森に捨てられたけど【もふもふ語スキル】で神獣たちに囲まれてスローライフを満喫中~もふもふたちに育てられた最強のちびっ子が人間界でも無双します
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
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第32話 戦争と平和
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俺たちは怒り、人間たちに牙を剥いた。
多くの血が流れたさ……。
しかし結局、人間たちのほうが強かった。
『破壊』を象徴する『魔法』に、『創造』を象徴する『精霊術』では勝てなかったんだ。
俺たちは負けた……。
負けた神獣や精霊たちは、『森から一生出られない罰』を受けた。
レミニスターとリファイン、両王家の血を引く巫女によって、この森の祠に封印が刻まれたんだ。
それ以来、この森は封印の森と呼ばれるようになった……。
人間たちは、レミニスターとリファイン、二つの国に分かれて、森の東西に国を作っていた。
両国は思想が違い、ともすればそこでも戦争が起きそうなくらいだったんだ。
だから、人間たちはあえて、この森を緩衝地帯として残した。
封印の森というおそろしい場所をつくることによって、どちらの領土でもないこの場所を間に据えたんだ。
いわばこの森は、人間たちにとっては、『平和』の象徴だ。
おかげで、なんとか俺たち神獣はこの森で、細々と生きることを許されている……。
けど、俺は閉じ込められたなんて思っちゃいねぇ。
俺は自分で、ここに残ることを選んだんだ……」
ウルはこの森の歴史を、話してくれた。
やっぱり、ウルたちが人を殺したっていっても、それは正当防衛だ。
先に人間たちがかってに森を切り拓き、土地を奪っていったんだから。
そして、多くの動物たちを殺してまで……。
「ごめん……ウル……。僕たち人間のせいで……」
「リュカのせいじゃない」
「でも……」
「それに、これは大昔のことだ。今じゃただの伝承……神話さ。人間たちは誰も覚えちゃいねぇ」
アリシアは今の話をきいて、驚いた顔をしていた。
「はじめてきいた話だわ……。やっぱり、ウルたちは悪くなかったのね……。私も、リファイン王国の血をひくものとして、謝るわ……」
「だから、アリシアのせいでもないって……」
ウルはそう言う。
ちょっと待って……。
ウルたちを封印したのって、大昔のリファイン王国とレミニスター王国の、王族なんだよね……?
だったら……。
「ねえウル、封印って、どうやったら解けるの……?」
「無理だ……。レミニスターとリファイン、両国の王家の血を引く人間がいる。だが今の両国は、森がかつて平和の象徴であったことも忘れて、お互いの緩衝地帯にまで乗り出している。戦争寸前だ。そんな両国の王家の人間を、説得することは不可能……」
やっぱり、王家の血を引くものであれば、祠の封印を解除できるかもしれないってことだ……!
だったら……!
「ねえ、アリシアはリファイン王国の王家の血を引いているよ……!」
「ああ、だが……レミニスターのほうが……」
「僕がいる……!」
「え…………」
実は、僕もウルたちに言ってなかったことがある。
これまで言う必要もなかったし、もし言って面倒なことに巻き込んでしまったら、と思って言わなかったけど……。
「実は、僕はレミニスターの王家に生まれて……そこで魔力なしの判定を受けた。それで、捨てられたんだ……」
「リュカ……お前……ほんとうなのか、それ……」
「うん、そして、ウル……あなたが僕を拾ってくれたんだよ」
もしかしたら、ウルが僕を拾ったのも、全部運命だったのかもしれない。
――――――――――――――――
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多くの血が流れたさ……。
しかし結局、人間たちのほうが強かった。
『破壊』を象徴する『魔法』に、『創造』を象徴する『精霊術』では勝てなかったんだ。
俺たちは負けた……。
負けた神獣や精霊たちは、『森から一生出られない罰』を受けた。
レミニスターとリファイン、両王家の血を引く巫女によって、この森の祠に封印が刻まれたんだ。
それ以来、この森は封印の森と呼ばれるようになった……。
人間たちは、レミニスターとリファイン、二つの国に分かれて、森の東西に国を作っていた。
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だから、人間たちはあえて、この森を緩衝地帯として残した。
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いわばこの森は、人間たちにとっては、『平和』の象徴だ。
おかげで、なんとか俺たち神獣はこの森で、細々と生きることを許されている……。
けど、俺は閉じ込められたなんて思っちゃいねぇ。
俺は自分で、ここに残ることを選んだんだ……」
ウルはこの森の歴史を、話してくれた。
やっぱり、ウルたちが人を殺したっていっても、それは正当防衛だ。
先に人間たちがかってに森を切り拓き、土地を奪っていったんだから。
そして、多くの動物たちを殺してまで……。
「ごめん……ウル……。僕たち人間のせいで……」
「リュカのせいじゃない」
「でも……」
「それに、これは大昔のことだ。今じゃただの伝承……神話さ。人間たちは誰も覚えちゃいねぇ」
アリシアは今の話をきいて、驚いた顔をしていた。
「はじめてきいた話だわ……。やっぱり、ウルたちは悪くなかったのね……。私も、リファイン王国の血をひくものとして、謝るわ……」
「だから、アリシアのせいでもないって……」
ウルはそう言う。
ちょっと待って……。
ウルたちを封印したのって、大昔のリファイン王国とレミニスター王国の、王族なんだよね……?
だったら……。
「ねえウル、封印って、どうやったら解けるの……?」
「無理だ……。レミニスターとリファイン、両国の王家の血を引く人間がいる。だが今の両国は、森がかつて平和の象徴であったことも忘れて、お互いの緩衝地帯にまで乗り出している。戦争寸前だ。そんな両国の王家の人間を、説得することは不可能……」
やっぱり、王家の血を引くものであれば、祠の封印を解除できるかもしれないってことだ……!
だったら……!
「ねえ、アリシアはリファイン王国の王家の血を引いているよ……!」
「ああ、だが……レミニスターのほうが……」
「僕がいる……!」
「え…………」
実は、僕もウルたちに言ってなかったことがある。
これまで言う必要もなかったし、もし言って面倒なことに巻き込んでしまったら、と思って言わなかったけど……。
「実は、僕はレミニスターの王家に生まれて……そこで魔力なしの判定を受けた。それで、捨てられたんだ……」
「リュカ……お前……ほんとうなのか、それ……」
「うん、そして、ウル……あなたが僕を拾ってくれたんだよ」
もしかしたら、ウルが僕を拾ったのも、全部運命だったのかもしれない。
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