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第8章 彼女と空
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「寝てる・・・・?」
怖い夢でも見たのだろうかと近づくがやっぱり寝ている。
かといって今日はピーターも持ってきていないしな・・・。
とりあえずタオルを持ってきてそれをくるりとまいて廉の腕の中に入れる。
少しでも安心するように。
「虐待の夢でも見ているのかもしれないな・・・。」
あまりに魘されるようなら起こそうと思ったが寝顔も少し穏やかになったのでそっとしておいた。
22時になり直人が廉を起こしに行く。
「廉くん、よく寝たね!起きようか。もう今年終わっちゃうよ~」
「ん・・・。」
「ボーっとする?」
「ん。」
「安定剤効きすぎたかな?」
「帰る・・・?」
「帰らないよ、一泊だけして一緒に帰ろうね。」
「わかった。」
「さ、今日は夜食に年越しそばが出るからね。一緒に食べよう。」
そう言ってナースステーションに廉を連れていく直人。
廉は年越しそば?とどうでもよさげだけど。
「いらっしゃい。」
「起きれましたね。」
ナースが数名と翔が待っていた。
「小児病棟と精神科のスタッフにはもう配り終えました。」
「ありがとう。みんなも食べよう。」
「うちの病院は季節の行事はこうやって特別に料理が出るんだよ。こないだはクリスマスケーキが出たね。」
「あれおいしかったです!」
「病院だけど、ご飯はうちおいしいんだよ。」
「ほんと!!病院ってご飯まずいイメージだったけど、ここに勤めて変わりましたもん!」
翔が廉の前に湯気の立ったそばを置く。
「これこだわりの出汁らしいから絶対おいしいよ!」
「それでは皆さん1年間ありがとうございました!来年もまたよろしくお願いいたします!」
直人が挨拶をしてみんなで「いただきます!!」というと雑談を交えて食べ始める。
もちろん業務もあるのでゆっくり食べる人はいないが。
廉だけがゆっくりとそばをすすっている状況。
みんなが次々に食べ終わるが、廉はまだまだ残っている。
でも誰も何も言わずに何ならニコニコ見守っていた。
20分かけて食べ終わるとなぜか沸き起こる拍手。
「偉い!完食だ!」
ごちそうさま。と手を合わせて、返却カートに自分で乗せる。
「もうお腹空いてない?」
夕飯を寝ていて食べていない廉に聞くと「もうお腹いっぱいだから大丈夫。」と答えた。
怖い夢でも見たのだろうかと近づくがやっぱり寝ている。
かといって今日はピーターも持ってきていないしな・・・。
とりあえずタオルを持ってきてそれをくるりとまいて廉の腕の中に入れる。
少しでも安心するように。
「虐待の夢でも見ているのかもしれないな・・・。」
あまりに魘されるようなら起こそうと思ったが寝顔も少し穏やかになったのでそっとしておいた。
22時になり直人が廉を起こしに行く。
「廉くん、よく寝たね!起きようか。もう今年終わっちゃうよ~」
「ん・・・。」
「ボーっとする?」
「ん。」
「安定剤効きすぎたかな?」
「帰る・・・?」
「帰らないよ、一泊だけして一緒に帰ろうね。」
「わかった。」
「さ、今日は夜食に年越しそばが出るからね。一緒に食べよう。」
そう言ってナースステーションに廉を連れていく直人。
廉は年越しそば?とどうでもよさげだけど。
「いらっしゃい。」
「起きれましたね。」
ナースが数名と翔が待っていた。
「小児病棟と精神科のスタッフにはもう配り終えました。」
「ありがとう。みんなも食べよう。」
「うちの病院は季節の行事はこうやって特別に料理が出るんだよ。こないだはクリスマスケーキが出たね。」
「あれおいしかったです!」
「病院だけど、ご飯はうちおいしいんだよ。」
「ほんと!!病院ってご飯まずいイメージだったけど、ここに勤めて変わりましたもん!」
翔が廉の前に湯気の立ったそばを置く。
「これこだわりの出汁らしいから絶対おいしいよ!」
「それでは皆さん1年間ありがとうございました!来年もまたよろしくお願いいたします!」
直人が挨拶をしてみんなで「いただきます!!」というと雑談を交えて食べ始める。
もちろん業務もあるのでゆっくり食べる人はいないが。
廉だけがゆっくりとそばをすすっている状況。
みんなが次々に食べ終わるが、廉はまだまだ残っている。
でも誰も何も言わずに何ならニコニコ見守っていた。
20分かけて食べ終わるとなぜか沸き起こる拍手。
「偉い!完食だ!」
ごちそうさま。と手を合わせて、返却カートに自分で乗せる。
「もうお腹空いてない?」
夕飯を寝ていて食べていない廉に聞くと「もうお腹いっぱいだから大丈夫。」と答えた。
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