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第六章 ぼくは君を許さない。
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窓ガラスは19時には業者が取り替えてくれた。
警察も帰って行き、巡回の回数は増やしてくれるようだ。
ついでだと、母親は寝室のベッドカバーを洗濯したりとなんか騒がしく1日が過ぎた。
「廉ちゃん、明後日のクリスマス楽しみにしてなさい」
母親が何かたくらんでいる顔をしている。
あ、碌なことないな。と野生の勘が働いた。
「とりあえず、お隣さんにケーキ必ず3人で届けに行くのよ?」
「うん・・・。」
「でも、玄関までは僕も行くからね。」
・・・・ん?
それは直人さんもいれて4人で届けに行ってるのと変わらないよね?
まあいっか。
「さ、もう寝ましょう?廉ちゃん真ん中だから安心でしょ?」
「ん・・・。」
今日のシチューはかぼちゃのシチューで甘くておいしかったな・・・。
みんなはパンも食べていたけど、俺はシチューだけ。
ベーコン入りパンプキンシチューで食べやすかった。
みんなで寝ているおかげか、寝る前も考えるのはご飯のことだったからパニックにならず1番ぐっすり眠れた。
俺、ちょっと強くなって来たかな?と一人寝起きで喜んでいると百々に「廉ちゃん一人でニヤニヤしてる・・・きも。」と言われた。
そしてクリスマス当日が来た。
「廉ちゃん、飾りつけ手伝って!!」
「ん。」
「百々もやるー!!」
「はいはい。百々ちゃんは家族用の方飾りつけしてくれる?」
「うん!!」
「廉ちゃん苺とキウイと桃とパイン、たくさん使ってあげてね!」
「ん。」
「あ、サンタさんの飾りある!」
「それ一つずつ使えるからね」
「廉ちゃん、人にあげるんだから自分の好き嫌いで飾らないのよ?」
俺はキウイは少し苦手・・・。ゴールデンキウイだけどこいつは飾りに入れないでよって思っていたのがばれた・・・。
飾りつけは20分くらいで終わって、あとは母親がキレイにクリームをデコレーションしていた。
「廉くん、座って休憩しようか。百々ちゃんも。」
「・・・ん。」
「はーい!廉ちゃん余ったフルーツ食べよ!!」
百々は食いしん坊だからすぐにあまりものを持ってきてモグモグし始める。
「お隣さん家へはあと30分後に行く約束してるからね。」
「・・・。」
ドキドキするな・・・。
「隣の家のおばあちゃん廉くんと百々ちゃんに会えるのとっても楽しみにしていたよ!」
「・・・。」
「緊張する~!」
母親が仕上げを終える前に、俺と百々は翔さんのブランドのお揃いのパーカーに着替えた。
「じゃあ、行ってらっしゃい。ちゃんとご挨拶するのよ?」
「はーい!」
「・・・。」
「廉ちゃん、お口あるんだからお隣さんにはちゃんとお返事する事!」
「・・・はい・・。」
直人さんもお隣さんの玄関まで一緒に向かう。
「さ、ここからは3人で届けておいで。」
「廉くん、百々ちゃんこれ被って。」
サンタクロースの帽子を翔さんが取りだして三人でつける。
「こんにちはー!!!翔です!」
ガラガラと重そうな扉が開いた。
和風テイストの高級住宅。なんだかとっても怖そうな人が出てきそうで後ろの直人さんを振りかえるとニコッと笑ってくれた。
いや、それじゃ安心できないけどね・・。
警察も帰って行き、巡回の回数は増やしてくれるようだ。
ついでだと、母親は寝室のベッドカバーを洗濯したりとなんか騒がしく1日が過ぎた。
「廉ちゃん、明後日のクリスマス楽しみにしてなさい」
母親が何かたくらんでいる顔をしている。
あ、碌なことないな。と野生の勘が働いた。
「とりあえず、お隣さんにケーキ必ず3人で届けに行くのよ?」
「うん・・・。」
「でも、玄関までは僕も行くからね。」
・・・・ん?
それは直人さんもいれて4人で届けに行ってるのと変わらないよね?
まあいっか。
「さ、もう寝ましょう?廉ちゃん真ん中だから安心でしょ?」
「ん・・・。」
今日のシチューはかぼちゃのシチューで甘くておいしかったな・・・。
みんなはパンも食べていたけど、俺はシチューだけ。
ベーコン入りパンプキンシチューで食べやすかった。
みんなで寝ているおかげか、寝る前も考えるのはご飯のことだったからパニックにならず1番ぐっすり眠れた。
俺、ちょっと強くなって来たかな?と一人寝起きで喜んでいると百々に「廉ちゃん一人でニヤニヤしてる・・・きも。」と言われた。
そしてクリスマス当日が来た。
「廉ちゃん、飾りつけ手伝って!!」
「ん。」
「百々もやるー!!」
「はいはい。百々ちゃんは家族用の方飾りつけしてくれる?」
「うん!!」
「廉ちゃん苺とキウイと桃とパイン、たくさん使ってあげてね!」
「ん。」
「あ、サンタさんの飾りある!」
「それ一つずつ使えるからね」
「廉ちゃん、人にあげるんだから自分の好き嫌いで飾らないのよ?」
俺はキウイは少し苦手・・・。ゴールデンキウイだけどこいつは飾りに入れないでよって思っていたのがばれた・・・。
飾りつけは20分くらいで終わって、あとは母親がキレイにクリームをデコレーションしていた。
「廉くん、座って休憩しようか。百々ちゃんも。」
「・・・ん。」
「はーい!廉ちゃん余ったフルーツ食べよ!!」
百々は食いしん坊だからすぐにあまりものを持ってきてモグモグし始める。
「お隣さん家へはあと30分後に行く約束してるからね。」
「・・・。」
ドキドキするな・・・。
「隣の家のおばあちゃん廉くんと百々ちゃんに会えるのとっても楽しみにしていたよ!」
「・・・。」
「緊張する~!」
母親が仕上げを終える前に、俺と百々は翔さんのブランドのお揃いのパーカーに着替えた。
「じゃあ、行ってらっしゃい。ちゃんとご挨拶するのよ?」
「はーい!」
「・・・。」
「廉ちゃん、お口あるんだからお隣さんにはちゃんとお返事する事!」
「・・・はい・・。」
直人さんもお隣さんの玄関まで一緒に向かう。
「さ、ここからは3人で届けておいで。」
「廉くん、百々ちゃんこれ被って。」
サンタクロースの帽子を翔さんが取りだして三人でつける。
「こんにちはー!!!翔です!」
ガラガラと重そうな扉が開いた。
和風テイストの高級住宅。なんだかとっても怖そうな人が出てきそうで後ろの直人さんを振りかえるとニコッと笑ってくれた。
いや、それじゃ安心できないけどね・・。
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