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Scene.EX02 速見佐緒里と俺のいない教会
第89話
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EX EPISODE 02
「どうよく撮れてるでしょ。
ちゃんと見てよ、由羅」
「は、恥ずかしいよ、佐緒里ちゃん」
アタシのスマホに映し出されるは魔法少女スタイルの由羅。
魔法少女になった彼女をマモノが襲って来た。
犬やらクマやら、角を生やしてるバケモノども。
たまに人間の言葉をしゃべったりする。
モンスターね。
アタシはそれをスマホで撮影してみたのだ。
「ほらほら、カッコイイ」
剣を構えた由羅。
吼え声を上げるクマのようなマモノを切り裂く。
『ファイアービュレット』
赤き火よ、悪漢どもを焦がせ!
由羅から炎球が飛んでいく。
空を飛ぶマモノを打ち倒す。
最後に剣を握ってピシっとポーズ。
カメラに向かってウインク。
「ハーイ、由羅の応援してくれた?」
この辺はアタシの指示だ。
「ようし、ようつべに上げるわよ。
絶対人気出るわ」
「えーっ、やめようよ。
バレたらお母さんに怒られるよ」
「大丈夫、ようつべで儲けましょ。
イザとなったら児童養護施設に半分寄付。
寄付するためやったんだ。
って言えば、シスター・クリスティーナだって怒れないわ」
シスター・クリスティーナは由羅の母親。
教会の修道女。
小学校で先生も務めてる。
優しい雰囲気だけど、怒る時は厳しいの。
シスターだけあってカタブツなのだ。
「スマホで動画編集は難しいわね。
やっぱり知り合いのPC借りて編集だけはそっちかな」
アタシは動画をあそこをカットしてああ繋いでなんて考える。
何分くらいが良いんだろう。
一本は短めにして、何本も上げるのが良いのかな。
「佐緒里ちゃん~。
恥ずかしいの。
だってだって、由羅ちょっとエッチな恰好してるよ」
エッチ!
画面の中の魔法少女スタイルを見てみれば。
水着みたいなピッタリした服。
覆うのは胸元から腰まで。
二の腕や足は生で丸見え。
上からマントで覆ってるけど。
そのマントは透けてる。
身体のラインは丸わかりね。
「大丈夫、水着よ。
そう思えば健康的だわ」
「佐緒里ちゃん~。
水着だって他人に見られたら恥ずかしいよ」
魔法少女になってる時はノリノリで戦ってるのになー。
本来由羅は大人しい。
前髪で目を隠して表情があまり良く分からない。
いつもアタシの後ろに隠れてるカンジ。
魔法少女になると別人のように活発的だ。
分析してみるに。
由羅はトラブルが多い人生だった。
両親の顔も知らない。
外見は外人の血が混じってると分かってしまう。
他の子にからかわれたりもする。
由羅は少し体が大きい。
もしもケンカになったら勝つだろう。
大人しい性格なだけで運動能力は高い。
体育の授業は出来るのだ。
だけれども。
だからこそ由羅は争いをしない。
他の子とケンカになってやっつけてしまったりしたら。
育ててくれてるシスター・クリスティーナに迷惑が掛かる。
だから彼女は隠れる。
そんな押し殺した感情。
普段隠してる好戦的な由羅。
それが魔法少女になって解放されるんじゃないかな。
なーんて。
そんな事を思ったりしてみる。
アタシだって小学生。
適当な分析だけどね。
「どうよく撮れてるでしょ。
ちゃんと見てよ、由羅」
「は、恥ずかしいよ、佐緒里ちゃん」
アタシのスマホに映し出されるは魔法少女スタイルの由羅。
魔法少女になった彼女をマモノが襲って来た。
犬やらクマやら、角を生やしてるバケモノども。
たまに人間の言葉をしゃべったりする。
モンスターね。
アタシはそれをスマホで撮影してみたのだ。
「ほらほら、カッコイイ」
剣を構えた由羅。
吼え声を上げるクマのようなマモノを切り裂く。
『ファイアービュレット』
赤き火よ、悪漢どもを焦がせ!
由羅から炎球が飛んでいく。
空を飛ぶマモノを打ち倒す。
最後に剣を握ってピシっとポーズ。
カメラに向かってウインク。
「ハーイ、由羅の応援してくれた?」
この辺はアタシの指示だ。
「ようし、ようつべに上げるわよ。
絶対人気出るわ」
「えーっ、やめようよ。
バレたらお母さんに怒られるよ」
「大丈夫、ようつべで儲けましょ。
イザとなったら児童養護施設に半分寄付。
寄付するためやったんだ。
って言えば、シスター・クリスティーナだって怒れないわ」
シスター・クリスティーナは由羅の母親。
教会の修道女。
小学校で先生も務めてる。
優しい雰囲気だけど、怒る時は厳しいの。
シスターだけあってカタブツなのだ。
「スマホで動画編集は難しいわね。
やっぱり知り合いのPC借りて編集だけはそっちかな」
アタシは動画をあそこをカットしてああ繋いでなんて考える。
何分くらいが良いんだろう。
一本は短めにして、何本も上げるのが良いのかな。
「佐緒里ちゃん~。
恥ずかしいの。
だってだって、由羅ちょっとエッチな恰好してるよ」
エッチ!
画面の中の魔法少女スタイルを見てみれば。
水着みたいなピッタリした服。
覆うのは胸元から腰まで。
二の腕や足は生で丸見え。
上からマントで覆ってるけど。
そのマントは透けてる。
身体のラインは丸わかりね。
「大丈夫、水着よ。
そう思えば健康的だわ」
「佐緒里ちゃん~。
水着だって他人に見られたら恥ずかしいよ」
魔法少女になってる時はノリノリで戦ってるのになー。
本来由羅は大人しい。
前髪で目を隠して表情があまり良く分からない。
いつもアタシの後ろに隠れてるカンジ。
魔法少女になると別人のように活発的だ。
分析してみるに。
由羅はトラブルが多い人生だった。
両親の顔も知らない。
外見は外人の血が混じってると分かってしまう。
他の子にからかわれたりもする。
由羅は少し体が大きい。
もしもケンカになったら勝つだろう。
大人しい性格なだけで運動能力は高い。
体育の授業は出来るのだ。
だけれども。
だからこそ由羅は争いをしない。
他の子とケンカになってやっつけてしまったりしたら。
育ててくれてるシスター・クリスティーナに迷惑が掛かる。
だから彼女は隠れる。
そんな押し殺した感情。
普段隠してる好戦的な由羅。
それが魔法少女になって解放されるんじゃないかな。
なーんて。
そんな事を思ったりしてみる。
アタシだって小学生。
適当な分析だけどね。
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