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第六章 ぼくは君を許さない。
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「廉くん、一人にしてるけど大丈夫かな?」
今更気になり始める翔と百々。
オルゴールを流しているとはいえ、恐怖を感じた後だ。
強くなっている面と弱くなっている面が最近の廉にはある。
正直家族には大分依存傾向が見える。
それでも本人の20歳だという自覚と今までの人生で培った強さが彼の今弱い部分をなんとか一人で立たなければと抗っている気がする。
「ピーターやっぱり持っていく?」
百々が聞く。
「そうだね。やっぱりこいつが一番廉くんの癒しになるよね。」
ピーターを持ち、廉の部屋へ気持ち急いで上がる。
「廉ちゃん?」
百々と翔が扉を開けると、廉はヘッドホンをして少し汗をかきながら寝ていて、首のちょっと下にボスの頭。
ボスも寝ている・・・。
「翔さん、ボスって番犬になってる?」
「いや、微妙だね。さっきはかっこよかったのに・・・。」
「てかボスがそこで寝るから廉ちゃん暑いんじゃない?」
「かもしれないね。」
翔がボスを抱こうとすると、「ゔ―――」と寝たまま唸り声を子犬なのに一貯前にあげる。
「こいつ・・・。」
「まあまあ・・・。」
ボスは番犬というより、廉を独り占めしたいだけな気がすると二人は思った。
「でも、のいてくれないと廉ちゃん暑いから!」
百々が抱っこしてのかそうとするがまた唸る。
「こいつぅー!!!」
百々まで怒り始めるもんだから今度はさっきまで怒っていた翔がなだめる。
「仕方ない、ボスが退かないなら。」
そう言って翔はボスを気にせず廉を抱え上げて、自分の部屋に向かった。
もちろん廉を抱え上げた際にボスは落下。
目をシパシパさせていたが、翔に廉を取られたことがわかると吠え始める。
百々が吠えるボスにおやつと水をセットして、扉を閉めて翔の部屋に向かった。
その間もカリカリという扉をかぐっている音。
まだ子犬なのでドアノブは絶対にたわない。
翔はすでに自分のベッドに廉を寝かせて布団をかけていた。
「ボスまだカリカリしてるね。」
「塗装禿げそうだからそろそろやめてほしいんだけど。」
「やっぱり廉ちゃんの部屋にゲージ置くべきじゃない?」
「それより二階に上がれないようにする方が・・・」
ボスはまだ今日来たばかりで理解できてないだろうが、白山家は廉に対する独占欲の強い人が多いのだ。
何ならこの家の姫は百々じゃなく廉といっても誰も否定しないだろう。
「百々ちゃんここに居てくれる?」
「うん。どうしたの?」
「ボスに言って聞かせる。」
「え?」
翔は廉の部屋に戻るとボスに「いいか?廉くんはお前のものじゃない。お前の保護対象ではあるが、必要以上に近づくな。わかったな?」
『フン!!』
「こいつ!まあいい。お前はまだこの部屋からは出れないんだから。」
『ゔ―!!!』
「俺から廉くん奪ったら許さないからな!」
『フン!』
絶対コイツ言葉わかってるな・・・。と翔は思いながら自分の部屋に戻った。
これから毎日ボスvs翔・百々の廉の取り合いが始まるのだった。
今更気になり始める翔と百々。
オルゴールを流しているとはいえ、恐怖を感じた後だ。
強くなっている面と弱くなっている面が最近の廉にはある。
正直家族には大分依存傾向が見える。
それでも本人の20歳だという自覚と今までの人生で培った強さが彼の今弱い部分をなんとか一人で立たなければと抗っている気がする。
「ピーターやっぱり持っていく?」
百々が聞く。
「そうだね。やっぱりこいつが一番廉くんの癒しになるよね。」
ピーターを持ち、廉の部屋へ気持ち急いで上がる。
「廉ちゃん?」
百々と翔が扉を開けると、廉はヘッドホンをして少し汗をかきながら寝ていて、首のちょっと下にボスの頭。
ボスも寝ている・・・。
「翔さん、ボスって番犬になってる?」
「いや、微妙だね。さっきはかっこよかったのに・・・。」
「てかボスがそこで寝るから廉ちゃん暑いんじゃない?」
「かもしれないね。」
翔がボスを抱こうとすると、「ゔ―――」と寝たまま唸り声を子犬なのに一貯前にあげる。
「こいつ・・・。」
「まあまあ・・・。」
ボスは番犬というより、廉を独り占めしたいだけな気がすると二人は思った。
「でも、のいてくれないと廉ちゃん暑いから!」
百々が抱っこしてのかそうとするがまた唸る。
「こいつぅー!!!」
百々まで怒り始めるもんだから今度はさっきまで怒っていた翔がなだめる。
「仕方ない、ボスが退かないなら。」
そう言って翔はボスを気にせず廉を抱え上げて、自分の部屋に向かった。
もちろん廉を抱え上げた際にボスは落下。
目をシパシパさせていたが、翔に廉を取られたことがわかると吠え始める。
百々が吠えるボスにおやつと水をセットして、扉を閉めて翔の部屋に向かった。
その間もカリカリという扉をかぐっている音。
まだ子犬なのでドアノブは絶対にたわない。
翔はすでに自分のベッドに廉を寝かせて布団をかけていた。
「ボスまだカリカリしてるね。」
「塗装禿げそうだからそろそろやめてほしいんだけど。」
「やっぱり廉ちゃんの部屋にゲージ置くべきじゃない?」
「それより二階に上がれないようにする方が・・・」
ボスはまだ今日来たばかりで理解できてないだろうが、白山家は廉に対する独占欲の強い人が多いのだ。
何ならこの家の姫は百々じゃなく廉といっても誰も否定しないだろう。
「百々ちゃんここに居てくれる?」
「うん。どうしたの?」
「ボスに言って聞かせる。」
「え?」
翔は廉の部屋に戻るとボスに「いいか?廉くんはお前のものじゃない。お前の保護対象ではあるが、必要以上に近づくな。わかったな?」
『フン!!』
「こいつ!まあいい。お前はまだこの部屋からは出れないんだから。」
『ゔ―!!!』
「俺から廉くん奪ったら許さないからな!」
『フン!』
絶対コイツ言葉わかってるな・・・。と翔は思いながら自分の部屋に戻った。
これから毎日ボスvs翔・百々の廉の取り合いが始まるのだった。
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