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積み重ねられた嘘の瓦解
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1人また1人と地面に座り込み惚けている者達にローブの男の悪態が飛ぶ。
先程まで一緒にいた仲間達が今や、龍の姫巫女の術中にハマっていた。
「この愚か者どもめ!!
龍に誑かされよって!」
この時には男はロンサンティエ帝国に向かわせ同胞達の失敗を悟っていた。
だが、残った同胞はこの国にまだまだいる。
それに、目の前で優雅に歌い舞う龍の姫巫女は隙だらけだ。
恐らく、龍の姫巫女を傷つけ無事には済まないだろう。
しかし、自分の犠牲など“ドラゴニルス”の目指す未来に比べれば対した事などない。
一矢報いるなら今だ。
ローブの男が魔法の詠唱を始めた瞬間だった。
『無礼者がっ!』
バチッと火花が現れたかと思えば、一瞬でローブの男は炎に包まれ絶叫をあげた。
「ギャァァァ!!」
火だるまとなったローブの男は転がるようにのたうち回り、縋るように外に出て雨にあたろうと踠いた。
しかし、降り注ぐ宝石の様な雨がローブの男に纏わりつく炎を消してくれる事はなかった。
『馬鹿めが!
リリィ様が降らしているのは雨ではないわっ!
貴様ら“ドラゴニルス”がこの国に長年蔓延らせてきた瘴気を浄化されているのだ。
邪魔だてするとは無粋な奴め。』
ボッ!と燃える炎の中から、1匹の真っ赤な龍が姿を現し、未だ燃え続けるローブの男であったモノをゲシゲシと蹴った。
「サシャ。そいつはもう息をしていないぞ。」
ロンサンティエ帝国の皇帝ファヴィリエ・ルカが声をかけると、怒り心頭中の赤龍・サシャは不満気に鼻を鳴らした。
『フンッ!
小僧よ!黙っていろ!
コイツへの怒りが収まらんのだ!』
死人に鞭打つ事なかれ、ファヴィリエ・ルカは赤龍・サシャを宥め続けた。
「瘴気の浄化・・・。」
そんな中、フロドゥール国の国王レイド・フロドゥールは赤龍の言った事を反芻し、再び歌い舞うリリィへと視線を向けた。
『本来であれば、瘴気に当てられた者を直接浄化させるのだがな。
何せ、国中を瘴気が覆っておる。
我ら龍が大嫌いな人の心が腐っていく匂いだ。
これを鎮めるには、ああやって荒療治も必要だろう。』
サラサラと優しい風が吹いたかと思えば、小さな緑色の龍がレイド・フロドゥールの隣でプカプカと浮いていた。
驚く、レイド・フロドゥールにもお構いなしの緑龍はファヴィリエ・ルカと言い争いを続ける赤龍の元に行き、その真っ赤な頭をバシッと殴りつけている。
「今のは緑龍のジン様です。
風の力をお使いになり、リリィ様の願いを聞き我らが陛下をお守り下さっていました。
今では、陛下にも契約妖精がいらっしゃいますからリリィ様と陛下の間を行ったり来たりされています。
そして、先程から怒っているのが赤龍のサシャ様です。
サシャ様は・・・なんと申しますか、リリィ様のお連れになった龍の中で1番にリリィ様至上主義でございまして、リリィ様に不都合を起こす者には容赦が御座いません。」
自由な2匹の龍の登場に驚くレイド・フロドゥールに、困った様に微笑みながら説明をするフィリックス・ガルシアであった。
先程まで一緒にいた仲間達が今や、龍の姫巫女の術中にハマっていた。
「この愚か者どもめ!!
龍に誑かされよって!」
この時には男はロンサンティエ帝国に向かわせ同胞達の失敗を悟っていた。
だが、残った同胞はこの国にまだまだいる。
それに、目の前で優雅に歌い舞う龍の姫巫女は隙だらけだ。
恐らく、龍の姫巫女を傷つけ無事には済まないだろう。
しかし、自分の犠牲など“ドラゴニルス”の目指す未来に比べれば対した事などない。
一矢報いるなら今だ。
ローブの男が魔法の詠唱を始めた瞬間だった。
『無礼者がっ!』
バチッと火花が現れたかと思えば、一瞬でローブの男は炎に包まれ絶叫をあげた。
「ギャァァァ!!」
火だるまとなったローブの男は転がるようにのたうち回り、縋るように外に出て雨にあたろうと踠いた。
しかし、降り注ぐ宝石の様な雨がローブの男に纏わりつく炎を消してくれる事はなかった。
『馬鹿めが!
リリィ様が降らしているのは雨ではないわっ!
貴様ら“ドラゴニルス”がこの国に長年蔓延らせてきた瘴気を浄化されているのだ。
邪魔だてするとは無粋な奴め。』
ボッ!と燃える炎の中から、1匹の真っ赤な龍が姿を現し、未だ燃え続けるローブの男であったモノをゲシゲシと蹴った。
「サシャ。そいつはもう息をしていないぞ。」
ロンサンティエ帝国の皇帝ファヴィリエ・ルカが声をかけると、怒り心頭中の赤龍・サシャは不満気に鼻を鳴らした。
『フンッ!
小僧よ!黙っていろ!
コイツへの怒りが収まらんのだ!』
死人に鞭打つ事なかれ、ファヴィリエ・ルカは赤龍・サシャを宥め続けた。
「瘴気の浄化・・・。」
そんな中、フロドゥール国の国王レイド・フロドゥールは赤龍の言った事を反芻し、再び歌い舞うリリィへと視線を向けた。
『本来であれば、瘴気に当てられた者を直接浄化させるのだがな。
何せ、国中を瘴気が覆っておる。
我ら龍が大嫌いな人の心が腐っていく匂いだ。
これを鎮めるには、ああやって荒療治も必要だろう。』
サラサラと優しい風が吹いたかと思えば、小さな緑色の龍がレイド・フロドゥールの隣でプカプカと浮いていた。
驚く、レイド・フロドゥールにもお構いなしの緑龍はファヴィリエ・ルカと言い争いを続ける赤龍の元に行き、その真っ赤な頭をバシッと殴りつけている。
「今のは緑龍のジン様です。
風の力をお使いになり、リリィ様の願いを聞き我らが陛下をお守り下さっていました。
今では、陛下にも契約妖精がいらっしゃいますからリリィ様と陛下の間を行ったり来たりされています。
そして、先程から怒っているのが赤龍のサシャ様です。
サシャ様は・・・なんと申しますか、リリィ様のお連れになった龍の中で1番にリリィ様至上主義でございまして、リリィ様に不都合を起こす者には容赦が御座いません。」
自由な2匹の龍の登場に驚くレイド・フロドゥールに、困った様に微笑みながら説明をするフィリックス・ガルシアであった。
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