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宰相令息編
3.副所長を誘う(アンナリーナ)
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騎士団から帰宅した義兄はいつになく嬉しそうだった。
「騎士の隊服を着用して音楽会へ行くという条件で無事休暇をもらえたんだ。あと、豊穣祭が終わるまで街をうろうろしていろと命じられけど」
それは半分仕事なのではないかと思ったけれど、当日はかなりの人出らしいので、警備する騎士が足りないのかもしれない。ちょっと頼りない義兄だけど、いないよりましだと騎士団に思われているようなので、解雇される心配は今のところなさそうだ。
「兄様には隊服が似合っていると思うの。ライザさんだってきっとそう感じるはずよ。だから、音楽会の後、ライザさんを街へ誘いましょう。そうしたら一緒に街をうろうろできるのよ」
騎士の格好をしていれば、少しは強く見えそう。悪くないと思うのよね。
「だけど、本当に豊穣祭にライザ様を誘ってもいいものなのか? やっぱり駄目な気がする。俺みたいな男と祭りに行くなんて、嬉しいはずはないし」
最初は嬉しそうにしていた義兄だが、段々と落ち込んでいく。相変わらず卑屈でちょっと鬱陶しい。
「兄様、私は何もしませんからね。ライザ様を誘いたいのなら、ご自分で頑張ってくださいね」
「そ、そんな、無理だから。俺がそんなこと」
「私も頑張るのよ。明日はガイオ副所長を音楽会に誘うの。もし断られたら、兄様がライザ様をエスコートする大義名分がなくなってしまうわよ」
「ぜひ、頑張ってくれ!」
やっぱりライザさんをエスコートしたいのね。それなら、自分でも頑張ってほしい。
「自分は何もしないくせに、私だけに頑張れというのね。そんな根性なしの兄様なんて嫌いよ」
「わ、わかった。アンナリーナがガイオ副所長を誘うことに成功したら、俺だって、ライザ様を誘ってみるから……」
義兄の語尾が段々と消えていく。本当にライザ様を豊穣際に誘うなんてことができるのか怪しいけれど、やる気になってくれたのなら、それは嬉しい。
だって、ライザさんがお義姉様になるなんて、こんな素敵なことはないわ。義兄には勿体無さすぎる女性だと思うけれど、ここは頑張ってほしい。
翌日、出勤するとガイオ副所長が声をかけてくれた。
「アンナリーナ、ちょっといいか?」
「はい! 副所長」
昨日パルミラに言われたことで少し緊張してしまうが、胡麻化すためにもできるだけ元気な声を出した。
「気持ちがいい返事だ。アンナリーナは今日も元気だな。ところで、君が育てたハーブなのだが、音楽院に試してもらったところ、喉の調子がすこぶる良くなったらしい。それで、豊穣祭の前に行われる音楽会に君を招待したいとのことだ。どうだ? 君の兄上とでも一緒に行かないか? しかし、ベルトルド殿は豊穣祭の警備で忙しくて休暇をとれないかな」
「あの、私もクレイヴン侯爵夫人からご招待されていまして。先日、侯爵邸へ伺ったのですが、その時公爵夫人から魔力草の薬効を褒められたのです。それで、指導したガイオ副所長と一緒に音楽会へ参加しないかと誘われました。兄はライザさんをエスコートすることになっております。だから、副所長がエスコートしてくださいませんか?」
ちゃんとガイオ副所長を誘うことができた。頑張った私を褒めてほしい。
「そうか。あのベルトルド殿がライザ嬢をエスコートするのか? あの薬草採取の時が切っ掛けだよね? ベルトルド殿の酷い怪我には驚いたけど、無事だったし、二人が仲良くなったのなら怪我の功名というやつだな。ライザ嬢ならベルトルド殿に相応しいと思うぞ。ところで、君のエスコートは本当に私でいいのか? 他に良い男性がいるのではないか?」
「私はガイオ副所長と音楽会へ行きたいです。迷惑ですか?」
ガイオ副所長に本心を伝えることができた。私は頑張った。
「しかし、私と一緒に現れたりしたら、君が皆から笑われることになるかもな」
義兄ほどでもないけれど、ガイオ副所長もかなり卑屈だった。周りのことなど気にしない人だと思っていたので少し意外だ。
「副所長は私と音楽会に行くのは嫌ですか?」
「そんなことはないぞ。アンナリーナのような可愛らしい女性をエスコートするのはとても光栄なことだ」
同じように卑屈だと思っていたけれど、こんなことをさらっと言えるなんて、やはり副所長は義兄とは大違いだった。義兄はこんなこと絶対に口にしないだろうから。
「ところで、副所長。ライザさんが兄に相応しいとかおっしゃったような気がしたのですが、いくら何でもそれはちょっとあり得ないと思います。身内なので応援したいのですが、ライザさんの理想とはかけ離れているので」
「ライザ嬢の理想は軟弱な男なのか? まあ、そういう女性もいるのだろうな」
「いいえ、強くて頼りになる男性が理想だそうですよ。兄とは全然違いますよね」
「君はベルトルド殿のことをあまり知らないのだな?」
「えっ?」
「気にしないでくれ。そのうちわかる。それでは音楽会を楽しみにしているぞ」
義兄のことが少し気になったけれど、それより、ガイオ副所長に楽しみだって言ってもらえてとても嬉しい。
それから数日後、最強の騎士様が現場復帰を果たしたらしく、王都の治安が良くなったとパルミラが喜んでいた。
「豊穣際に間に合って良かったですね。治安が悪いままだと、お祭りを楽しめませんものね」
「でも、そんなに強い騎士様でも怪我をするのよね。あの頼りない兄様が騎士なんてしていて本当に大丈夫なのかしら」
この前も怪我を負っていたし、このまま騎士を続けていると、命の危険もあるかもしれない。
「たしかに、ベルトルド様は強そうに見えませんし、王都には悪い人たちも多いですからね」
パルミラも心配そうだ。
「早くお給金をもらえるようになって、兄様には安全な部署に異動してもらわなくては」
内勤になれば給金は減るかもしれないけれど、お金のために危険な仕事を続けるなんて嫌だ。幼い時にたくさんの辛い経験をした義兄だもの。これ以上辛い目に遭ってほしくない。
「そうですね。王都にも慣れ、安くて新鮮な食材を扱っている店をいくつか見つけましたので、今まで以上に節約できると思います。どうか、ベルトルド様の安全を優先してください」
パルミラも頷きながら同意してくれた。
そして、豊穣祭の日がやってくる。
音楽会は午前中に開かれる。午後には豊穣祭の大きな舞台で、聖歌隊のエミリ様が独唱を捧げるのだ。天使の歌声と謳われているほど素敵な声という。聴くのが本当に楽しみ。
私が育てたハーブがそんな彼女の喉を癒しているのだと思うと少し誇らしい。
それに、更に嬉しいことがあった。なんと、ガイオ副所長がドレスを贈ってくれたのだ。若草色のドレスはとても気に入っている。だって、副所長の髪の色だから。
パルミラも張り切ってドレスを着付け、髪をゆるく結い上げてくれる。いつもはしない化粧も施してもらった。
「アンナリーナ、とても可愛いよ。まるで野菜の妖精のようだ」
「兄様、ありがとう」
全ての用意が済んで一階に降りると、待っていた義兄が私を褒めてくれるけれど、ちょっと表現が微妙だ。花ではなくて野菜の妖精って何なの? 野菜も大好きだからいいけどね。
「お、俺は変じゃないか?」
義兄はかなり緊張しているみたい。
「いつもの隊服ではないですか? 変も何もないですし」
「そ、そうか」
やっぱり褒めた方が良かったの。でも、下手に褒めると、かえって卑屈になることもあるし。
「ガイオ副所長様って、本当に素敵な方なのですね」
馬車が着く音がして、迎えに出ていたパルミラが興奮した様子で戻ってくる。そして、その後ろから副所長がやってきた。
副所長は髪をちゃんと整えている。服もいつものよれよれの白衣じゃない。何だか立派な貴公子に変身している。
「あ、あの……」
それ以上言葉が出てこなかった。緊張している義兄を笑えない。
「騎士の隊服を着用して音楽会へ行くという条件で無事休暇をもらえたんだ。あと、豊穣祭が終わるまで街をうろうろしていろと命じられけど」
それは半分仕事なのではないかと思ったけれど、当日はかなりの人出らしいので、警備する騎士が足りないのかもしれない。ちょっと頼りない義兄だけど、いないよりましだと騎士団に思われているようなので、解雇される心配は今のところなさそうだ。
「兄様には隊服が似合っていると思うの。ライザさんだってきっとそう感じるはずよ。だから、音楽会の後、ライザさんを街へ誘いましょう。そうしたら一緒に街をうろうろできるのよ」
騎士の格好をしていれば、少しは強く見えそう。悪くないと思うのよね。
「だけど、本当に豊穣祭にライザ様を誘ってもいいものなのか? やっぱり駄目な気がする。俺みたいな男と祭りに行くなんて、嬉しいはずはないし」
最初は嬉しそうにしていた義兄だが、段々と落ち込んでいく。相変わらず卑屈でちょっと鬱陶しい。
「兄様、私は何もしませんからね。ライザ様を誘いたいのなら、ご自分で頑張ってくださいね」
「そ、そんな、無理だから。俺がそんなこと」
「私も頑張るのよ。明日はガイオ副所長を音楽会に誘うの。もし断られたら、兄様がライザ様をエスコートする大義名分がなくなってしまうわよ」
「ぜひ、頑張ってくれ!」
やっぱりライザさんをエスコートしたいのね。それなら、自分でも頑張ってほしい。
「自分は何もしないくせに、私だけに頑張れというのね。そんな根性なしの兄様なんて嫌いよ」
「わ、わかった。アンナリーナがガイオ副所長を誘うことに成功したら、俺だって、ライザ様を誘ってみるから……」
義兄の語尾が段々と消えていく。本当にライザ様を豊穣際に誘うなんてことができるのか怪しいけれど、やる気になってくれたのなら、それは嬉しい。
だって、ライザさんがお義姉様になるなんて、こんな素敵なことはないわ。義兄には勿体無さすぎる女性だと思うけれど、ここは頑張ってほしい。
翌日、出勤するとガイオ副所長が声をかけてくれた。
「アンナリーナ、ちょっといいか?」
「はい! 副所長」
昨日パルミラに言われたことで少し緊張してしまうが、胡麻化すためにもできるだけ元気な声を出した。
「気持ちがいい返事だ。アンナリーナは今日も元気だな。ところで、君が育てたハーブなのだが、音楽院に試してもらったところ、喉の調子がすこぶる良くなったらしい。それで、豊穣祭の前に行われる音楽会に君を招待したいとのことだ。どうだ? 君の兄上とでも一緒に行かないか? しかし、ベルトルド殿は豊穣祭の警備で忙しくて休暇をとれないかな」
「あの、私もクレイヴン侯爵夫人からご招待されていまして。先日、侯爵邸へ伺ったのですが、その時公爵夫人から魔力草の薬効を褒められたのです。それで、指導したガイオ副所長と一緒に音楽会へ参加しないかと誘われました。兄はライザさんをエスコートすることになっております。だから、副所長がエスコートしてくださいませんか?」
ちゃんとガイオ副所長を誘うことができた。頑張った私を褒めてほしい。
「そうか。あのベルトルド殿がライザ嬢をエスコートするのか? あの薬草採取の時が切っ掛けだよね? ベルトルド殿の酷い怪我には驚いたけど、無事だったし、二人が仲良くなったのなら怪我の功名というやつだな。ライザ嬢ならベルトルド殿に相応しいと思うぞ。ところで、君のエスコートは本当に私でいいのか? 他に良い男性がいるのではないか?」
「私はガイオ副所長と音楽会へ行きたいです。迷惑ですか?」
ガイオ副所長に本心を伝えることができた。私は頑張った。
「しかし、私と一緒に現れたりしたら、君が皆から笑われることになるかもな」
義兄ほどでもないけれど、ガイオ副所長もかなり卑屈だった。周りのことなど気にしない人だと思っていたので少し意外だ。
「副所長は私と音楽会に行くのは嫌ですか?」
「そんなことはないぞ。アンナリーナのような可愛らしい女性をエスコートするのはとても光栄なことだ」
同じように卑屈だと思っていたけれど、こんなことをさらっと言えるなんて、やはり副所長は義兄とは大違いだった。義兄はこんなこと絶対に口にしないだろうから。
「ところで、副所長。ライザさんが兄に相応しいとかおっしゃったような気がしたのですが、いくら何でもそれはちょっとあり得ないと思います。身内なので応援したいのですが、ライザさんの理想とはかけ離れているので」
「ライザ嬢の理想は軟弱な男なのか? まあ、そういう女性もいるのだろうな」
「いいえ、強くて頼りになる男性が理想だそうですよ。兄とは全然違いますよね」
「君はベルトルド殿のことをあまり知らないのだな?」
「えっ?」
「気にしないでくれ。そのうちわかる。それでは音楽会を楽しみにしているぞ」
義兄のことが少し気になったけれど、それより、ガイオ副所長に楽しみだって言ってもらえてとても嬉しい。
それから数日後、最強の騎士様が現場復帰を果たしたらしく、王都の治安が良くなったとパルミラが喜んでいた。
「豊穣際に間に合って良かったですね。治安が悪いままだと、お祭りを楽しめませんものね」
「でも、そんなに強い騎士様でも怪我をするのよね。あの頼りない兄様が騎士なんてしていて本当に大丈夫なのかしら」
この前も怪我を負っていたし、このまま騎士を続けていると、命の危険もあるかもしれない。
「たしかに、ベルトルド様は強そうに見えませんし、王都には悪い人たちも多いですからね」
パルミラも心配そうだ。
「早くお給金をもらえるようになって、兄様には安全な部署に異動してもらわなくては」
内勤になれば給金は減るかもしれないけれど、お金のために危険な仕事を続けるなんて嫌だ。幼い時にたくさんの辛い経験をした義兄だもの。これ以上辛い目に遭ってほしくない。
「そうですね。王都にも慣れ、安くて新鮮な食材を扱っている店をいくつか見つけましたので、今まで以上に節約できると思います。どうか、ベルトルド様の安全を優先してください」
パルミラも頷きながら同意してくれた。
そして、豊穣祭の日がやってくる。
音楽会は午前中に開かれる。午後には豊穣祭の大きな舞台で、聖歌隊のエミリ様が独唱を捧げるのだ。天使の歌声と謳われているほど素敵な声という。聴くのが本当に楽しみ。
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それに、更に嬉しいことがあった。なんと、ガイオ副所長がドレスを贈ってくれたのだ。若草色のドレスはとても気に入っている。だって、副所長の髪の色だから。
パルミラも張り切ってドレスを着付け、髪をゆるく結い上げてくれる。いつもはしない化粧も施してもらった。
「アンナリーナ、とても可愛いよ。まるで野菜の妖精のようだ」
「兄様、ありがとう」
全ての用意が済んで一階に降りると、待っていた義兄が私を褒めてくれるけれど、ちょっと表現が微妙だ。花ではなくて野菜の妖精って何なの? 野菜も大好きだからいいけどね。
「お、俺は変じゃないか?」
義兄はかなり緊張しているみたい。
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やっぱり褒めた方が良かったの。でも、下手に褒めると、かえって卑屈になることもあるし。
「ガイオ副所長様って、本当に素敵な方なのですね」
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