2 / 42
公爵家の人達
しおりを挟む
公爵家って割には派手さがないな。
公爵邸に来て、最初に思ったのがこれだった。高位貴族の割にはこじんまりとしている。
お父さんの趣味であるギラギラした装飾を見慣れているせいか、最小限の家具しかない、落ち着く色合いでまとめられている応接室は質素でその分、圧に欠けるものだ。
この国の王家は、他国の貴族と違い血統をあまり重んじず、個人の功績に見合ったものとして爵位を授ける。だからか平民上がりの貴族でも、実力次第で由緒あるお貴族より羽振りが良かったりする。
でも他国や他の貴族に舐められないように、身の回りのものには金をかけ、力を示す必要がある。……と、これは師匠から聞いたことだ。
けれど……薦められたソファの堅さや室内にほのかに香る香りは、緊張で強ばった私の心に寄り添うように優しかった。……と、緩みそうになった気持を、ぐい、と上に持ち上げる。
だって相手は魔導公爵だ! きっと今の感覚にも仕掛けがある筈!
「――魔獣の標本や皮が飾られているとでも、思いましたか?」
緊張半分、好奇心半分な私の様子に気付いたのか、執事のアントニオさんがおかしそうに微笑んでいた。うわ、恥ずかしい。
「ぶ、ぶしつけに見てしまい、申し訳ございませんっ」
「ふふっ、良いのですよ」
サラリとお許し下さる執事さん。
確か正式なお名前はアントニオ・ガレン様。爵位は子爵。歳の頃は初老か? 白髪が交じった灰色の髪をオールバックになでつけた、青い瞳の優しいロマンスグレーである。そして、顔に合わないその体躯は、漆黒のスーツに包まれていてもガチッとした筋肉に覆われている。年齢はお父さんより20歳上位と思うけど、相当過酷なダイエットをしない限り、お父さんが彼の年齢に達しても、きっとこんな風にはならないだろう。
そんなアントニオさんは、私の視線を気にしたふうもなく要件を伝える。
「侍女見習いとしてお呼びしましたが、貴女にして頂きたいのは、おもに主の護衛です」
「護衛?」
どういうこと?
「……公爵様は天才的な魔導師でいらっしゃるのでは……?」
ソロでB級の魔獣も討伐出来るという噂なのに?
と言うか……元々ここにくるのはお姉さんだった。お姉さんは私と違い、一切武術の心得は無い。“私はヒロインだから攻略対象が助けてくれる”と言っていたし、両親も“そうだね。お前は上位貴族のお方達に見初められる存在なんだから、そんなものは要らないよ”と護身術やそれにまつわる知識も一切遮断されていた。そして蝶よ花よと、誰よりも綺麗で可愛くなるようにと、常に全身を磨かれていた。専門のマッサージ師やメイク師すら得ていた程に。
ひたすら首を傾げている私にアントニオさんは説明してくださった。
「確かに旦那様は、巷で噂される通りの最強の魔術師です。ですが……類い希な魔法の才はあれど、武芸の才はまるでありません。魔力を使う際、体力も消耗します。……その隙をついて命を狙おうとする輩も多いのですよ」
「ならばそれこそ、私のような子供よりは」
冒険者として私はやっとB級になれた位の腕前だ。それも師匠のお力を借りた形で特例を得た程度の。
公爵様ほどのご身分なら、もっと有能な方を雇えるだろう。というかそもそもは私ではなく、お姉さんをご希望されていたのでは?
「主は手間のかかるお方なので、よほどの人物でないとおそばにいられないのです」
「よほどの!? で、でしたらそれこそ私などより」
「“私など”?」
私の言葉に気に触ったのか、今まで温和な表情だったアントニオさんが、いきなり顔をしかめた。
「……はぁ……。チヨ殿。――いや、チヨ。どうしてそのような言葉が出て来るのです? 主が必要としているのは貴女です。男爵家へ借りを作ったのも、そもそもが貴女を主が必要としているからなのです」
男爵家への借り? 何それ?
と、聞き返そうとしたその時だった。背筋にゾワリと何かを感じたのは。
「……チヨ?」
いきなり動いた私に驚いたのか、アントニオさんが戸惑いながら私を呼んだ。そんな彼を背後に庇い、神経を研ぎ澄ます。これから起きる何かの為に。室内から室外。そして更に――と思った後の数秒後に、“それ”は起きた。
ガッシャーン!!
