14 / 51
甘やかす
しおりを挟む
「じゃあさっそくアイスクリーム屋さんに行こうね」
「うん!」
可愛いコトハと手を繋いで、アイスクリーム屋さんを目指す。
「あ、あった。あそこだよ」
「わぁ、美味しそうなアイスクリーム!」
「どの味がいい?」
「どうしよう、チョコチップ?チョコ?バニラ?」
「ミニカップで三段にしてもらう?」
小さいサイズでトリプルにも出来るらしいので提案する。
するとコトハは悩ましい表情からパッと笑顔になった。
「そうする!」
「なら僕もそれにしようかな」
店員さんに注文をして、そのまま近くに食べるスペースが用意されているのでそこに座る。
「食べようか」
「うん、いただきます!」
上からバニラ、チョコ、チョコチップのアイスカップ。
スプーンですくって食べれば、冷たくて甘い味が広がる。
「甘いね」
「美味しいね!」
笑顔のコトハにつられてこちらも笑顔になる。
コトハはアイスクリームに夢中になっていて、可愛い。
「コトハ、来て良かったかな?」
「うん!兄様大好き!」
急な嬉しい言葉にノックアウト。
とても嬉しくて胸をぐっと押さえる。
「コトハはいつも僕に色々なものを与えてくれるね」
「?」
「コトハと出会えて良かった」
醜い獣だった僕が、ヒトの形を得て。
祟るばかりの僕が、コトハの幸せを願って。
コトハが僕に心をくれたから、僕はこんなにも変われたんだ。
だから、僕はコトハにすべてを捧げるよ。
この命のすべてを。
「…ずっと、こうして僕がコトハを守るからね」
「うん、兄様大好き!」
その後もアイスクリームを楽しんでいたコトハだが、すぐにそれらはコトハのお腹に消えてしまった。
さて、アイスを食べ終わったところで。
「そろそろ不動産屋さんに行こうか」
「うん!」
コトハの手を取って、カップとスプーンをゴミ箱に捨てて歩き出したその時。
「お兄さん、ちょっといいですか?」
「なんですか?」
何故か警察に声をかけられた。
「うん!」
可愛いコトハと手を繋いで、アイスクリーム屋さんを目指す。
「あ、あった。あそこだよ」
「わぁ、美味しそうなアイスクリーム!」
「どの味がいい?」
「どうしよう、チョコチップ?チョコ?バニラ?」
「ミニカップで三段にしてもらう?」
小さいサイズでトリプルにも出来るらしいので提案する。
するとコトハは悩ましい表情からパッと笑顔になった。
「そうする!」
「なら僕もそれにしようかな」
店員さんに注文をして、そのまま近くに食べるスペースが用意されているのでそこに座る。
「食べようか」
「うん、いただきます!」
上からバニラ、チョコ、チョコチップのアイスカップ。
スプーンですくって食べれば、冷たくて甘い味が広がる。
「甘いね」
「美味しいね!」
笑顔のコトハにつられてこちらも笑顔になる。
コトハはアイスクリームに夢中になっていて、可愛い。
「コトハ、来て良かったかな?」
「うん!兄様大好き!」
急な嬉しい言葉にノックアウト。
とても嬉しくて胸をぐっと押さえる。
「コトハはいつも僕に色々なものを与えてくれるね」
「?」
「コトハと出会えて良かった」
醜い獣だった僕が、ヒトの形を得て。
祟るばかりの僕が、コトハの幸せを願って。
コトハが僕に心をくれたから、僕はこんなにも変われたんだ。
だから、僕はコトハにすべてを捧げるよ。
この命のすべてを。
「…ずっと、こうして僕がコトハを守るからね」
「うん、兄様大好き!」
その後もアイスクリームを楽しんでいたコトハだが、すぐにそれらはコトハのお腹に消えてしまった。
さて、アイスを食べ終わったところで。
「そろそろ不動産屋さんに行こうか」
「うん!」
コトハの手を取って、カップとスプーンをゴミ箱に捨てて歩き出したその時。
「お兄さん、ちょっといいですか?」
「なんですか?」
何故か警察に声をかけられた。
39
お気に入りに追加
256
あなたにおすすめの小説
【完結】そんなに側妃を愛しているなら邪魔者のわたしは消えることにします。
たろ
恋愛
わたしの愛する人の隣には、わたしではない人がいる。………彼の横で彼を見て微笑んでいた。
わたしはそれを遠くからそっと見て、視線を逸らした。
ううん、もう見るのも嫌だった。
結婚して1年を過ぎた。
政略結婚でも、結婚してしまえばお互い寄り添い大事にして暮らしていけるだろうと思っていた。
なのに彼は婚約してからも結婚してからもわたしを見ない。
見ようとしない。
わたしたち夫婦には子どもが出来なかった。
義両親からの期待というプレッシャーにわたしは心が折れそうになった。
わたしは彼の姿を見るのも嫌で彼との時間を拒否するようになってしまった。
そして彼は側室を迎えた。
拗れた殿下が妻のオリエを愛する話です。
ただそれがオリエに伝わることは……
とても設定はゆるいお話です。
短編から長編へ変更しました。
すみません
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
身代わりの公爵家の花嫁は翌日から溺愛される。~初日を挽回し、溺愛させてくれ!~
湯川仁美
恋愛
姉の身代わりに公爵夫人になった。
「貴様と寝食を共にする気はない!俺に呼ばれるまでは、俺の前に姿を見せるな。声を聞かせるな」
