69 / 237
第二章 翔の仕事
・
しおりを挟む
俺は今すっごく怒ってます!
「翔?なんでお前仕事してんの?」
『会社には行ってないだろ?』
アイスを人数分買い、oliveへ戻ると何やら風太さんとカメラ越しにやり取りしている翔さんが映っている。
確かに部屋だ。翔さんの。
「熱は?」
『ん?まぁ』
「濁すな。」
文さんも俺に劣らず怒らせたら怖い人かもしれない。
いつもの緩い空気はない。
いつもより低い声だし、いつもより目つきが鋭い。
「今すぐこれ切って寝ないと、二度と3人で寝ませんから!!」
苦笑いで俺と文さんを見ていた風太さんがびっくりしてこちらを見る。
「3人って妹さん含め三人っすか!?」
「うん」
『そうそう。百々ちゃん入れてね。それはヤダなぁ・・・』
「じゃぁ今すぐいい子で寝ててください!!」
「だって、翔。ちなみに今すぐ仕事辞めて寝ないとお前の秘密みんなにバラすから。」
『な・・・』
ひみつ?
翔さんの秘密気になるな。
「文さん、翔さんの秘密って何ですか?」
『わかった!!寝るから!!』
「翔、今日中に熱下げろよ?廉くんのスカウトの話聞きたいだろ?」
『はぁ!?スカウト!?廉くん帰ったらお兄ちゃんとお話ししようね。』
「切ります。」
『え!?ちょっと廉くん!?れ!』
ブチッと切った。
「文さん、廉くんスカウトされたんすか?」
「うん、なんか今日撮影した雑誌のとこにね専属モデルにならないかって」
「え?」
「まぁそういう話がきてるよ、廉くん」
「いや・・俺はoliveだからモデルしてるだけで・・・」
「うん、知ってる~だから、俺は判断できないですぅって言っといたよ~」
緩い文さんに戻っていたが、それを気にする余裕もないくらいにスカウト話にびっくりした。
「命知らずだよねぇ~。翔、絶対NOだし、スカウトしつこいとoliveから掲載お断りしちゃいかねないよ~」
「そんなことってあるんですか?」
「うん、たまにあるよ~。翔怒らせると徹底的にやるからね~。ちなみに未だに通り魔事件についても翔は怒ってるから真犯人大丈夫かなぁ~」
「文さん、あの犯人心当たりあるんですか?」
「なんとなーくね~」
「だれっすか!?」
「さ、廉くんアイスがいい感じに溶けたからメロンクリームソーダ作ろうか」
「話そらさないでくださいっす!!」
「後でね~」
とりあえず俺はずっと待ち望んでいたメロンクリームソーダを文さんと作り始めた。
「翔?なんでお前仕事してんの?」
『会社には行ってないだろ?』
アイスを人数分買い、oliveへ戻ると何やら風太さんとカメラ越しにやり取りしている翔さんが映っている。
確かに部屋だ。翔さんの。
「熱は?」
『ん?まぁ』
「濁すな。」
文さんも俺に劣らず怒らせたら怖い人かもしれない。
いつもの緩い空気はない。
いつもより低い声だし、いつもより目つきが鋭い。
「今すぐこれ切って寝ないと、二度と3人で寝ませんから!!」
苦笑いで俺と文さんを見ていた風太さんがびっくりしてこちらを見る。
「3人って妹さん含め三人っすか!?」
「うん」
『そうそう。百々ちゃん入れてね。それはヤダなぁ・・・』
「じゃぁ今すぐいい子で寝ててください!!」
「だって、翔。ちなみに今すぐ仕事辞めて寝ないとお前の秘密みんなにバラすから。」
『な・・・』
ひみつ?
翔さんの秘密気になるな。
「文さん、翔さんの秘密って何ですか?」
『わかった!!寝るから!!』
「翔、今日中に熱下げろよ?廉くんのスカウトの話聞きたいだろ?」
『はぁ!?スカウト!?廉くん帰ったらお兄ちゃんとお話ししようね。』
「切ります。」
『え!?ちょっと廉くん!?れ!』
ブチッと切った。
「文さん、廉くんスカウトされたんすか?」
「うん、なんか今日撮影した雑誌のとこにね専属モデルにならないかって」
「え?」
「まぁそういう話がきてるよ、廉くん」
「いや・・俺はoliveだからモデルしてるだけで・・・」
「うん、知ってる~だから、俺は判断できないですぅって言っといたよ~」
緩い文さんに戻っていたが、それを気にする余裕もないくらいにスカウト話にびっくりした。
「命知らずだよねぇ~。翔、絶対NOだし、スカウトしつこいとoliveから掲載お断りしちゃいかねないよ~」
「そんなことってあるんですか?」
「うん、たまにあるよ~。翔怒らせると徹底的にやるからね~。ちなみに未だに通り魔事件についても翔は怒ってるから真犯人大丈夫かなぁ~」
「文さん、あの犯人心当たりあるんですか?」
「なんとなーくね~」
「だれっすか!?」
「さ、廉くんアイスがいい感じに溶けたからメロンクリームソーダ作ろうか」
「話そらさないでくださいっす!!」
「後でね~」
とりあえず俺はずっと待ち望んでいたメロンクリームソーダを文さんと作り始めた。
11
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
兄たちが溺愛するのは当たり前だと思ってました
不知火
BL
温かい家族に包まれた1人の男の子のお話
爵位などを使った設定がありますが、わたしの知識不足で実際とは異なった表現を使用している場合がございます。ご了承ください。追々、しっかり事実に沿った設定に変更していきたいと思います。
主人公の兄になったなんて知らない
さつき
BL
レインは知らない弟があるゲームの主人公だったという事を
レインは知らないゲームでは自分が登場しなかった事を
レインは知らない自分が神に愛されている事を
表紙イラストは マサキさんの「キミの世界メーカー」で作成してお借りしています⬇ https://picrew.me/image_maker/54346
『 ゆりかご 』
設樂理沙
ライト文芸
" 揺り篭 " 不倫の後で 2016.02.26 連載開始
の加筆修正有版になります。
2022.7.30 再掲載
・・・・・・・・・・・
夫の不倫で、信頼もプライドも根こそぎ奪われてしまった・・
その後で私に残されたものは・・。
・・・・・・・・・・
💛イラストはAI生成画像自作
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる