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国家戦争
自分が最大の敵って的を射ているよね
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背中合わせになった二人を尻目に俺とレインは合流する。
「ここまで予想通りですね」
レインが囁き声で言ってくる。
そう、俺はこの展開を予想していた。
俺はもうこの世界をゲームだとは認識していない。
確かにレベル制であり、HPやMPも存在するが、個人のアルゴリズムが多様すぎる。
本来ならやらないようなことまでやろうとする。
それはプログラムであるゲームにはあり得ないことだ。
だから俺はこの世界をゲームだとは思わない。
その上で、俺には他人の感情を読むがある。
現代社会で最終的には押し潰されたものの、空気を読んで生きてきた俺にとってはこの世界の人の行動の推測は比較的やりやすい。
まぁ、キラとかマレイユさんとか例外は存在するけども。
タンドルとチンドルはその中でも非常にわかりやすい。
彼らが上官であるマレイユさんに意見したその感情、それは{善意}でできていた。
エルフを貶すことを善意と捉えているのが非常に腹立たしいが、そういった本来咎められることも{善意}であればやるということを示している。
なんでもかんでも貶す馬鹿じゃなさそうだし。
ということは“善”の為に尽くせるということがわかる。
つまり、その場その場で最善と思える行動を選びやすい傾向にあるのだ。
こじつけっぽいが実はそうでもない。
“善”いことの為には多少の悪、代償を厭わないというのは犠牲があってもより大きな益をとるということになるからだ。
そして今回の場合、彼らは俺の二つ名による能力、つまり能力の多重発動を知らない。
俺が聞きなれたはずの初級呪文であり得ない規模の魔法を発動した、つまり魔力が膨大であると考えるはずだ。
そして思う。
「2レべでこれならなにを隠しているかわかったもんじゃない」と。
ツタに何か仕掛けられてないかと疑う。
よってツタを切ろうとする選択肢はなくなり、周囲を警戒するという思考回路に切り替わる。
すると、二人でしたほうが良いということになるのだ。
ーステッド・ファストー
心の中で呟き、空気を固定することによって彼らの周りに1つの部屋のようなものを作り出す。
これまで一応詠唱をしていたのも俺が無詠唱で魔法を出せるというのを隠すためだ。
先に察させてから疑心暗鬼を呼び起こすことも考えたのだが、確実性が低いのでやめておいた。
馬鹿正直な彼らならどつぼに嵌った可能性も高いけどな。
「レイン」
「はい。サイト・ファイア」
レインに指示をだして、空気の部屋内のツタを燃やさせる。
ゴウッ!!
強!
あれだけで倒せそうじゃん!
流石に二人は二番隊と三番隊を任されているだけあり、即座に消火は無理そうだと判断し、チンドルの防火魔法でやり過ごそうとする。
いいなぁ。
魔法にバリエーションあって。
今回はそれも間違いだ。
空気が近くで対流していることに火の動きから気づければ、多少なりとも消火にも目がいったんだろうけど。
まぁ、普通は気づかないか。
外から見てる人たちでも気づいてるのキラとマレイユさん、あとおっさんとお姉さんしかいなさそうだ。
「食らえ」
その俺の一言と共にとんでもない爆発がタンドルとチンドルを襲った。
「ここまで予想通りですね」
レインが囁き声で言ってくる。
そう、俺はこの展開を予想していた。
俺はもうこの世界をゲームだとは認識していない。
確かにレベル制であり、HPやMPも存在するが、個人のアルゴリズムが多様すぎる。
本来ならやらないようなことまでやろうとする。
それはプログラムであるゲームにはあり得ないことだ。
だから俺はこの世界をゲームだとは思わない。
その上で、俺には他人の感情を読むがある。
現代社会で最終的には押し潰されたものの、空気を読んで生きてきた俺にとってはこの世界の人の行動の推測は比較的やりやすい。
まぁ、キラとかマレイユさんとか例外は存在するけども。
タンドルとチンドルはその中でも非常にわかりやすい。
彼らが上官であるマレイユさんに意見したその感情、それは{善意}でできていた。
エルフを貶すことを善意と捉えているのが非常に腹立たしいが、そういった本来咎められることも{善意}であればやるということを示している。
なんでもかんでも貶す馬鹿じゃなさそうだし。
ということは“善”の為に尽くせるということがわかる。
つまり、その場その場で最善と思える行動を選びやすい傾向にあるのだ。
こじつけっぽいが実はそうでもない。
“善”いことの為には多少の悪、代償を厭わないというのは犠牲があってもより大きな益をとるということになるからだ。
そして今回の場合、彼らは俺の二つ名による能力、つまり能力の多重発動を知らない。
俺が聞きなれたはずの初級呪文であり得ない規模の魔法を発動した、つまり魔力が膨大であると考えるはずだ。
そして思う。
「2レべでこれならなにを隠しているかわかったもんじゃない」と。
ツタに何か仕掛けられてないかと疑う。
よってツタを切ろうとする選択肢はなくなり、周囲を警戒するという思考回路に切り替わる。
すると、二人でしたほうが良いということになるのだ。
ーステッド・ファストー
心の中で呟き、空気を固定することによって彼らの周りに1つの部屋のようなものを作り出す。
これまで一応詠唱をしていたのも俺が無詠唱で魔法を出せるというのを隠すためだ。
先に察させてから疑心暗鬼を呼び起こすことも考えたのだが、確実性が低いのでやめておいた。
馬鹿正直な彼らならどつぼに嵌った可能性も高いけどな。
「レイン」
「はい。サイト・ファイア」
レインに指示をだして、空気の部屋内のツタを燃やさせる。
ゴウッ!!
強!
あれだけで倒せそうじゃん!
流石に二人は二番隊と三番隊を任されているだけあり、即座に消火は無理そうだと判断し、チンドルの防火魔法でやり過ごそうとする。
いいなぁ。
魔法にバリエーションあって。
今回はそれも間違いだ。
空気が近くで対流していることに火の動きから気づければ、多少なりとも消火にも目がいったんだろうけど。
まぁ、普通は気づかないか。
外から見てる人たちでも気づいてるのキラとマレイユさん、あとおっさんとお姉さんしかいなさそうだ。
「食らえ」
その俺の一言と共にとんでもない爆発がタンドルとチンドルを襲った。
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