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国家戦争
相互理解には歩み寄りが大切だよね
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「おぉ……」
この惨劇を引き起こした張本人である俺がドン引く中、隣でレインはあんま驚いてない。
ってか悟りきった顔してる。
「どうしたんだ? いつもなら、なんですかこれー、って言うとこだろ」
「いえ、今回は爆発が起きるの知ってましたし、森のやつよりか幾分かましかなって……」
レインが成長している……。
なぜ爆発が起こったのか。
それはバックドラフト現象を起こさせたからだ。
バックドラフト現象とはある密閉空間で何かが燃焼することにより中の酸素が少なくなる。
その状態で密閉空間に穴をあけ、酸素を送り込むとどうなるか。
燻っていた火の粉が酸素を得て一気に燃焼。
結果として爆発的な現象となるというものだ。
むこうでは火災現場で起こったりしていたようだが、こっちでは人為的に起こすのもそう難しくなさそうだからやってみたのだ。
まぁ、ここまでとは思わなかったけど。
上に開けた穴から火柱上がってたしな……。
横に開けてたら俺らも一緒にお陀仏だったな。
「そこまで。この勝負リブレ・レイン組の勝利とする」
マレイユさんが宣言する。
少し時間を置いたのはむこうで二人が起き上がるのを待ってたからかな?
俺たちも生身に戻り、軍事対策室へと戻る。
「あれは森でやったのと同じやつかい?」
キラが興味津々といった様子で聞いてくる。
「いや、あれとは別だ。そもそもあの時俺は【探求スル者】じゃなかったし、あの手法はとれない」
「それもそうか。でもさすがだね。あれ読み切ってたでしょ?」
その一言に後ろについてきていた人たちがざわめく。
なんでそういらんこと言うかなぁ。
「い、いや、そんなことはないぞ? たまたま上手くいったってだけで……」
誤魔化そうと試みるも…。
「わたくしも上から見てなければ気づかなかったかもしれません。ああいった場合には仲間と近くにいてはいけないのかと勉強になりましたよ」
マレイユさんがお后様スマイルを浮かべて追撃してくる。
終わったー。
「隊長殿たちの動きを読み切っていたと……」
「あれがすべて計算づくだったというのか……」
「そんなことあり得るのか?」
「いや、しかしあのお二人がおっしゃるのであれば間違いないだろう」
ほらー、いらん評価受けちまったよー。
「動いている側からしてもあれは異常でしたよ?」
レインが追い打ちをかけてくる。
いらんこと言わない!
部屋に戻って着席すると、タンドルとチンドルが立ち上がってこちらへ歩いてきた。
「無礼を働き、申し訳なかった。あなたは実力のある人だった」
俺に謝ってきた。
「俺はいいから。なんとも思ってないし。ただ、レインにはしっかり謝ってくれ。なんの根拠もない暴言が一番きついものなんだ」
俺に関しては事実だったし。
二人はレインの方を向き、
「申し訳ない」
頭を下げた。
「正直、今すぐに信頼しろと言われても無理だが、今回の過失は完全に我々だ」
「暴言は撤回し、これから理解に努める。どうか許してもらえないだろうか」
まぁ、すぐには無理な話だろうな。
「いいですよ。エルフに閉鎖的な一面があるのは事実ですし」
和解はできたようだ。
「ところで……」
チンドルがレインに耳打ちする。
「素敵な人と出会えてよかったな。他のやつに取られないようにしろよ?」
「よっ、余計なお世話です!!」
レインが真っ赤になって怒る。
「おい、どうした。なんでいきなり{羞恥}になるんだ」
「リブレさんうるさいです!!」
めっちゃ怒るやん。
「さて、わだかまりも解けたところで、リブレさんが戦列に加わることに異議のある人はいますか?」
マレイユさんがまとめにかかる。
「あ、俺は別に加わりたくはない……」
「異論のないようなのでリブレさんにはわたくしの権限をもって、我が国の参謀に任命します」
は?
いきなり役職高くね!?
この惨劇を引き起こした張本人である俺がドン引く中、隣でレインはあんま驚いてない。
ってか悟りきった顔してる。
「どうしたんだ? いつもなら、なんですかこれー、って言うとこだろ」
「いえ、今回は爆発が起きるの知ってましたし、森のやつよりか幾分かましかなって……」
レインが成長している……。
なぜ爆発が起こったのか。
それはバックドラフト現象を起こさせたからだ。
バックドラフト現象とはある密閉空間で何かが燃焼することにより中の酸素が少なくなる。
その状態で密閉空間に穴をあけ、酸素を送り込むとどうなるか。
燻っていた火の粉が酸素を得て一気に燃焼。
結果として爆発的な現象となるというものだ。
むこうでは火災現場で起こったりしていたようだが、こっちでは人為的に起こすのもそう難しくなさそうだからやってみたのだ。
まぁ、ここまでとは思わなかったけど。
上に開けた穴から火柱上がってたしな……。
横に開けてたら俺らも一緒にお陀仏だったな。
「そこまで。この勝負リブレ・レイン組の勝利とする」
マレイユさんが宣言する。
少し時間を置いたのはむこうで二人が起き上がるのを待ってたからかな?
俺たちも生身に戻り、軍事対策室へと戻る。
「あれは森でやったのと同じやつかい?」
キラが興味津々といった様子で聞いてくる。
「いや、あれとは別だ。そもそもあの時俺は【探求スル者】じゃなかったし、あの手法はとれない」
「それもそうか。でもさすがだね。あれ読み切ってたでしょ?」
その一言に後ろについてきていた人たちがざわめく。
なんでそういらんこと言うかなぁ。
「い、いや、そんなことはないぞ? たまたま上手くいったってだけで……」
誤魔化そうと試みるも…。
「わたくしも上から見てなければ気づかなかったかもしれません。ああいった場合には仲間と近くにいてはいけないのかと勉強になりましたよ」
マレイユさんがお后様スマイルを浮かべて追撃してくる。
終わったー。
「隊長殿たちの動きを読み切っていたと……」
「あれがすべて計算づくだったというのか……」
「そんなことあり得るのか?」
「いや、しかしあのお二人がおっしゃるのであれば間違いないだろう」
ほらー、いらん評価受けちまったよー。
「動いている側からしてもあれは異常でしたよ?」
レインが追い打ちをかけてくる。
いらんこと言わない!
部屋に戻って着席すると、タンドルとチンドルが立ち上がってこちらへ歩いてきた。
「無礼を働き、申し訳なかった。あなたは実力のある人だった」
俺に謝ってきた。
「俺はいいから。なんとも思ってないし。ただ、レインにはしっかり謝ってくれ。なんの根拠もない暴言が一番きついものなんだ」
俺に関しては事実だったし。
二人はレインの方を向き、
「申し訳ない」
頭を下げた。
「正直、今すぐに信頼しろと言われても無理だが、今回の過失は完全に我々だ」
「暴言は撤回し、これから理解に努める。どうか許してもらえないだろうか」
まぁ、すぐには無理な話だろうな。
「いいですよ。エルフに閉鎖的な一面があるのは事実ですし」
和解はできたようだ。
「ところで……」
チンドルがレインに耳打ちする。
「素敵な人と出会えてよかったな。他のやつに取られないようにしろよ?」
「よっ、余計なお世話です!!」
レインが真っ赤になって怒る。
「おい、どうした。なんでいきなり{羞恥}になるんだ」
「リブレさんうるさいです!!」
めっちゃ怒るやん。
「さて、わだかまりも解けたところで、リブレさんが戦列に加わることに異議のある人はいますか?」
マレイユさんがまとめにかかる。
「あ、俺は別に加わりたくはない……」
「異論のないようなのでリブレさんにはわたくしの権限をもって、我が国の参謀に任命します」
は?
いきなり役職高くね!?
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