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セカンドキスな虎
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寮の食堂で渉は料理を作っていた。
「馬見塚って変なくせに何でもできるよな」
クラスメイトがそんな風に言ってくる。
「変とは失礼だな。それに料理は今時できて当たり前だ」
渉は失礼だと言いながらもムッとした様子もなく淡々と返してくる。
「マジか、俺できねえ」
「俺も。あゆちゃん俺を一生養って」
「ふざけるな、俺がこの料理の腕前で心をわしづかみにしたいのはたった一人だけだ」
ふざけている友人に対し、いちいち真面目に渉が返していると佐々木 久司が呆れたように近づいてきた。
「お前ら渉の邪魔するなら皿でも出してろよ……」
「ひさちゃん厳しいー」
渉に話しかけていた数人はそんなこと言いながらも、素直にテーブルの準備をし始める。
寮でも一年を歓迎するかと二年の誰かが言い出し、連休の初日にこうして渉が料理をする羽目になっていた。新学期が始まってそこそこ経つというのに今頃なぜと思わないでもない。一年がそこそこ慣れてからにしようと思ったと誰かが言っていたが、正直なところただ単に暇だから何か理由づけして騒ごうぜということに他ならないのではと渉は思う。
歓迎会とはいえ、外へ大勢で繰り出すわけにもいかず、連休なのでクラブ活動以外は学校に基本入れない。事前に申請をしていれば問題ないのだが、単に暇つぶしの遊びにそこまでする気は言い出した輩にも周りにもなかった。
家が金持ちのボンボンばかりではあるが、所詮普通のことしかできないような場所では、ボンボンの行動も派手ではない。寮でできることと言えば、せいぜい談話室か食堂で何かをするぐらいだろう。
ただ談話室でエロビ大会でもしようという意見も出たが、速攻で却下された。理由は簡単だ。AVを大勢で見てどうするというのか。男同士が問題ない生徒が多いとは言え、大勢でAVを見ながら皆で自慰など、シュール過ぎる光景でしかない。もしくは鑑賞しながら真剣な様子で議論し合うかだ。AVを観ながら皆で真面目に体位について語ったり性癖など好みを主張しあう。大抵の者が不参加になりそうだ。
結局たまに誰かがやっている食事会的な内容に落ち着いた。金持ちの食事会と言えばとても高級な料理のイメージがあるが、所詮は普通の食堂に、ただの高校生ばかりだ。それに食堂のおばちゃんは朝晩しか作らないことになっているので、自分たちで用意するしかない。
敷地内のコンビニエンスストアで買ったお菓子だけでもよかったが、育ち盛りなのでどうせ食事会と名がつくならもっと食べたい。
ということで気づけば料理できる渉が何やら作っている状況だった。他にも料理できる生徒はいるが、辛うじてできるとかできても珍妙なものが出てくるとかそういった者ばかりだった。ある意味その辺だけはとてつもなくボンボン臭がする。
「なぁなぁ、これマヨぶっかけたらもっといいんじゃね!」
珍妙なものしかできない代表がニコニコ言ってきた。
「田中、お前はもうその辺で転がってろよ……むしろ一年と一緒にひっこんでろ」
苦笑している久司に「マジでかけよーぜ」などと聡が言っていると、その後ろから晃二が呆れたように言い放っている。蒼音と悠太はいつものようにくっついている、というか悠太が蒼音に懐いて蒼音が受け流している感じではあるが、二人で何やら言っている。
「マヨネーズがかけたいなら後で自分の分だけなら好きなだけかけろ。ほら、これだけあればいいだろう」
周りが煩くなってきても、渉は淡々とした様子で料理を続け最後の皿を出してきた。と同時にちらほらと一年生が「失礼しまーす」と入ってくる。もう決めていた時間かと、のんびりしていた二年も急いで残りの準備を終わらせにかかった。
三年生は今日この場に来ていない。別に一緒が嫌とかではなく、たまたまだ。三年生になるとさすがにこういう意味のあるようで実際あまりない集まりには参加しなくなるようでもあるが、先輩だらけになって一年が気を使いすぎるのも楽しめないだろうという配慮もほんの少しくらいならあるかもしれない。
「わーすげぇ」
「結構ちゃんとした料理もある」
入ってきた一年生はそんなこと言いながら楽しげに、適当に席についていった。もちろん全員参加ではないので、連休だけに暇がある者ばかりだろう。家に帰っている者や他に用事のある者もいる。なので用意された料理や菓子は慌てなくても十分あった。
金欠だから、などという者はさすがにここにいないからか、普段あまり使うことない小遣いをこういうバカバカしくてでも楽しいことに使ったりするため、材料もたっぷりあった。
暫くしてから代表として渉が「じゃあ今よりお食事会を始める」と宣言した。
「……お、食事会」
「ってなんだその宣言」
「堅いんだか丁寧なんだか」
「渉らしーわ」
クラスメイトやルームメイトなど友人は皆微妙な顔をしてそっとツッコミを入れていた。ただ、一年だけでなく未だに同級生からも熱い視線を送られてもいる。
「今日は学年関係なく色んなヤツと沢山話をして親しくなってくれ。そういう場らしいしな。楽しく美味しく食事して過ごすのはとてもいいことだと思う」
そう言う渉は確かに格好いいかもしれない。だがすぐ台無しになる。
「ただし俺の嫁、そうちゃんとは必要以上に親しくしなくていい。以上だ。いただきます」
俺の嫁、出たとばかりに周りは皆苦笑している。あと、手を合わせて「いただきます」宣言とか小学生かよと今度はそっとでも何でもなく思いきりツッコミ入れられている。
「テメェほんともう、いい加減にしろよ……!」
その後、顔を赤くして怒っている颯一に渉が近づくと、ムッとしたように言われた。その横でやはり友悠が微妙な顔をしているのが渉にはとてつもなく邪魔だったのでついでに「友人は死ね」と言ってさらに颯一に怒られた。
「だいたい何をいい加減にするんだ? あ。そうちゃん。それ、うまいか?」
首を傾げた後、ニッコリ渉が颯一に聞いた。
「え? ああうん、うまい。え、もしかして料理、お前が作ったの?」
「そうだぞ。そうちゃんのため愛を込めて作った」
「愛はいらねぇが、すっげー! 渉って料理できんのか。すげーな」
少しは胃袋をつかめたのか、颯一がほんのりキラキラした目で渉を見てくる。
「まあ男の嗜みだな。でも作れてよかったと今しみじみ思うよ。これからさらに腕をあげて将来そうちゃんのため毎日料理を作ってあげる」
「嗜みなのか? でもうん、料理ほんと……ん?」
ニコニコしていた颯一が途中で怪訝そうな顔になる。そして周りが「プロポーズだ」「プロポーズだな」などと言っているのに気づいてとてつもなく嫌そうに渉を見てきた。
「いらねぇよ……! 俺は将来かわいいお嫁さんに作ってもらうからいらない!」
「またそんな。だいたい嫁はそうちゃんだぞ。だが料理のできない嫁でも俺ができるから問題ない」
「ざけん……」
渉の言葉にますますムッとして言い返そうとした颯一の顔を、渉は片手で上にあげた。
「そうちゃん、ほっぺたにソースくっついてる。かわいいけどそのままもなんだし、取ってあげるね」
料理を褒められて気をよくした渉は、颯一の頬にキスをするように唇をつけ、ソースを舐める。周りでは友人たちのからかう声と、渉に憧れている受けタイプの生徒達の黄色い声が聞こえてくる。
「おま……! 何しやがる、ちょ……」
ポカンとしていた颯一が見る見る内に真っ赤になって怒りだす。だが慌てたせいか、渉の唇が颯一の唇のほんの一瞬だけ掠った。途端今度は渉が真っ赤になる。
「俺、そうちゃんとキスしちゃった……」
「は? つか何赤くなってんだキモイ! てめぇ、人前でほっぺにチューとかキモいこと堂々としてきながら今さら何赤くなってんだよ! だいたい今のチューじゃねーし! カウントしねぇし!」
「そんな必死に否定して、酷いな。心配しなくても俺は責任をもってそうちゃんをお嫁に貰うから。ファーストキスは三歳のいや、今五歳のゆかりちゃんだものな、お嫁にもらってもらえないだろう? セカンドキスの俺が間違いなく、責任を……!」
周りでは「込谷はキスすら……」「そうちゃんという子は童貞でキスも初めての勢いか」などと言っている。既視感しかない。
颯一はさらに真っ赤になって怒りだした。
「ほんっと死ね! 死ねよバカ!
