嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第六章 ぼくは君を許さない。

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今日も寝坊はしたが無事に病院に来れた。
おじいちゃん先生にはたまに体力づくりについて聞きに行ったりと交流は続いている。
俺は基本的に直人さんの院長室にいるんだけど、直人さんも診察で席を外すことが多々あるからほとんど一人で勉強をする。
ここでの約束事は、11時と15時に病院の中庭かカフェテリアに行くこと。
直接話すことはないけれど、人に慣れなさいということでぶらつけといわれている。
ここに通って1週間もたたないうちに前回入院した時もフラフラたまにしてたからか顔見知りの看護師はできた。
といっても向こうが話かけてくることに俺は頷くだけなんだけど・・・。
今日は寝不足だから11時の散歩はなしでいいから寝てなさいとのことだったので、素直に11時から12時まで寝させてもらうことにした。
あ、朝食はまさかのキムチ雑炊だったんだけどあまり辛くなくて食べやすかった。
俺の食べる量をわかってる母親は朝と昼でお弁当1個を食べたらいいよ。と言ってくれてたから1/3だけ食べた。
フルーツは多めに入っていったからフルーツを多めに食べた。
小一時間寝た後はお昼ごはんなんだけど、さっき食べたばかりで満腹気味。
だけど、休憩で院長室に来た母親が食べなさいよ?という目でチラチラ見てくるので少しずつ食べる。
「廉ちゃん、運動してからご飯食べる?」
「・・・・いや。」
「そういうところの意思表示だけははっきりしてるのよね」
そう言って母親が自分のお弁当を食べる。
「今度からフルーツなしにするわよ?」
「・・・やだ・・・。」
「雑炊なんて量は少ないんだから。ふやかした米よ?それお茶碗1杯分もないんだからね?」
「うん・・・。」
これが20歳と母親の会話である。
我が家はきっと特殊だな。
何とか1時間20分格闘してキムチ雑炊を完食した。
フルーツはまだ残っているが、これに関しては怒られないと思う。
また問題集を広げて勉強を開始するが、集中で気なくなったので散歩してみることにした。
直人さんが留守だったので、書置きをして部屋を出る。
まあ30分くらいで戻るんだけど心配かけるからね。
「ん~・・・・!!!少し寒いけど気持ちいいかも」
日の当たるところは少しあったかい。
今日はちゃんと着込んできたから怒られる心配はない。
「こんにちは。」
いきなり男性に話しかけられた。
45歳くらいかな?誰かのお見舞いだろうか。
「・・・こんにちは・・・」
「今日はいい天気だね~」
「・・・・はい・・・」
「君は入院してるのかい?」
「・・・いえ・・・。」
「そうか。じゃあ誰かのお見舞いかな。」
「・・・・いえ。」
「通院かい?」
「廉くん!!」
直人さんが走ってくると、その男性はどこかへ歩いていった。
「もう部屋に戻ろうね。さっきの人は知り合い?」
直人さんに聞かれて首を横に振る。
「そう・・・。」
背中を押されて院長室に戻る。男性が向かったほうを振りかえったがもう誰もいなかった。
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