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悪縁
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その後もコトハとマミちゃんとやらと他四人のお友達は、わちゃわちゃわいわいとお家遊びを楽しんでいた。
そして夕方になると帰っていく。
「お邪魔しました!」
「今日はコトハと遊んでくれてありがとう、またいつでもおいで」
「はい!ありがとうございます!」
きゃっきゃと楽しそうに帰っていく子供達。
マミちゃんとやらもその輪にちゃんと交ざれているのも確認して、一旦落ち着く。
「コトハ、今日は楽しかった?」
「うん!とっても楽しかった!」
「それは良かった」
ならばますます、マミちゃんとやらを助けなければ。
でもその前にまずは。
「コトハ、今日の分の宿題と予習復習をやっちゃおうか」
「うん!」
コトハの勉強を見る。
その後コトハとご飯を作って食べて、お互いにお風呂も済ませて。
そしてコトハが眠ったのを確認する。
うん、これで大丈夫。
あとは。
「ちょっと申し訳ないけれど、君の人生を調べさせてもらうよ」
指をパチンと鳴らせば、マミちゃんとやらの生育歴の書類。
内容を読めば、本当にコトハと境遇の似た女の子だった。
継母から暴力を受け、実の父は関心を向けてくれないし助けてくれない。
コトハと出会うまではクラスでも浮いた存在だったらしく味方もいなかった。
コトハが唯一の救いだったらしい。
「…なんとなく、親近感が湧いてしまうな」
僕の唯一の救いも、コトハだったから。
さて、悪縁は切らないとね。
とはいえ、コトハの時みたいに祟りは起こさない。
静かに縁を切るだけ。
ちょきっと縁の糸を切る。
「はい、えーんがちょ」
これで、すぐさまというわけではなくとも自ずと縁は切れるはず。
あのマミちゃんとやらにとっての悪縁である両親とはさようならだ。
「その後どう変わるかは、君次第だけれど」
僕としては、出来ることはここまで。
コトハの一生を見守るために、力は貯めておきたいところだしね。
まあ、今でもコトハの僕を信じる心のおかげで日々力は貯まってるんだけど。
「こういう守るための力は、あればあるだけいいしね」
だからコトハに関すること以外は、力は節約しないと。
けれど、悪縁は切ってあげたから悪い方向にはいかないと思うんだよね。
コトハのために僕の正体を明かしたような子だし、コトハにとっては良縁だと思うから。
「まあ、頑張ってよ」
そしてコトハと仲良くしてあげておくれ。
そして夕方になると帰っていく。
「お邪魔しました!」
「今日はコトハと遊んでくれてありがとう、またいつでもおいで」
「はい!ありがとうございます!」
きゃっきゃと楽しそうに帰っていく子供達。
マミちゃんとやらもその輪にちゃんと交ざれているのも確認して、一旦落ち着く。
「コトハ、今日は楽しかった?」
「うん!とっても楽しかった!」
「それは良かった」
ならばますます、マミちゃんとやらを助けなければ。
でもその前にまずは。
「コトハ、今日の分の宿題と予習復習をやっちゃおうか」
「うん!」
コトハの勉強を見る。
その後コトハとご飯を作って食べて、お互いにお風呂も済ませて。
そしてコトハが眠ったのを確認する。
うん、これで大丈夫。
あとは。
「ちょっと申し訳ないけれど、君の人生を調べさせてもらうよ」
指をパチンと鳴らせば、マミちゃんとやらの生育歴の書類。
内容を読めば、本当にコトハと境遇の似た女の子だった。
継母から暴力を受け、実の父は関心を向けてくれないし助けてくれない。
コトハと出会うまではクラスでも浮いた存在だったらしく味方もいなかった。
コトハが唯一の救いだったらしい。
「…なんとなく、親近感が湧いてしまうな」
僕の唯一の救いも、コトハだったから。
さて、悪縁は切らないとね。
とはいえ、コトハの時みたいに祟りは起こさない。
静かに縁を切るだけ。
ちょきっと縁の糸を切る。
「はい、えーんがちょ」
これで、すぐさまというわけではなくとも自ずと縁は切れるはず。
あのマミちゃんとやらにとっての悪縁である両親とはさようならだ。
「その後どう変わるかは、君次第だけれど」
僕としては、出来ることはここまで。
コトハの一生を見守るために、力は貯めておきたいところだしね。
まあ、今でもコトハの僕を信じる心のおかげで日々力は貯まってるんだけど。
「こういう守るための力は、あればあるだけいいしね」
だからコトハに関すること以外は、力は節約しないと。
けれど、悪縁は切ってあげたから悪い方向にはいかないと思うんだよね。
コトハのために僕の正体を明かしたような子だし、コトハにとっては良縁だと思うから。
「まあ、頑張ってよ」
そしてコトハと仲良くしてあげておくれ。
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