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「お前ヤーノシュとどこで会った?!」
団長がリーヴィアに詰め寄った。
「へ?」
酒に弱いリーヴィアはシードルを一本空けたところでフワフワと良い気分になっている。
「ヤーノシュだよ!どこで会った?」
「おかしなこと言う~。ヤーノシュは団長のお気に入りじゃないですか。
戦闘能力はあまり高くないけど頭脳明晰で戦術に長けているんですよね。
ファッションも洗練されてるし」
「だから何処で会った?」
「へへへ、・・・ちょっとシードル買ってくる」
「おい!ゾーイ!お前が代わりに買って来い!」
ゾーイは、なんで俺が、とブツブツ言いながらテーブルを離れて行った。
「どこってぇ~。私が最後に見たのはテアトル・ビブレの公演でだけど」
「芝居小屋にいたのか?」
「いたのか?って、まあ、出演してたんだからいるわよね」
「お前はさっきから何をわけのわからんことを言ってる!」
するとそこへ高そうな衣装を着たイケメンと言えばイケメンだが、ちょっと嫌味な感じのする男が近づいてきて、
「安酒呷って現実逃避ですかぁ?団長さんよ」
と酒臭い息を吹きかけてきた。
「貴殿はこんな場末のどん底酒場になんか来ないで高級料亭にでも行ったら良かろう」
団長は苛つく感情を抑え込むように静かに言った。
「やめとけ、やめとけ。
酒で記憶が都合よく書き換えられて、そのうち有りもしない武勇伝をさも本当の事のように語りだすから。
今に誰にも相手にされなくなるぜ、団長さんよ。って、もう誰にも相手にされて無いか?」
何を?!と団長が腰の剣に手をやった瞬間、
「失礼なことを言わないでください!!」
リーヴィアが叫んだ。
「なんだコイツ?」
「月光騎士団は月の女神エストの加護を受けた悪を滅ぼす正義の味方なのよ!!」
イヤミはファッファッファッ、と癇に触る笑い方をしてから、
「だとよ?団長さん。本当の事を教えてあげなよ」
と馬鹿にしてからリーヴィアを見た。
「お嬢ちゃんは一体どこから来たの?」
「お嬢ちゃんなんかじゃありません!」
「なんて名前なんだ?」
「リーヴィアです。リーヴィア・リュネール」
言ってから今は一応ヴァルノーであることを思い出したリーヴィアだったが、まっ形だけの嫁だからいいか、と特に訂正はしなかった。
「「何だと?!」」
二人の男が同時にリーヴィアに向き直った。
「姫と同じ名前とは・・・」
「何たる不敬!」
二人はヒソヒソしだした。
「まさかな」
「だって、こんなブスなわけないじゃないか」
「ちょっとオッサン達!失礼じゃないの!
確かに私は美人じゃないですけどブスでもないですからねっ!」
「・・・この国でリュネールを名乗れるのは一人だけだ。
お前、本当にリュネールなのか?
嘘だったら打首になってもおかしくないんだぞ?」
「え?打首?・・・いや、ちょっと前までは本当にリュネールだったんだけど、・・・今は結婚してヴァルノーだけど・・・」
「ヴァルノー?!!!」
団長が叫んだ。
え?え?なんなん?
団長がリーヴィアに詰め寄った。
「へ?」
酒に弱いリーヴィアはシードルを一本空けたところでフワフワと良い気分になっている。
「ヤーノシュだよ!どこで会った?」
「おかしなこと言う~。ヤーノシュは団長のお気に入りじゃないですか。
戦闘能力はあまり高くないけど頭脳明晰で戦術に長けているんですよね。
ファッションも洗練されてるし」
「だから何処で会った?」
「へへへ、・・・ちょっとシードル買ってくる」
「おい!ゾーイ!お前が代わりに買って来い!」
ゾーイは、なんで俺が、とブツブツ言いながらテーブルを離れて行った。
「どこってぇ~。私が最後に見たのはテアトル・ビブレの公演でだけど」
「芝居小屋にいたのか?」
「いたのか?って、まあ、出演してたんだからいるわよね」
「お前はさっきから何をわけのわからんことを言ってる!」
するとそこへ高そうな衣装を着たイケメンと言えばイケメンだが、ちょっと嫌味な感じのする男が近づいてきて、
「安酒呷って現実逃避ですかぁ?団長さんよ」
と酒臭い息を吹きかけてきた。
「貴殿はこんな場末のどん底酒場になんか来ないで高級料亭にでも行ったら良かろう」
団長は苛つく感情を抑え込むように静かに言った。
「やめとけ、やめとけ。
酒で記憶が都合よく書き換えられて、そのうち有りもしない武勇伝をさも本当の事のように語りだすから。
今に誰にも相手にされなくなるぜ、団長さんよ。って、もう誰にも相手にされて無いか?」
何を?!と団長が腰の剣に手をやった瞬間、
「失礼なことを言わないでください!!」
リーヴィアが叫んだ。
「なんだコイツ?」
「月光騎士団は月の女神エストの加護を受けた悪を滅ぼす正義の味方なのよ!!」
イヤミはファッファッファッ、と癇に触る笑い方をしてから、
「だとよ?団長さん。本当の事を教えてあげなよ」
と馬鹿にしてからリーヴィアを見た。
「お嬢ちゃんは一体どこから来たの?」
「お嬢ちゃんなんかじゃありません!」
「なんて名前なんだ?」
「リーヴィアです。リーヴィア・リュネール」
言ってから今は一応ヴァルノーであることを思い出したリーヴィアだったが、まっ形だけの嫁だからいいか、と特に訂正はしなかった。
「「何だと?!」」
二人の男が同時にリーヴィアに向き直った。
「姫と同じ名前とは・・・」
「何たる不敬!」
二人はヒソヒソしだした。
「まさかな」
「だって、こんなブスなわけないじゃないか」
「ちょっとオッサン達!失礼じゃないの!
確かに私は美人じゃないですけどブスでもないですからねっ!」
「・・・この国でリュネールを名乗れるのは一人だけだ。
お前、本当にリュネールなのか?
嘘だったら打首になってもおかしくないんだぞ?」
「え?打首?・・・いや、ちょっと前までは本当にリュネールだったんだけど、・・・今は結婚してヴァルノーだけど・・・」
「ヴァルノー?!!!」
団長が叫んだ。
え?え?なんなん?
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