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第二章 翔の仕事
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あれから2日眠っていたらしい。
原因はショックからって事だけど、意外なことに俺は今回目が覚めてからパニックになることはなかった。
直人さんと翔さん、そして母親はそれを疑問に思っているのか5日たった今日も朝から診察を部屋で受ける羽目になっている。
「俺が強くなったってことじゃん?なぁ百々。」
「う・・・うん」
百々ですら少し怪しんでいるようだ。
「心音も普通・・・。下瞼見せてね。うーん、特に貧血もないね・・・」
「だから大丈夫だって!」
3日目に退院して、とりあえず今日まで自宅療養といわれたがお腹殴られて頬を殴られただけでそこまでしなくたって・・・。
「うーん・・・なんだか引っ掛かるんだよね・・・。廉くん本当に体調平気なの?」
「廉ちゃん本当のこと言っていいのよ?」
「だからしつこいなぁ・・・」
翔さんが半身を起こしている俺の横に腰かける。
「廉くん、羽間を守ってくれたことは感謝している。でもね、俺からすると廉くんは弟であり従業員なんだよ。それもモデルの。顔に傷が残ったらどうするの・・・。何より廉くんが最悪の自体に陥ってたら俺今よりもっと自分を責めてる。」
「どうして翔さんが自分を責めるの・・・?」
「俺があの日会議に出ないければとか・・・廉くんが自宅に帰ったか確認してればとか・・・俺があの日出勤して廉くんの側を離れなければとか・・・。廉くんが思っているより俺も父さんや百合さん百々ちゃんみんな廉くんが大切なんだよ。だから何かあったら心配でたまらないし、後悔する。だからもう無茶しないで。」
「無茶・・・俺が羽間さん助けるのは無茶・・・?」
「はっきり言う。無茶だよ。」
「・・・なんで?」
「廉くん、犯人が複数いたら廉くん一人で何ができるの?武道習ってる人だったら?それでも廉くんは羽間を守れた?」
「・・・だってそれなら翔さんだって同じじゃん!!」
「俺も文も昔少しやんちゃな時期があったから廉くんみたいに喧嘩未経験とかじゃない。」
「あれ?翔、父さん初耳だけど。」
「言ってないもん」
「直人さん、翔君のことしっかり見なくちゃ」
そう言って母さんが笑っている。
「実際今回はスタンガン相手が持ってたわけだし。廉くんは今後こういうときは絶対に逃げること!」
「・・・」
俺だって誰かを守りたい・・・
なんで・・・?結果は確かに危ないことになったけど、そんな絶対無理って決めつけなくてもいいじゃん・・・。
気づいたら部屋を飛び出して外に出ていた。
裸足で出てきたし走ったから足が痛い。
パジャマで裸足、住宅街を走れば目立つわけでジロジロみられる。
今日はスマホも持ってきてないし、パジャマだからGPS機能のあるものはすべてない。
GPSどころか靴もないんだけどね。
目立たないように人気の少ない道を行き、数時間歩いてたどり着いたのは海。
「久々に来たなぁ~海!」
座って砂で山を作り、足を入れて砂の感触を楽しむ。
「楽しいかも!!」
有名な海と気づいたのは散歩する人が増えてからだったんだけどね。
なるべく人が来ない隅っこへ行って、さっきと同じく山を作る。
いつの間にか猫が近くに来ていて、なんとなく手遊びをして猫の気を引いてみた。
今日は秋にしては暖かくて完全にパジャマという薄着で素足の俺でも寒くて身震いすることはなかった。
「へっくち・・・!!」
いや、身震いはしなくても体は冷えたかもしれない・・・。
猫がびっくりして俺を見上げた。
「少し暖を取らせて・・・」
猫を抱え上げて湯たんぽ代わりにする。
飼い猫のようで毛で見えなかったが首輪をしていた。
「あったかい・・・」
原因はショックからって事だけど、意外なことに俺は今回目が覚めてからパニックになることはなかった。
直人さんと翔さん、そして母親はそれを疑問に思っているのか5日たった今日も朝から診察を部屋で受ける羽目になっている。
「俺が強くなったってことじゃん?なぁ百々。」
「う・・・うん」
百々ですら少し怪しんでいるようだ。
「心音も普通・・・。下瞼見せてね。うーん、特に貧血もないね・・・」
「だから大丈夫だって!」
3日目に退院して、とりあえず今日まで自宅療養といわれたがお腹殴られて頬を殴られただけでそこまでしなくたって・・・。
「うーん・・・なんだか引っ掛かるんだよね・・・。廉くん本当に体調平気なの?」
「廉ちゃん本当のこと言っていいのよ?」
「だからしつこいなぁ・・・」
翔さんが半身を起こしている俺の横に腰かける。
「廉くん、羽間を守ってくれたことは感謝している。でもね、俺からすると廉くんは弟であり従業員なんだよ。それもモデルの。顔に傷が残ったらどうするの・・・。何より廉くんが最悪の自体に陥ってたら俺今よりもっと自分を責めてる。」
「どうして翔さんが自分を責めるの・・・?」
「俺があの日会議に出ないければとか・・・廉くんが自宅に帰ったか確認してればとか・・・俺があの日出勤して廉くんの側を離れなければとか・・・。廉くんが思っているより俺も父さんや百合さん百々ちゃんみんな廉くんが大切なんだよ。だから何かあったら心配でたまらないし、後悔する。だからもう無茶しないで。」
「無茶・・・俺が羽間さん助けるのは無茶・・・?」
「はっきり言う。無茶だよ。」
「・・・なんで?」
「廉くん、犯人が複数いたら廉くん一人で何ができるの?武道習ってる人だったら?それでも廉くんは羽間を守れた?」
「・・・だってそれなら翔さんだって同じじゃん!!」
「俺も文も昔少しやんちゃな時期があったから廉くんみたいに喧嘩未経験とかじゃない。」
「あれ?翔、父さん初耳だけど。」
「言ってないもん」
「直人さん、翔君のことしっかり見なくちゃ」
そう言って母さんが笑っている。
「実際今回はスタンガン相手が持ってたわけだし。廉くんは今後こういうときは絶対に逃げること!」
「・・・」
俺だって誰かを守りたい・・・
なんで・・・?結果は確かに危ないことになったけど、そんな絶対無理って決めつけなくてもいいじゃん・・・。
気づいたら部屋を飛び出して外に出ていた。
裸足で出てきたし走ったから足が痛い。
パジャマで裸足、住宅街を走れば目立つわけでジロジロみられる。
今日はスマホも持ってきてないし、パジャマだからGPS機能のあるものはすべてない。
GPSどころか靴もないんだけどね。
目立たないように人気の少ない道を行き、数時間歩いてたどり着いたのは海。
「久々に来たなぁ~海!」
座って砂で山を作り、足を入れて砂の感触を楽しむ。
「楽しいかも!!」
有名な海と気づいたのは散歩する人が増えてからだったんだけどね。
なるべく人が来ない隅っこへ行って、さっきと同じく山を作る。
いつの間にか猫が近くに来ていて、なんとなく手遊びをして猫の気を引いてみた。
今日は秋にしては暖かくて完全にパジャマという薄着で素足の俺でも寒くて身震いすることはなかった。
「へっくち・・・!!」
いや、身震いはしなくても体は冷えたかもしれない・・・。
猫がびっくりして俺を見上げた。
「少し暖を取らせて・・・」
猫を抱え上げて湯たんぽ代わりにする。
飼い猫のようで毛で見えなかったが首輪をしていた。
「あったかい・・・」
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