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契約者たちの戦い方
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ドーン! ドーン!
見えない壁に阻まれてた侵入者達は無理矢理にでも前に進もうと魔法で攻撃を続けていた。
「クソッ!何て頑丈なシールドなんだ。」
「ヒビすら入ってないじゃない。情けないわね。」
「うるさいっ!なら、お前らもやってみろ。」
魔法を繰り広げる者達の後ろから、飽きた様子の仲間達からヤジが飛ぶ。
これまでとは違い、総勢30人ほどの招かざる客が“百合の宮”の正面玄関前に集結していた。
正面玄関と言えど、門扉はなく開けた入り口は誰でも入れるはずであった。
しかし、現実は侵入者の1人ですら足を踏み入れる事が叶わない。
見えない壁は、無用な訪問者を拒絶するには十分すぎる力を発揮していた。
ドーン! ドーン!
何度目かの魔法師達の総攻撃が無駄に終わった時だった。
離宮の屋敷の扉が開き若い男と幼い少年が出てきた。
「うわぁぁ。」
見えない壁の内側から攻撃の痕跡を見た少年は面白そうに顔を綻ばせた。
「思ったよりも数がいるな。
魔法を使えるのが10人くらいで、後は武器を使うのかな。」
冷静に分析する若者が見えない壁に近づいてくるとペコりと頭を下げた。
「皆さん。ようこそ。
しかし此処は、ロンサンティエ帝国皇帝ファヴィリエ・ルカ様がご寵愛される龍の姫巫女リリィ様に与えられた離宮“百合の宮”。
ご招待されてない方はお引き取り下さい。」
慇懃無礼までに丁寧な若者・・・クレイの言葉に侵入者達は顔を強張らせた。
「ちょっと。
こっちは最初から招かれてなんかいないわよ。
そっちの事情なんて関係ないのよ。
無理に押し通すわ。」
剣を手にした女が答えると、周囲の仲間達も「そうだ。そうだ。」と同調している。
「押し通れてないのに?」
キョトンと首を傾げる少年・・・ロメオの素直な感想に侵入者達の顔が歪む。
「クククッ。
確かにロメオの言う通りだ。
その壁を壊せない限り“百合の宮”には入る事は出来ない。
初めの1歩も踏み出せない愚か者達が粋がって吠えてる様は煩わしくて仕方ない。
優しさで帰れと言ってやっているのに、馬鹿な上に話が通じないとは・・・。」
先程までの丁寧口調は何処へ行ったのか、クレイから発される刃の鋭い言葉が侵入者達を切り刻んでいく。
沸々と湧き上がる怒りが頂点まで達しようとした時だった。
「これは何事?」
「騒々しいな。」
身軽な格好で現れたアリスとコテツに、ロメオとクレイは微笑んだ。
「お帰りなさい!!」
「戻ってきて、すぐに申し訳ない。
フロドゥール国から来た招かざる客人だ。
なんて言ったかな?
夢想に囚われた連中・・・そうそう“ドラゴニルス”という集団らしい。」
「「ドラゴニルス・・・。」」
クレイの説明を聞き、顔を顰めたアリスとコテツもやはりブランチの血筋だった。
誰よりも龍を敬愛する一族の一員でありながら、リリィの幼少期を支えてきた2人にとって口にするのも憚られる忌み嫌う名を聞き、憤怒に包まれている。
「他の離宮は対処済みだよ。
“百合の宮”への急襲に、この人数だ。
大方、龍の捕獲に動いたのだと思うけどね。
彼らは、あそこから一歩も中に入る事すら出来ずにる。
だが、リリィ様の離宮をこの状態というのも都合が悪い。
お帰り願ったところだ。」
ニコニコと説明するクレイに見向きもせずに、コテツとアリスは侵入者達を睨みつけた。
「帰る道があれば良いがな。」
「1人だって逃がさないわ。」
2人の様子に《やはり、私の出番はないだろうな。》と悟るクレイだった。
見えない壁に阻まれてた侵入者達は無理矢理にでも前に進もうと魔法で攻撃を続けていた。
「クソッ!何て頑丈なシールドなんだ。」
「ヒビすら入ってないじゃない。情けないわね。」
「うるさいっ!なら、お前らもやってみろ。」
魔法を繰り広げる者達の後ろから、飽きた様子の仲間達からヤジが飛ぶ。
これまでとは違い、総勢30人ほどの招かざる客が“百合の宮”の正面玄関前に集結していた。
正面玄関と言えど、門扉はなく開けた入り口は誰でも入れるはずであった。
しかし、現実は侵入者の1人ですら足を踏み入れる事が叶わない。
見えない壁は、無用な訪問者を拒絶するには十分すぎる力を発揮していた。
ドーン! ドーン!
何度目かの魔法師達の総攻撃が無駄に終わった時だった。
離宮の屋敷の扉が開き若い男と幼い少年が出てきた。
「うわぁぁ。」
見えない壁の内側から攻撃の痕跡を見た少年は面白そうに顔を綻ばせた。
「思ったよりも数がいるな。
魔法を使えるのが10人くらいで、後は武器を使うのかな。」
冷静に分析する若者が見えない壁に近づいてくるとペコりと頭を下げた。
「皆さん。ようこそ。
しかし此処は、ロンサンティエ帝国皇帝ファヴィリエ・ルカ様がご寵愛される龍の姫巫女リリィ様に与えられた離宮“百合の宮”。
ご招待されてない方はお引き取り下さい。」
慇懃無礼までに丁寧な若者・・・クレイの言葉に侵入者達は顔を強張らせた。
「ちょっと。
こっちは最初から招かれてなんかいないわよ。
そっちの事情なんて関係ないのよ。
無理に押し通すわ。」
剣を手にした女が答えると、周囲の仲間達も「そうだ。そうだ。」と同調している。
「押し通れてないのに?」
キョトンと首を傾げる少年・・・ロメオの素直な感想に侵入者達の顔が歪む。
「クククッ。
確かにロメオの言う通りだ。
その壁を壊せない限り“百合の宮”には入る事は出来ない。
初めの1歩も踏み出せない愚か者達が粋がって吠えてる様は煩わしくて仕方ない。
優しさで帰れと言ってやっているのに、馬鹿な上に話が通じないとは・・・。」
先程までの丁寧口調は何処へ行ったのか、クレイから発される刃の鋭い言葉が侵入者達を切り刻んでいく。
沸々と湧き上がる怒りが頂点まで達しようとした時だった。
「これは何事?」
「騒々しいな。」
身軽な格好で現れたアリスとコテツに、ロメオとクレイは微笑んだ。
「お帰りなさい!!」
「戻ってきて、すぐに申し訳ない。
フロドゥール国から来た招かざる客人だ。
なんて言ったかな?
夢想に囚われた連中・・・そうそう“ドラゴニルス”という集団らしい。」
「「ドラゴニルス・・・。」」
クレイの説明を聞き、顔を顰めたアリスとコテツもやはりブランチの血筋だった。
誰よりも龍を敬愛する一族の一員でありながら、リリィの幼少期を支えてきた2人にとって口にするのも憚られる忌み嫌う名を聞き、憤怒に包まれている。
「他の離宮は対処済みだよ。
“百合の宮”への急襲に、この人数だ。
大方、龍の捕獲に動いたのだと思うけどね。
彼らは、あそこから一歩も中に入る事すら出来ずにる。
だが、リリィ様の離宮をこの状態というのも都合が悪い。
お帰り願ったところだ。」
ニコニコと説明するクレイに見向きもせずに、コテツとアリスは侵入者達を睨みつけた。
「帰る道があれば良いがな。」
「1人だって逃がさないわ。」
2人の様子に《やはり、私の出番はないだろうな。》と悟るクレイだった。
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