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番外編
ゴールデンウィーク
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4月。
学校が新学期を迎え、慣れないクラスに交友関係。
そんなちょっと疲れた心に潤いの夏休み前の大型連休ゴールデンウィークがやってきた。
俺はこの日が来るのを楽しみにしていた。
それは奴から解放されるからだ!
それに、学校にも行かなくて良いし、溜まりに溜まった録画したものを観まくるぞー!
ドラマにアニメにとウキウキしながら、ダメ人間宣言を意気揚々と、心で唱えなえていた。そんな時期も俺にはありました‥。そう奴が来るまではそんな風に平凡だったんだ。
「ハル、遊びに来たぞ!」
意気揚々とそれはやってきた。
可愛らしく小首を傾げる男は、俺の元ライバルで、事ある毎に愛を囁いてくる変な奴。
俺がベータからオメガに変異してから、奴は変わってしまった。会うと必ず愛を囁いてくるんだ。
今日も、ゴールデンウィークに入って早々に家に来た。
なんで俺の家を知ってるんだ、俺教えてないぞ?!
「人違いです!」
俺は、大上を見た瞬間に扉を閉めようとした。が、大上も扉を閉められまいと手と足を挟んでくる。
「ぎゃー!!開けんな、ばかー!」
「番相手に酷いじゃないか!」
「番じゃない!」
「いや、俺達は運命で結ばれているんだ!」
「俺は認めてない!」
確かに何度か大上に体を許してしまっている。それは迂闊だったという他にない。だからといって番になることを認めた訳ではない。
迂闊なのは、体を許した事だけでは無く、チャイムが鳴った時にモニターで確認怠らなければ奴に入られる事はなかったのに!
どうして此処に会いたくない奴が来るのか‥。
なす術もなく、大上に家に入られてしまった。もう無視を決め込むしかない。
「ハル、テレビも良いけれど、外に出ないか?」
「‥‥。」
今日の俺の予定は、録画したアニメ《悪役令嬢と王子の華麗なる攻防》をみるんだ!
このアニメは最近流行りの転生ものだ。主人公の悪役令嬢は、乙女ゲームの世界に転生してしまった。ヒロインを虐めていたが王子に断罪される悪役令嬢になってしまった主人公は王子が怖くて逃げていた。何故か王子が悪役令嬢を気にいってしまう。そんな転生した悪役令嬢と王子のドタバタ喜劇だ。
最後の落ちは、悪役令嬢が王子に落とされるらしいが、別の展開も用意されているらしい。アニメはどうなるのか楽しみにしているのだ。
その楽しみにしている1話を邪魔されるのは心外だ!
絶対にテレビの前から離れないぞ!
そんな気持ちで無視を決め込む俺に、大上はめげる事なく話しかけてくる。
「なあ、ハルってば。こっちを見ろよ。構えってば!」
そう言いながら、ギュウギュウ抱き着いてくる。暑苦しいし、男に抱きしめられてキツイし、そんな趣味もない。
それでも俺は無視を決め込む。いや、もうオープニングは後からまた見るとして、本編は静かにしてくれ!
「ハールー!遊園地に行くぞ!」
「いや!一人で行けよ!」
俺を抱きかかえながら、連れ去ろうとする大上に怒鳴り付ける。だが、奴は諦めない。俺も諦めない!絶対にアニメを見るんだ。
「ハル‥。」
イヤイヤを繰り返す俺に、大上は呆れた様な溜息混じりにこう言った。
「そのアニメの声優が遊園地のアナウンスしているぞ。」
「え?!まさかその遊園地って!」
つぶやきをするSNSで話題の遊園地は、声優だけでは無く俳優も声をやるといわれている‥。それはニコニコランドという名前はダサくて園児向けなのに、何故かそこのアナウンスだけは、やたら豪華という。金かける場所が、なんか違うと話題になった事がある。
だが、一定数のファンがいるからか、何故か潰れないのが不思議な遊園地だった。
そしてどうして俺が見ているアニメの声優を知っているのか。どこ情報なのか、それを聞きたいが聞けない。いや、聞いちゃいけない気がした。
そうしてーー・・・・・。
大上に連れて来られてきた遊園地。
そこで行われる声優トークショーと戦隊ヒーローショーが同時進行で行われ、子連れの家族が多くきていた。
ゴールデンウィークだもんな。
親子以外にも、意外と大きいお兄さんお姉さんも結構な人数混ざっている。
俺達もその大きいお兄さんの一人だ。
何気に楽しく過ごしてしまい、せっかく来た遊園地なのだからと乗り物も制覇する勢いで急ぎ足でいたら、いつの間にか夜になり閉園の時間も迫っている。
観覧車で夜景も楽しんで帰るだけになった。
「春樹。部屋を取ってあるんだ。」
ニッコリ笑顔で言う大上は正しく獲物を狙う狼に見えてしまった。
「いや、俺は帰るからお前だけ泊まっていけよ!じゃあな!!」
俺はそれだけ言って逃げ出した。
「何時も芸が無いな。」
「ぎゃあー!離せ!!」
「大丈夫だ。ハルの家族には了承済みだからな!」
とんだ家族だ!
