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第五章 ハタチ
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直人さんと母親、翔さんがほぼ同時に帰って来た。
直人さんと母親が隣のじいちゃんたちの家にお土産を渡しに行き今日のことを教えてもらったらしく、直人さんと翔さんはかなり怒っている。
「廉くん、ちゃんと留守番約束守ってくれたんだね。」
「うん・・・。」
「お隣さんが対応してくれなかったらどうなってたことやら・・。」
「確かに。廉ちゃんそれで顔色悪いのね。」
「にしても、週刊誌だかなんだか知らないけどしつこいね。なんで一般人のブランド店にこんなに執着してるんだろ。」
「さぁね~・・・。今回ので終わればいいけど人を変えてわざわざ来るなんてご苦労なこと。お隣さん、ばあちゃんの方が強いのに今回はじいちゃんが怒ったみたいだから、よっぽどだったんだろうね。廉くん一人でよく頑張ったよ。」
「さ、この話はもうやめて廉ちゃんの誕生日会しましょう。」
今日はお寿司もあるし、フライドチキンもある。
俺の目の前にはあったかいうどんだけど・・・。
「廉ちゃん、おにぎり食べてないんじゃない?」
「・・・。」
「百々ちゃん食べたでしょ、代わりに。」
「ばれてたか・・・。でも廉ちゃんゼリー食べたよ。」
「ゼリー食べたらいいわよって言う問題でもないのよ、百々ちゃん。」
「まぁまぁ。廉くん、ストレスもあっただろうし今日はおうどんにしようね。あ!たまごなら食べていいよ。」
いやうどんだけでいいよ・・・。
手を合わせていただきますをする。
どうやら俺がいつ体調崩しても大丈夫なようにうどんがストックされ始めているようで、いつもすぐ出てくる。
「廉くん、ケーキ分はお腹空けといてね?」
「、、、」
「うどん、半分にする?」
翔さんの提案に頷くと、すぐにうどんを小皿に半分移してくれた。
ギリギリ半分食べ切ったんだけど、それ以上は無理だった。
「廉ちゃん、久々にテレビゲームしたら?」
小さいおじさんのカートゲームとかではなく、スポーツのゲーム。
前は百々とよくやっていた。
テレビで百々がよくゲームをするのでそのままゲーム機は置いてて、百々が早速ゲームを起動させる。
「野球とテニスまずどっちする?」
「・・・・」
「じゃあ、テニスね!」
あ、百々自分が強い奴選んだ!!
ダンっと足を一回床に強くたたきつけて足音をさせると直人さんが笑う。
「廉くん怒り方が動物チックだね。でも怪我しちゃうからそれはダメだよ」
「はい、始まるよ!」
久々にやると楽しいもので、あっという間に1時間たっていた。
ゲームだし座ってるのに汗もかいたようで母親がお風呂に入るように勧めてきたので、お風呂に入った。
お風呂から出て、直人さんが歩行の付き添いをするために来てくれてリビングへ戻るとパーンとクラッカーの音。
だから今日は付き添う補助だったのに、おんぶだったのか。
転倒させないようにと医者だから先読みされたようだ。
「「「お誕生日おめでとう!!!!」」」
「廉ちゃんクラッカーないと寝ちゃうかと思って。」
そう言いながら母親がクラッカーのゴミを回収している。
確かにお風呂入って眠かったけど。
直人さんと母親が隣のじいちゃんたちの家にお土産を渡しに行き今日のことを教えてもらったらしく、直人さんと翔さんはかなり怒っている。
「廉くん、ちゃんと留守番約束守ってくれたんだね。」
「うん・・・。」
「お隣さんが対応してくれなかったらどうなってたことやら・・。」
「確かに。廉ちゃんそれで顔色悪いのね。」
「にしても、週刊誌だかなんだか知らないけどしつこいね。なんで一般人のブランド店にこんなに執着してるんだろ。」
「さぁね~・・・。今回ので終わればいいけど人を変えてわざわざ来るなんてご苦労なこと。お隣さん、ばあちゃんの方が強いのに今回はじいちゃんが怒ったみたいだから、よっぽどだったんだろうね。廉くん一人でよく頑張ったよ。」
「さ、この話はもうやめて廉ちゃんの誕生日会しましょう。」
今日はお寿司もあるし、フライドチキンもある。
俺の目の前にはあったかいうどんだけど・・・。
「廉ちゃん、おにぎり食べてないんじゃない?」
「・・・。」
「百々ちゃん食べたでしょ、代わりに。」
「ばれてたか・・・。でも廉ちゃんゼリー食べたよ。」
「ゼリー食べたらいいわよって言う問題でもないのよ、百々ちゃん。」
「まぁまぁ。廉くん、ストレスもあっただろうし今日はおうどんにしようね。あ!たまごなら食べていいよ。」
いやうどんだけでいいよ・・・。
手を合わせていただきますをする。
どうやら俺がいつ体調崩しても大丈夫なようにうどんがストックされ始めているようで、いつもすぐ出てくる。
「廉くん、ケーキ分はお腹空けといてね?」
「、、、」
「うどん、半分にする?」
翔さんの提案に頷くと、すぐにうどんを小皿に半分移してくれた。
ギリギリ半分食べ切ったんだけど、それ以上は無理だった。
「廉ちゃん、久々にテレビゲームしたら?」
小さいおじさんのカートゲームとかではなく、スポーツのゲーム。
前は百々とよくやっていた。
テレビで百々がよくゲームをするのでそのままゲーム機は置いてて、百々が早速ゲームを起動させる。
「野球とテニスまずどっちする?」
「・・・・」
「じゃあ、テニスね!」
あ、百々自分が強い奴選んだ!!
ダンっと足を一回床に強くたたきつけて足音をさせると直人さんが笑う。
「廉くん怒り方が動物チックだね。でも怪我しちゃうからそれはダメだよ」
「はい、始まるよ!」
久々にやると楽しいもので、あっという間に1時間たっていた。
ゲームだし座ってるのに汗もかいたようで母親がお風呂に入るように勧めてきたので、お風呂に入った。
お風呂から出て、直人さんが歩行の付き添いをするために来てくれてリビングへ戻るとパーンとクラッカーの音。
だから今日は付き添う補助だったのに、おんぶだったのか。
転倒させないようにと医者だから先読みされたようだ。
「「「お誕生日おめでとう!!!!」」」
「廉ちゃんクラッカーないと寝ちゃうかと思って。」
そう言いながら母親がクラッカーのゴミを回収している。
確かにお風呂入って眠かったけど。
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