115 / 238
第四章 また一緒に。
・
しおりを挟む
「廉くん、今日頑張りすぎちゃってね」
「そうなんだ・・・。帰って来た時の顔見てすぐ寝るだろうなとは思ったけど」
そう言って翔が笑う。
「おでん、ありがとうな。」
「ううん。今日は仕事が早く終わったから。」
「翔もいつの間にかおでん作れるようになってたとはね!」
「俺意外と料理できるんだよ。」
「これ出汁から作ったの?」
「うん。ちゃんと作ったよ!コンビニのやつに寄せてみたんだけど。」
「確かにこれあのコンビニの味に似てる。」
少し汁をすすりながら直人が言うと、翔は満足げに笑う。
しばらくして、百合と百々も帰って来た。
「あーーー!!おでん!!百々も食べたい!」
「はいはい。百々ちゃんまずは手洗いうがい!!廉ちゃんが風邪ひいちゃうかもしれないわよ?」
「赤ちゃんじゃないんだからひかないよ」
笑ながら手を洗いに行った二人。
百々は戻ってくるとちゃっかり席に座り食べていいよのサインを待つ。
「百々ちゃん、本当に食べるの?」
「だめ?」
「いいけど、もう22時だよ?」
「大根だけ!!」
「はいはい」
笑ながら翔が小皿に大根と汁を少しだけよそってやる。
「いただきまーす!!おいしっ!!」
「百合さんは?」
「私はもう今日はお腹いっぱいよ、ありがとう」
「また明日にでもどうぞ。」
「そうね。明日またいただくね」
「廉ちゃんは?」
「廉くんは寝ちゃったよ。おでんも一口だけ食べたんだけど、リハビリトレーニング疲れちゃったみたい。」
「帰って来た時にはすでに半分寝てたよ。」
「なんか想像つくわね。」
「うん」
「でも、廉くん今日はすごく頑張ってたよ。」
「あの子頑張るのは得意だからね」
「わかる。廉ちゃんって努力家だよね。」
「字頭がいいかといわれたら、違うからね」
「そんなこといわないの」
そう言って直人さんがくすりと笑う。
「ねぇ~廉ちゃんと寝れるのまだ~?」
「うーん、廉くんまだお手洗いに一人で夜に行ったりするのが難しいからね」
「こないだ夜中に起きてお尻引きずってリビングに来たよ」
「早く体力戻らないかなぁ~」
「まぁまぁ、昨日の今日じゃ何も進まないよ。」
「さ、百々ちゃんも寝なさい?」
「はーい。ごちそうさまでした!」
「はい、お粗末様でした。」
みんな寝室へ行き百合と直人もベッドで真ん中に眠る廉を見て笑う。
「そんなコンパクトに寝なくてもいいのにね」
「ほんとよ、いつもこんな小さくなって寝てるのかしらね」
丸まって寝る猫のような寝方で思わず和んだ。
「おじいちゃん先生が胸の内の突っかかりもどうにかしてくれたらいいんだけどね・・・」
「廉くん迷ってる感じだったけどね。」
「そうなの?」
「ま、もう少しってところかな」
「そうなんだ・・・。帰って来た時の顔見てすぐ寝るだろうなとは思ったけど」
そう言って翔が笑う。
「おでん、ありがとうな。」
「ううん。今日は仕事が早く終わったから。」
「翔もいつの間にかおでん作れるようになってたとはね!」
「俺意外と料理できるんだよ。」
「これ出汁から作ったの?」
「うん。ちゃんと作ったよ!コンビニのやつに寄せてみたんだけど。」
「確かにこれあのコンビニの味に似てる。」
少し汁をすすりながら直人が言うと、翔は満足げに笑う。
しばらくして、百合と百々も帰って来た。
「あーーー!!おでん!!百々も食べたい!」
「はいはい。百々ちゃんまずは手洗いうがい!!廉ちゃんが風邪ひいちゃうかもしれないわよ?」
「赤ちゃんじゃないんだからひかないよ」
笑ながら手を洗いに行った二人。
百々は戻ってくるとちゃっかり席に座り食べていいよのサインを待つ。
「百々ちゃん、本当に食べるの?」
「だめ?」
「いいけど、もう22時だよ?」
「大根だけ!!」
「はいはい」
笑ながら翔が小皿に大根と汁を少しだけよそってやる。
「いただきまーす!!おいしっ!!」
「百合さんは?」
「私はもう今日はお腹いっぱいよ、ありがとう」
「また明日にでもどうぞ。」
「そうね。明日またいただくね」
「廉ちゃんは?」
「廉くんは寝ちゃったよ。おでんも一口だけ食べたんだけど、リハビリトレーニング疲れちゃったみたい。」
「帰って来た時にはすでに半分寝てたよ。」
「なんか想像つくわね。」
「うん」
「でも、廉くん今日はすごく頑張ってたよ。」
「あの子頑張るのは得意だからね」
「わかる。廉ちゃんって努力家だよね。」
「字頭がいいかといわれたら、違うからね」
「そんなこといわないの」
そう言って直人さんがくすりと笑う。
「ねぇ~廉ちゃんと寝れるのまだ~?」
「うーん、廉くんまだお手洗いに一人で夜に行ったりするのが難しいからね」
「こないだ夜中に起きてお尻引きずってリビングに来たよ」
「早く体力戻らないかなぁ~」
「まぁまぁ、昨日の今日じゃ何も進まないよ。」
「さ、百々ちゃんも寝なさい?」
「はーい。ごちそうさまでした!」
「はい、お粗末様でした。」
みんな寝室へ行き百合と直人もベッドで真ん中に眠る廉を見て笑う。
「そんなコンパクトに寝なくてもいいのにね」
「ほんとよ、いつもこんな小さくなって寝てるのかしらね」
丸まって寝る猫のような寝方で思わず和んだ。
「おじいちゃん先生が胸の内の突っかかりもどうにかしてくれたらいいんだけどね・・・」
「廉くん迷ってる感じだったけどね。」
「そうなの?」
「ま、もう少しってところかな」
11
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
再び大地(フィールド)に立つために 〜中学二年、病との闘いを〜
長岡更紗
ライト文芸
島田颯斗はサッカー選手を目指す、普通の中学二年生。
しかし突然 病に襲われ、家族と離れて一人で入院することに。
中学二年生という多感な時期の殆どを病院で過ごした少年の、闘病の熾烈さと人との触れ合いを描いた、リアルを追求した物語です。
※闘病中の方、またその家族の方には辛い思いをさせる表現が混ざるかもしれません。了承出来ない方はブラウザバックお願いします。
※小説家になろうにて重複投稿しています。
3人の弟に逆らえない
ポメ
BL
優秀な3つ子に調教される兄の話です。
主人公:高校2年生の瑠璃
長男の嵐は活発な性格で運動神経抜群のワイルド男子。
次男の健二は大人しい性格で勉学が得意の清楚系王子。
三男の翔斗は無口だが機械に強く、研究オタクっぽい。黒髪で少し地味だがメガネを取ると意外とかっこいい?
3人とも高身長でルックスが良いと学校ではモテまくっている。
しかし、同時に超がつくブラコンとも言われているとか?
そんな3つ子に溺愛される瑠璃の話。
調教・お仕置き・近親相姦が苦手な方はご注意くださいm(_ _)m
兄たちが溺愛するのは当たり前だと思ってました
不知火
BL
温かい家族に包まれた1人の男の子のお話
爵位などを使った設定がありますが、わたしの知識不足で実際とは異なった表現を使用している場合がございます。ご了承ください。追々、しっかり事実に沿った設定に変更していきたいと思います。
僕の主治医さん
鏡野ゆう
ライト文芸
研修医の北川雛子先生が担当することになったのは、救急車で運び込まれた南山裕章さんという若き外務官僚さんでした。研修医さんと救急車で運ばれてきた患者さんとの恋の小話とちょっと不思議なあひるちゃんのお話。
【本編】+【アヒル事件簿】【事件です!】
※小説家になろう、カクヨムでも公開中※
主人公の兄になったなんて知らない
さつき
BL
レインは知らない弟があるゲームの主人公だったという事を
レインは知らないゲームでは自分が登場しなかった事を
レインは知らない自分が神に愛されている事を
表紙イラストは マサキさんの「キミの世界メーカー」で作成してお借りしています⬇ https://picrew.me/image_maker/54346
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる