異世界に飛ばされたら守護霊として八百万の神々も何故か付いてきた。

いけお

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番外編2 男性の煩悩、女性の欲望?

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これはレミアが竜族になると決意してから数日後のお話。

個人エリア3階大浴場、本日は男女別れて本音で語り合う親睦会を開いている。しかし本音で語り合う内容がずれている感がするのは護達にとっては最早日常であるが、レミアは風呂に入る事が出来ないのでその間食べ物の神と一緒にキッチンで料理の練習をして時間を潰す事となった。



【男性陣の会話】

「レミアにはミニのチャイナが似合うと思うのだがどうだろうか?」

ラメルが開口1番普段の彼とは想像も出来ない煩悩を曝け出した。

『いや俺はレミア殿にはチィ殿と色違いのアオザイが相応しいと思います!』

ラメルの提案にタケミカヅチが反論を唱える、今回の男性陣の親睦会の議題それは【レミアが人化の術で着る服は何が1番興奮するだろうか?】である。

「天照と同じミニスカの巫女服ってのもかなりの破壊力を持ちそうな気がするのだが・・・」

これは護の意見だ。

『お前達はまだまだ青いぞ!レミアはシスターを目指していたのだろう、ならばその夢も叶えられる服装こそがもっとも男を惹きつける物に違いあるまい!』

「オッサン、それは一体どんな服なんだ?」

『もちろん、ミニスカゴスロリシスター服こそレミアにとって至高の服に決まっておる!』

「くっ!スサノヲ殿の言葉を想像するだけでレミアが色っぽく見えてきてしまう!?」

『くそ!ミニのチャイナやアオザイはゴスロリシスター服の前には無力なのか!?』

ラメルとタケミカヅチは悔しがるセリフを言っているが、鼻血を出しながら言っても説得力が何1つ無いぞ。

『まったく!正直なのは結構だが、男は浪漫を追い求める生き物である事を忘れていないか諸君?』

火雷大神が最後の主張を行おうとしている。

「レミアに服装のどこに男の浪漫を求めると言うんだ?」

『諸君は男の浪漫の結晶を1つ見落としている、それはビキニアーマーだ!?彼女がギリギリまで露出させた鎧を着て顔を赤くしながら街中を歩く姿を想像してみろ?恥じらう女性を間近で見ながら旅が出来る、これこそ男の浪漫ではないのか!?』

「『『確かに!その格好を見ながら一緒に旅が出来るのならそのままスパウダと戦えそうな位元気が出るかもしれん!?』』」

ラメル・タケミカヅチ・オッサンは火雷大神の意見に喰いついた。

「でも絶対にそんなの着ないよね?彼女もそうだけど女性陣は誰1人として」

「そうなんだよな~!?」×護を除く男性陣全員

この後、男性陣は天照のミニのチャイナ服姿を妄想しだして護から

「俺の嫁を妄想のオカズにするな~!?」

と怒らせていた。



【女性陣の会話】

「ねえねえ、天照とトリー最近妙に色っぽい時が有るけどやっぱり護と毎晩仲良くしてるの?」

ヤミが2人に初球から真っ向勝負を挑んできた。

「毎晩仲良くって!?そ、そんな事は・・・ねえ?」

「ええ、そんな事は無いわよヤミ。気のせいよ」

「でも、トリーの胸また大きくなってない?護に大きくしてもらったと思っていたのにな~!」

「ちょ、それは皆少しずつ大きくなるものなのよ。ヤミもきっと大きくなるわ。ねえ、天照もそう思うでしょ?」

トリーが天照に助けてもらおうとするが、天照が逆にショックを受けていた。

「トリーさん、いつの間にか護に大きくしてもらっていたのですね。私は全然大きくならないのに・・・」

「天照、護が大きいのが好みとは限りませんよ!天照位の小ぶりなのが好みかもしれないですし」

「小ぶり・・・やはり、私は一般的な人よりも小さいのですね」

更に落ち込む天照と、胸の格差で圧倒的勝者になりつつあるトリー。その2人を見ながら、チィは自分の胸に手を当ててみた。

(護さんは自分位の大きさの女性をどう思うのかな?)

「どうしたのチィ?もしかして、護の好みの大きさか気になっているのかな?」

「ヤミ!?そんな事ある訳無いでしょ!考えすぎよ」

ヤミがチィを茶化し始めると、天照とトリーが急に真面目な顔になって2人に忠告した。

「ヤミ、それにチィさん。良い機会ですから2人にお話しておきます」

「2人が護のお嫁さんになる夢を壊すつもりはありませんが、もしも妻に迎え入れられた際は覚悟しておいてくださいね」

「護のお嫁さんの仲間入りしてもいいの!?でも、覚悟って一体どんな?」

「わ、私は護さんに感謝しているだけで・・・決して妻にして欲しいだなんてそんな恐れ多い事は考えていません」

「チィさん、時々護を目で追っているからバレバレですよ。昼の護と夜の護は別人ですから気を付けてくださいね」

「「別人!?」」

「夜の護は野獣そのもの・・・一緒に寝ようとすればケダモノの様に襲い掛かってきて明け方近くまで寝させてくれません」

「トリーの言う通り、私達2人でも身体がもちません。護があと数人妻に迎えてくれないと我々が先に倒れてしまうかもしれませんね」

(一体夜の護はどんな風に変わるんだろう!?)

ヤミとチィは夜の護を想像して、鼻から血を流すのだった。



【レミアと食べ物の神の会話】

『上の方は大分騒々しそうね、お陰で静かに料理の練習が出来るのだけど』

『レミアも本当はお風呂入りたかったのにね、例の御二人と混浴風呂で♪』

『ば、ばか言わないで!何で私がラメルやタケミカヅチと混浴風呂に入らないといけないのよ!?』

『ふふふ、私は御二人と言っただけで誰と誰とは名指しで言ってなかったのにね』

『ううう・・・』

レミアが青白い顔を赤く染めて紫色に変えていた。

『時間潰しと言いながら、実際は2人に食べてもらう為に練習しようとしているのだから竜になる前に素直に2人の気持ちを受け入れればいいのに?』

『それは絶対に駄目!』

『どうして?』

『だって今まで2人には色恋沙汰をしている余裕なんて無いとか酷い事を言ってきたわ、それなのに竜になる事を決めた途端に2人を受け入れたらこれまでの私を否定する事になってしまうわ。2人には竜になる直前まで、私に対する気持ちを料理で確かめさせてもらうわ』

『料理で確かめる?』

『そうよ、あなたから頂いた料理の本で興味深い料理を2つ見つけたわ。その2つを作ってみて、それを2人が食べられるかどうかで私への想いの強さを確かめるの』

『2つの料理って一体何かしら?』

食べ物の神は聞かずにいられなかった、イギリス料理を食べさせて自分への好意が本物であるかを確かめていたレミアが選ぶ以上普通の料理とは考えにくかったからである。

『まず最初は10日ほどで作れる簡単料理のホンオフェね』

ホンオフェの名を聞いて食べ物の神は少しだけ胃の中の物を戻しそうになった。

ホンオフェの作り方は簡単で、ガンギエイの肉を壷に入れて暗所で10日ほど保存するだけ。発酵したホンオフェは、エイの肉に含まれる尿素から生成される大量のアンモニアにより、小便以外の何者でもない強烈な悪臭を放つ。いわゆる「臭いゲテモノ珍味」としては、その臭さはあのシュールストレミングに継ぐ世界2位・アジア1位であり、西洋のシュールストレミング、東洋のホンオフェといったところ。ちなみに、納豆はホンオフェの14分の1、くさやは5分の1の臭いである。

『それで・・・残る1つは一体何かしら?』

食べ物の神は恐怖を覚えつつも最後の確認をする事にした。

『残る1つはね熟成に3ヶ月ほど掛かるからロレッツに到着する前後で試す事が出来るわ。その食べ物の名はカース・マルツゥよ』

(それは愛を試すなんてレベルじゃないわ!?なんて恐ろしい娘なの!)

食べ物の神も思わず恐怖したカース・マルツゥとはイタリアのサルデーニャ島の一部でひそかに生産されている珍味である。ほぼ通常通りに作られたペコリーノ・サルドにチーズバエの卵を産みつけさせた状態で3ヶ月ほど熟成させて作る。熟成中、チーズの中で孵化した蛆虫は、チーズを餌に生存する。この蛆虫がチーズを消化・排出することで、脂肪の分解とチーズの発酵が、通常のチーズを遥かに超えるペースで進むのである。

この蛆虫は、8mmほどの小さいものだが、衝撃を察知すると15cmほど飛び跳ねるという異常に活きの良い生物でそのため、このチーズにナイフを入れた瞬間などは、噴水のような勢いでぶわぶわと飛び出す蛆虫の波を見ることが出来るが飛び跳ねる勢いが結構強いため、ナイフを入れる際にはゴーグルやメガネをすることが推奨される。

『これを食べる事が出来たのならば、私は彼らの想いを受け入れる。けれども逃げ出す様ならば彼らの想いもそこまでだったって事になるわね』

(獅子は我が子を千尋の谷に突き落とすと言うけれど、レミアは意地を張った末に告白した男達をゲテモノ珍味の谷に突き落とすのね)

食べ物の神はレミアの意地っ張りな所やその裏ではデレている所を好ましく思えていた、そしてラメルとタケミカヅチにこの2つの愛の試練に打ち勝って欲しいと切に願うのであった。
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