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第3章
3-40 カワサキZとお箸
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【前回のあらすじ】
ルーシーへのプレゼントを横浜駅近くで買ったリユは、鎌倉駅から由比ヶ浜まで歩く。海岸のすぐ近くで夜にバスケのシュート・チャレンジが開かれるのを知る。鎌倉駅に戻ると、なんと浴衣姿の美那とルーシーが待っていた。ふたりの可愛さにリユはまごつく。その姿を見てイベント参加を諦めかけたリユに、何やら相談したルーシーと美那が参加しようと持ちかける。
鎌倉駅から鶴岡八幡宮に向かう小町通り。
普段がどのくらいの人出なのかわからないけど、結構な人がいる。やっぱり今日の祭りのせいだろう。それに、思いの外、浴衣姿のお姉さんたちが結構歩いている。
でも、ルーシーは、高身長で金髪の髪をアップにまとめていて、白地に薄青い花柄の浴衣姿が可愛いし、かなり人目を引く。
美那も割と背が高いし、スレンダーながらもそこそこメリハリのあるスタイルで、結構な美人だし、同じく白地にピンクの花柄の浴衣。左耳の上に髪飾りを止めて、耳を出すという、いつもとはちょっと違う大人っぽい髪型だ。なんかちょっとドキドキする。まさか、このためにヘアサロンでアレンジしてもらったのか? ま、美那ならありうるな……。
というわけで、美那とルーシーのふたりは道ゆく人々の視線を集めている。そんなふたりをエスコートとか、俺には無理だし。
幸い、ふたりは仲良くおしゃべりして、ときどきお土産やさんなんかを覗き込んだりして、ゆっくりと歩いている。俺は、探しておいたカフェの場所をスマホのマップ・アプリで探しながら、その後ろを歩いている。
ときどき美那が振り返って、「まだ?」とか訊いてくる。
あの前田俊の野郎には相変わらず子供っぽい髪型とか言われたけど、今日の美那は全然違うじゃん! 美那って、こんなに色気あったのかよ……。
いや、確かに今までもほのかな色気は見え隠れしていたけど、今日の美那はちょっと驚きだ。
店が近づいたら、俺が先回りして横道に入って、ふたりを招く。
人の多いメインの通りを離れると、ちょっと一息つける感じだ。
大正風のレトロな感じのカフェに入る。
美那とルーシーがフルーツパフェを頼んだので、暑かったし俺も同じものを注文。
「リユもスイーツ、好きですか?」と、ルーシーが訊いてくる。
「うん、まあ」
「今日はコーヒーじゃないんだ?」と、右横に座る美那が俺の方を向きながら言う。
やばい。この距離で見ると、マジでやばい。美那ってこんなに綺麗だったっけ? いや、普通に美人とは思ってたけど、なんかいつもずいぶん違う。そうか、化粧だ。いつもはあんまり化粧とかしてないもんな。それにあれか? 浴衣に合わせて、仕草も眼差しも淑やかな感じ?
「いや、まあ、暑かったし、ここのパフェ、美味そうだったし」
なんか焦りまくる俺を、美那の向かいに座ったルーシーが笑顔で見ている。
「あ、そうだ。ミナ、初めて会ったとき、アー、カワサキZとかいう名前のフクメン作家のこと、言ってましたけど、わたしも、それ、読んでみたいです」
ルーシー、何を言い出すんだっ!
「え、あれ? あれかぁ。ルーシー、あれね、ちょっと事情があって、あんまり教えたくないんだけど……」
美那はそう答えると、俺の方を見る。
「それは、どうしてですか? ブックショップで買えませんか? Amazonでは?」
「あれはね、ルーシー、本にはなってなくて、小説投稿サイトってわかる?」
「アー、それは、オンラインの文学のプラットフォームのことですか?」
「わたしは、それと同じものかわからない。リユ、そうなの?」
いや、俺に振るなよ。
「たぶん、同じじゃないかなぁ。英語でなんていうのか、俺は知らないけど……」
「では、検索すれば、出てきますか?」
ルーシーの質問に、また美那が俺を見る。
「あー、うーん」と、美那がちょっとぼやかして答える。
ルーシーがスマホに入力する間に、美那が俺を見て、ごめん、と口を動かし、目で謝る。
「スペルはこれでいいですか?」
入力を終えたスマホをルーシーが美那に見せる。もちろん、隣にいる俺からも見える。
ルーシー、そのスペルは正しいです!
