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第9話 中年騎士、テーブルを囲む
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「トラムちゃん……全部聞かせてもらったよ……」
深刻そうな顔をしたセレコさんがゆらりとトラムさんに接近する。
突如として張り詰める場の空気……。
ステーキを頬張っているリリカ様は声が出せないが慌てているのがわかる。
このまま俺たちの目の前で姉妹喧嘩か……と思いきや、セレコさんはギュッとトラムさんを抱き寄せた。
「辛い目に遭ってたのに、助けてあげられなくてごめんね……! 気づいてあげられなくてごめんね……!」
涙声のセレコさんがわしゃわしゃとトラムさんの赤い髪を撫でる。
「ど、どうして姉さんが謝るの? 私たち離れ離れだったんだから、姉さんにはどうしようもないじゃない」
「それでも私はお姉ちゃんだから、どうにかしてあげたかったってこと……!」
どうやら喧嘩の心配はなさそうだな。
口に入っていた肉を飲み込んだリリカ様もホッとしている。
「これからは隠し事をせず、お姉ちゃんに全部話してよねっ!」
「ん……わかった。ごめんね、ずっと隠し事してて……」
リリカ様を監視し、場合によっては暗殺する使命を負っていたんだ。
身内だからといって話せる内容ではなかっただろう。
でも、秘密を話した今からは普通の姉妹として暮らせるはずだ。
第一王子のヒスターもそこまでリリカ様の監視に熱心じゃないことはわかっている。
熱心ならば俺のような戦力をリリカ様のもとに送り込むわけないからな。
大王の紋章の伝説を恐れつつも、リリカ様にだけは現れることがないと高をくくっているんだろう。
まあ、リリカ様に国王になる気はなさそうだし、本当に現れてもらっても困るんだがな。
「一件落着ということで、セレコも一緒に夕食を楽しもうぞ。というか、お前は今までどこに行っていたのだ? ご飯時にはいつも真っ先に食堂へやって来るのに」
リリカ様が疑問を投げかける。
「あはは……! 風でお洗濯物が遠くまで飛んで行ってしまって、それを回収しに行ってました!」
「またか……。まあ、ここは風が結構強いからな。ご苦労だった。……だが、あまり1人で遠くまで行くのはやめた方がいい。セレコが私の従者だということは、街中が知っているのだから」
誘拐して人質にする価値は十分にある……ということか。
「これからは姉妹で仲良く出かけるか、そこのレナルドを連れて行くといい」
リリカ様がこちらに視線を送ると、セレコさんも釣られてこちらを見た。
「おおっ! いつかの自称騎士様! お仕事貰えて良かったですね!」
「あっ、はい。リリカ様の寛大な処置に感激しております……!」
本当に放浪の騎士にならなくて良かった。
もしかしたら、あえて辞令書や異動の話をリリカ様に伝えず、俺が仕える先を失わせるのが第一王子の目的だったのかもしれない。
そうだとして、その目論見はリリカ様の広い心によって打ち砕かれた。
今日から俺はプレーガ領の守備大隊長だ。
「今日の晩御飯はお肉ですか~! 私はパンじゃなくて白米で食べたいです!」
セレコさんが席に着き、自分の分のステーキが運ばれてくるのを待つ。
というか、ここではメイドも主人と同じテーブルでご飯を食べるんだな。
そういう俺もリリカ様とテーブルを囲んでいるわけだが。
「さて、私も食事を再開しようかな」
リリカ様はまたナイフとフォークを持ち、鉄板の上の肉を切り分けて口に運ぶ。
肉の種類は牛、豚、鳥と3種あり、上からドロッとした濃いソースがかけられている。
さらに別皿には一口サイズに切って揚げたポテトが山盛りにされており、その上にはこれまたドロッとしたチーズがふんだんにかけられている。
ああ、食べ物が若い……!
俺も昔はこういう料理が好きだったが……いや、今でも心は好きなんだが、体が受け付けなくなってきている……。
俺は塩と胡椒で十分だ……。
農業が盛んなプレーガ領だけあって肉の質は非常に良く、塩と胡椒だけでも味が劣るなんてことはない。
見てるだけで胸やけしそうなリリカ様の食事風景を眺めつつ、絆を深めたメイドたちとの食事は和やかなムードのまま終わった。
そして俺は思い出した。
今日泊まる宿をまだ確保していないことに――
◇ ◇ ◇
「こちらの部屋をお使いください」
「ありがとうございます」
食事の後、リリカ様に今日はどこに止まるのかと尋ねられた俺は、素直にまだ決まっていませんと答えた。
するとリリカ様は「ならばこの館に泊るのだ!」と語気を強めて提案されたので、俺はそのお言葉に甘えさせてもらうことになった。
「住み込みで働いているのは私たちメイドだけなので、まだまだこの館に空き部屋は多いのです。遠慮なくお使いください。何ならレナルド様も住み込みで働かれてはいかがですか?」
部屋まで案内してくれたトラムさんが言う。
「まあ、その方がいざという時リリカ様のもとに駆け付けやすくはありますね」
戦力が少なすぎるからな。
もしもの時のために俺がリリカ様の近くにいるのは悪くない選択肢だ。
「……レナルド様ならリリカ様の不安を払拭出来ると私は確信しました」
「え?」
「リリカ様はとある賊に狙われているのです。命ではなく、王族という立場を……。まだこのことはリリカ様にお伝えしていませんが、勘が鋭いリリカ様は何かを察し、不安がられております」
