異世界に飛ばされたら守護霊として八百万の神々も何故か付いてきた。

いけお

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第22話 同じ道を通るのはつまらない

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「ちょっと、これを見てくれないか?」

俺は皆を集めてある物を見てもらった。

「これは何ですか?」

トリーは初めて見る物の様で興味が沸いたらしく聞いてきた。

「これはね、地図だよ」

「地図?」

「こちらの世界に来てから俺が今まで通ってきた道を図にした物さ。全ての道と全ての国を回ると最終的にこの世界全土の形や現在地等も分かる様になる筈なんだ」

「そ、そんな素晴らしい物がそちらの世界には有るのですか!?」

「向こうの世界ではね、俺じゃなくて昔の人が実際に歩いたり海を渡ったりして作り上げたんだ。大勢の人が築いた偉業でもあるし功績でもあるよね」

「確かに世界を回るなんて並大抵では出来ませんから・・・」

トリーは感心していた、何年・何十年と掛けて作り上げられた物が合わさって1つの地図として完成する。こちらの世界で俺がやろうとしている事は色んな所を歩き回ってこちらの世界地図を作る事。だから、同じ道を引き返すのは面白くない。

「それで話を戻すけど、さっき地図の神を呼び出してもらってこれまでに歩いた道程を簡単な地図にしてもらったのだけど、俺や天照達が最初に降りた地から最初に立ち寄った村とその先のトリーと出会った場所。更にはドードの町が上に向かってほぼ真っ直ぐ直線に伸びているのが分かる筈だ」

『どれどれ?へ~私達が初めて出会った場所もこんな点で分かるんだ!?』

レミアも物珍しそうに覗き込んでいる、さっき悲しい出来事が有ったばかりだけど少しでも忘れる事が出来たのなら地図を出してもらった甲斐があったかな?

「次に見て欲しいのは、ドードから先の方なんだけどトリーや野盗達と出会った場所を過ぎていくと森の中の少し道を外れた場所にニヘイの村が在って、森を抜けるとその先にはリッツさんの葡萄畑と獣人の里が近い場所に在る。そして、獣人の里から更に進んで行くともう立ち寄る事も無いと思うけどさっき出てきたワイトの街までこちらは左横方向に伸びている」

『本当ですね、まるで直角みたいです』

天照も肩に寄りかかりながら地図を見るのだが、わざとやっているのか胸を押し付けてくる。自分をアピールするにしても、時と場所を選んで欲しい。だが別に時と場所さえ選べば何をしてきても良いという意味では無い。

『それで護、貴様は我輩達に地図を見せて何がしたいんだ?』

オッサンは深く考えようともしない。

「俺から提案なんだけど、今まで通ってきた道を引き返すだけじゃ面白くないと思うんだ。だから、今度は逆にまずは下の方に向かって進み頃合を見て右横に進めば今まで通ってきた事の無い道を通って最初に立ち寄った村に行ける気がするんだけど、どうかな?」

『私は護さんの望む通りに付いて行きますので、構いませんよ』

天照は即答してきた。

「わ、私も護がそうしたいって言うのなら従うわよ。レミアもそれで構わないわよね?」

トリーは何故か照れた様子で返事を返してくる。

『そうね、色々な場所を見て回れば何か見つかるかもしれないしその案に私も賛成よ』

レミアも賛成してくれたが、オッサンはというと・・・

『リッツの所で葡萄酒をまた飲めると思っていたのに・・・』

お前はまず酒と戦の事しか考え付かないのか!?

「何度も行って全部飲み干してしまうと、以降立ち寄っても酒が飲めなくなるよ。それに、新酒の葡萄酒もそうだけど何年も樽の中で熟成させた葡萄酒ってのも我慢していれば飲める様になるぞ」

何気なしに言うと、オッサンは急に目をカッ!と開いて変な事を言い出した。

『おお~!?それは感心感心、我輩に飲ませる為に何年も樽で貯蔵してくれようとはリッツという者は中々出来た人間の様だな』

「とりあえず、オッサンは放っておこう。反対意見も無い様だし、まずはこの先に見える分岐を下に向かって進んでみよう」

『「『お~!!』」』

足取りも軽く、俺達は道を下に向け進みだした。最初の内は草や木も生えていたが、半日も歩くと岩ばかりの狭い山道となっていた。おまけに人の通りも全く無い、この道を通れない理由でも有るのだろうか?

「そういえばさ、ワイトを出てきてからこちら側の道で誰ともすれ違って無いよね?」

『そういえば、そうですね。元々道も狭いですし坂が急とかで敬遠されているのかもしれませんよ?』

「げ!?坂が急とかは嫌だな~!」

「護は弱音を吐かない!自分で選んだルートなんだから、後悔しない事!!」

トリーに軽く怒られてしまった。

『なあ、護。我輩が思うのだが・・・』

唐突にオッサンが口を挟んできた。

「オッサン、何を思っているんだ?」

どうせ酒の事だろうと思い、雑に返事を返す。

『多分、人が通らないのはアレの所為だと思うのだが?』

オッサンが少し先の山の頂上付近を指差した。

「何が有るって言うんだよ、全く」

指差した先に見えたのは、空を飛んでいる全身を真っ黒な鱗で覆われた竜でした。まさか、こんな所で遭遇するとは思っていなかったから慌ててしまった。

「ト、トリー!あ、あれってもしかして先日言っていた闇竜って奴かな?」

「奴かな?ってそうに決まっているでしょ!!気付かれない様に静かにしなさいよね!?」

トリーが1番大きな声で叫んでいる、っで当然の事ながら闇竜に気付かれた。

『護さん、こちらに向かってきます!!』

「話し合いで解決出来るならそうしよう、けどもしもの時の為に結界の神にバリヤーを張ってもらっておこう」

闇竜はいきなり炎等を吐く様な事はせず、俺達の前に静かに降り立った。しかし、あまりにも巨大な身体の為か片足は崖の方に伸ばして支えている。正面の道は完全に塞がれ引き返そうとすれば闇竜に背を向ける事になるので非常に危険に思えた。

(貴様ら、何ゆえ我の縄張りを通ろうとする?正直に答えよ)

頭の中に直接響く様に声が聞こえてきた。もしかして闇竜の声か!?

「知らずに縄張りに入ってしまったとはいえ、機嫌を害する様であったならお詫びする。俺達はワイトの街まで通ってきた道と正反対の向きのルートを通り目的地に向かおうとしていただけだ。問題が無い様で有れば速やかに出て行くから、このまま通り抜けさせて欲しい」

嘘を言う必要も無いので、思ったまま正直に話した。

(ふむ、馬鹿正直な位思ったまま言うておるな。我を前にしているのに変わった人間だ。それに妖精族と人族の怪も一緒の様だが怪を怖いとは思わぬのか?)

「怖いとは思わない、経緯はどうあれこんな形でも彼女も立派に生きている存在だ。話し合えば分かり合えると思っている、当然あなたともだ」

出来るだけ目を逸らさずに話した、竜に対する恐怖心は想像以上だが少しでも弱気な態度を見せると信用してもらえないと考えたからだ。

(我とも分かり合えるだと!?まあ、良い。我と争うつもりが無いと言うのであらば通るのを妨げるつもりは無い。好きにするがいい)

「あ、有難うございます!」

(礼を言われる様な事でもあるまいに・・・ところで貴様の隣に居る2人の人族らしき者は一体何者だ!?まるで我々竜族に匹敵するような力を感じるが)

あちゃ~気付かれたか、異世界の神と正直に言えば信じてもらえるか心配だな。そう思っていたら、オッサンが前に出てきて大声で叫んだ。

『我輩の名は建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)、異世界よりこちらの世界に渡ってきた戦の神である!ここに居るトリーより、汝らと神族との争いは伺っているが我輩はそなたらと争うつもりは無い。しかし、この者達に危害を加える意思を感じた時は容赦はせぬぞ?』

(異世界の神だと!?)

闇竜は信じられない様で疑いの眼差しで俺達を見始めた、無理もないよな。仲間を神族に討たれているのだからいきなり異世界の神と言われて信じる奴が居る訳が無い。すると今度は天照が前に出てきて闇竜に語りかける。

『急に信じてくれと言われても無理なのは承知しておりますが先に名乗らせて頂きます、私の名は天照大神。元の世界において高天原を主宰する神の1人であり主神。我々、八百万の神々は訳有ってこちらに居る神守 護殿がこちらの世界に落ちた時に心配で様子を見に来た際に穴を閉じられ元の世界に帰れなくなりました。やる事も無くなったので護殿の守護霊として付いている次第です』

余計信じられない様な説明をしてどうする天照。確かに本当の事だが、全員引き連れて様子を見に来る主神なんて普通は居ない。

(あまりにも突拍子も無い話でにわかには信じ難いが、我にその様な嘘を言えば身の為にならないのは知っておる筈。何か我々竜族と敵対するつもりの無い証拠でも見せてくれれば納得するのだが?)

証拠とは言ってもな、何を証拠にすれば良いのだろう?

『それなら、これでどうだ?さっきワイトの街でボコボコにした天使が身に付けていた物だが』

そう言いながら、オッサンが胸元から何やら白いベルトの様な物を差し出した。ボコボコにしただけじゃなくて、身に付けていた物まで奪っていたのかよ!?

(確かに下級の神族の物の様だが、貴様さっき天使をボコボコにしたと言っておったが真か?)

『おうよ!何か弱っちいくせして尊大な態度していやがるからよ。ムカついたからボコボコにしてやった。後、お主に言ったみたいに奴にも危害を加えようとするなら容赦しないと言ってあるぞ』

自慢げに話すオッサン、この世界の神族に喧嘩を先に売っている事に全く気付く様子も無い。やはり脳筋だ。

(ふふふ・・・ハハハハ!?スパウダのみならずこの世界の神族全てに喧嘩を売った事に気付いていない様な奴が異世界の神、それも戦神とは傑作だ!!)

闇竜が途端に笑い出した、何かツボに入ったのだろうか?

『まるで我輩が馬鹿だと聞こえるのだが?もしや愚弄しておるのか!?』

(いや、悪い悪い。本当に久しぶりに笑わせてもらった、我もこれまでは同族を討たれた恨みで神族を好いてはいなかったが異世界の神はどうやら別物の様だ。少しだけ疑ってしまった詫びと楽しませて貰った褒美に竜族秘蔵の古酒が有るが飲んでいくか?)

『良いのか!?飲む飲む、何杯でも喜んで飲むぞ!?』

オッサンはすっかり上機嫌だ、しかし闇竜も思った程怖くなかったな。後先考えず天使をボコボコにする様な奴が現れたのを喜んでいるのかもしれない。

(貴様達も遠慮する事は無いぞ、今宵は久々に我も酔いたい気分となっておるから付き合え)

この日の晩は、闇竜の住処に案内してもらい秘蔵の古酒を味わいながら楽しんだ。こちらも食べ物の神や酒の神に異世界の料理を出してもらい闇竜に振舞ったが、レミアが美味しそうに食べているイギリス料理に興味を示した闇竜を俺はもちろん天照やオッサンも全力で止めたが目を離した隙に食べてしまいあまりの不味さに気を失っていた。

竜さえ倒すイギリス料理恐るべし・・・。
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