マジもう死ねバカ! 責任いらないから! 心の底からいらねぇから!」
泣きそうなほどの勢いで抗議しているのを見て、近くに座っていた蒼音がボソリと言った。
「ファーストキスが幼女、セカンドキスが男か。中々の経歴だな……」
「……氷川先輩……やめてください……」
真顔で言ってくる蒼音に、今度は脱力したように颯一が言い返していた。
「馬見塚って変なくせに何でもできるよな」
クラスメイトがそんな風に言ってくる。
「変とは失礼だな。それに料理は今時できて当たり前だ」
渉は失礼だと言いながらもムッとした様子もなく淡々と返してくる。
「マジか、俺できねえ」
「俺も。あゆちゃん俺を一生養って」
「ふざけるな、俺がこの料理の腕前で心をわしづかみにしたいのはたった一人だけだ」
ふざけている友人に対し、いちいち真面目に渉が返していると佐々木 久司が呆れたように近づいてきた。
「お前ら渉の邪魔するなら皿でも出してろよ……」
「ひさちゃん厳しいー」
渉に話しかけていた数人はそんなこと言いながらも、素直にテーブルの準備をし始める。
寮でも一年を歓迎するかと二年の誰かが言い出し、連休の初日にこうして渉が料理をする羽目になっていた。新学期が始まってそこそこ経つというのに今頃なぜと思わないでもない。一年がそこそこ慣れてからにしようと思ったと誰かが言っていたが、正直なところただ単に暇だから何か理由づけして騒ごうぜということに他ならないのではと渉は思う。
歓迎会とはいえ、外へ大勢で繰り出すわけにもいかず、連休なのでクラブ活動以外は学校に基本入れない。事前に申請をしていれば問題ないのだが、単に暇つぶしの遊びにそこまでする気は言い出した輩にも周りにもなかった。
家が金持ちのボンボンばかりではあるが、所詮普通のことしかできないような場所では、ボンボンの行動も派手ではない。寮でできることと言えば、せいぜい談話室か食堂で何かをするぐらいだろう。
ただ談話室でエロビ大会でもしようという意見も出たが、速攻で却下された。理由は簡単だ。AVを大勢で見てどうするというのか。男同士が問題ない生徒が多いとは言え、大勢でAVを見ながら皆で自慰など、シュール過ぎる光景でしかない。もしくは鑑賞しながら真剣な様子で議論し合うかだ。AVを観ながら皆で真面目に体位について語ったり性癖など好みを主張しあう。大抵の者が不参加になりそうだ。
結局たまに誰かがやっている食事会的な内容に落ち着いた。金持ちの食事会と言えばとても高級な料理のイメージがあるが、所詮は普通の食堂に、ただの高校生ばかりだ。それに食堂のおばちゃんは朝晩しか作らないことになっているので、自分たちで用意するしかない。
敷地内のコンビニエンスストアで買ったお菓子だけでもよかったが、育ち盛りなのでどうせ食事会と名がつくならもっと食べたい。
ということで気づけば料理できる渉が何やら作っている状況だった。他にも料理できる生徒はいるが、辛うじてできるとかできても珍妙なものが出てくるとかそういった者ばかりだった。ある意味その辺だけはとてつもなくボンボン臭がする。
「なぁなぁ、これマヨぶっかけたらもっといいんじゃね!」
珍妙なものしかできない代表がニコニコ言ってきた。
「田中、お前はもうその辺で転がってろよ……むしろ一年と一緒にひっこんでろ」
苦笑している久司に「マジでかけよーぜ」などと聡が言っていると、その後ろから晃二が呆れたように言い放っている。蒼音と悠太はいつものようにくっついている、というか悠太が蒼音に懐いて蒼音が受け流している感じではあるが、二人で何やら言っている。
「マヨネーズがかけたいなら後で自分の分だけなら好きなだけかけろ。ほら、これだけあればいいだろう」
周りが煩くなってきても、渉は淡々とした様子で料理を続け最後の皿を出してきた。と同時にちらほらと一年生が「失礼しまーす」と入ってくる。もう決めていた時間かと、のんびりしていた二年も急いで残りの準備を終わらせにかかった。
三年生は今日この場に来ていない。別に一緒が嫌とかではなく、たまたまだ。三年生になるとさすがにこういう意味のあるようで実際あまりない集まりには参加しなくなるようでもあるが、先輩だらけになって一年が気を使いすぎるのも楽しめないだろうという配慮もほんの少しくらいならあるかもしれない。
「わーすげぇ」
「結構ちゃんとした料理もある」
入ってきた一年生はそんなこと言いながら楽しげに、適当に席についていった。もちろん全員参加ではないので、連休だけに暇がある者ばかりだろう。家に帰っている者や他に用事のある者もいる。なので用意された料理や菓子は慌てなくても十分あった。
金欠だから、などという者はさすがにここにいないからか、普段あまり使うことない小遣いをこういうバカバカしくてでも楽しいことに使ったりするため、材料もたっぷりあった。
暫くしてから代表として渉が「じゃあ今よりお食事会を始める」と宣言した。
「……お、食事会」
「ってなんだその宣言」
「堅いんだか丁寧なんだか」
「渉らしーわ」
クラスメイトやルームメイトなど友人は皆微妙な顔をしてそっとツッコミを入れていた。ただ、一年だけでなく未だに同級生からも熱い視線を送られてもいる。
「今日は学年関係なく色んなヤツと沢山話をして親しくなってくれ。そういう場らしいしな。楽しく美味しく食事して過ごすのはとてもいいことだと思う」
そう言う渉は確かに格好いいかもしれない。だがすぐ台無しになる。
「ただし俺の嫁、そうちゃんとは必要以上に親しくしなくていい。以上だ。いただきます」
俺の嫁、出たとばかりに周りは皆苦笑している。あと、手を合わせて「いただきます」宣言とか小学生かよと今度はそっとでも何でもなく思いきりツッコミ入れられている。
「テメェほんともう、いい加減にしろよ……!」
その後、顔を赤くして怒っている颯一に渉が近づくと、ムッとしたように言われた。その横でやはり友悠が微妙な顔をしているのが渉にはとてつもなく邪魔だったのでついでに「友人は死ね」と言ってさらに颯一に怒られた。
「だいたい何をいい加減にするんだ? あ。そうちゃん。それ、うまいか?」
首を傾げた後、ニッコリ渉が颯一に聞いた。
「え? ああうん、うまい。え、もしかして料理、お前が作ったの?」
「そうだぞ。そうちゃんのため愛を込めて作った」
「愛はいらねぇが、すっげー! 渉って料理できんのか。すげーな」
少しは胃袋をつかめたのか、颯一がほんのりキラキラした目で渉を見てくる。
「まあ男の嗜みだな。でも作れてよかったと今しみじみ思うよ。これからさらに腕をあげて将来そうちゃんのため毎日料理を作ってあげる」
「嗜みなのか? でもうん、料理ほんと……ん?」
ニコニコしていた颯一が途中で怪訝そうな顔になる。そして周りが「プロポーズだ」「プロポーズだな」などと言っているのに気づいてとてつもなく嫌そうに渉を見てきた。
「いらねぇよ……! 俺は将来かわいいお嫁さんに作ってもらうからいらない!」
「またそんな。だいたい嫁はそうちゃんだぞ。だが料理のできない嫁でも俺ができるから問題ない」
「ざけん……」
渉の言葉にますますムッとして言い返そうとした颯一の顔を、渉は片手で上にあげた。
「そうちゃん、ほっぺたにソースくっついてる。かわいいけどそのままもなんだし、取ってあげるね」
料理を褒められて気をよくした渉は、颯一の頬にキスをするように唇をつけ、ソースを舐める。周りでは友人たちのからかう声と、渉に憧れている受けタイプの生徒達の黄色い声が聞こえてくる。
「おま……! 何しやがる、ちょ……」
ポカンとしていた颯一が見る見る内に真っ赤になって怒りだす。だが慌てたせいか、渉の唇が颯一の唇のほんの一瞬だけ掠った。途端今度は渉が真っ赤になる。
「俺、そうちゃんとキスしちゃった……」
「は? つか何赤くなってんだキモイ! てめぇ、人前でほっぺにチューとかキモいこと堂々としてきながら今さら何赤くなってんだよ! だいたい今のチューじゃねーし! カウントしねぇし!」
「そんな必死に否定して、酷いな。心配しなくても俺は責任をもってそうちゃんをお嫁に貰うから。ファーストキスは三歳のいや、今五歳のゆかりちゃんだものな、お嫁にもらってもらえないだろう? セカンドキスの俺が間違いなく、責任を……!」
周りでは「込谷はキスすら……」「そうちゃんという子は童貞でキスも初めての勢いか」などと言っている。既視感しかない。
颯一はさらに真っ赤になって怒りだした。
「ほんっと死ね! 死ねよバカ!
マジもう死ねバカ! 責任いらないから! 心の底からいらねぇから!」
泣きそうなほどの勢いで抗議しているのを見て、近くに座っていた蒼音がボソリと言った。
「ファーストキスが幼女、セカンドキスが男か。中々の経歴だな……」
「……氷川先輩……やめてください……」
真顔で言ってくる蒼音に、今度は脱力したように颯一が言い返していた。
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