195 / 530
第六章 ぼくは君を許さない。
・
しおりを挟む
「廉くん、一人にしてるけど大丈夫かな?」
今更気になり始める翔と百々。
オルゴールを流しているとはいえ、恐怖を感じた後だ。
強くなっている面と弱くなっている面が最近の廉にはある。
正直家族には大分依存傾向が見える。
それでも本人の20歳だという自覚と今までの人生で培った強さが彼の今弱い部分をなんとか一人で立たなければと抗っている気がする。
「ピーターやっぱり持っていく?」
百々が聞く。
「そうだね。やっぱりこいつが一番廉くんの癒しになるよね。」
ピーターを持ち、廉の部屋へ気持ち急いで上がる。
「廉ちゃん?」
百々と翔が扉を開けると、廉はヘッドホンをして少し汗をかきながら寝ていて、首のちょっと下にボスの頭。
ボスも寝ている・・・。
「翔さん、ボスって番犬になってる?」
「いや、微妙だね。さっきはかっこよかったのに・・・。」
「てかボスがそこで寝るから廉ちゃん暑いんじゃない?」
「かもしれないね。」
翔がボスを抱こうとすると、「ゔ―――」と寝たまま唸り声を子犬なのに一貯前にあげる。
「こいつ・・・。」
「まあまあ・・・。」
ボスは番犬というより、廉を独り占めしたいだけな気がすると二人は思った。
「でも、のいてくれないと廉ちゃん暑いから!」
百々が抱っこしてのかそうとするがまた唸る。
「こいつぅー!!!」
百々まで怒り始めるもんだから今度はさっきまで怒っていた翔がなだめる。
「仕方ない、ボスが退かないなら。」
そう言って翔はボスを気にせず廉を抱え上げて、自分の部屋に向かった。
もちろん廉を抱え上げた際にボスは落下。
目をシパシパさせていたが、翔に廉を取られたことがわかると吠え始める。
百々が吠えるボスにおやつと水をセットして、扉を閉めて翔の部屋に向かった。
その間もカリカリという扉をかぐっている音。
まだ子犬なのでドアノブは絶対にたわない。
翔はすでに自分のベッドに廉を寝かせて布団をかけていた。
「ボスまだカリカリしてるね。」
「塗装禿げそうだからそろそろやめてほしいんだけど。」
「やっぱり廉ちゃんの部屋にゲージ置くべきじゃない?」
「それより二階に上がれないようにする方が・・・」
ボスはまだ今日来たばかりで理解できてないだろうが、白山家は廉に対する独占欲の強い人が多いのだ。
何ならこの家の姫は百々じゃなく廉といっても誰も否定しないだろう。
「百々ちゃんここに居てくれる?」
「うん。どうしたの?」
「ボスに言って聞かせる。」
「え?」
翔は廉の部屋に戻るとボスに「いいか?廉くんはお前のものじゃない。お前の保護対象ではあるが、必要以上に近づくな。わかったな?」
『フン!!』
「こいつ!まあいい。お前はまだこの部屋からは出れないんだから。」
『ゔ―!!!』
「俺から廉くん奪ったら許さないからな!」
『フン!』
絶対コイツ言葉わかってるな・・・。と翔は思いながら自分の部屋に戻った。
これから毎日ボスvs翔・百々の廉の取り合いが始まるのだった。
今更気になり始める翔と百々。
オルゴールを流しているとはいえ、恐怖を感じた後だ。
強くなっている面と弱くなっている面が最近の廉にはある。
正直家族には大分依存傾向が見える。
それでも本人の20歳だという自覚と今までの人生で培った強さが彼の今弱い部分をなんとか一人で立たなければと抗っている気がする。
「ピーターやっぱり持っていく?」
百々が聞く。
「そうだね。やっぱりこいつが一番廉くんの癒しになるよね。」
ピーターを持ち、廉の部屋へ気持ち急いで上がる。
「廉ちゃん?」
百々と翔が扉を開けると、廉はヘッドホンをして少し汗をかきながら寝ていて、首のちょっと下にボスの頭。
ボスも寝ている・・・。
「翔さん、ボスって番犬になってる?」
「いや、微妙だね。さっきはかっこよかったのに・・・。」
「てかボスがそこで寝るから廉ちゃん暑いんじゃない?」
「かもしれないね。」
翔がボスを抱こうとすると、「ゔ―――」と寝たまま唸り声を子犬なのに一貯前にあげる。
「こいつ・・・。」
「まあまあ・・・。」
ボスは番犬というより、廉を独り占めしたいだけな気がすると二人は思った。
「でも、のいてくれないと廉ちゃん暑いから!」
百々が抱っこしてのかそうとするがまた唸る。
「こいつぅー!!!」
百々まで怒り始めるもんだから今度はさっきまで怒っていた翔がなだめる。
「仕方ない、ボスが退かないなら。」
そう言って翔はボスを気にせず廉を抱え上げて、自分の部屋に向かった。
もちろん廉を抱え上げた際にボスは落下。
目をシパシパさせていたが、翔に廉を取られたことがわかると吠え始める。
百々が吠えるボスにおやつと水をセットして、扉を閉めて翔の部屋に向かった。
その間もカリカリという扉をかぐっている音。
まだ子犬なのでドアノブは絶対にたわない。
翔はすでに自分のベッドに廉を寝かせて布団をかけていた。
「ボスまだカリカリしてるね。」
「塗装禿げそうだからそろそろやめてほしいんだけど。」
「やっぱり廉ちゃんの部屋にゲージ置くべきじゃない?」
「それより二階に上がれないようにする方が・・・」
ボスはまだ今日来たばかりで理解できてないだろうが、白山家は廉に対する独占欲の強い人が多いのだ。
何ならこの家の姫は百々じゃなく廉といっても誰も否定しないだろう。
「百々ちゃんここに居てくれる?」
「うん。どうしたの?」
「ボスに言って聞かせる。」
「え?」
翔は廉の部屋に戻るとボスに「いいか?廉くんはお前のものじゃない。お前の保護対象ではあるが、必要以上に近づくな。わかったな?」
『フン!!』
「こいつ!まあいい。お前はまだこの部屋からは出れないんだから。」
『ゔ―!!!』
「俺から廉くん奪ったら許さないからな!」
『フン!』
絶対コイツ言葉わかってるな・・・。と翔は思いながら自分の部屋に戻った。
これから毎日ボスvs翔・百々の廉の取り合いが始まるのだった。
11
あなたにおすすめの小説
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
【完結】我が兄は生徒会長である!
tomoe97
BL
冷徹•無表情•無愛想だけど眉目秀麗、成績優秀、運動神経まで抜群(噂)の学園一の美男子こと生徒会長・葉山凌。
名門私立、全寮制男子校の生徒会長というだけあって色んな意味で生徒から一目も二目も置かれる存在。
そんな彼には「推し」がいる。
それは風紀委員長の神城修哉。彼は誰にでも人当たりがよく、仕事も早い。喧嘩の現場を抑えることもあるので腕っぷしもつよい。
実は生徒会長・葉山凌はコミュ症でビジュアルと家柄、風格だけでここまで上り詰めた、エセカリスマ。実際はメソメソ泣いてばかりなので、本物のカリスマに憧れている。
終始彼の弟である生徒会補佐の観察記録調で語る、推し活と片思いの間で揺れる青春恋模様。
本編完結。番外編(after story)でその後の話や過去話などを描いてます。
(番外編、after storyで生徒会補佐✖️転校生有。可愛い美少年✖️高身長爽やか男子の話です)
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
たとえば、俺が幸せになってもいいのなら
夜月るな
BL
全てを1人で抱え込む高校生の少年が、誰かに頼り甘えることを覚えていくまでの物語―――
父を目の前で亡くし、母に突き放され、たった一人寄り添ってくれた兄もいなくなっていまった。
弟を守り、罪悪感も自責の念もたった1人で抱える新谷 律の心が、少しずつほぐれていく。
助けてほしいと言葉にする権利すらないと笑う少年が、救われるまでのお話。
嫌われ者の長男
りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる