34 / 52
MV撮影!
しおりを挟む
「わぁ!夢プロの中に、こんなとこあるんだ!」
目を輝かせた克樹が真っ先に走り出す。
「かっちゃんってば、待ってよ!」
「いっくぅーん!早く早くー!」
「seasons」一行は夢プロの敷地内にある広場に来ていた。
そこには簡易的だがステージと照明がある。
真城の提案からMVはそこで撮ることになった。
パフォーマーの全員が今日は作ったばかりの衣装を着ている。
みんな、スタイルがいいのでとてもカッコいい。パンツにはそれぞれのイメージカラーが映えている。
風がこだわって作ったものだ。
今は早朝。撮影は半日がかりになりそうだ。気温が上がる前になるべく早く終わらせたい。
日本の夏の暑さは年々厳しくなってきている。
「じゃ、とっとと撮影始めるからね」
真城がパンパンと手を叩く。
「樹P、司令よろしくね!」
「はい!」
真城がこちらに向かって手をひらひら振っている。彼は今日カメラマンをやってくれる。
風がメイクや衣装の調整、その他雑務などをしてくれるそうだ。他にも手伝いとして、マネジメント科の生徒が数名来てくれている。
そして今日の樹はプロデューサーとして動かなければならない。
ここまで皆で頑張ってきた。
その成果を見せる時が来たのだ。
樹は皆の前で言った。
「皆さん、今日はよろしくお願いします。
一生懸命頑張ります」
ぱちぱちと拍手が起きる。
樹はステージがよく見える場所に立った。
まずは通しで一曲踊ってみることになっている。今時のMVはドローンを使用したりCG加工をしたりと映像に凝ったものが多いが、予算の関係上それは難しい。
シンプルにフルコーラスで踊り、その他で一人ひとりの歌唱シーンを撮り、編集で繋げる形になりそうだ。
カメラの準備が整ったようだ。
マイク音声、その他諸々も準備が完了している。
「ではいきます!」
曲が流れ始める。
パフォーマーの4人は今までの練習を遥かに超えるパフォーマンスをしてくれた。
やはりカメラの前では本気度も変わるのだろう。
「OK!」
樹は映像を確認するため、真城のそばに向かった。真城は樹のために映像を用意してくれている。
「うん、皆ダンスキレキレだったね!」
「わぁ、カッコいい!」
樹は映像を観ながら感激していた。自分がこうしてアイドルと関われるだけでもすごいのに、作り上げる側にいる。ずっと願っていたことなのに、まだまだという気持ちも湧いてくる。
もっと経験を積みたい。色々なことに挑戦したいと思う。
「いっくーん、どう?」
克樹はペットボトルの水を飲んでいる。
水分補給は欠かさずするように、樹は関わる者全員に厳しく伝えていた。
「うん、皆よかった。
次はサビの歌唱シーンを撮るね」
「俺、ダンスの練習頑張ったよ!後でご褒美頂戴ね!」
克樹がウインクしてくる。
克樹のことだから、お菓子やジュースだろうと思い、樹は気にせず頷いていた。
撮影は無事に完了した。
あとは編集作業だけだ。
これは樹自身がすることになった。
夏休みも、もう半ばだ。
課題も皆とやったおかげで大分片付いて来ている。
「おし、じゃああとは樹に任せるわ。
真城と俺が援護する。
何かあったらすぐ言えよ?」
「はい!」
「MVの完成、楽しみにしている」
楓に肩を叩かれた。
この動画は色々な人が関わって作られた、大事なものだ。
樹はデータの入ったSDカードを優しく撫でた。
目を輝かせた克樹が真っ先に走り出す。
「かっちゃんってば、待ってよ!」
「いっくぅーん!早く早くー!」
「seasons」一行は夢プロの敷地内にある広場に来ていた。
そこには簡易的だがステージと照明がある。
真城の提案からMVはそこで撮ることになった。
パフォーマーの全員が今日は作ったばかりの衣装を着ている。
みんな、スタイルがいいのでとてもカッコいい。パンツにはそれぞれのイメージカラーが映えている。
風がこだわって作ったものだ。
今は早朝。撮影は半日がかりになりそうだ。気温が上がる前になるべく早く終わらせたい。
日本の夏の暑さは年々厳しくなってきている。
「じゃ、とっとと撮影始めるからね」
真城がパンパンと手を叩く。
「樹P、司令よろしくね!」
「はい!」
真城がこちらに向かって手をひらひら振っている。彼は今日カメラマンをやってくれる。
風がメイクや衣装の調整、その他雑務などをしてくれるそうだ。他にも手伝いとして、マネジメント科の生徒が数名来てくれている。
そして今日の樹はプロデューサーとして動かなければならない。
ここまで皆で頑張ってきた。
その成果を見せる時が来たのだ。
樹は皆の前で言った。
「皆さん、今日はよろしくお願いします。
一生懸命頑張ります」
ぱちぱちと拍手が起きる。
樹はステージがよく見える場所に立った。
まずは通しで一曲踊ってみることになっている。今時のMVはドローンを使用したりCG加工をしたりと映像に凝ったものが多いが、予算の関係上それは難しい。
シンプルにフルコーラスで踊り、その他で一人ひとりの歌唱シーンを撮り、編集で繋げる形になりそうだ。
カメラの準備が整ったようだ。
マイク音声、その他諸々も準備が完了している。
「ではいきます!」
曲が流れ始める。
パフォーマーの4人は今までの練習を遥かに超えるパフォーマンスをしてくれた。
やはりカメラの前では本気度も変わるのだろう。
「OK!」
樹は映像を確認するため、真城のそばに向かった。真城は樹のために映像を用意してくれている。
「うん、皆ダンスキレキレだったね!」
「わぁ、カッコいい!」
樹は映像を観ながら感激していた。自分がこうしてアイドルと関われるだけでもすごいのに、作り上げる側にいる。ずっと願っていたことなのに、まだまだという気持ちも湧いてくる。
もっと経験を積みたい。色々なことに挑戦したいと思う。
「いっくーん、どう?」
克樹はペットボトルの水を飲んでいる。
水分補給は欠かさずするように、樹は関わる者全員に厳しく伝えていた。
「うん、皆よかった。
次はサビの歌唱シーンを撮るね」
「俺、ダンスの練習頑張ったよ!後でご褒美頂戴ね!」
克樹がウインクしてくる。
克樹のことだから、お菓子やジュースだろうと思い、樹は気にせず頷いていた。
撮影は無事に完了した。
あとは編集作業だけだ。
これは樹自身がすることになった。
夏休みも、もう半ばだ。
課題も皆とやったおかげで大分片付いて来ている。
「おし、じゃああとは樹に任せるわ。
真城と俺が援護する。
何かあったらすぐ言えよ?」
「はい!」
「MVの完成、楽しみにしている」
楓に肩を叩かれた。
この動画は色々な人が関わって作られた、大事なものだ。
樹はデータの入ったSDカードを優しく撫でた。
45
あなたにおすすめの小説
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
まったり書いていきます。
2024.05.14
閲覧ありがとうございます。
午後4時に更新します。
よろしくお願いします。
栞、お気に入り嬉しいです。
いつもありがとうございます。
2024.05.29
閲覧ありがとうございます。
m(_ _)m
明日のおまけで完結します。
反応ありがとうございます。
とても嬉しいです。
明後日より新作が始まります。
良かったら覗いてみてください。
(^O^)
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
最弱白魔導士(♂)ですが最強魔王の奥様になりました。
はやしかわともえ
BL
のんびり書いていきます。
2023.04.03
閲覧、お気に入り、栞、ありがとうございます。m(_ _)m
お待たせしています。
お待ちくださると幸いです。
2023.04.15
閲覧、栞、お気に入りありがとうございます。
m(_ _)m
更新頻度が遅く、申し訳ないです。
今月中には完結できたらと思っています。
2023.04.17
完結しました。
閲覧、栞、お気に入りありがとうございます!
すずり様にてこの物語の短編を0円配信しています。よろしければご覧下さい。
目覚ましに先輩の声を使ってたらバレた話
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
サッカー部の先輩・ハヤトの声が密かに大好きなミノル。
彼を誘い家に泊まってもらった翌朝、目覚ましが鳴った。
……あ。
音声アラームを先輩の声にしているのがバレた。
しかもボイスレコーダーでこっそり録音していたことも白状することに。
やばい、どうしよう。
炊き出しをしていただけなのに、大公閣下に溺愛されています
ぽんちゃん
BL
希望したのは、医療班だった。
それなのに、配属されたのはなぜか“炊事班”。
「役立たずの掃き溜め」と呼ばれるその場所で、僕は黙々と鍋をかき混ぜる。
誰にも褒められなくても、誰かが「おいしい」と笑ってくれるなら、それだけでいいと思っていた。
……けれど、婚約者に裏切られていた。
軍から逃げ出した先で、炊き出しをすることに。
そんな僕を追いかけてきたのは、王国軍の最高司令官――
“雲の上の存在”カイゼル・ルクスフォルト大公閣下だった。
「君の料理が、兵の士気を支えていた」
「君を愛している」
まさか、ただの炊事兵だった僕に、こんな言葉を向けてくるなんて……!?
さらに、裏切ったはずの元婚約者まで現れて――!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる