嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第9章 彼女の秘密

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「仕事でちょっとね。ほら小児科だからさ。」
「うそつき・・・。」
「ごまかしは聞かないか・・・。」
そう言って理紗さんは深く椅子に腰かけた。
「やめよっかなぁ~。看護師。」
「・・・・。この病院に来れば?」
「お?院長息子からのスカウト?」
「・・・。俺は直人さんの実の子じゃないから、そんな権力ない。」
「廉くんもう一回言ってごらん。」
そう言って直人さんが部屋に戻ってきた。翔さんも。
俺の目の前に直人さんがしゃがむ。
「僕の目を見て今言った事、もう一回言ってごらん。」
直人さんが怒ってる顔してる・・・・。
「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
さっきの過呼吸のせいかフラッシュバックが早い。
「親父!!せっかく収まったのに!!もう廉くんがつらいから安定剤打つよ!」
「ヤダ!!来ないで・・・・!!ヤダヤダ!!ごめんなさい!!」
「廉くんごめん!僕が悪かった。つい。百合さん呼ぼうか?母さんの方が安心するでしょ?」
そう言ってスマホで電話をかけた。
母さんはすぐに院長室に看護師の格好で入ってきた。
「廉ちゃん?どうしたの?」
「百合さんごめん。今回は僕が悪い・・・。」
「どうしたの?直人さんが珍しいわね」
理紗さんは黙って隅っこに行っていた。
「百合さん実はもう今日二回目の発作なんだ。だから廉くんの体力も限界近いし安定剤打つよ」
「そうなの?廉ちゃん腕出すわよ」
長袖を少し上げられてすぐに安定剤を打たれた。
「眠っていいからね?」
そう言って母親が軽く肩を押してソファに横にさせてくれた。
「百合さん本当にごめんなさい。」
「いいわよ。廉ちゃんも別に怒ってないわ。」
「すまない・・・。廉くんもごめんね。」
「・・・。」
「そういえば廉ちゃん水分過呼吸の後取った?寝ちゃう前に一回飲ませとかないと脱水の方が怖いわ。」
「あ・・・。スポーツ飲料買ってくるよ。」
「うん。お願いね。」
直人さんが慌てて飲み物を買いに行ってくれたようだけど、安定剤のおかげでもう眠たくって・・・。
「廉ちゃん頑張ってもう少し起きてて。飲んだらすぐ寝ていいから。」
「んぅ・・・。」
「んぅじゃなくって。」
「廉くん、頑張れ~。」
翔さんもなんか応援してくれてるけどさ・・・。
すぐに直人さんが戻ってきてストローをさして母さんに渡した。
「はい、頑張って寝たままでいいから。」
「ん。」
三分の一頑張って飲んだところで、もう瞼が。
「寝ちゃったわね。さてと、私はまた仕事終わったら百々ちゃんのところに戻るわね。廉ちゃんの事お願いね。」
直人さんと翔さんがはーいと返事してるのは聞こえたけど、瞼はやっぱり開けれなかった。

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