貴族なのに結婚できない‼︎‼︎

アクエリア

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三章 外国にて

えっちですね、国王さま。

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 扉を抜けると俺の部屋の3倍くらいある寝室に出た。ラインハルトの話では、この他にもリビングなど様々な部屋があるらしい。……そんなに使うか?

 これからすることなど頭からスッポリ抜け切って呑気に構えていると、頬に何か柔らかいものが当たった。

「えっ」

 パッとラインハルトの方を見ると意地悪な笑みを浮かべている。どうやら頬にキスをされたらしい。

「俺より部屋の方を見てもらっては困るな。」

「ラ、ラインハルトが過ごす部屋が気になっただけで、別にラインハルトのことを気にしてないわけじゃ……」

「分かっている。ただあまりにも目を輝かせていたからな、悔しくなった。」

 本当に、ラインハルトの発言の全部俺のことが好きだって言ってくれてるみたいで、全部嬉しい。

「なあ、早くしよう?」

 ラインハルトともっと触れ合いたい。そんな気持ちを込めてラインハルトを見つめる。

 ラインハルトは俺を見てウッと息を詰まらせてから、微笑んだ。

「ああ、おろすぞ?」




 ラインハルトは俺をベットに優しくおろすと、優しい手つきで俺の頬を撫でた。

「……できるだけ優しくするから安心してくれ。」

「あ、ありがとう……?」

 安心してくれってもしかして痛いのか?ちょっと怖いな……。

 ラインハルトは、首元のネクタイを緩めると熱に浮かされたような目で顔を近づけてきた。

「んぅ……」

 唇を何度か押し付けられて、少し息が漏れる。その少し空いた間からゆっくりと舌が入ってきた。俺の舌に少し絡みついた後、ゆっくりと上顎を擦られる。

 力が抜けて口が開いたところにラインハルトがさらに舌を奥に入れ込んでくる。

「や、ふっ……」

 息が出来ない。苦しいけど、気持ちいいし頭壊れそ……。

 流石に耐えられなくなってラインハルトのシャツをギュッと掴む。そこでやっとラインハルトは唇を離してくれた。

「は、はぁっん……」

 息がなかなか落ち着かない。ラインハルトを見上げると、俺とラインハルトの唾液で唇が濡れていた。ラインハルトはそれをグイっと親指でぬぐい取ると、俺の唇に塗りつけてきた。

 その動作だけで色気を感じるというか……その、アレだ。なんていうか、そうえっちなんだ。

 俺が顔を赤くしたまま見惚れていると、からかうように笑みを浮かべてラインハルトは口を開いた。

「苦しそうだな、ユーファ。ちゃんと鼻で息してるか?」

 俺はふるふると首を振る。キスの時って鼻で息するのか?全然知らなかった……恥ずかしくなって熱くなった頬を押えると、クツクツと笑われてしまった。

「ユーファ、かわいいな。そっちのほうがいい、慣れてない感じがなおさら唆られる。」

「は、はぁ?」

 慣れてないって、確かにこういうことには慣れてはいないけれど!ラインハルトは動揺した様子はないし、初めてじゃないのか……?

 なんか悔しい……もしかして過去に恋人とかいたんだろうか。……俺のラインハルトなのに。

 ラインハルトの首に腕を回し、上半身を持ち上げる。ラインハルトのシャツの襟をグッと引っ張って肌をはだけさせると、そのままラインハルトの首筋に思いっきり噛み付いた。

「いっ……ユーファ?」

 ラインハルトの痛がる声が聞こえてきたが、俺は気にすることなく歯を突き立てる。顎が疲れてきたところで口を離すとくっきりと俺の歯形がついた。

「ふふ……これでラインハルトは俺のってみんなに分かってもらえるな。」

 首筋についた歯形をなぞりながらいうと、ラインハルトは赤面して俺の方をグッと押した。元々そんなに力を入れていなかったから、俺はポフンとベットに倒れ込んでしまう。

「ユーファ、せっかく我慢して優しくしようとしてたのに……なんで煽るんだ。」

「別に煽ってないだろ、ただ痕つけただけじゃないか。」

 言っている意味が分からず反論すると、はぁ……と深いため息をつかれた。

「わかった、無自覚なんだろう?でも煽ったのはユーファだ、手加減はしてやらないからな。」

 手加減しないっていったいどれだけ乱暴にされるんだろうか。

 不安になってギュッと目をつむる。すると、肌が少しずつ外気にさらされていくのを感じた。何をしているのだろうかと薄目を開けてみてみると、ラインハルトは俺のシャツのボタンをプチプチと外していた。

 なんだ、別に怖がることないじゃないか。無駄に緊張してしまった。

 ラインハルトは全部ボタンをはずし終わったところで、俺の首元に舌を這わせた。

「んっ……」

 くずぐったくて息が漏れる。すると、ラインハルトは俺の方をチラリと見てから、ヂュッと音を立てて俺の肌を吸った。なんだか、ピリピリする……。

「今なにしたの……?」

「ん?さっきのお返しだ。」

 さっきってあの歯形?お返しってことは痕つけられたのか。なんか嬉しいような恥ずかしいような……俺は思わず顔を覆った。

 手を顔に置いたまま、はぁ……と息を吐きだしていると、腕を掴まれた。そのまま顔の上から腕をスッと退けられてしまう。

「な、なに」

「可愛い顔が見えないのは嫌だ。ユーファの顔を見ながらしたい。」

「嫌だ、恥ずかしい……」

 ラインハルトの顔は見ていたいけれど、自分が変な顔してるのを見られてしまうのは嫌だ。

「なぁユーファ、ちょっとだけ。」

「……ちょっと?」

「ああ、ちょっと。」

 ラインハルトの甘えるような顔にものの見事にほだされてしまった。

 俺が腕をゆっくり退けたところで、ラインハルトの指がツンッと俺の乳首に触れた。今までの行為で敏感になった体は、簡単に反応してビクリと震えてしまう。

「なんだ、ココ好きなのか?」

 俺の反応をみて、ラインハルトは何度もそこをつついてくる。

「ちょ、やっ……だぁ」

 自分が想像もできないような甘い声を出しているのが嫌で口を押える。

 その手を退けろと訴えるように何度も俺の手も甲にキスをしてくる。俺が嫌だと首を振っていると、指を舌でベロっと舐められてしまう。

 それで力が抜けて、指が少しずつ開いてしまう。その間からまた口の中に舌が入り込んでくる。

 その間にも、ラインハルトの乳首をいじる手は止まらない。

 何とか鼻で息をしようとしても、頭が混乱してうまくいかない。
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