃力上昇LV.5,防御力上昇LV.4)
他スキャンを実行していません。
「よぉオトメ、またかな?ヒエンがしくった尻拭い、今度こそしっかりやらせてもらうぜ」
「今回の目的は僕の抹殺か?」
広範囲ジャミング、通信網を一網打尽したのちに各個撃破、向こうの最大脅威PEの排除。ここまでは読めた。ったくなんで単騎で動いたのだろう自分!バカだろ!
「大正解、D9が一番邪魔だ」
「……じゃあ、僕らにとって、今回のヤマはお前ってことだ」
僕は剣先を向けて、突攻撃から始める。
「やっぱ最高だぜ!PEってのはよぉ!」
やっぱりゴールドグリップは歓喜した。
全身で戦闘の興奮を味わい、遠慮なく拳でそれを示す。
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