【完結】ざまぁは待ってちゃ始まらない!

紫蘇

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ざまぁなど知らぬ!

甘くない!食糧問題

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俺が早速空を飛んで街に種を買いに行こうとしたところ、こういう時のおねだりじゃないのか、とねだられる側の人から怒られ、種は取り寄せになった。

そしておねだりしなかったお仕置きと称して色々…その、えっちな事を…だな…。

おねだりって義務なん?
そして俺まだオナニーで満足できる体なん?
とっても不安。

そしてもう一つの不安は…

「苗までは誰かに頼まないと、難しいぞ…」

野菜って、発芽させるのも発芽させてから本葉を出させるのも難しい。
こればっかりは魔法じゃな…
育てる人は大体魔法使えないし。

だからダリル様に頼んでみた。

「というわけで、魔法を使わず野菜を種から育てられる人を紹介してください」
「分かった」

と、即答でOKをもらい…

でも今度はおねだりがちゃんと出来たご褒美にって…その…えっちな事をだな…。

何してもするんじゃん!
そりゃ俺だって10代男子だし、それなりに性欲だってあるけど…
ぎゃー!!
思い出したら恥ずかしくなってきた!
ぎゃーーー!!

「ロン、顔が赤いぞ?」
「誰のせいですかっ!」
「まったく、この程度の交歓で赤くなっているようではいかんな…」
「もーやめー、んっ、んんーー!」

ダリル様のエロが止まらない。
何で?

「結婚するのは絶対だ、と言ったら『うん』と言っただろう?」
「はぇ?」
「ついに結婚する意志を固めてくれたのだから、初夜が滞りなく行われるようにせねばならん…
 愛しているよ、ロン」
「ひゃ、あぁっ…」

その、的確にシャツの上から乳首いじってくるの何かの特殊能力なの?
あ、ひっかかないで、あっ!

***

「というわけで、本日から宜しくお願いします」
「はい、こちらこそ」

殿下が紹介してくれたのは、王宮菜園でもう30年近く働いているというエキスパート集団だ。
皆さん魔法は使えないとのことで、こちらの出した条件にバッチリ。

「しかし、魔法の種の開発に魔法が使えない者の手が必要なのですな」
「魔法が使えても苗は作れません…」
「植物魔法というのがあるのでは?」
「あれが万能なら、食糧問題なんか無いんですよ…」
「ああ…確かに、そうですな…」

皆さん「魔法」を勘違いしていらっしゃるご様子だったのが気になるけど、ともかくやろうということで壮大な実験が開始した。
広い土地が必要なので、学園にお願いして今は使っていないグラウンドを借りることにした。
なので、留学生たちがやたら視察にやってくる。

「暑さ・寒さ・渇き…湿気は?」
「米って水耕栽培じゃないの?」
「うん、けど作ってるのは米だけじゃないし、種が腐ったらどうにもならないもん」
「じゃあ湿気取りグッズを他にも考えてみようか」
「本当!?やった」

絶対絶対約束だからね…とカナデ君。
するとクレアが言う。

「風に強いのは無いの?」
「セルナの畑に風除けって無いの?」
「うん、日当たり悪くなっちゃうからね」
「うーん…じゃあ、日当たりが悪くならないで風を防げる装置があったらどう…?」
「うん、それすごくいい!必ず作ってよ!」

もちろん暑いところのサリュール先輩は興味津々で、

「これで乾燥に強ければもっと…」
「重ね掛けはどうかな…やってみない事には」
「是非とも実験して欲しい、金は出す」
「まあ、実験だけなら…だから、成功したらお金を貰おうかな」

我が国アデアも出せるものは出す用意がある。
 寒さに強く、短期間で育ち、日照時間が短くても良いものがあれば有難い」
「日照時間か…盲点だったな」
「農業に光は必須だろう、何故気づかん!疾く改良、…頼む、ロンバード君」

寒い所のレドモンド君は殺気さえ感じる真剣さ。
そして帝国のニールは…

「誰でも簡単に育てられて腹にたまるようなのは無いのか?」
「それってイモじゃなくて?」
「イモはすでにある、他の物を新しい農地で作りたい、だが大きな農地は無理だ…」
「じゃあ…マメ?」
「マメか…何とか麦が欲しいんだが」
「麦はそっちでやってるよ、背丈が短くて生育が悪く見えるけど、そういう種類」
「ほう…短いな、確かに」
「うん、後は収穫量は大きな奴と変わらないくらいになればいいなって」
「是非に頼む、我が国からは代わりにあらゆる宝石を供出する」

完全に口調が皇子様になってる。

勿論他の国の人も心待ちにしてる…
けど、こればっかりは…。

「皆様、この実験が実るまでには相当の年月がかかります。
 まずは今の自国の農業を見直す為にも、お兄様ではなく農園の方々にお話を聞くのはいかがでしょう」

そうやってセジュールがフォローはしてくれるけど、みんなの期待が大きすぎる。
でも魔法でぱぱっと出来ないからなぁ、こればっかりは。

「うーん…もっと生育環境の種類を増やすとなると、土地がなぁ…」

だってここ、昔使ってたグラウンドだしさ。
今は使ってないっていうから、寮からも近いし便利だなと思って借りたけど、これ以上試験畑を増やすのは厳しい…

「ならば、この実験自体を各国でやるのはどうだ」
「えっ」
「ロンバード君の実験場も素晴らしいが、やはり現地の事情に沿ったほうが良い」
「ちょ、また話が大きいんだけど、レドモンド君…」

すると今度はサリュール先輩が言う。

「何、問題ない。
 ここにいる全員が、母国で既にそれなりの発言権と地位を持つ者だからな」
「……えっ?」

そんでもってそれにクレアが乗る。

「農地が気になる時は、いつでも、いくらでも視察に来てよ。
 国を挙げて歓待するからさ!」
「……えっ」

俺はそこに居合わせた留学生たちの顔を見る。
全員が一様に真剣な目をしている……

「えっと…どうしよう、セジュール…」
「……こうなったらいっそ、国際会議を開いてみるのは如何かと」
「こくさいかいぎ!?」

俺は驚いて言葉を発した。
瞬間、サリュール先輩が外交的微笑で言った。

「ではそのように、ダリル殿下と…オーセン国王陛下にもお伝えしよう」
「畏まりました、ダリル殿下にはこちらから」
「あっ、えっ」

どうしてこんなに話が大きくなるの!?
助けて!!
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