「ああ、これでしょうか? アー、この、〝ヨミカキ+αで作家になる!〟というページですか?」
再びルーシーがスマホの画面を美那に示す。
「ああ、うん、それ……」
そう答える美那の脚を、俺は膝で小突く。
どうすんだよ、と今度は俺が口を動かす。
だからごめん、と美那の唇が動く。
「これは、あまり、長くはないようですね。今、ここで、読んでも、構いませんか?」
「え? ああ、うん」と、美那が答える。
き、気まずい……。でも、ちょっと感想を聞いてみたい気もする。
なんか、熱心に読んでくれているルーシーを見ているとちょっとだけ嬉しい気持ちになる。いや、ちょっとじゃないな、かなりだな。
俺は横の美那を見る。こいつは、どんな気持ちであれを読んだんだろう。
俺の視線に気付いた美那と視線が合う。なんかすげー優しげに微笑みやがる。
なんかいろんな意味が含まれてそうな笑みだ。からかう感じではなく、良かったじゃん的な。それと、わたしのことを書いてくれて、ありがとう、とか。まあ、普通に女子の方は美那と思うよな。幼馴染のバスケ女子だし。でも、あれから現実の方はずいぶん展開が変わっちゃったよな。まさか、こんなに連むようになるとはな。下手すりゃ、幼稚園の時以上に一緒にいるような気がする。
同じパフェが3つ運ばれてきた。
ルーシーは、ときどきパフェを口に運びながら、スマホの画面を指でスクロールしていく。真剣な表情だ。
たぶん、読み始めて15分くらい経って、ようやくまともに顔を上げた。
「すみませんでした。つい、夢中で、読んでしまいました。でも、途中までで、ちょっと残念です」
そう言って、ルーシーが美那に微笑みかける。
「そうだね……」
美那がどう答えていいかわからないという感じで答える。
「これは、ミナとリユにとても似てますね。だから、ミナはこの小説を気に入ったのですね?」
「え、ああ、うん。そうかも」
「これは、両片思い、という関係でしょうか?」
「え? それはどうなんだろ? どうなの、リユ? って、リユに訊いてもわからないか……」
「俺は知らねえし……」
だから、俺は答えられねーつーの。
「だよね」と、美那が俺をちらっと見る。
「最後のところを読むと、女子のハツキが男子のヨシキを好きなようですけど、ヨシキの方もハツキを好きみたいですよね。ハツキに対する表現でそう感じます。違いますか?」
「……そう、なの、かな?」と、美那が戸惑いながら答える。
え、そうなの? ま、小説の中の設定はそうか……。すげーな、ルーシー!
「わたしは、その、あんまり小説は読まないから、そこまで読めてないかも」
「わたしもそうですけど、このような、幼馴染の、もどかしい? 恋、というのは、たくさん、あるのでしょうね」
「そうなのかもね……」
美那がまた俺を見る。
「どうなんだろ。まあ、そうかもな」
「ところで、このパフェ、おいしいですね。小説に夢中になって、かなり溶けてしまいました。でも、ミナの、好きな小説を、読むことができて、よかったです」
「なんか、ルーシー、いきなり日本語がうまくなってね?」
「そうなのよ。わたしも昨日の夜、そう思った。というか、わたしと話をしていると、どんどん上手くなっていって、驚いた」
「そうですか? 嬉しいです。わたしも、こんなにたくさん日本語を話したことがなかったので、とても楽しいです。日本に来て、本当に、良かったです」
「あ、そうだ、リユ。例のやつ」
「あ、あれな」
俺は椅子の背もたれに掛けていたリュックを取って、中から贈答用に包んでもらった箸を出して、美那に渡す。
「これね、リユとわたしから、ルーシーたちへのプレゼント」
ルーシーが美那と俺を交互に見て、はにかみながら、美那から包みを受け取る。
「ありがとう、ございます。開けても、いいですか?」
「うん。開けて、開けて。リユが選んで、買ってきてくれたの」
「ワーオ、そうなんですか。リユ、ありがとう、ございます」
包みを開けると、ルーシーの表情が輝く。
「ウー、カワイイ! お箸ですね! リユが教えてくれたので、とても上手になりました。とても嬉しいです。ありがとう、リユ、ミナ!」
「それ、頑張って選んだけど、気に入ってもらえるかどうか……ペギーたちも含めて、それぞれ好きなのを使ってもらえれば」と、俺は自信無さそうに言う。
「どれも、素敵です! わたしはブルー系が好きなので、このブルーの入ったお箸にします」
ルーシーの喜びぶりを見て、美那が膝で俺の脚を小突く。俺もちょっと照れ……。
ルーシーへのプレゼントを横浜駅近くで買ったリユは、鎌倉駅から由比ヶ浜まで歩く。海岸のすぐ近くで夜にバスケのシュート・チャレンジが開かれるのを知る。鎌倉駅に戻ると、なんと浴衣姿の美那とルーシーが待っていた。ふたりの可愛さにリユはまごつく。その姿を見てイベント参加を諦めかけたリユに、何やら相談したルーシーと美那が参加しようと持ちかける。
鎌倉駅から鶴岡八幡宮に向かう小町通り。
普段がどのくらいの人出なのかわからないけど、結構な人がいる。やっぱり今日の祭りのせいだろう。それに、思いの外、浴衣姿のお姉さんたちが結構歩いている。
でも、ルーシーは、高身長で金髪の髪をアップにまとめていて、白地に薄青い花柄の浴衣姿が可愛いし、かなり人目を引く。
美那も割と背が高いし、スレンダーながらもそこそこメリハリのあるスタイルで、結構な美人だし、同じく白地にピンクの花柄の浴衣。左耳の上に髪飾りを止めて、耳を出すという、いつもとはちょっと違う大人っぽい髪型だ。なんかちょっとドキドキする。まさか、このためにヘアサロンでアレンジしてもらったのか? ま、美那ならありうるな……。
というわけで、美那とルーシーのふたりは道ゆく人々の視線を集めている。そんなふたりをエスコートとか、俺には無理だし。
幸い、ふたりは仲良くおしゃべりして、ときどきお土産やさんなんかを覗き込んだりして、ゆっくりと歩いている。俺は、探しておいたカフェの場所をスマホのマップ・アプリで探しながら、その後ろを歩いている。
ときどき美那が振り返って、「まだ?」とか訊いてくる。
あの前田俊の野郎には相変わらず子供っぽい髪型とか言われたけど、今日の美那は全然違うじゃん! 美那って、こんなに色気あったのかよ……。
いや、確かに今までもほのかな色気は見え隠れしていたけど、今日の美那はちょっと驚きだ。
店が近づいたら、俺が先回りして横道に入って、ふたりを招く。
人の多いメインの通りを離れると、ちょっと一息つける感じだ。
大正風のレトロな感じのカフェに入る。
美那とルーシーがフルーツパフェを頼んだので、暑かったし俺も同じものを注文。
「リユもスイーツ、好きですか?」と、ルーシーが訊いてくる。
「うん、まあ」
「今日はコーヒーじゃないんだ?」と、右横に座る美那が俺の方を向きながら言う。
やばい。この距離で見ると、マジでやばい。美那ってこんなに綺麗だったっけ? いや、普通に美人とは思ってたけど、なんかいつもずいぶん違う。そうか、化粧だ。いつもはあんまり化粧とかしてないもんな。それにあれか? 浴衣に合わせて、仕草も眼差しも淑やかな感じ?
「いや、まあ、暑かったし、ここのパフェ、美味そうだったし」
なんか焦りまくる俺を、美那の向かいに座ったルーシーが笑顔で見ている。
「あ、そうだ。ミナ、初めて会ったとき、アー、カワサキZとかいう名前のフクメン作家のこと、言ってましたけど、わたしも、それ、読んでみたいです」
ルーシー、何を言い出すんだっ!
「え、あれ? あれかぁ。ルーシー、あれね、ちょっと事情があって、あんまり教えたくないんだけど……」
美那はそう答えると、俺の方を見る。
「それは、どうしてですか? ブックショップで買えませんか? Amazonでは?」
「あれはね、ルーシー、本にはなってなくて、小説投稿サイトってわかる?」
「アー、それは、オンラインの文学のプラットフォームのことですか?」
「わたしは、それと同じものかわからない。リユ、そうなの?」
いや、俺に振るなよ。
「たぶん、同じじゃないかなぁ。英語でなんていうのか、俺は知らないけど……」
「では、検索すれば、出てきますか?」
ルーシーの質問に、また美那が俺を見る。
「あー、うーん」と、美那がちょっとぼやかして答える。
ルーシーがスマホに入力する間に、美那が俺を見て、ごめん、と口を動かし、目で謝る。
「スペルはこれでいいですか?」
入力を終えたスマホをルーシーが美那に見せる。もちろん、隣にいる俺からも見える。
ルーシー、そのスペルは正しいです!
「ああ、これでしょうか? アー、この、〝ヨミカキ+αで作家になる!〟というページですか?」
再びルーシーがスマホの画面を美那に示す。
「ああ、うん、それ……」
そう答える美那の脚を、俺は膝で小突く。
どうすんだよ、と今度は俺が口を動かす。
だからごめん、と美那の唇が動く。
「これは、あまり、長くはないようですね。今、ここで、読んでも、構いませんか?」
「え? ああ、うん」と、美那が答える。
き、気まずい……。でも、ちょっと感想を聞いてみたい気もする。
なんか、熱心に読んでくれているルーシーを見ているとちょっとだけ嬉しい気持ちになる。いや、ちょっとじゃないな、かなりだな。
俺は横の美那を見る。こいつは、どんな気持ちであれを読んだんだろう。
俺の視線に気付いた美那と視線が合う。なんかすげー優しげに微笑みやがる。
なんかいろんな意味が含まれてそうな笑みだ。からかう感じではなく、良かったじゃん的な。それと、わたしのことを書いてくれて、ありがとう、とか。まあ、普通に女子の方は美那と思うよな。幼馴染のバスケ女子だし。でも、あれから現実の方はずいぶん展開が変わっちゃったよな。まさか、こんなに連むようになるとはな。下手すりゃ、幼稚園の時以上に一緒にいるような気がする。
同じパフェが3つ運ばれてきた。
ルーシーは、ときどきパフェを口に運びながら、スマホの画面を指でスクロールしていく。真剣な表情だ。
たぶん、読み始めて15分くらい経って、ようやくまともに顔を上げた。
「すみませんでした。つい、夢中で、読んでしまいました。でも、途中までで、ちょっと残念です」
そう言って、ルーシーが美那に微笑みかける。
「そうだね……」
美那がどう答えていいかわからないという感じで答える。
「これは、ミナとリユにとても似てますね。だから、ミナはこの小説を気に入ったのですね?」
「え、ああ、うん。そうかも」
「これは、両片思い、という関係でしょうか?」
「え? それはどうなんだろ? どうなの、リユ? って、リユに訊いてもわからないか……」
「俺は知らねえし……」
だから、俺は答えられねーつーの。
「だよね」と、美那が俺をちらっと見る。
「最後のところを読むと、女子のハツキが男子のヨシキを好きなようですけど、ヨシキの方もハツキを好きみたいですよね。ハツキに対する表現でそう感じます。違いますか?」
「……そう、なの、かな?」と、美那が戸惑いながら答える。
え、そうなの? ま、小説の中の設定はそうか……。すげーな、ルーシー!
「わたしは、その、あんまり小説は読まないから、そこまで読めてないかも」
「わたしもそうですけど、このような、幼馴染の、もどかしい? 恋、というのは、たくさん、あるのでしょうね」
「そうなのかもね……」
美那がまた俺を見る。
「どうなんだろ。まあ、そうかもな」
「ところで、このパフェ、おいしいですね。小説に夢中になって、かなり溶けてしまいました。でも、ミナの、好きな小説を、読むことができて、よかったです」
「なんか、ルーシー、いきなり日本語がうまくなってね?」
「そうなのよ。わたしも昨日の夜、そう思った。というか、わたしと話をしていると、どんどん上手くなっていって、驚いた」
「そうですか? 嬉しいです。わたしも、こんなにたくさん日本語を話したことがなかったので、とても楽しいです。日本に来て、本当に、良かったです」
「あ、そうだ、リユ。例のやつ」
「あ、あれな」
俺は椅子の背もたれに掛けていたリュックを取って、中から贈答用に包んでもらった箸を出して、美那に渡す。
「これね、リユとわたしから、ルーシーたちへのプレゼント」
ルーシーが美那と俺を交互に見て、はにかみながら、美那から包みを受け取る。
「ありがとう、ございます。開けても、いいですか?」
「うん。開けて、開けて。リユが選んで、買ってきてくれたの」
「ワーオ、そうなんですか。リユ、ありがとう、ございます」
包みを開けると、ルーシーの表情が輝く。
「ウー、カワイイ! お箸ですね! リユが教えてくれたので、とても上手になりました。とても嬉しいです。ありがとう、リユ、ミナ!」
「それ、頑張って選んだけど、気に入ってもらえるかどうか……ペギーたちも含めて、それぞれ好きなのを使ってもらえれば」と、俺は自信無さそうに言う。
「どれも、素敵です! わたしはブルー系が好きなので、このブルーの入ったお箸にします」
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