俺は売られた気分になりながら、狼になった男にホテルに連行されてしまった‥。
end
エロは後日アップします。
学校が新学期を迎え、慣れないクラスに交友関係。
そんなちょっと疲れた心に潤いの夏休み前の大型連休ゴールデンウィークがやってきた。
俺はこの日が来るのを楽しみにしていた。
それは奴から解放されるからだ!
それに、学校にも行かなくて良いし、溜まりに溜まった録画したものを観まくるぞー!
ドラマにアニメにとウキウキしながら、ダメ人間宣言を意気揚々と、心で唱えなえていた。そんな時期も俺にはありました‥。そう奴が来るまではそんな風に平凡だったんだ。
「ハル、遊びに来たぞ!」
意気揚々とそれはやってきた。
可愛らしく小首を傾げる男は、俺の元ライバルで、事ある毎に愛を囁いてくる変な奴。
俺がベータからオメガに変異してから、奴は変わってしまった。会うと必ず愛を囁いてくるんだ。
今日も、ゴールデンウィークに入って早々に家に来た。
なんで俺の家を知ってるんだ、俺教えてないぞ?!
「人違いです!」
俺は、大上を見た瞬間に扉を閉めようとした。が、大上も扉を閉められまいと手と足を挟んでくる。
「ぎゃー!!開けんな、ばかー!」
「番相手に酷いじゃないか!」
「番じゃない!」
「いや、俺達は運命で結ばれているんだ!」
「俺は認めてない!」
確かに何度か大上に体を許してしまっている。それは迂闊だったという他にない。だからといって番になることを認めた訳ではない。
迂闊なのは、体を許した事だけでは無く、チャイムが鳴った時にモニターで確認怠らなければ奴に入られる事はなかったのに!
どうして此処に会いたくない奴が来るのか‥。
なす術もなく、大上に家に入られてしまった。もう無視を決め込むしかない。
「ハル、テレビも良いけれど、外に出ないか?」
「‥‥。」
今日の俺の予定は、録画したアニメ《悪役令嬢と王子の華麗なる攻防》をみるんだ!
このアニメは最近流行りの転生ものだ。主人公の悪役令嬢は、乙女ゲームの世界に転生してしまった。ヒロインを虐めていたが王子に断罪される悪役令嬢になってしまった主人公は王子が怖くて逃げていた。何故か王子が悪役令嬢を気にいってしまう。そんな転生した悪役令嬢と王子のドタバタ喜劇だ。
最後の落ちは、悪役令嬢が王子に落とされるらしいが、別の展開も用意されているらしい。アニメはどうなるのか楽しみにしているのだ。
その楽しみにしている1話を邪魔されるのは心外だ!
絶対にテレビの前から離れないぞ!
そんな気持ちで無視を決め込む俺に、大上はめげる事なく話しかけてくる。
「なあ、ハルってば。こっちを見ろよ。構えってば!」
そう言いながら、ギュウギュウ抱き着いてくる。暑苦しいし、男に抱きしめられてキツイし、そんな趣味もない。
それでも俺は無視を決め込む。いや、もうオープニングは後からまた見るとして、本編は静かにしてくれ!
「ハールー!遊園地に行くぞ!」
「いや!一人で行けよ!」
俺を抱きかかえながら、連れ去ろうとする大上に怒鳴り付ける。だが、奴は諦めない。俺も諦めない!絶対にアニメを見るんだ。
「ハル‥。」
イヤイヤを繰り返す俺に、大上は呆れた様な溜息混じりにこう言った。
「そのアニメの声優が遊園地のアナウンスしているぞ。」
「え?!まさかその遊園地って!」
つぶやきをするSNSで話題の遊園地は、声優だけでは無く俳優も声をやるといわれている‥。それはニコニコランドという名前はダサくて園児向けなのに、何故かそこのアナウンスだけは、やたら豪華という。金かける場所が、なんか違うと話題になった事がある。
だが、一定数のファンがいるからか、何故か潰れないのが不思議な遊園地だった。
そしてどうして俺が見ているアニメの声優を知っているのか。どこ情報なのか、それを聞きたいが聞けない。いや、聞いちゃいけない気がした。
そうしてーー・・・・・。
大上に連れて来られてきた遊園地。
そこで行われる声優トークショーと戦隊ヒーローショーが同時進行で行われ、子連れの家族が多くきていた。
ゴールデンウィークだもんな。
親子以外にも、意外と大きいお兄さんお姉さんも結構な人数混ざっている。
俺達もその大きいお兄さんの一人だ。
何気に楽しく過ごしてしまい、せっかく来た遊園地なのだからと乗り物も制覇する勢いで急ぎ足でいたら、いつの間にか夜になり閉園の時間も迫っている。
観覧車で夜景も楽しんで帰るだけになった。
「春樹。部屋を取ってあるんだ。」
ニッコリ笑顔で言う大上は正しく獲物を狙う狼に見えてしまった。
「いや、俺は帰るからお前だけ泊まっていけよ!じゃあな!!」
俺はそれだけ言って逃げ出した。
「何時も芸が無いな。」
「ぎゃあー!離せ!!」
「大丈夫だ。ハルの家族には了承済みだからな!」
とんだ家族だ!
俺は売られた気分になりながら、狼になった男にホテルに連行されてしまった‥。
end
エロは後日アップします。
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