「っ!?」
突如起きた振動が廊下を揺るがす。数少ない装飾品が次々落ちていくけど幸い壊れてはいない。
「アントニオさん! これは――」
「はぁ……また、やってしまいましたか」
振り返った私が見たのは、額を押さえて表情をゆがめるアントニオさんだった。
そしてバタバタと近付いてくる複数の足音。
「アントニオさん! ご無事ですか?」
「あ~あ……こっちも結構、酷い状態ですねぇ。でも他よりはマシか」
「いくら修繕魔法使えるからって、こっちの身にもなれってんだ、あの魔術馬鹿!!」
3人の女性が走ってきた。年長の方は60歳程、他お2人は同世代の女性に思える。皆さん私と同じ、濃紺のワンピースに白いエプロン姿なところから侍女の方々だろう。
そして……置いてけぼりにされている私の前で、メイドさん達はそれぞれ,アントニオさん相手に苦り切った顔で毒づいていた。
と言うか……。ま、魔術馬鹿? それってもしかして……公爵様の事なの??
「ほんっっとーにあれ、何とかなりません!?」
「何とかなるならとうの昔になっていますよ……! と言いますか貴女達、この事態に備えてここに雇われたのを、お忘れですか?」
「使用人募集の条件“出自を問わず、肝が据わった方ならなお可”ってフレーズでしょ!? 分かってますよ十分!! でもね! これってそれと、全く関係無い問題ですから?」
「メイドで出来る仕事の範囲内から外れてますよね?」
――え? この方達、何でここまでズケズケ言えるんだろう? 雇用主と使用人なら、立場としての遠慮だってあるはずなのに、彼女たちからはそれが全く感じられない。
と、ひたすらボーッとしていた私に、アントニオさんがやっと気付いてくださった。
「貴女をせっかくお迎え出来たと思ったそばから、早速ですよ全く!! ……はぁ……チヨ、主とこれから会って頂きます」
そして……先程の爆音の出所に案内される。
「うわ……っ」
一言で現わすなら、み~んな黒焦げ、だった。壁から床から天井から、備え付けの家具やらが真っ黒い煤に塗れている。
侍女さん達の怒りが理解出来た。これは普通に掃除しただけじゃ取れないやつ。私も経験があるから分かる。
「……旦那様。今回は一体、どのようなものをこしらえようとなさったのですか?」
コメカミをピクピク痙攣させながら、年配の侍女の方が床に向かって話しかけた。正しくは、床に仰向けに横たわった人物に。
彼もまた、全身がススで真っ黒な状態だ。“旦那様”と呼ばれている事からして、この方が公爵様だろう。これから私の雇い主になるお方。細身で長身。髪は腰まで伸ばされている。今の状態で分かるのはそんな感じだ。
そんな公爵様は、威圧感バリバリの侍女さんに臆する様子もなく軽い調子で返す。
「急に思いついたっていうか……。熱風で髪を一気に乾かせる道具があれば便利かなーって。で、すぐに魔法式紙に書いてみて発動したんだけど……失敗だったなぁ☆」
てへ☆って擬音がつきそうな調子の声。意外にかなり若かった。天才級の魔道具師で魔術師、なんて言われているからてっきり年寄りだと思ってたのに。
「思いついた時点で発動なさらないでくださいと以前申し上げましたでしょう!! ドがつく天才級のオツムで、お忘れになったのですか!?」
「うんうん悪い悪い」
「「「「言い方、軽っ!!」」」」
私を除いた全員の一喝……いえ、ツッコミが炸裂した。
「あ、あの…………」
苦情を言いたい皆様のお気持ちは尊重したいのですが、まずはお屋敷の整頓とお掃除が先では? と言いかけたのだけど。……それは叶わなかった。黒焦げの旦那様、いや公爵様の視線が、私に向けられたからだ。
「……うん? ……その……そこにいるのは……チヨ?」
言いながら公爵様は、慌てた様に床から体を起こし、そこから素早い動作で立ち上がった。真っ正面で向き合う形になり、私は改めてそのお姿を見る事になる。
スス塗れになっているせいか、お顔はハッキリと分からない。でも私を見る深海のような蒼い瞳は、見惚れてしまいそうな程に綺麗だった。……つい、見惚れてしまいそうになる程に。そんな自分を叱咤しつつ慌てて、急ごしらえで教わったお辞儀をする。
「は、はい。……お初にお目にかかります。本日からお世話になりますチヨ・ケーチャーと……」
でも……私の緊張は、彼に返された一言で消えてしまった。
「……やっと、会えた」
「え?」
公爵様の手が伸ばされる。そして私の手にソッと触れると、その感触を確かめるように撫でられる。そして、
「……思っていたより小さいんだね、お前」
と言った。
公爵邸に来て、最初に思ったのがこれだった。高位貴族の割にはこじんまりとしている。
お父さんの趣味であるギラギラした装飾を見慣れているせいか、最小限の家具しかない、落ち着く色合いでまとめられている応接室は質素でその分、圧に欠けるものだ。
この国の王家は、他国の貴族と違い血統をあまり重んじず、個人の功績に見合ったものとして爵位を授ける。だからか平民上がりの貴族でも、実力次第で由緒あるお貴族より羽振りが良かったりする。
でも他国や他の貴族に舐められないように、身の回りのものには金をかけ、力を示す必要がある。……と、これは師匠から聞いたことだ。
けれど……薦められたソファの堅さや室内にほのかに香る香りは、緊張で強ばった私の心に寄り添うように優しかった。……と、緩みそうになった気持を、ぐい、と上に持ち上げる。
だって相手は魔導公爵だ! きっと今の感覚にも仕掛けがある筈!
「――魔獣の標本や皮が飾られているとでも、思いましたか?」
緊張半分、好奇心半分な私の様子に気付いたのか、執事のアントニオさんがおかしそうに微笑んでいた。うわ、恥ずかしい。
「ぶ、ぶしつけに見てしまい、申し訳ございませんっ」
「ふふっ、良いのですよ」
サラリとお許し下さる執事さん。
確か正式なお名前はアントニオ・ガレン様。爵位は子爵。歳の頃は初老か? 白髪が交じった灰色の髪をオールバックになでつけた、青い瞳の優しいロマンスグレーである。そして、顔に合わないその体躯は、漆黒のスーツに包まれていてもガチッとした筋肉に覆われている。年齢はお父さんより20歳上位と思うけど、相当過酷なダイエットをしない限り、お父さんが彼の年齢に達しても、きっとこんな風にはならないだろう。
そんなアントニオさんは、私の視線を気にしたふうもなく要件を伝える。
「侍女見習いとしてお呼びしましたが、貴女にして頂きたいのは、おもに主の護衛です」
「護衛?」
どういうこと?
「……公爵様は天才的な魔導師でいらっしゃるのでは……?」
ソロでB級の魔獣も討伐出来るという噂なのに?
と言うか……元々ここにくるのはお姉さんだった。お姉さんは私と違い、一切武術の心得は無い。“私はヒロインだから攻略対象が助けてくれる”と言っていたし、両親も“そうだね。お前は上位貴族のお方達に見初められる存在なんだから、そんなものは要らないよ”と護身術やそれにまつわる知識も一切遮断されていた。そして蝶よ花よと、誰よりも綺麗で可愛くなるようにと、常に全身を磨かれていた。専門のマッサージ師やメイク師すら得ていた程に。
ひたすら首を傾げている私にアントニオさんは説明してくださった。
「確かに旦那様は、巷で噂される通りの最強の魔術師です。ですが……類い希な魔法の才はあれど、武芸の才はまるでありません。魔力を使う際、体力も消耗します。……その隙をついて命を狙おうとする輩も多いのですよ」
「ならばそれこそ、私のような子供よりは」
冒険者として私はやっとB級になれた位の腕前だ。それも師匠のお力を借りた形で特例を得た程度の。
公爵様ほどのご身分なら、もっと有能な方を雇えるだろう。というかそもそもは私ではなく、お姉さんをご希望されていたのでは?
「主は手間のかかるお方なので、よほどの人物でないとおそばにいられないのです」
「よほどの!? で、でしたらそれこそ私などより」
「“私など”?」
私の言葉に気に触ったのか、今まで温和な表情だったアントニオさんが、いきなり顔をしかめた。
「……はぁ……。チヨ殿。――いや、チヨ。どうしてそのような言葉が出て来るのです? 主が必要としているのは貴女です。男爵家へ借りを作ったのも、そもそもが貴女を主が必要としているからなのです」
男爵家への借り? 何それ?
