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23.知らない再開
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「さっき地響きが聞こえたけど、ツルギ……あなた?」
ナノは私服なのだろう、男二人の格好とつり合わない。
「そうだが?」
「そう、別にどうでもいいけどうるさかったわ……そろそろ呼ばれると思ったけどちょうどよかった。どうせギンジが説明さぼってるんでしょう?」
「ま、まぁそういうことだ……つーわけでナノ、そこの青年に説明頼む」
ギンジがナノに促すと、ナノの視線が僕に移った。
「覚えてる?覚えてないよね……」
『ナノ』Green
相対レベル:72
・武器:グラーデュフィンガー(ギミック:爆破)
・防具:防衛装置(ステルスタイプ)
・既視感?
他スキャンを実行していません。
すれ違うなら誰でも振り返るだろう美貌、髪の美しさ、気品に目が奪われた。特に僕が。
それにしても、既視感?そんなものは無い!噓を言うなよキョウスケ。僕は初対面だ。
覚えているかと訊かれたならば、覚えていない。知らない。脳裏にかすったなんて言わない。
あぁそうやって正面で覗くのやめてください。
「じゃ、始めますか」
僕は状況に戸惑いながら、話を聞く覚悟を準備した。
抵抗したってツルギという男に捕らえられるのがオチだ。
「私たちは『倫理委員会(仮名)』直属の戦闘部隊ECF。あなたをこの世界に転送した組織。これからあなたに協力してほしいことがあるの」
「倫理?よくわかんないです。てか転送って……」
難しい言葉を並べられて、知識が渋滞してきた。強力?冗談。
「この世界の破壊を手伝ってほしい」
まさかの台詞に言葉もありません。
「破壊?ちょっと何言ってるのか……」
無意識に右手が背中の剣に伸びるところだった。
ピクリと動かした手にツルギの視線が反応した。心臓が止まると思った。僕はすぐに手を止めた。
「あなたも知っての通りβ世界においての死は記憶消去によって無かったことにされる。けど、β世界に今でも多くのNO.1.00から人間が拉致という形で送り込まれている。これは阻止しなければならないし、生命の理に反するとして委員会上層部からも『破壊』命令が出ている」
「NO.1.00?……β?」
頭の中は既にカオス。言葉がわからない。
同じ言語でお願いします。
「そこで君が必要なのね」
「僕?」
「圧倒的戦闘能力を誇るPE、NO.D9を持つ君なら確実に奴らを叩ける」
僕の目のことを言っているのだろう。
そうか、コイツらは僕の目が目当てなのか。
「わからな……かった?ごめんなさい、ちょっと言葉が難しかったかしら」
「いきなり破壊とか、物騒ですね。大体、破壊ってどうやって……」
「β世界の管理者を殺すこと」
ワードが引っかかって離れない。
「殺す?」
「一番手っ取り早い方法よ。あなたなら可能」
「……ふざけんなよ、人殺しに手を貸すわけ……」
僕の意思に関係なく話を進めないでくれ。PEなんて関係ない、殺しに加担なんかするものか。
ナノの一言に口が止まった。
「記憶、欲しくない?」
時がゆっくりになるような感覚で、思考が回った。
僕が覚えていない記憶にこの人達は関係がある。
人の死と記憶の関係を考えて、コイツらが僕の記憶を消した可能性。
転送とか言ってたし。
欲しいかと問われたなら欲しい。
「協力してくれたら、君の失った記憶をプレゼントしようか」
「……えマジ」
僕の知らない記憶と引き換えに人殺し?
もちろん以前の記憶には興味がある。だからといってその二つを天秤にかけることはできない。
「お前らの目的は世界の破壊で、人殺し。その戦力として僕の目に興味がある……ってことでいいんですか?」
「そう。どう?」
「僕の記憶を奪ったかもしれない奴に、協力?……断る」
我ながら憶測が先行した発言だった。
するとナノはため息をついた。
「だってよギンジ、やりたくないってさ」
「ええ!困ったな。どうしたものか……」
「あんたが一番D9が欲しいって言ってたんだからあんたが説得しなよ!私、説明したから」
「ナノの説明がホラーなんだよ。そりゃPEは欲しいだろ。一騎当千だぜ」
ナノの言葉にタジタジのギンジをフォローするようにツルギが話す。
「いいか甘々のガキ、相手はそもそもの犯罪者だ。勿論お前を1.00から連れてきたナノ、倫理の俺たちも犯罪者だ。類はな?結局誰かがこのクソみたいな永遠ループの殺し合いの世界を終わらせないといけない。それに選ばれたのがお前オトメキョウスケだったってだけだ。覚悟決めろ」
「そんなこと……」
「なんか理不尽じゃないですか?」
キリカが前に出た。半身で僕をかばっているように見えた。
「何が?」
「オトメ君はあなたたちの目的で連れてこられたかもしれません。けど、オトメ君の意思も尊重されるべきじゃないですか?」
「俺らは始めからオトメを戦力としてβ世界に連れてくることが目的だった。いちいち尊重している時間はない」
「それって……酷過ぎじゃないですか?」
二人の視線の間に入ったら斬られる気がした。キリカの背中が頼もしすぎる!いやいや、お前が前に出ろよ。
「あぁ、俺もそう思うよ。本当にクソッタレだ。でもな、ここまで強引じゃないと何も変わんねぇんだよ。サイクルが終わんねぇんだよ」
ツルギは始めから覚悟を決めていた。絶対に僕を連れて行くって決めていた。
「マスターもなんとか言ってください!オトメ君が連れていかれそうなんですよこんな奴らに、何が倫理だ!」
「キリカ君、私は初めからこの人達にオトメ君を早急に発見し、強化するように言われていたんだ。私は最初から彼らの味方だよ。騙していたようで……すまなかったね」
キリカは希望が打ち砕かれた様子だ。
無理もない。今頼れる人間が無力なのだから。
「ウソ……」
「オトメ君の目は強力だ。その力を狙ってくる組織がいる。倫理の彼らではない、もっと外の、この世界の管理者達だ。オトメ君の転送完了時、彼らが到着するまでの間、私たちギルドがオトメ君を匿う必要があったのだ」
だからアバンドグローリーに行こうとした時にマスターは止めたのか。
ならば、僕は元々倫理委員会の為にここにいる?
「オトメ君よく考えてくれ。彼らが君にオファーをかけていると同時に、管理者達に命を狙われているということもまた事実なのだ」
「さぁ決めろ!ここで奴らにぶっ殺されるか、俺らに協力するか!」
唾を飲んだ。まだ状況が掴めない。世界を壊す?生まれて数か月しか経っていない僕に何の決定ができる?
何を信じていい状況かわからないから、自分の大切なものだけは守ろうって決めたのに、出来れば人を殺したくないのに。
「……あの」
キリカが手を挙げた。
「何だ?」
「私を倫理委員会に入れてください」
気が触れたのだろうか。
「キリカ、何を……!」
「何の理由で?」
「オトメ君はこの世界に生まれて時間が全然経っていません。今の彼に意思決定は不可能だと思います。だから、代用で私が戦力になりたいです」
「ほぉ……なるほどな、いいだろう……おい、いいだろ?ギンジ」
「ああ、ツルギの管理下ならな」
「問題ない任された」
振り向いたキリカが気を張った笑顔で僕の肩に両手を乗せた。子供に諭す母のように見えた。
「オトメ君、ちゃんと考えて、自分が何者なのか、状況を……」
「キリカといったな。お前をECFの新入部隊員として歓迎する。オトメキョウスケの意思決定期間を……二ヵ月として考えよう」
「ありがとうございます」
鼓動がした。凄くうるさい。
大切な仲間、キリカが身代わりで猶予を作ろうとしている。
いいのか僕!いくら腕に自信があるキリカとしても、二ヵ月の間に死んでしまう可能性がある。
僕が守らずに誰が守る?
肩から手が離れる。
口から「いかないで」と漏れるところだった。
「待ってくれ!」
「ん?どうした、オトメキョウスケ」
「ぼ、僕を……入隊させてくれ……ませんか?」
周囲の表情が変わった。どんな心移りがあったのだろうと。
一番驚いていたのはキリカだっただろう。
唯一無表情のツルギでも、硬直しただろう。いや、予想できていたかもしれない。
「記憶、くれるんだよな?」
僕は最終確認をするようにナノを見た。本当は?
「ええ、ウソはつかないわ」
「……おめでとう、今日から君は……」
ツルギが僕の肩に手を置く。
「倫理の剣だ」
ナノは私服なのだろう、男二人の格好とつり合わない。
「そうだが?」
「そう、別にどうでもいいけどうるさかったわ……そろそろ呼ばれると思ったけどちょうどよかった。どうせギンジが説明さぼってるんでしょう?」
「ま、まぁそういうことだ……つーわけでナノ、そこの青年に説明頼む」
ギンジがナノに促すと、ナノの視線が僕に移った。
「覚えてる?覚えてないよね……」
『ナノ』Green
相対レベル:72
・武器:グラーデュフィンガー(ギミック:爆破)
・防具:防衛装置(ステルスタイプ)
・既視感?
他スキャンを実行していません。
すれ違うなら誰でも振り返るだろう美貌、髪の美しさ、気品に目が奪われた。特に僕が。
それにしても、既視感?そんなものは無い!噓を言うなよキョウスケ。僕は初対面だ。
覚えているかと訊かれたならば、覚えていない。知らない。脳裏にかすったなんて言わない。
あぁそうやって正面で覗くのやめてください。
「じゃ、始めますか」
僕は状況に戸惑いながら、話を聞く覚悟を準備した。
抵抗したってツルギという男に捕らえられるのがオチだ。
「私たちは『倫理委員会(仮名)』直属の戦闘部隊ECF。あなたをこの世界に転送した組織。これからあなたに協力してほしいことがあるの」
「倫理?よくわかんないです。てか転送って……」
難しい言葉を並べられて、知識が渋滞してきた。強力?冗談。
「この世界の破壊を手伝ってほしい」
まさかの台詞に言葉もありません。
「破壊?ちょっと何言ってるのか……」
無意識に右手が背中の剣に伸びるところだった。
ピクリと動かした手にツルギの視線が反応した。心臓が止まると思った。僕はすぐに手を止めた。
「あなたも知っての通りβ世界においての死は記憶消去によって無かったことにされる。けど、β世界に今でも多くのNO.1.00から人間が拉致という形で送り込まれている。これは阻止しなければならないし、生命の理に反するとして委員会上層部からも『破壊』命令が出ている」
「NO.1.00?……β?」
頭の中は既にカオス。言葉がわからない。
同じ言語でお願いします。
「そこで君が必要なのね」
「僕?」
「圧倒的戦闘能力を誇るPE、NO.D9を持つ君なら確実に奴らを叩ける」
僕の目のことを言っているのだろう。
そうか、コイツらは僕の目が目当てなのか。
「わからな……かった?ごめんなさい、ちょっと言葉が難しかったかしら」
「いきなり破壊とか、物騒ですね。大体、破壊ってどうやって……」
「β世界の管理者を殺すこと」
ワードが引っかかって離れない。
「殺す?」
「一番手っ取り早い方法よ。あなたなら可能」
「……ふざけんなよ、人殺しに手を貸すわけ……」
僕の意思に関係なく話を進めないでくれ。PEなんて関係ない、殺しに加担なんかするものか。
ナノの一言に口が止まった。
「記憶、欲しくない?」
時がゆっくりになるような感覚で、思考が回った。
僕が覚えていない記憶にこの人達は関係がある。
人の死と記憶の関係を考えて、コイツらが僕の記憶を消した可能性。
転送とか言ってたし。
欲しいかと問われたなら欲しい。
「協力してくれたら、君の失った記憶をプレゼントしようか」
「……えマジ」
僕の知らない記憶と引き換えに人殺し?
もちろん以前の記憶には興味がある。だからといってその二つを天秤にかけることはできない。
「お前らの目的は世界の破壊で、人殺し。その戦力として僕の目に興味がある……ってことでいいんですか?」
「そう。どう?」
「僕の記憶を奪ったかもしれない奴に、協力?……断る」
我ながら憶測が先行した発言だった。
するとナノはため息をついた。
「だってよギンジ、やりたくないってさ」
「ええ!困ったな。どうしたものか……」
「あんたが一番D9が欲しいって言ってたんだからあんたが説得しなよ!私、説明したから」
「ナノの説明がホラーなんだよ。そりゃPEは欲しいだろ。一騎当千だぜ」
ナノの言葉にタジタジのギンジをフォローするようにツルギが話す。
「いいか甘々のガキ、相手はそもそもの犯罪者だ。勿論お前を1.00から連れてきたナノ、倫理の俺たちも犯罪者だ。類はな?結局誰かがこのクソみたいな永遠ループの殺し合いの世界を終わらせないといけない。それに選ばれたのがお前オトメキョウスケだったってだけだ。覚悟決めろ」
「そんなこと……」
「なんか理不尽じゃないですか?」
キリカが前に出た。半身で僕をかばっているように見えた。
「何が?」
「オトメ君はあなたたちの目的で連れてこられたかもしれません。けど、オトメ君の意思も尊重されるべきじゃないですか?」
「俺らは始めからオトメを戦力としてβ世界に連れてくることが目的だった。いちいち尊重している時間はない」
「それって……酷過ぎじゃないですか?」
二人の視線の間に入ったら斬られる気がした。キリカの背中が頼もしすぎる!いやいや、お前が前に出ろよ。
「あぁ、俺もそう思うよ。本当にクソッタレだ。でもな、ここまで強引じゃないと何も変わんねぇんだよ。サイクルが終わんねぇんだよ」
ツルギは始めから覚悟を決めていた。絶対に僕を連れて行くって決めていた。
「マスターもなんとか言ってください!オトメ君が連れていかれそうなんですよこんな奴らに、何が倫理だ!」
「キリカ君、私は初めからこの人達にオトメ君を早急に発見し、強化するように言われていたんだ。私は最初から彼らの味方だよ。騙していたようで……すまなかったね」
キリカは希望が打ち砕かれた様子だ。
無理もない。今頼れる人間が無力なのだから。
「ウソ……」
「オトメ君の目は強力だ。その力を狙ってくる組織がいる。倫理の彼らではない、もっと外の、この世界の管理者達だ。オトメ君の転送完了時、彼らが到着するまでの間、私たちギルドがオトメ君を匿う必要があったのだ」
だからアバンドグローリーに行こうとした時にマスターは止めたのか。
ならば、僕は元々倫理委員会の為にここにいる?
「オトメ君よく考えてくれ。彼らが君にオファーをかけていると同時に、管理者達に命を狙われているということもまた事実なのだ」
「さぁ決めろ!ここで奴らにぶっ殺されるか、俺らに協力するか!」
唾を飲んだ。まだ状況が掴めない。世界を壊す?生まれて数か月しか経っていない僕に何の決定ができる?
何を信じていい状況かわからないから、自分の大切なものだけは守ろうって決めたのに、出来れば人を殺したくないのに。
「……あの」
キリカが手を挙げた。
「何だ?」
「私を倫理委員会に入れてください」
気が触れたのだろうか。
「キリカ、何を……!」
「何の理由で?」
「オトメ君はこの世界に生まれて時間が全然経っていません。今の彼に意思決定は不可能だと思います。だから、代用で私が戦力になりたいです」
「ほぉ……なるほどな、いいだろう……おい、いいだろ?ギンジ」
「ああ、ツルギの管理下ならな」
「問題ない任された」
振り向いたキリカが気を張った笑顔で僕の肩に両手を乗せた。子供に諭す母のように見えた。
「オトメ君、ちゃんと考えて、自分が何者なのか、状況を……」
「キリカといったな。お前をECFの新入部隊員として歓迎する。オトメキョウスケの意思決定期間を……二ヵ月として考えよう」
「ありがとうございます」
鼓動がした。凄くうるさい。
大切な仲間、キリカが身代わりで猶予を作ろうとしている。
いいのか僕!いくら腕に自信があるキリカとしても、二ヵ月の間に死んでしまう可能性がある。
僕が守らずに誰が守る?
肩から手が離れる。
口から「いかないで」と漏れるところだった。
「待ってくれ!」
「ん?どうした、オトメキョウスケ」
「ぼ、僕を……入隊させてくれ……ませんか?」
周囲の表情が変わった。どんな心移りがあったのだろうと。
一番驚いていたのはキリカだっただろう。
唯一無表情のツルギでも、硬直しただろう。いや、予想できていたかもしれない。
「記憶、くれるんだよな?」
僕は最終確認をするようにナノを見た。本当は?
「ええ、ウソはつかないわ」
「……おめでとう、今日から君は……」
ツルギが僕の肩に手を置く。
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