嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第二章 翔の仕事

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朝になり、顔を洗い食事を取りに下に降りると翔さんと被った。
「廉くん、おはよ」
「おはようございます・・・。」
翔さんをじっと見つめる。
「どうしたの?」
「隈できてます。」
「あー。昨日夜遅くまでデザイン考えてたからね~」
「デザイン、家でも考えるんですか?」
「そりゃね」
コーヒーを飲みながらキッチンに手をついて、なんかできる男って感じでムカつく。
「廉くんに合う服ってよりは、みんなに似合う服を考えるんだけど、どうしても廉くんだけに似合う服になっちゃって」
訂正。
やっぱりこの人変態だ!!!

朝食で準備されていた食パンのサンドイッチが冷蔵庫にありラップで切らずに包まれているのを翔さんが切ってくれた。
あ、頼んでないけど。
オレンジジュースを注いで、デザートらしいヨーグルトのフルーツ和えをおぼんに乗せて二階へ。
今はすでに8時で俺と翔さん以外いない。
一人でスマホで動画を流しながらごはんを食べる。
最近は朝ぐらいしか一人の時間がない気がする。
休みの日や、夜は家にいたら百々がやってくるし。
翔さんもこの部屋に来る。
親は1階で二人の時間を楽しんでいるし。
動画を1本見終えたタイミングでノックオンがした。
「廉くん、9時にここ出るよ~」
「olive?」
「うん。また検品作業手伝ってくれるかな?」
「はい。」
そういえばoliveの人あと会ったことないの2人いらっしゃるのか・・・。
「今日はランチに焼肉行こうと思うから、匂い付いてもいい服で準備してね」
「はい。」


準備を終えて下に行くと、おそらく俺が飲む用だろうかわいいキャラクターのストローキャップのついたスポーツ飲料。
ジッとそれを見る。
「かわいいでしょ?」
他のキャラクターはなかったのか?なぜパンのキャラクター・・・
それは幼児が持ったらかわいいが俺はもうすぐ20歳。
せめて青い狸にしてくれよ。
ちなみにボトルを入れてるケースは青虫のキャラクター。
ん?翔さんは俺に喧嘩を売ってるのか?
絶対仕返ししてやる・・・。

車の中でおしゃれな外国の曲を聞きながら、oliveへ到着した。

「さ、今日も一日頑張りますか~」
そう言って店に入っていく翔さんのあとを小走りで追う。
「おはようございます!」
「おはよう。あ、廉くん初めましてのペアだね。」
「あ、白山廉です・・・よろしくお願いします。」
またやってしまった。
翔さんの後ろに隠れてしまう。
初対面は苦手だ。
毎回ではないが、たまにこうなってしまう。
そんなことを気にしていると。
「恥ずかしがり屋なんですね!私は桜見 明日香さくらみ あすかといいます。」
「僕は江戸 透矢えど とうやといいます。」
明日香さんはのほほんとしていてふんわりトーンで話してくれて、透矢さんは眼鏡をかけていてにっこり笑った顔が素敵な方。
「廉くん、この二人は大丈夫だろ?」
「はい!」
ひょこっと後ろから顔を覗かせると「かわいい」と二人に言われた。
「廉くん、たまーに店でモデルを兼ねてそこの席で勉強してもらったりしようと思ってるからよろしくね!普段は雑誌のモデルとデザイン部でネット販売の手伝い入ってもらってるから」
「了解しました」

俺が合わないのは、羽間さんだけかぁ~・・・。
羽間さんは難しい・・・。
怖いんだもん・・・。

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