嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第二章 翔の仕事

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「廉くん、翔は風邪とかじゃなくてただの貧血だから栄養あるもの食べて、ゆっくり寝たら治るからそんなに心配しなくても大丈夫だよ」
「だめです。即刻ごはん食べて寝てもらいます。1秒でも仕事したら二度と口ききません。」
「廉ちゃん、なんだか重たい彼女みたいね・・・」
母親がドン引きしているが関係ない。
翔さんが倒れたら困る人がたくさんいるのだ。
ずっと健康でいてもらわないと困る。
「今日はホウレンソウと肉食べてくださいね。」
「・・・はい」
さすがの翔さんも俺の怒りモードにタジタジだ。

「廉ちゃん、なにげ翔さんに甘えるようになったと思うの私だけ?」
「ううん、ママもそう思う。今まで、廉ちゃん甘える人ママしかいなかったからなんだか新鮮。最初はどうなることかと思ったけど。」
「廉くんがちゃんと甘えられてるなら翔も嬉しいと思うよ。翔も廉くんがとっても大切みたいだし。百々ちゃんのことも」
「百々より絶対廉ちゃんの方が大切っぽいけどね。」
「ホウレンソウとステーキ、夕飯でよかったね。」
「直人さんから翔君が貧血っぽい気がするって朝聞いてたから」
「え?そんな早くに気づいてたんですか?」
「うん、翔朝血色が少し悪かったからね。子供の体調管理は自信があるよ」
そんな会話を俺が翔さんににらみを利かせている間にしていたらしい。

今日はリビングで食事を取り、俺は翔さんがすべて食べるまでじーっと見ていた。
「廉ちゃん、あなたも食べなさい。お水もしっかりね。はい、ポカリも置いておくからね」
俺は翔さんを監視し、母親は俺を監視というピンッと張った空気の中翔さんは完食し、俺はポカリも飲み切った。
宣言通り、お風呂に順番に入った後は布団に突っ込む。
布団から出ないように俺が翔さんの布団の上に乗った。
「廉くん、重たいよさすがに」
そう言って笑う翔さんは少し顔色がよくなった気がする。
「だって、絶対部屋に帰って仕事するもん」
「そうだそうだー!」
そう言って百々まで翔さんに乗った。
「重い、重い!」
「重たくなーい」
そう言って百々俺の背中でバタバタしているが、それは俺も重たい。
「百々、重たい!」
「廉ちゃん、女の子に重いって言ったらダメだよ!!乙女心がわかってない!!」
「ちょっと兄妹げんか俺のお腹の上でしないで」
そう言って翔さんが起き上がる。
二人合わせたら100キロ手前はあるのに軽々起きられた。
「百々、まだ重さが足りないのかも・・・」
「辞書とか背負って乗る?」
「その手もあるな」
「こら乗らなくても寝るから。ほら二人とも湯冷めするから布団に入って」
「百々、翔さんがいなかったら知らせてね」
「廉ちゃんもね!」
「「おやすみ!!」」
「おやすみ」
俺は翔さんの腕に乗ったまま眠りについた。
翔さんもだんだん温かくなってきたから眠いんだと思う。
明日にはいつもの元気な翔さんだといいな。
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