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第2章
第18話 完全勝利で草
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アピールタイム開始から数十分――
制限時間の三分から多少はみ出るアピールもあったが、そういうところは気にし過ぎない町長ローウェ。
順調に参加希望者たちの審査が続いていた。
「俺のギフトは【炎魔術】! 特に炎の制御に優れているぞ!」
そうアピールするのは暑苦しい男。
彼の手の動きに合わせて炎がぐにょんぐにょんと形を変える。
確かに素晴らしい魔法制御能力だ。
「うんうん、すご~い! 相当に自分のギフトを使い込んでるわね~! でも、たくさんの植物が生えているバイパーバレーで炎を使うのはどうかのかしら……?」
ローウェがそう質問すると、男は自信満々に答えた。
「草木に触れないように炎を制御する! 俺にはそれが出来る! あと、温泉がぬるかった時は追い焚きすることも出来るぞ!」
「それは確かに面白いかも!」
ローウェは安易に相手を否定しないので、審査はウォルトたちが思っていたより和やかに進んでいた。
「それでは次の人どうぞ~!」
「はいはいっ! 私がアピールします!」
満を持してフロルが手を上げ、みんなの前に堂々と立つ。
他の参加希望者たちからは殺気だった視線が送られる。
(大丈夫だろうか……)
元の性格がクソ真面目なウォルトは、フロルのアピールを心配そうに見守る。
彼女の能力を信用していないわけではないが……心配は心配なのだ。
「それじゃあ、三分を目安にアピールどうぞ~!」
「私のギフトは【探索術】ですっ!」
ついにフロルのギフトが明かされた。
その瞬間、場の空気がピリッと引き締まる。
温泉同行隊の目的はバイパーバレーにある秘湯の探索だ。
それを成し遂げるためには、ものを探す能力が必要とされる。
そんな中で自分のギフトは【探索術】と言い出す女が現れたのだ。
否応なしに参加希望者たちの緊張感は高まる。
「それってほんと~!? 探したい物を探せるギフトってことなの~?」
「はい、そうです! 探したい物の情報がハッキリしてれば、正確な位置まで把握することが出来るんです! ハッキリしていない場合は、少しずつ条件を付けて絞り込んでいけば、探している物がある方向が浮かび上がって来ます!」
「温泉も見つけられるかしら!?」
「存在するなら見つけられる自信があります!」
「まあっ、それはぜひ欲しい人材ね~!」
明らかにローウェの食いつきがいいことは、その場にいる全員がわかっていた。
このままでは自分が不採用となってしまう……
そう考えた参加希望者たちの中から、一人の男がフロルの前に立ちはだかった。
「そんなにすごい能力なら、ぜひとも私たちの前で披露してほしいものですねぇ……」
シルクハットをかぶった奇術師風の男が、空中にトランプを並べていく。
これは手品か、はたまたギフトの為せる業か……。
「簡単なテストです。あなたは並べられたカードの中から、このハートのキングを見つけ出す……それだけです。もちろん、【探索術】が本物なら見つけられますよねぇ?」
「もちろん、楽勝っ!」
「では、スタートです!」
空中に浮かんだトランプがシャッフルされ、フロルに見えないように並ぶ。
「さあ、当ててみなさいな!」
「ここにはないでしょ。ハートのキングはあなたの右腕の袖の中ね」
「なっ……!」
奇術師の顔に冷や汗が流れる。
だが、まだ不敵な笑みを崩してはいない。
「では、私の右の袖を……」
「あっ、今動いた! 左胸の内ポケットに入れたな! どんな手品かギフトか知らないけど、私は動く物を探し出すことも出来るんだよ?」
「なん……だと……?」
明らかに焦り始める奇術師。
この男はカードを意のままに動かす能力を持っているようだ。
だが、それも含めてフロルにはお見通しだった。
「それにしても……あなたのトランプって珍しい絵柄よね? おそらくこの街では出回っていない。流石にそれがどこで作られたかまではわからないけど」
「そ、それは……」
「仕事道具だから予備もあるんでしょうねぇ~。例えば、あなたが泊っている宿のベッドの下に隠してあるトランクの中に……同じトランプが3セットくらい入ってたりして!」
「なぜそれを……!? あっ、ちがっ……」
「宿はこの邸宅から100メートルくらい先のところにあるかな? そこまで行けば部屋だって特定出来る。突撃お部屋訪問して確かめてあげてもいいけど~?」
フロルの追求に空中のトランプはバラバラと落ち、奇術師も膝から崩れ落ちる。
「わ、わわっ、私の完敗です……!」
奇術師はうずくまるように土下座する。
フロルのギフト【探索術】の力は本物だ。
物を探すというシンプルな能力は日常生活でも役に立つ。
ゆえに日々ギフトの力を使って体に馴染ませ、無意識に鍛え上げることが出来るのだ。
「頭を上げていいよ。あなたの小細工のおかげで、より分かりやすく私の力を証明出来たんだもの」
誰が見てもフロルの完全勝利だった。
他の参加希望者たちも異議申し立てを行うことはない。
「ブラボ~! オォ、ブラボ~!! 素晴らしいわっ! あなたお名前は!?」
「フロル・ブルーメルです!」
「あなたみたいなカッコいい女の子、憧れるわっ! 採用っ! 採用よっ!」
「やった~! いや、私の採用には一つ条件があります!」
「「「えっ!?」」」
この場にいる全員、ウォルトも含めてフロルの発言に驚く。
いわば採用面接を受けているのに、受けている側から採用者に条件をつけて来たのだ。
「じょ、条件ってなぁに……?」
「この人も一緒に採用してほしいんです! 上限の10人とは別枠でっ!」
そう言ってフロルはウォルトをローウェの前に引っ張り出した。
「私、彼と一緒に王都を目指してるんです。だから、バイパーバレーを抜ける時に彼が一緒じゃないと困っちゃいます! だから……」
「わかったわ! 彼は別枠で採用っ!」
相当フロルのパフォーマンスに感動したのか、ローウェはあっさり特別扱いを認めた。
「ありがとうございますっ! 彼はちょっと緊張しいだけど、実力は間違いないですから! 絶対に秘湯探索の役に立ちますよ!」
「それは楽しみだわ~!」
「待て待て待てぇ~い!! そんな特別扱いは俺が許さんぞぉ~!」
話に割って入って来たのは、参加希望者の中で最も体が大きい男だった。
丸太のような腕と脚、分厚い胸板は相当な鍛錬を積んで来たことがわかる。
「そこの女のギフトは本物だ。悔しいが認めざるを得ない……。だがしかぁし! そこのガチガチに緊張している男を特別扱いするのは認めんぞぉ~!」
「それはそうで草」
他でもないウォルトが大男の言葉に共感を示した。
フロルは「余計なこと言わないっ!」とウォルトの背中をバシッと叩く。
「お前……女におんぶに抱っこで恥ずかしくないのかぁ!? 俺とタイマンで勝負しろっ! 勝てたら特別扱いを認めてやるぅ!」
「あ、わかりました。他の皆さんもそれでいいですか?」
ガチガチに緊張している状態から突然冷静さを取り戻すウォルト。
その豹変っぷりに驚く者もいたが、大男に圧をかけられ全員渋々うなずく。
「では、勝負といきましょうか」
「ああっ! 俺の合図でなぁ!」
奇襲! 大男はいきなりウォルトの腹に拳を叩き込んだ!
だが、しかし――
「ぎゃああああああッ!! 俺の手があああーーーッ!?」
ウォルトの鋼のような腹筋はただ硬いだけでなく柔軟性もある。
そのため勢いよく叩き込まれた拳の勢いを吸収し、反発させたのだ。
大男は自分のパンチのダメージをそのまま拳にお返しされた形になる。
拳が砕けて使い物にならなくなるのも当然と言える。
「降参と言ってください。そうしたら、その拳を治しますよ」
「こ、降参だ……! 俺の手を何とかしてくれぇ~!」
「わかりました」
ウォルトは草生神木刀を抜刀し、大男の拳に突きつけた。
緑色の刃からあふれる光が大男の拳を包み込み、みるみる骨折を治していく。
「ムキムキな肉体だけが武器じゃない……! 回復魔法まで使えるのねっ!」
ローウェがまた感激している。
こんなものを見せつけられれば、他の参加希望者たちもウォルトの特別扱いを認めざるを得ない。
本能的に『こいつは深く関わらない方がいい奴だ……』と誰もが思った。
「ああっ! 今回はバイパーバレーの秘湯を見つけられそうな気がするっ! 気合を入れて最後の一枠を決めるわよぉ~!」
こうして、ウォルトとフロルは温泉同行隊への参加が認められた。
他の人の自己アピールを邪魔しないように、二人は黙ってハイタッチして喜びを分かち合った。
制限時間の三分から多少はみ出るアピールもあったが、そういうところは気にし過ぎない町長ローウェ。
順調に参加希望者たちの審査が続いていた。
「俺のギフトは【炎魔術】! 特に炎の制御に優れているぞ!」
そうアピールするのは暑苦しい男。
彼の手の動きに合わせて炎がぐにょんぐにょんと形を変える。
確かに素晴らしい魔法制御能力だ。
「うんうん、すご~い! 相当に自分のギフトを使い込んでるわね~! でも、たくさんの植物が生えているバイパーバレーで炎を使うのはどうかのかしら……?」
ローウェがそう質問すると、男は自信満々に答えた。
「草木に触れないように炎を制御する! 俺にはそれが出来る! あと、温泉がぬるかった時は追い焚きすることも出来るぞ!」
「それは確かに面白いかも!」
ローウェは安易に相手を否定しないので、審査はウォルトたちが思っていたより和やかに進んでいた。
「それでは次の人どうぞ~!」
「はいはいっ! 私がアピールします!」
満を持してフロルが手を上げ、みんなの前に堂々と立つ。
他の参加希望者たちからは殺気だった視線が送られる。
(大丈夫だろうか……)
元の性格がクソ真面目なウォルトは、フロルのアピールを心配そうに見守る。
彼女の能力を信用していないわけではないが……心配は心配なのだ。
「それじゃあ、三分を目安にアピールどうぞ~!」
「私のギフトは【探索術】ですっ!」
ついにフロルのギフトが明かされた。
その瞬間、場の空気がピリッと引き締まる。
温泉同行隊の目的はバイパーバレーにある秘湯の探索だ。
それを成し遂げるためには、ものを探す能力が必要とされる。
そんな中で自分のギフトは【探索術】と言い出す女が現れたのだ。
否応なしに参加希望者たちの緊張感は高まる。
「それってほんと~!? 探したい物を探せるギフトってことなの~?」
「はい、そうです! 探したい物の情報がハッキリしてれば、正確な位置まで把握することが出来るんです! ハッキリしていない場合は、少しずつ条件を付けて絞り込んでいけば、探している物がある方向が浮かび上がって来ます!」
「温泉も見つけられるかしら!?」
「存在するなら見つけられる自信があります!」
「まあっ、それはぜひ欲しい人材ね~!」
明らかにローウェの食いつきがいいことは、その場にいる全員がわかっていた。
このままでは自分が不採用となってしまう……
そう考えた参加希望者たちの中から、一人の男がフロルの前に立ちはだかった。
「そんなにすごい能力なら、ぜひとも私たちの前で披露してほしいものですねぇ……」
シルクハットをかぶった奇術師風の男が、空中にトランプを並べていく。
これは手品か、はたまたギフトの為せる業か……。
「簡単なテストです。あなたは並べられたカードの中から、このハートのキングを見つけ出す……それだけです。もちろん、【探索術】が本物なら見つけられますよねぇ?」
「もちろん、楽勝っ!」
「では、スタートです!」
空中に浮かんだトランプがシャッフルされ、フロルに見えないように並ぶ。
「さあ、当ててみなさいな!」
「ここにはないでしょ。ハートのキングはあなたの右腕の袖の中ね」
「なっ……!」
奇術師の顔に冷や汗が流れる。
だが、まだ不敵な笑みを崩してはいない。
「では、私の右の袖を……」
「あっ、今動いた! 左胸の内ポケットに入れたな! どんな手品かギフトか知らないけど、私は動く物を探し出すことも出来るんだよ?」
「なん……だと……?」
明らかに焦り始める奇術師。
この男はカードを意のままに動かす能力を持っているようだ。
だが、それも含めてフロルにはお見通しだった。
「それにしても……あなたのトランプって珍しい絵柄よね? おそらくこの街では出回っていない。流石にそれがどこで作られたかまではわからないけど」
「そ、それは……」
「仕事道具だから予備もあるんでしょうねぇ~。例えば、あなたが泊っている宿のベッドの下に隠してあるトランクの中に……同じトランプが3セットくらい入ってたりして!」
「なぜそれを……!? あっ、ちがっ……」
「宿はこの邸宅から100メートルくらい先のところにあるかな? そこまで行けば部屋だって特定出来る。突撃お部屋訪問して確かめてあげてもいいけど~?」
フロルの追求に空中のトランプはバラバラと落ち、奇術師も膝から崩れ落ちる。
「わ、わわっ、私の完敗です……!」
奇術師はうずくまるように土下座する。
フロルのギフト【探索術】の力は本物だ。
物を探すというシンプルな能力は日常生活でも役に立つ。
ゆえに日々ギフトの力を使って体に馴染ませ、無意識に鍛え上げることが出来るのだ。
「頭を上げていいよ。あなたの小細工のおかげで、より分かりやすく私の力を証明出来たんだもの」
誰が見てもフロルの完全勝利だった。
他の参加希望者たちも異議申し立てを行うことはない。
「ブラボ~! オォ、ブラボ~!! 素晴らしいわっ! あなたお名前は!?」
「フロル・ブルーメルです!」
「あなたみたいなカッコいい女の子、憧れるわっ! 採用っ! 採用よっ!」
「やった~! いや、私の採用には一つ条件があります!」
「「「えっ!?」」」
この場にいる全員、ウォルトも含めてフロルの発言に驚く。
いわば採用面接を受けているのに、受けている側から採用者に条件をつけて来たのだ。
「じょ、条件ってなぁに……?」
「この人も一緒に採用してほしいんです! 上限の10人とは別枠でっ!」
そう言ってフロルはウォルトをローウェの前に引っ張り出した。
「私、彼と一緒に王都を目指してるんです。だから、バイパーバレーを抜ける時に彼が一緒じゃないと困っちゃいます! だから……」
「わかったわ! 彼は別枠で採用っ!」
相当フロルのパフォーマンスに感動したのか、ローウェはあっさり特別扱いを認めた。
「ありがとうございますっ! 彼はちょっと緊張しいだけど、実力は間違いないですから! 絶対に秘湯探索の役に立ちますよ!」
「それは楽しみだわ~!」
「待て待て待てぇ~い!! そんな特別扱いは俺が許さんぞぉ~!」
話に割って入って来たのは、参加希望者の中で最も体が大きい男だった。
丸太のような腕と脚、分厚い胸板は相当な鍛錬を積んで来たことがわかる。
「そこの女のギフトは本物だ。悔しいが認めざるを得ない……。だがしかぁし! そこのガチガチに緊張している男を特別扱いするのは認めんぞぉ~!」
「それはそうで草」
他でもないウォルトが大男の言葉に共感を示した。
フロルは「余計なこと言わないっ!」とウォルトの背中をバシッと叩く。
「お前……女におんぶに抱っこで恥ずかしくないのかぁ!? 俺とタイマンで勝負しろっ! 勝てたら特別扱いを認めてやるぅ!」
「あ、わかりました。他の皆さんもそれでいいですか?」
ガチガチに緊張している状態から突然冷静さを取り戻すウォルト。
その豹変っぷりに驚く者もいたが、大男に圧をかけられ全員渋々うなずく。
「では、勝負といきましょうか」
「ああっ! 俺の合図でなぁ!」
奇襲! 大男はいきなりウォルトの腹に拳を叩き込んだ!
だが、しかし――
「ぎゃああああああッ!! 俺の手があああーーーッ!?」
ウォルトの鋼のような腹筋はただ硬いだけでなく柔軟性もある。
そのため勢いよく叩き込まれた拳の勢いを吸収し、反発させたのだ。
大男は自分のパンチのダメージをそのまま拳にお返しされた形になる。
拳が砕けて使い物にならなくなるのも当然と言える。
「降参と言ってください。そうしたら、その拳を治しますよ」
「こ、降参だ……! 俺の手を何とかしてくれぇ~!」
「わかりました」
ウォルトは草生神木刀を抜刀し、大男の拳に突きつけた。
緑色の刃からあふれる光が大男の拳を包み込み、みるみる骨折を治していく。
「ムキムキな肉体だけが武器じゃない……! 回復魔法まで使えるのねっ!」
ローウェがまた感激している。
こんなものを見せつけられれば、他の参加希望者たちもウォルトの特別扱いを認めざるを得ない。
本能的に『こいつは深く関わらない方がいい奴だ……』と誰もが思った。
「ああっ! 今回はバイパーバレーの秘湯を見つけられそうな気がするっ! 気合を入れて最後の一枠を決めるわよぉ~!」
こうして、ウォルトとフロルは温泉同行隊への参加が認められた。
他の人の自己アピールを邪魔しないように、二人は黙ってハイタッチして喜びを分かち合った。
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