嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第10章 守るから

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廉が二階へ上がった後、直人は翔にあるものを見せた。
「これがポストに入れられてた。」
「ん?見ていいの?」
「うん。」
中身は本屋で参考書を選ぶ直人と理紗そして廉。
中でも廉と理紗の単独写真が数枚あることからあの男が二人を狙っているのは明確だった。
「どこの院長ブチギレさしてるかわかってるのかなあの男は。」
「送ってきたとてバレバレなのに。」
「廉くんがカタンって音に気づいちゃって服の中に入れて持ち込んだから廉くんは何もなかったと思ってるから黙っておいて。」
「うん。理紗も知らないんでしょ?」
「お風呂に行ってたからね。理紗さんに伝えるかは翔に任せるよ。」
「俺達だけ知ってればいいよ。理紗も怖がるだろうし。」
その時「翔~、やっぱり廉くん体温測ったほうがいいと思うんだけど・・。」
とお風呂上りの理紗がリビングへ入ってきた。
直人が翔から写真を回収してポケットに封筒を入れた。
「そういうやさっき俺たちが風呂になって廉くんの体温測らずのままか・・・。そうだね。色々あったし・・・。」
「うん、その方が僕もいいと思うよ。」
「私が測りに行って大丈夫?」
「俺も一緒に行くよ。」
「うん。」
「でも、まだ眠り浅いかもだから1時間後がいいかな。起きてない方が測りやすいから。」
「さっきもなんで?って聞いてきてたしそうかも。」
理紗にお風呂上りの水を出して、テレビを付ける。
30分経った頃、なぜかボスだけが降りてきた。
扉をカリカリしている。
「ボス?」
ボスは廉の部屋の扉を開けることは最近習得したようだがリビングの扉はまだ開けられない。
扉を開けるとお座りをして何か言いたげに直人を見る。
「わかったよ。お部屋に行こう。」
「廉くんなんかあったって事?」
「たぶん・・・。ボス最近急激に頭よくなりすぎて最初の暴れっぷりが嘘みたいなんだよね。」
そう言って翔が理紗に笑った。
3人とも廉の部屋に行く。
「あらら・・・。やっぱり熱あったのか・・・。」
汗で前髪が額に貼り憑いている。
「インフルエンザってわけではないよね?」
「うーん、今日はとりあえず1日様子見だね。」
「まあ検査しても熱出てすぐは線でないし。」
「私が有給取って面倒見ますよ。」
「お願いしてもいいかな?一応病院には一緒に来てもらって院長室に簡易ベッド入れるから。」
あの男のことを考えたら理紗と廉をこの家に残していくのはリスクが高い。
普通なら断るところだが、理紗には白山総合病院へきてもらうつもりのため有給は早く消化したほうがいい。
もったいないが・・・。

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