夫と初対面の日、家族から男癖の悪い醜悪女と流され。
公爵である夫とから啖呵を切られたが。
翌日には誤解だと気づいた公爵は花嫁に好意を持ち、挽回活動を開始。
地獄の番人こと閻魔大王(善悪を判断する審判)と異名をもつ公爵は、影でプレゼントを贈り。話しかけるが、謝れない。
「愛しの妻。大切な妻。可愛い妻」とは言えない。
一度、言った言葉を撤回するのは難しい。
そして妻は普通の令嬢とは違い、媚びず、ビクビク怯えもせず普通に接してくれる。
徐々に距離を詰めていきましょう。
全力で真摯に接し、謝罪を行い、ラブラブに到着するコメディ。
第二章から口説きまくり。
第四章で完結です。
第五章に番外編を追加しました。
1度だけだ。これ以上、閨をともにするつもりは無いと旦那さまに告げられました。
尾道小町
恋愛
登場人物紹介
ヴィヴィアン・ジュード伯爵令嬢
17歳、長女で爵位はシェーンより低が、ジュード伯爵家には莫大な資産があった。
ドン・ジュード伯爵令息15歳姉であるヴィヴィアンが大好きだ。
シェーン・ロングベルク公爵 25歳
結婚しろと回りは五月蝿いので大富豪、伯爵令嬢と結婚した。
ユリシリーズ・グレープ補佐官23歳
優秀でシェーンに、こき使われている。
コクロイ・ルビーブル伯爵令息18歳
ヴィヴィアンの幼馴染み。
アンジェイ・ドルバン伯爵令息18歳
シェーンの元婚約者。
ルーク・ダルシュール侯爵25歳
嫁の父親が行方不明でシェーン公爵に相談する。
ミランダ・ダルシュール侯爵夫人20歳、父親が行方不明。
ダン・ドリンク侯爵37歳行方不明。
この国のデビット王太子殿下23歳、婚約者ジュリアン・スチール公爵令嬢が居るのにヴィヴィアンの従妹に興味があるようだ。
ジュリアン・スチール公爵令嬢18歳デビット王太子殿下の婚約者。
ヴィヴィアンの従兄弟ヨシアン・スプラット伯爵令息19歳
私と旦那様は婚約前1度お会いしただけで、結婚式は私と旦那様と出席者は無しで式は10分程で終わり今は2人の寝室?のベッドに座っております、旦那様が仰いました。
一度だけだ其れ以上閨を共にするつもりは無いと旦那様に宣言されました。
正直まだ愛情とか、ありませんが旦那様である、この方の言い分は最低ですよね?
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
忘れられた妻
毛蟹葵葉
恋愛
結婚初夜、チネロは夫になったセインに抱かれることはなかった。
セインは彼女に積もり積もった怒りをぶつけた。
「浅ましいお前の母のわがままで、私は愛する者を伴侶にできなかった。それを止めなかったお前は罪人だ。顔を見るだけで吐き気がする」
セインは婚約者だった時とは別人のような冷たい目で、チネロを睨みつけて吐き捨てた。
「3年間、白い結婚が認められたらお前を自由にしてやる。私の妻になったのだから飢えない程度には生活の面倒は見てやるが、それ以上は求めるな」
セインはそれだけ言い残してチネロの前からいなくなった。
そして、チネロは、誰もいない別邸へと連れて行かれた。
三人称の練習で書いています。違和感があるかもしれません
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ハズレ嫁は最強の天才公爵様と再婚しました。
光子
恋愛
ーーー両親の愛情は、全て、可愛い妹の物だった。
昔から、私のモノは、妹が欲しがれば、全て妹のモノになった。お菓子も、玩具も、友人も、恋人も、何もかも。
逆らえば、頬を叩かれ、食事を取り上げられ、何日も部屋に閉じ込められる。
でも、私は不幸じゃなかった。
私には、幼馴染である、カインがいたから。同じ伯爵爵位を持つ、私の大好きな幼馴染、《カイン=マルクス》。彼だけは、いつも私の傍にいてくれた。
彼からのプロポーズを受けた時は、本当に嬉しかった。私を、あの家から救い出してくれたと思った。
私は貴方と結婚出来て、本当に幸せだったーーー
例え、私に子供が出来ず、義母からハズレ嫁と罵られようとも、義父から、マルクス伯爵家の事業全般を丸投げされようとも、私は、貴方さえいてくれれば、それで幸せだったのにーーー。
「《ルエル》お姉様、ごめんなさぁい。私、カイン様との子供を授かったんです」
「すまない、ルエル。君の事は愛しているんだ……でも、僕はマルクス伯爵家の跡取りとして、どうしても世継ぎが必要なんだ!だから、君と離婚し、僕の子供を宿してくれた《エレノア》と、再婚する!」
夫と妹から告げられたのは、地獄に叩き落とされるような、残酷な言葉だった。
カインも結局、私を裏切るのね。
エレノアは、結局、私から全てを奪うのね。
それなら、もういいわ。全部、要らない。
絶対に許さないわ。
私が味わった苦しみを、悲しみを、怒りを、全部返さないと気がすまないーー!
覚悟していてね?
私は、絶対に貴方達を許さないから。
「私、貴方と離婚出来て、幸せよ。
私、あんな男の子供を産まなくて、幸せよ。
ざまぁみろ」
不定期更新。
この世界は私の考えた世界の話です。設定ゆるゆるです。よろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる