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第8章 彼女と空
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「百々、おせちの準備するんじゃなかったの?」
布団の上で胡坐を組んでボスをなでる。
「するよ?」
「じゃあ降りればいいじゃん。」
「降りるよ。」
「今!!」
「今はゆっくりしたい。ボスも来たし。廉ちゃんももうひと眠りしたら?」
「無理。もう寝すぎた。」
「じゃあお風呂はいりなよ。」
「わかった。」
百々の馬鹿め。お風呂はお風呂でも1階のお風呂に入るんだから!
着替えをタンスから出して、扉を閉める。
一応小細工に2階のシャワールームの扉を開ける音を立てて、電気もつける。
シャワーを出して、そっと扉を閉めると1階へ。
一応ちゃんとお風呂入るために、お風呂には向かう。
今度は気づかれないように、そーっと扉を閉める。
「なんで自分の家なのにコソ泥みたいになってんだろ。」
シャワーを浴びて、シャンプーをする。
シャンプーは前に俺がほぼ1階で生活してた時に使っていたものがそのまま1階にもおいてあるので百々に匂いでばれることはない。
チャチャッとシャワーを済ませて一度2階のシャワーを止めに上がる。
もう一度下に降りると玄関を確認する。
「あれ?翔さんいないや・・・。」
翔さんは帰ってきてるかと思ったけど、靴がない。
母親と俺と百々の分。そして謎の女性と男性の靴。
「直人さんの関係者かな?」
内心おおみそかに他人の家に来る?って思ってたりするんだけどさ。
「廉ちゃん。」
後ろを振り返ると百々がボスを抱えて階段の真ん中から見ていた。
怖いっ!!
「百々の事裏切ったな。」
「怖いってば!!ボスどこにいたの?」
「ママたちの寝室に決まってんじゃん。早く上がるよ。」
「別に俺の家でもあるんだから自由に動いていいじゃん。」
「今はダメ。百々だって我慢してるんだから戻る!!」
最近上下関係絶対逆になってる!!
不満に思いながら上がろうとしたとき。
「だから!!私は翔の彼女って言ってるでしょ!!」
甲高い女性の叫び声が聞こえた。
「廉ちゃん!!上に上がるよ!!」
「・・・でも!母さんが!!」
「ママなら大丈夫だから!!」
「大丈夫かわかんないじゃん!!」
「もうすぐ直人さんが休憩時間で一回戻ってくるから!」
「・・・・。」
「廉ちゃんが行くと逆に混乱起きるから上がるの。それにこれは廉ちゃんは関係ない問題だから。百々にももちろん関係ない。」
「・・・・。」
「わかったら上がるよ。」
「ヤダ。」
「何歳なのよ!早く。翔さんにも怒られるよ!」
「・・・。」
翔さんが起こると俺は発作が出るなんてことはわかってるのでおとなしく仕方なく自分の部屋に戻った。
布団の上で胡坐を組んでボスをなでる。
「するよ?」
「じゃあ降りればいいじゃん。」
「降りるよ。」
「今!!」
「今はゆっくりしたい。ボスも来たし。廉ちゃんももうひと眠りしたら?」
「無理。もう寝すぎた。」
「じゃあお風呂はいりなよ。」
「わかった。」
百々の馬鹿め。お風呂はお風呂でも1階のお風呂に入るんだから!
着替えをタンスから出して、扉を閉める。
一応小細工に2階のシャワールームの扉を開ける音を立てて、電気もつける。
シャワーを出して、そっと扉を閉めると1階へ。
一応ちゃんとお風呂入るために、お風呂には向かう。
今度は気づかれないように、そーっと扉を閉める。
「なんで自分の家なのにコソ泥みたいになってんだろ。」
シャワーを浴びて、シャンプーをする。
シャンプーは前に俺がほぼ1階で生活してた時に使っていたものがそのまま1階にもおいてあるので百々に匂いでばれることはない。
チャチャッとシャワーを済ませて一度2階のシャワーを止めに上がる。
もう一度下に降りると玄関を確認する。
「あれ?翔さんいないや・・・。」
翔さんは帰ってきてるかと思ったけど、靴がない。
母親と俺と百々の分。そして謎の女性と男性の靴。
「直人さんの関係者かな?」
内心おおみそかに他人の家に来る?って思ってたりするんだけどさ。
「廉ちゃん。」
後ろを振り返ると百々がボスを抱えて階段の真ん中から見ていた。
怖いっ!!
「百々の事裏切ったな。」
「怖いってば!!ボスどこにいたの?」
「ママたちの寝室に決まってんじゃん。早く上がるよ。」
「別に俺の家でもあるんだから自由に動いていいじゃん。」
「今はダメ。百々だって我慢してるんだから戻る!!」
最近上下関係絶対逆になってる!!
不満に思いながら上がろうとしたとき。
「だから!!私は翔の彼女って言ってるでしょ!!」
甲高い女性の叫び声が聞こえた。
「廉ちゃん!!上に上がるよ!!」
「・・・でも!母さんが!!」
「ママなら大丈夫だから!!」
「大丈夫かわかんないじゃん!!」
「もうすぐ直人さんが休憩時間で一回戻ってくるから!」
「・・・・。」
「廉ちゃんが行くと逆に混乱起きるから上がるの。それにこれは廉ちゃんは関係ない問題だから。百々にももちろん関係ない。」
「・・・・。」
「わかったら上がるよ。」
「ヤダ。」
「何歳なのよ!早く。翔さんにも怒られるよ!」
「・・・。」
翔さんが起こると俺は発作が出るなんてことはわかってるのでおとなしく仕方なく自分の部屋に戻った。
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