嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第11章 甘えるということ

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「一歩進んだのに、親父がまた振出しに戻した気がしてならないよ・・・。」
「翔はこのままお仕事だよね?私廉くんとこの後ずっと一緒にいるよ。」
「ありがと。廉くん理紗にあんまり警戒しなくなってるし何か少し話してくれたらいいんだけど。」
「どうだろうね。廉くん猫ちゃんみたいに警戒心強いから。何かのきっかけでおじさんみたに振出しに戻しちゃいそう。」
「腫物を扱うみたいな態度はよくないから、自然体でフォローしなくちゃなぁ」
「だね。」
「あ、百合さんいるからお昼は大丈夫だと思うけどなんか買っていく?」
「フルーツサンドでも買っていこうかな。廉くんそれならお菓子で食べてくれそうな気もするし。」
「いいかもな。百々ちゃんも食べれそう。」
「じゃあ、デパートかな」
「了解。」
フルーツサンドを購入し理紗を自宅に降ろし、翔は仕事へ向かった。
リビングへ行って百合に後で一緒に食べましょうと伝えて廉のところへ向かう。
「廉くん?入るよ?」
部屋へ入ると百々と一緒に勉強していた。
ボスは隅っこでおとなしくおもちゃで一人遊びをしている。
「おかえりなさい・・・。」
「おかえりー」
「ただいま。百々ちゃんあんまり無理したらダメだよ?」
「うん、でも受験生に休みはないですから」と受験のプロのような発言をする百々に理紗と廉が笑った。
「フルーツサンド買ったから後でみんなで食べようね」
「ほんと!!百々も廉ちゃんも大好きなんだよ!」
「廉くんも好きなの?」
「うん、廉ちゃんフルーツサンド好きだよね!」
「ん・・・。」
「ほらね!!」
「良かった。じゃあ二人ともお昼まで頑張って」
「うん!」
理紗は小さいテーブルで履歴書を準備する。
卒業してからずっとあの小児科だったのでなんだか履歴書なんて新鮮な気分だ。
集中して書いていると百々がやってきた。
「廉ちゃん変・・・。」
「え?」
「あ・・・。頭押さえてるし頭痛かな。ストレスかもね。」
近くに行くと顔色も若干悪い。
急にどうしたんだろう。と思いながら声をかけておでこを触る。
「微熱・・・か。百合さん呼んでくるね。」
廉の体調は百合に聞いた方が早い。
百合に知らせるとすぐに廉の元へ行ってくれた。
「そうね。理紗ちゃんの言う通りストレス性のいつもの頭痛ね。廉ちゃん痛み止め飲む?」
「・・・・」
首を振る。
「じゃあちょっとだけ横になっておきなさい?アイスノン持ってくるから。」
「廉ちゃんだいじょーぶ?」
「ストレスってためると厄介だよね。」
「廉ちゃんすぐストレス満タンにしちゃうから。」
二人に言われても廉は目を開けるのもしんどかった。
「廉くん、翔が帰ってきたら少し診てもらう?」
「あ、翔さんはほっといても廉ちゃん寝てたら診察みたいなことしてるよ。廉ちゃん不機嫌になるけど。」
「不機嫌になっちゃうんだ」
かわいいって言葉を理紗は何とか飲みこんだ。

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