嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第四章 また一緒に。

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「ん・・・」
喉乾いた。横を見れば直人さんと母親は寝ていて壁の時計はAM3:00を示していた。
布団から出て部屋をそっとでる。
歩行はフラフラなためお尻を擦って少しずつ廊下を進みリビングへ行く。
リビングへ行くと寝ているはずの翔さんがいた。
「ん?どうした?」
お尻を擦って進んできたことと俺が起きてきたことに驚いているようだ。
スマホでもいじっていたのかソファに毛布を持ってきて膝にかけていた。
どうしよう。喉乾いたって言ったほうがいいのだろうか・・・。困って固まっていると翔さんの方から問いかけられた。
「喉乾いちゃった?空気乾燥してるもんね。」
そう言って寒いからこっちにおいで。といって引っ張って立たせてくれてゆっくりソファに座った。さっきまで膝にかけていたであろう毛布を俺の背中から包み込むようにかけてくれ翔さんはキッチンにあるウォーターサーバーへ向かった。
「冷たすぎるとお腹壊すから、ぬるめにしたからね。」
蓋つきストロープラカップに入れてくれて、静かにそれを飲む。
喉が渇いていたけど、半分くらいで満足した。
「もういい?」
頷くと翔さんがカップをキッチンの流しへ持っていきさっと洗ってくれた。
「お手洗い行っておく?せっかく起きたから一応いっておいた方がいいよ。」
床が冷いからとおんぶされた。心臓がどきどきしているがパニックまではなりそうにないから安心。
「ほら、行っておいで。」
扉の前で降ろされてトイレに行く。終わって扉を開けるとまたおんぶしてくれた。
「寝室でいい?」
「・・・・ぅん」
「了解。」
また親の寝ている寝室に送られて、自力で元の真ん中に行き布団の中に入る。
少し体が冷えて小さくくしゃみをしたら直人さんが起きてしまった。
「ん・・・廉くん寒いかな?」
「・・・・さむくない・・・」
暗闇で頷きなどは見えにくいので小さく声を出すと「肩までしっかり布団かぶらなきゃダメだよ?」と言って、しっかりと布団をかけられた。
直人さんはなぜか俺をトントンしてくれてそのまま俺も眠りについた。




次に目が覚めたら10時・・・。
え・・・。10時!?置いていかれた!?リハビリなし!?やった―!!と思っていたら、「廉くん?そろそろ起きて病院行こうか」と直人さんの声かけで地獄へ落とされた。
「今日は僕遅番なんだよ。だからゆっくり寝かせてあげようと思ってね。昨日喉乾いて起きちゃったんだって?」
そういうことか・・・。
「ごめんね、今夜からは枕元にお水置いておくからね。」
「・・・・だいじょうぶ」
母親は先に仕事に行ったらしい。
「ご飯どうする?百合さんがお粥と卵焼きは作ってくれてるよ。」
お粥と卵焼きか・・・・。でももうすぐお昼だし、お昼でいいかな。
「おひる・・にたべる」
「わかったよ。お昼ごはんで食べるんだね。じゃぁお粥とか持っていく準備しておくから、着替えだけしておいてくれるかな?あ、その前にトイレ行こうね。」
そう言ってゆっくり手を引かれてトイレに行った。
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