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第二章
50話
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「ソーロと、家族達は元気になったようだな」
「はい。サタナス様、エルバ様ありがとうございます」
解毒剤が早く効いたみたいでよかった。さて、病み上がりの人たちには何がいい? 私は頭の中でいくつかの料理を思い浮かべた。
コメを使ったウメメ干しと鳥のお粥で疲労回復。食べやすく切った果物でビタミンC、ミネラル。
ウメメと同じで疲労回復する――レモン水かな?
――キュルルルル。
お腹が豪快に鳴るソーロ家族。いま私達が食べている食事は明日の調子を見てからにして、今は疲労回復をしてもらいましょうか。
「サタ様、コロ鳥を少し捌いてください」
「よし、わかった」
私はエルバの畑を開き、ウメメとレンモンの後――改良リリンゴ、キウキウイ、バナナンを多めに収穫して食べやす切ってお皿に並べた。
「コメ粥が出来るまで、カットした果物をどうぞ」
ソーロ君の家族の前に置く。しかし、知らない私からの食べ物だったからか、毒に侵されていた事を思い出したのか中々手をつけない。
1番先にソーロ君がリリンゴを手に取り、シャリっとかじる。
「うわっ、みずみずしくて美味しい。ほら母さん、父さん、ルー兄貴、タル、メロ食べて」
彼が食べたからか、みんなは果物を一つ取りかじると目を光らせ勢いが付く。よかった……私は残っているコメでウメメとコロ鳥でお粥を作って、レモン水も作った。
「「コメ粥、おいしい」」
ソーロ君達は食欲はあるようで、コメ粥もペロッと平らげた。もち、サタ様達も焼き魚、干物、照り焼きチキン、コーブラ串焼きを全部キレイに食べきった。
「「うまかった、ごちそうさまでした!!」」
ごちそうさまのあと、みんなが緑色に光り。
〈栄養満点! 疲労回復(大)ビタミンC、腹持ち〉
と、いくつもの効果が発動した。
「スゴイ、アビ、光った! 楽しい!」
「エルバはなかなか、面白いスキルを持っているな」
「拙者、コシが抜けたでござる」
「ラッテは大袈裟! でも、エルバ様のおかげで家族とボク助かりました」
「エルバ、お疲れさま。片付けは箱に入れるのだろう?」
「ボクがやっておきますので、休んでください」
他のみんなはお腹いっぱいで、ごろ寝をはじめた。
アール君はせっせと洗い物入れの箱に食器を入れてくれた。私は使い終わったコンロを布で拭いて、アイテムボックスにしまった。
「エルバ様、洗い物入れ箱に全てしまいました」
「ありがとう、アール君」
ふぅ。大量の料理を作ったのも初めてだけど。
神様仕様の道具は、後片付けが楽で助かる。
数時間後。みんなは目を覚ましてこれからのことを話し始めた。私はそんなみんなにいろんなカップを使い、レンモンのシュワシュワを配った。
「プクプクする、泡が可愛い」
「実にさわやか、面白い飲み物だな」
「またしても、びっくり仰天でござる」
「うわぁ――!! 喉が? シュワシュワする??」
ソーロ君の家族はみんな目をまんまんにしている――フフ、黒キツネ可愛い。モコモコ、モフモフは見ているだけで幸せ。
普段から飲み慣れている、サタ様とアール君は飲み終わって、次を作っていた。
「いつ飲んでも美味い!」
「はい、おいしいです」
「ほんと、おいしいね」
このあとみんなで話し合って、魔法都市近くの領地へ移動することに決まった。
「はい。サタナス様、エルバ様ありがとうございます」
解毒剤が早く効いたみたいでよかった。さて、病み上がりの人たちには何がいい? 私は頭の中でいくつかの料理を思い浮かべた。
コメを使ったウメメ干しと鳥のお粥で疲労回復。食べやすく切った果物でビタミンC、ミネラル。
ウメメと同じで疲労回復する――レモン水かな?
――キュルルルル。
お腹が豪快に鳴るソーロ家族。いま私達が食べている食事は明日の調子を見てからにして、今は疲労回復をしてもらいましょうか。
「サタ様、コロ鳥を少し捌いてください」
「よし、わかった」
私はエルバの畑を開き、ウメメとレンモンの後――改良リリンゴ、キウキウイ、バナナンを多めに収穫して食べやす切ってお皿に並べた。
「コメ粥が出来るまで、カットした果物をどうぞ」
ソーロ君の家族の前に置く。しかし、知らない私からの食べ物だったからか、毒に侵されていた事を思い出したのか中々手をつけない。
1番先にソーロ君がリリンゴを手に取り、シャリっとかじる。
「うわっ、みずみずしくて美味しい。ほら母さん、父さん、ルー兄貴、タル、メロ食べて」
彼が食べたからか、みんなは果物を一つ取りかじると目を光らせ勢いが付く。よかった……私は残っているコメでウメメとコロ鳥でお粥を作って、レモン水も作った。
「「コメ粥、おいしい」」
ソーロ君達は食欲はあるようで、コメ粥もペロッと平らげた。もち、サタ様達も焼き魚、干物、照り焼きチキン、コーブラ串焼きを全部キレイに食べきった。
「「うまかった、ごちそうさまでした!!」」
ごちそうさまのあと、みんなが緑色に光り。
〈栄養満点! 疲労回復(大)ビタミンC、腹持ち〉
と、いくつもの効果が発動した。
「スゴイ、アビ、光った! 楽しい!」
「エルバはなかなか、面白いスキルを持っているな」
「拙者、コシが抜けたでござる」
「ラッテは大袈裟! でも、エルバ様のおかげで家族とボク助かりました」
「エルバ、お疲れさま。片付けは箱に入れるのだろう?」
「ボクがやっておきますので、休んでください」
他のみんなはお腹いっぱいで、ごろ寝をはじめた。
アール君はせっせと洗い物入れの箱に食器を入れてくれた。私は使い終わったコンロを布で拭いて、アイテムボックスにしまった。
「エルバ様、洗い物入れ箱に全てしまいました」
「ありがとう、アール君」
ふぅ。大量の料理を作ったのも初めてだけど。
神様仕様の道具は、後片付けが楽で助かる。
数時間後。みんなは目を覚ましてこれからのことを話し始めた。私はそんなみんなにいろんなカップを使い、レンモンのシュワシュワを配った。
「プクプクする、泡が可愛い」
「実にさわやか、面白い飲み物だな」
「またしても、びっくり仰天でござる」
「うわぁ――!! 喉が? シュワシュワする??」
ソーロ君の家族はみんな目をまんまんにしている――フフ、黒キツネ可愛い。モコモコ、モフモフは見ているだけで幸せ。
普段から飲み慣れている、サタ様とアール君は飲み終わって、次を作っていた。
「いつ飲んでも美味い!」
「はい、おいしいです」
「ほんと、おいしいね」
このあとみんなで話し合って、魔法都市近くの領地へ移動することに決まった。
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