と、聞き返そうとしたその時だった。背筋にゾワリと何かを感じたのは。
「……チヨ?」
いきなり動いた私に驚いたのか、アントニオさんが戸惑いながら私を呼んだ。そんな彼を背後に庇い、神経を研ぎ澄ます。これから起きる何かの為に。室内から室外。そして更に――と思った後の数秒後に、“それ”は起きた。
ガッシャーン!!
「っ!?」
突如起きた振動が廊下を揺るがす。数少ない装飾品が次々落ちていくけど幸い壊れてはいない。
「アントニオさん! これは――」
「はぁ……また、やってしまいましたか」
振り返った私が見たのは、額を押さえて表情をゆがめるアントニオさんだった。
そしてバタバタと近付いてくる複数の足音。
「アントニオさん! ご無事ですか?」
「あ~あ……こっちも結構、酷い状態ですねぇ。でも他よりはマシか」
「いくら修繕魔法使えるからって、こっちの身にもなれってんだ、あの魔術馬鹿!!」
3人の女性が走ってきた。年長の方は60歳程、他お2人は同世代の女性に思える。皆さん私と同じ、濃紺のワンピースに白いエプロン姿なところから侍女の方々だろう。
そして……置いてけぼりにされている私の前で、メイドさん達はそれぞれ,アントニオさん相手に苦り切った顔で毒づいていた。
と言うか……。ま、魔術馬鹿? それってもしかして……公爵様の事なの??
「ほんっっとーにあれ、何とかなりません!?」
「何とかなるならとうの昔になっていますよ……! と言いますか貴女達、この事態に備えてここに雇われたのを、お忘れですか?」
「使用人募集の条件“出自を問わず、肝が据わった方ならなお可”ってフレーズでしょ!? 分かってますよ十分!! でもね! これってそれと、全く関係無い問題ですから?」
「メイドで出来る仕事の範囲内から外れてますよね?」
――え? この方達、何でここまでズケズケ言えるんだろう? 雇用主と使用人なら、立場としての遠慮だってあるはずなのに、彼女たちからはそれが全く感じられない。
と、ひたすらボーッとしていた私に、アントニオさんがやっと気付いてくださった。
「貴女をせっかくお迎え出来たと思ったそばから、早速ですよ全く!! ……はぁ……チヨ、主とこれから会って頂きます」
そして……先程の爆音の出所に案内される。
「うわ……っ」
一言で現わすなら、み~んな黒焦げ、だった。壁から床から天井から、備え付けの家具やらが真っ黒い煤に塗れている。
侍女さん達の怒りが理解出来た。これは普通に掃除しただけじゃ取れないやつ。私も経験があるから分かる。
「……旦那様。今回は一体、どのようなものをこしらえようとなさったのですか?」
コメカミをピクピク痙攣させながら、年配の侍女の方が床に向かって話しかけた。正しくは、床に仰向けに横たわった人物に。
彼もまた、全身がススで真っ黒な状態だ。“旦那様”と呼ばれている事からして、この方が公爵様だろう。これから私の雇い主になるお方。細身で長身。髪は腰まで伸ばされている。今の状態で分かるのはそんな感じだ。
そんな公爵様は、威圧感バリバリの侍女さんに臆する様子もなく軽い調子で返す。
「急に思いついたっていうか……。熱風で髪を一気に乾かせる道具があれば便利かなーって。で、すぐに魔法式紙に書いてみて発動したんだけど……失敗だったなぁ☆」
てへ☆って擬音がつきそうな調子の声。意外にかなり若かった。天才級の魔道具師で魔術師、なんて言われているからてっきり年寄りだと思ってたのに。
「思いついた時点で発動なさらないでくださいと以前申し上げましたでしょう!! ドがつく天才級のオツムで、お忘れになったのですか!?」
「うんうん悪い悪い」
「「「「言い方、軽っ!!」」」」
私を除いた全員の一喝……いえ、ツッコミが炸裂した。
「あ、あの…………」
苦情を言いたい皆様のお気持ちは尊重したいのですが、まずはお屋敷の整頓とお掃除が先では? と言いかけたのだけど。……それは叶わなかった。黒焦げの旦那様、いや公爵様の視線が、私に向けられたからだ。
「……うん? ……その……そこにいるのは……チヨ?」
言いながら公爵様は、慌てた様に床から体を起こし、そこから素早い動作で立ち上がった。真っ正面で向き合う形になり、私は改めてそのお姿を見る事になる。
スス塗れになっているせいか、お顔はハッキリと分からない。でも私を見る深海のような蒼い瞳は、見惚れてしまいそうな程に綺麗だった。……つい、見惚れてしまいそうになる程に。そんな自分を叱咤しつつ慌てて、急ごしらえで教わったお辞儀をする。
「は、はい。……お初にお目にかかります。本日からお世話になりますチヨ・ケーチャーと……」
でも……私の緊張は、彼に返された一言で消えてしまった。
「……やっと、会えた」
「え?」
公爵様の手が伸ばされる。そして私の手にソッと触れると、その感触を確かめるように撫でられる。そして、
「……思っていたより小さいんだね、お前」
と言った。
153
あなたにおすすめの小説
王国最強の天才魔導士は、追放された悪役令嬢の息子でした
由香
ファンタジー
追放された悪役令嬢が選んだのは復讐ではなく、母として息子を守ること。
無自覚天才に育った息子は、魔法を遊び感覚で扱い、王国を震撼させてしまう。
再び招かれたのは、かつて母を追放した国。
礼儀正しく圧倒する息子と、静かに完全勝利する母。