「私ならばその不安を解消出来ると?」
「はい……!」
どうやら、お使いの次は騎士らしい仕事が出来そうだな。
「話を聞かせてください。必ず解決してみせましょう」
深刻そうな顔をしたセレコさんがゆらりとトラムさんに接近する。
突如として張り詰める場の空気……。
ステーキを頬張っているリリカ様は声が出せないが慌てているのがわかる。
このまま俺たちの目の前で姉妹喧嘩か……と思いきや、セレコさんはギュッとトラムさんを抱き寄せた。
「辛い目に遭ってたのに、助けてあげられなくてごめんね……! 気づいてあげられなくてごめんね……!」
涙声のセレコさんがわしゃわしゃとトラムさんの赤い髪を撫でる。
「ど、どうして姉さんが謝るの? 私たち離れ離れだったんだから、姉さんにはどうしようもないじゃない」
「それでも私はお姉ちゃんだから、どうにかしてあげたかったってこと……!」
どうやら喧嘩の心配はなさそうだな。
口に入っていた肉を飲み込んだリリカ様もホッとしている。
「これからは隠し事をせず、お姉ちゃんに全部話してよねっ!」
「ん……わかった。ごめんね、ずっと隠し事してて……」
リリカ様を監視し、場合によっては暗殺する使命を負っていたんだ。
身内だからといって話せる内容ではなかっただろう。
でも、秘密を話した今からは普通の姉妹として暮らせるはずだ。
第一王子のヒスターもそこまでリリカ様の監視に熱心じゃないことはわかっている。
熱心ならば俺のような戦力をリリカ様のもとに送り込むわけないからな。
大王の紋章の伝説を恐れつつも、リリカ様にだけは現れることがないと高をくくっているんだろう。
まあ、リリカ様に国王になる気はなさそうだし、本当に現れてもらっても困るんだがな。
「一件落着ということで、セレコも一緒に夕食を楽しもうぞ。というか、お前は今までどこに行っていたのだ? ご飯時にはいつも真っ先に食堂へやって来るのに」
リリカ様が疑問を投げかける。
「あはは……! 風でお洗濯物が遠くまで飛んで行ってしまって、それを回収しに行ってました!」
「またか……。まあ、ここは風が結構強いからな。ご苦労だった。……だが、あまり1人で遠くまで行くのはやめた方がいい。セレコが私の従者だということは、街中が知っているのだから」
誘拐して人質にする価値は十分にある……ということか。
「これからは姉妹で仲良く出かけるか、そこのレナルドを連れて行くといい」
リリカ様がこちらに視線を送ると、セレコさんも釣られてこちらを見た。
「おおっ! いつかの自称騎士様! お仕事貰えて良かったですね!」
「あっ、はい。リリカ様の寛大な処置に感激しております……!」
本当に放浪の騎士にならなくて良かった。
もしかしたら、あえて辞令書や異動の話をリリカ様に伝えず、俺が仕える先を失わせるのが第一王子の目的だったのかもしれない。
そうだとして、その目論見はリリカ様の広い心によって打ち砕かれた。
今日から俺はプレーガ領の守備大隊長だ。
「今日の晩御飯はお肉ですか~! 私はパンじゃなくて白米で食べたいです!」
セレコさんが席に着き、自分の分のステーキが運ばれてくるのを待つ。
というか、ここではメイドも主人と同じテーブルでご飯を食べるんだな。
そういう俺もリリカ様とテーブルを囲んでいるわけだが。
「さて、私も食事を再開しようかな」
リリカ様はまたナイフとフォークを持ち、鉄板の上の肉を切り分けて口に運ぶ。
肉の種類は牛、豚、鳥と3種あり、上からドロッとした濃いソースがかけられている。
さらに別皿には一口サイズに切って揚げたポテトが山盛りにされており、その上にはこれまたドロッとしたチーズがふんだんにかけられている。
ああ、食べ物が若い……!
俺も昔はこういう料理が好きだったが……いや、今でも心は好きなんだが、体が受け付けなくなってきている……。
俺は塩と胡椒で十分だ……。
農業が盛んなプレーガ領だけあって肉の質は非常に良く、塩と胡椒だけでも味が劣るなんてことはない。
見てるだけで胸やけしそうなリリカ様の食事風景を眺めつつ、絆を深めたメイドたちとの食事は和やかなムードのまま終わった。
そして俺は思い出した。
今日泊まる宿をまだ確保していないことに――
◇ ◇ ◇
「こちらの部屋をお使いください」
「ありがとうございます」
食事の後、リリカ様に今日はどこに止まるのかと尋ねられた俺は、素直にまだ決まっていませんと答えた。
するとリリカ様は「ならばこの館に泊るのだ!」と語気を強めて提案されたので、俺はそのお言葉に甘えさせてもらうことになった。
「住み込みで働いているのは私たちメイドだけなので、まだまだこの館に空き部屋は多いのです。遠慮なくお使いください。何ならレナルド様も住み込みで働かれてはいかがですか?」
部屋まで案内してくれたトラムさんが言う。
「まあ、その方がいざという時リリカ様のもとに駆け付けやすくはありますね」
戦力が少なすぎるからな。
もしもの時のために俺がリリカ様の近くにいるのは悪くない選択肢だ。
「……レナルド様ならリリカ様の不安を払拭出来ると私は確信しました」
「え?」
「リリカ様はとある賊に狙われているのです。命ではなく、王族という立場を……。まだこのことはリリカ様にお伝えしていませんが、勘が鋭いリリカ様は何かを察し、不安がられております」
「私ならばその不安を解消出来ると?」
「はい……!」
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