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第二章 翔の仕事
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『お前でも可愛い顔してるよな。きれいだし。』
「んー?んんんんん!!んーん!!!(はぁ?きもいんだよ!ばーか!)」
『お前わかりやすく言ってんじゃねーよ!!』
そう言ったかと思えば座っていたお腹を思いっきり蹴られた。
いたい!!!うずくまって痛みに耐える。
思い切り服を開かれた。
まさかの両刀ですか?この糞ジジイ・・・。
『きれいなカラダ。コイツなら俺イケるかもな』
『確かに綺麗っすね・・・』
「んんんん!!!!(さわるな!)」
パシーン!と思い切り頬を叩かれ血が口から垂れた。
やばい・・・フラッシュバックきそう・・・・
『おい里崎!!!お前いるのわかってんだぞ!!』
『なんでこんな早くに見つかるんだよ!』
『その子を置いて出て来い!!』
くっそ!という声と焦げ臭いにおいがし始めた。
ガソリンのにおいはしないからきっと周りの何かに火をつけただけだろう。
「ん・・・(痛い・・・)」
逃げなくてはと思うが、手は縛られてるし足も縛られてるし、お腹はいたいし!
でも一番嫌なのは口かも・・・。
血の味が気持ち悪い・・・。
どんどん熱くなっていく。
死んじゃうかも。
まぁいっか。人を守った末に誘拐で死亡ってダサいけど、羽間さん守れたから翔さんの役には立てたかな・・・。
口をふさがれているから血は溜まっているし、大きな声は出せないし、煙でむせるし。
最悪だなぁ。
俺悪い事して生きてきたのかな・・・。もっと死ぬなら眠るように死にたかった。
はぁ・・・気づかれるのが先か、死ぬのが先か・・・。
「廉くん!!」
「翔!廉くんいた!?」
「ああ!文、お前もう逃げろ!すぐに廉くん抱えていくから!」
「わかった!絶対来いよ!」
「あぁ」
「廉くん、ごめんね。頑張ったね」
翔はすぐに廉の顔を自分の方にもっていき煙を吸い込まないように、そしてにじんでいる口にあるであろう血を飲みこまないように抱えて火を避けて外へ出た。
「翔!!廉くんは!?」
「廉ちゃん!?」
すぐに地面に寝かせて口をふさいでいたものを取り少し起こさせて血を口から出させる。
「酸素マスク携帯用は持ってきてる。」
「ちょっと口に水含ませて血を出させようか。」
「そうね。」
百々がいるためみんな触れないが上着が裂けて開いているのを見て、何が行われようとしていたかを察した。
「廉ちゃん、起きたらパニック出るよね・・・。」
「そうね。百々ちゃんいつも通りに接するのよ?できる?」
「うん・・・。」
「廉くんは強いから大丈夫だよ、百々ちゃん」
「うん・・・」
白山家が廉の処置を行っている間に文が事情聴取に答えている。
犯人は捕まってそうそうにパトカーに乗せられて連れていかれた。
「んー?んんんんん!!んーん!!!(はぁ?きもいんだよ!ばーか!)」
『お前わかりやすく言ってんじゃねーよ!!』
そう言ったかと思えば座っていたお腹を思いっきり蹴られた。
いたい!!!うずくまって痛みに耐える。
思い切り服を開かれた。
まさかの両刀ですか?この糞ジジイ・・・。
『きれいなカラダ。コイツなら俺イケるかもな』
『確かに綺麗っすね・・・』
「んんんん!!!!(さわるな!)」
パシーン!と思い切り頬を叩かれ血が口から垂れた。
やばい・・・フラッシュバックきそう・・・・
『おい里崎!!!お前いるのわかってんだぞ!!』
『なんでこんな早くに見つかるんだよ!』
『その子を置いて出て来い!!』
くっそ!という声と焦げ臭いにおいがし始めた。
ガソリンのにおいはしないからきっと周りの何かに火をつけただけだろう。
「ん・・・(痛い・・・)」
逃げなくてはと思うが、手は縛られてるし足も縛られてるし、お腹はいたいし!
でも一番嫌なのは口かも・・・。
血の味が気持ち悪い・・・。
どんどん熱くなっていく。
死んじゃうかも。
まぁいっか。人を守った末に誘拐で死亡ってダサいけど、羽間さん守れたから翔さんの役には立てたかな・・・。
口をふさがれているから血は溜まっているし、大きな声は出せないし、煙でむせるし。
最悪だなぁ。
俺悪い事して生きてきたのかな・・・。もっと死ぬなら眠るように死にたかった。
はぁ・・・気づかれるのが先か、死ぬのが先か・・・。
「廉くん!!」
「翔!廉くんいた!?」
「ああ!文、お前もう逃げろ!すぐに廉くん抱えていくから!」
「わかった!絶対来いよ!」
「あぁ」
「廉くん、ごめんね。頑張ったね」
翔はすぐに廉の顔を自分の方にもっていき煙を吸い込まないように、そしてにじんでいる口にあるであろう血を飲みこまないように抱えて火を避けて外へ出た。
「翔!!廉くんは!?」
「廉ちゃん!?」
すぐに地面に寝かせて口をふさいでいたものを取り少し起こさせて血を口から出させる。
「酸素マスク携帯用は持ってきてる。」
「ちょっと口に水含ませて血を出させようか。」
「そうね。」
百々がいるためみんな触れないが上着が裂けて開いているのを見て、何が行われようとしていたかを察した。
「廉ちゃん、起きたらパニック出るよね・・・。」
「そうね。百々ちゃんいつも通りに接するのよ?できる?」
「うん・・・。」
「廉くんは強いから大丈夫だよ、百々ちゃん」
「うん・・・」
白山家が廉の処置を行っている間に文が事情聴取に答えている。
犯人は捕まってそうそうにパトカーに乗せられて連れていかれた。
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