嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第10章 守るから

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「ん~・・・」
「お?起きた?」
「ん・・・。」
「おはよ。」
「おはよ・・・?」
「気分はどう?」
「別に・・・。」
あれ?いつ寝たんだっけ?
「お腹空いてない?」
「空いてない・・・喉はちょっと乾いたけど」
「お水飲んで。もう少ししたら翔戻ってくるからね。」
「ん。」
やばい久々に記憶ないかも・・・。
滅多に寝て記憶とばすのってないんだけど、変だなぁ。と思いながらソファに座る。
「今日の夜私お家に泊っても大丈夫?」
「理紗さん泊るの・・・?」
「うん。ダメ?」
「別に・・・。」
理紗さん泊るのか・・・。と考えてるけど、それとは別に頭は寝る前の記憶を考える。
「考えなくていいの。」
「え?」
「思いだそうとしてたんじゃない?寝る前のこと」
「ん・・・。」
「いいの。無理して思いだす必要はないから。」
「うん・・・・」
思い出したらダメなのかな?と思いつつ理紗さんからもらったお水をまた一口飲んだ。
しばらくしたら翔さんが部屋に戻ってきた。
「廉くん起きたのか~!!」
そう言って変なテンションの翔さんに抱き着かれた。
「な・・・なに・・・」
ドン引きする俺にかまうことなく抱き着かれて頬ずりされる。
本当になんなの・・・。
「翔廉くん怯えてるよ。」
「ごめんごめん。廉くん、親父を待っておくのと、俺たちと家に先に帰るどっちがいい?」
「直人さん待ってる・・・。」
「わかった。じゃあ俺と理紗は夕飯作ってお家で待ってるね。こっから出たらダメだよ?」
「うん。」
「はいこれ。小腹空いたら飲んで。カフェで買ってきたから。」
そう言って苺ミルクを渡された。
「ありがと・・・。」
「じゃ理紗先に帰ろう。」
「うん。廉くん待ってるね。」
「ん・・・。」
二人が帰り、俺一人院長室にいるんだけどなんだか心細い・・・。
でも出たらダメって言われてるし・・・。
怖くてそわそわしてしまう。
その時トントンとノックオン。
「ひっ・・・。」
怖くてソファの後ろに思わず隠れた。
「廉くーん?」
この声は・・・
「間宮先生・・・。」
ひょこっとソファの後ろから顔を出すと笑われた。
「どうしたの?お勉強してるのかと思った。」
「・・・。間宮先生、上りじゃなかったんですか・・・。」
「そうなんだけど、翔君たちが帰るのが見えたから独りぼっちなんじゃないかと思ってね。」
「・・・・。」
「今日はなんだか君は一人がダメな気がしてね。」
「・・・。」
「これでもカウンセラーだから患者さんが苦手なこととか想像つくし、今日の君は出来事的に一人は心配。」
「・・・。」
「院長とは常に情報共有してるからね。」
ということは俺が今日理紗さんのストーカーに言われたことも直人さんから聞いてるってことか・・・。
「廉くんは廉くんが思ってるよりもずっとたくさんの人に守られて愛されてるのは絶対に忘れないでね。」
「・・・。」
「じゃ廉くん今からトランプでもしようか。あんまりお勉強するより、遊びで脳を活性化させるのも大切だよ。」
そう言って神経衰弱をするようでカードをバラバラに机にばら撒いた。

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