嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第8章 彼女と空

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ボスと二階へトボトボ上り、ベッドに腰かけてそのまま後ろへ倒れる。
ボスが心配げにベッドへ足をかけて俺の表情を見てくるから、そっと頭を撫でてやる。
不思議なモヤモヤが翔さんの彼女を考えると浮かんでくる。
もちろん翔さんに恋心があるわけじゃない。
初めてのモヤモヤした感覚。
ボスがペロペロとなでている手をなめ始めた。
「それは嫌い・・・。」
と手を引っ込めると、大きな図体で俺のお腹に乗り上げてきた。
「重たい・・・。」
それでもどかない。
「ボス、降りて。」
「わん!!」
あー。これは完全に遊びモードだ・・・。
「ボス重たい。」
「わん!」
「わんじゃなくて。」
ボスの相手をしているとだんだんと眠たくなってきた。
このまま挨拶もスルー出来たらなと思い布団に潜り込むとボスは今日は頭の横で丸くなった。
「獣臭いぞ・・・。」
いくら洗っているとはいえ、犬独特のにおいがする。
布団を鼻までかぶって眠りにつくことにして、片手でボスの毛をつかんで目を閉じた。


「廉くん、翔たち帰って来たから起きようか。汗かいたね~」
起こしてくれなくていいのにな・・・。と思いながら体を起こすと結構汗をかいていた。
「あったかいタオル持ってくるから、そのまま待っといて。」
すぐにタオルを持ってきて顔や背中を拭いてくれた。
これじゃ病院の清拭だよ・・・。と思いながら受け入れて拭いてもらう。
「はい。おしまーい。1階に行こうか。」
「うん・・・。ありがと。」
「どういたしまして。ボス。お前はここでお留守番。彼女が帰り次第リビングに呼ぶから。」
「わん!」
まるで分りました!というようにひと吠えして、また寝る前と同じように枕の横に丸まったボス。
1日でかなり賢くなるな・・・と思いながら1階へ降りるとみんな集まっていた。
俺は直人さんの背中に隠れながら、リビングへ入り、隅っこへ座る。
「廉くん、ごめんね。びっくりさせちゃったね。」
びくっと体が動く。
「廉ちゃん、ママの隣に来る?」
ぶんぶん首を振る。
さすがに20歳だし!!と言いつつソファに隠れるレベルで座る。
「で。翔、そちらは?」
「今川理紗です。こんな時間にすみません。」
「いいえ。廉くんごめんね。びっくりさせちゃったね。」
・・・・。うー。モヤモヤする!!
「ボス!!」
大きな声を突然出したのでみんなびっくりするが、二階からちゃんとボスがかけ下りてきた。
扉をガリガリするので百々が開けると俺の目の前に座った。
犬ってやっぱり耳がいいんだな・・。
そこからボスは俺を守るように俺の前に座った。背筋よく。
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