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始動
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樹は学校のPCを借りて昨日決まったことを細かく打ち込んでいた。
今後はこうして文面に打ち出す作業も増えるだろう。
いずれは自分のPCを買う時も来るかもしれない。今から小遣いを貯める必要があるなと樹は思っていた。
風は昨日から早速、衣装作りを開始している。
真城も一緒に手伝ってくれているようだ。
樹は健悟と共に新曲を作ることになった。
やはり最初の曲なので、元気な曲がいいだろうということになり、樹なりにメロディを考えている。これからますます忙しくなりそうだった。体調を崩さないように気を付けなければいけない。
そして肝心のユニット名、それは「seasons」になった。
その由来は、真城がのほほんと言った言葉にある。
『みんな、自然に関する文字が名前に入ってるよねぇ』
真城の言葉に、みんなあっとなり、それをユニット名にしようとなったのだ。
(昨日の話し合い、めちゃくちゃ楽しかったな)
樹は昨日のことを思い出しながら、キーボードを叩いていた。
つい、頬が緩んでしまう。
みんな、それぞれ個性的で、まとめあげるのは難しそうだが一丸となれれば強力なユニットになれそうだ。
「いっくーん」
「わ!」
ペタ、と冷たい感触に樹は驚いた。
克樹だと気付いたら嬉しくなった。
彼は缶ジュースを両手に持っている。
「かっちゃん」
「ね、休憩しない?」
「うん」
あれから二人きりになっていない。
ドキドキしないはずがなかった。
なるべく克樹を意識しないように缶のプルタブを引っ張って一口飲む。
シュワシュワと口の中で炭酸が弾ける。
喉が乾いていたので嬉しかった。
「美味しい」
「よかった」
克樹もコキュ、とジュースを飲んでいる。
「ね、いっくん。風から聞いたけど、渚先輩に誘われたの?
それデート?」
むすぅ、と克樹に尋ねられて、樹は慌てた。
そう捉えられても無理はない。
「ち、違うよ。
デートじゃないってば」
「むー、いっくんと先輩方のラブラブぶりがなぁ!」
「へ?」
樹はまた驚いてしまった。
「だってさあ、昨日だって先輩達、いっくんカワイイーって目で見てるんだもん。
そりゃあヤキモチくらい焼くっていうかさ」
「それは気のせいなんじゃ?」
ううん、と克樹が首を振る。
「昨日の先輩達は、いっくん親衛隊だった」
「ナニソレ」
克樹の言葉に樹は思わず噴き出してしまったが、克樹は大真面目のようだ。
「いっくん可愛いもんなー。気持ちは分かる。
まぁみんなに仲良くしてもらえるのはいいことだし」
「かっちゃんってば心配し過ぎだよ」
「いっくーん!」
克樹にぎゅう、と抱き着かれる。
「俺もいっくんとラブラブする!」
樹は大型犬のような兄の背中に腕を回した。
今後はこうして文面に打ち出す作業も増えるだろう。
いずれは自分のPCを買う時も来るかもしれない。今から小遣いを貯める必要があるなと樹は思っていた。
風は昨日から早速、衣装作りを開始している。
真城も一緒に手伝ってくれているようだ。
樹は健悟と共に新曲を作ることになった。
やはり最初の曲なので、元気な曲がいいだろうということになり、樹なりにメロディを考えている。これからますます忙しくなりそうだった。体調を崩さないように気を付けなければいけない。
そして肝心のユニット名、それは「seasons」になった。
その由来は、真城がのほほんと言った言葉にある。
『みんな、自然に関する文字が名前に入ってるよねぇ』
真城の言葉に、みんなあっとなり、それをユニット名にしようとなったのだ。
(昨日の話し合い、めちゃくちゃ楽しかったな)
樹は昨日のことを思い出しながら、キーボードを叩いていた。
つい、頬が緩んでしまう。
みんな、それぞれ個性的で、まとめあげるのは難しそうだが一丸となれれば強力なユニットになれそうだ。
「いっくーん」
「わ!」
ペタ、と冷たい感触に樹は驚いた。
克樹だと気付いたら嬉しくなった。
彼は缶ジュースを両手に持っている。
「かっちゃん」
「ね、休憩しない?」
「うん」
あれから二人きりになっていない。
ドキドキしないはずがなかった。
なるべく克樹を意識しないように缶のプルタブを引っ張って一口飲む。
シュワシュワと口の中で炭酸が弾ける。
喉が乾いていたので嬉しかった。
「美味しい」
「よかった」
克樹もコキュ、とジュースを飲んでいる。
「ね、いっくん。風から聞いたけど、渚先輩に誘われたの?
それデート?」
むすぅ、と克樹に尋ねられて、樹は慌てた。
そう捉えられても無理はない。
「ち、違うよ。
デートじゃないってば」
「むー、いっくんと先輩方のラブラブぶりがなぁ!」
「へ?」
樹はまた驚いてしまった。
「だってさあ、昨日だって先輩達、いっくんカワイイーって目で見てるんだもん。
そりゃあヤキモチくらい焼くっていうかさ」
「それは気のせいなんじゃ?」
ううん、と克樹が首を振る。
「昨日の先輩達は、いっくん親衛隊だった」
「ナニソレ」
克樹の言葉に樹は思わず噴き出してしまったが、克樹は大真面目のようだ。
「いっくん可愛いもんなー。気持ちは分かる。
まぁみんなに仲良くしてもらえるのはいいことだし」
「かっちゃんってば心配し過ぎだよ」
「いっくーん!」
克樹にぎゅう、と抱き着かれる。
「俺もいっくんとラブラブする!」
樹は大型犬のような兄の背中に腕を回した。
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