溜息だって吐きたくなるわっ!〜100賢人仕込みの龍姫は万年反抗期〜

ぽん

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プロローグ

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 この日、豪華絢爛の大広間は興奮に包まれていた。

 白い光沢が広がった壁には金色の模様が散りばめられ、高貴なまでの空間を支配する。
 柱には宝飾が埋め込められ、天井から舞う花弁が美しさを演出していた。

 煌びやかな衣装を身に纏った貴族達が壁際に並び、皇帝への謁見に挑む者へ様々な視線を向けていた。
 
 一際派手な衣装を着るは、この帝国の皇帝である。
 1番高い場所に座り、周囲には美しい女達を侍らせ機嫌良く広間を見下ろしていた。

 しずしずと近づいてくる若き娘。
 目元はベールが降ろされ、口元は扇子で隠されている為に表情を見る事が出来ないが、その美貌は如何なく伝わってきた。

「クフフ。
 ついに我が元へ参ったか。
 龍姫よ。」

 我慢出来ずに声を掛けた皇帝が手招きをする。

 そのうら若き娘・・・龍姫は扇子で隠された口を開いた。

「キモッ。」

 
 龍に愛され愛した1人の美しい娘が己が磨いたスキルを元に、悪意が蔓延る後宮を生き抜いていく。
 娘が齎す混乱は後宮だけに留まらず国中に新しい風を送り込み、人々への影響は計り知れなくなるだろう。
 
 運命に導かれて、この世に誕生した娘の話が今始まる。
 
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