これは、親子が選ぶ“最も美しいざまぁ”。
勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
ファンタジー
IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。
養豚農家のおっさんだった令嬢が、「あなたを愛せない」と泣く婚約者を育ててみた。
灯乃
ファンタジー
ある日、伯爵令嬢のデルフィーヌは、前世の自分が養豚場を営むおっさんだったことを思い出した。
(あああぁあ……。むしろ、今のわたしの記憶を持ったまま、おっさんの人生をやり直したい……。おっさんの奥方が、年子の三兄弟の育児でノイローゼになりかけていたとき、もっと全力でお助けして差し上げたい……!)
そんなことを考えつつ、婚約者との初顔合わせで「あなたを愛せない」と泣かれたデルフィーヌは、彼を育てることにしたのだが――?
すべて、お姉様のせいです
シエル
ファンタジー
私の姉は聖女だ。
我が家はごく普通の男爵家で、特に貧乏でも裕福でもない
まったく特筆すべきことがない家である。
そんな我が家の長女であるアイラが、王立貴族学院へ
入学したことで『特別』になった。
お花畑ヒロインの家族もお花畑なの?
そんなヒロイン体質の姉をもつ、セイカの苦労と涙の物語。
※ 中世ヨーロッパがモデルの架空の世界です。
※ ご都合主義なので、ご了承ください。
転生したので好きに生きよう!
ゆっけ
ファンタジー
前世では妹によって全てを奪われ続けていた少女。そんな少女はある日、事故にあい亡くなってしまう。
不思議な場所で目覚める少女は女神と出会う。その女神は全く人の話を聞かないで少女を地上へと送る。
奪われ続けた少女が異世界で周囲から愛される話。…にしようと思います。
※見切り発車感が凄い。
※マイペースに更新する予定なのでいつ次話が更新するか作者も不明。
逆行転生って胎児から!?
章槻雅希
ファンタジー
冤罪によって処刑されたログス公爵令嬢シャンセ。母の命と引き換えに生まれた彼女は冷遇され、その膨大な魔力を国のために有効に利用する目的で王太子の婚約者として王家に縛られていた。家族に冷遇され王家に酷使された彼女は言われるままに動くマリオネットと化していた。
そんな彼女を疎んだ王太子による冤罪で彼女は処刑されたのだが、気づけば時を遡っていた。
そう、胎児にまで。
別の連載ものを書いてる最中にふと思いついて書いた1時間クオリティ。
長編予定にしていたけど、プロローグ的な部分を書いているつもりで、これだけでも短編として成り立つかなと、一先ずショートショートで投稿。長編化するなら、後半の国王・王妃とのあれこれは無くなる予定。
婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています
由香
ファンタジー
婚約破棄のその日、
悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。
王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。
だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、
冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。
再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。
広場で語られる真実。
そして、無自覚に人を惹きつけてしまう
リリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。
これは、
悪役令嬢として断罪された少女が、
「誰かの物語の脇役」ではなく、
自分自身の人生を取り戻す物語。
過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、
彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。
転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流
犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。
しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。
遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。
彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。
転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。
そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。
人は、娯楽で癒されます。
動物や従魔たちには、何もありません。
私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる