嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第9章 彼女の秘密

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今日は百々が体調悪いので煮込みうどんになった。
「廉くん、お野菜切ってくれるかな?」
「うん。」
「廉くんは小さい頃からお料理してたの?」
「ううん。母さん頑張ってくれてた。中学生の頃からたまに作ってただけ。基本は母さん。」
「そうなんだ。百合さん仕事も家事も頑張ってたんだね。」
「直人さんと結婚するまでの母さんは自由人だけど心配になるくらいには頑張ってくれてたよ、いろんなこと。」
「そっか。廉くんと百々ちゃんもたくさん頑張ったね。」
「もっと早く・・・直人さんがお父さんになってくれてたらな・・・。」
「え?」
「なんでもない・・・。」
「もー!!!なんで廉くんはこんなにかわいいだい!?本当に天使!」
「・・・・。」
やっぱり前言撤回しようかな・・・。
「僕も早くプロポーズしてればよかったよ。廉くんと百々ちゃんが空と話している姿も見てみたかったな~」
「空くんとは今もあのおじさん通じてなら話せるよ。」
「それはそうだけど、ちゃんと肉体のある空とさ。」
「空君は空君だもん。ずっと一緒。」
「ありがとう、そうだね。空は空だ。」
野菜は白菜・長ネギ・ニンジン・ほうれん草と具沢山。
鶏肉は俺が今日は食べたくないからいれず。
「さて、僕が二人に持っていってくるから廉くんはボスのごはん用意してくれるかな?」
「うん。」
疲れたのかリビングの隅のボス専用クッションの上で寝ているボスを横目に、白菜・ニンジン・ほうれん草を細かく切ったものと缶詰のウエットフードを混ぜてボスのお皿によそう。
5分くらいして戻ってきた直人さんは「結構まだ熱が高かったよ。明日もまだ高熱続きそうだから明日百々ちゃん病院に連れていくことになったよ。」と報告してくれた。
「百々滅多に風邪ひかないのに。」
「疲れてたのかもしれないね。」
「そっか・・・。」
「廉くんも明日は病院行こうね。」
「・・・やだ・・・」
「ダメだよ~。お家に一人になるし、心配だからね。あとカウンセリングの先生出勤日だから少しお話ししてみたらどうかな?」
「・・・・。」
「先生に慣れておいた方がカウンセリングしやすくなるよ?」
「・・・もうカウンセリングいらないかも。」
「いやいや・・・。廉くんカウンセリング受けたほうが大学復学しても精神的に楽だと思うから頑張ろうね」
年明け早々知らない先生と会うのしんどいもん・・・。
2月ぐらいに伸ばしたい気分。
煮込みうどんをちみちみ食べながら少し落ち込む。
「廉くん頑張りすぎないように頑張ろうね、明日。」
「ん・・・。」
ボスはゆっくりご飯を食べながら俺の顔をじっと見ていた。

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